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ホサナ
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ホサナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「告白」と「宿屋めぐり」の列に並べてみると明らかに後者の系統で、面白いか面白くないかでいえば面白くない。冗漫でただひたすらわけがわからない。 冒頭、ドッグランを兼ねたバーベキューのさなか、突如として出現した光の柱に人や犬は焼き殺されるか、あるいは巨人化した女に扼殺される。ところが死んだことは「なかった」ことにされ、死んだはずの主人公も、もうバーベキューはこりごりだと自身の豪邸でのん気に蒸し寿司を食っている。50過ぎのこの男、親の遺産で愛犬とぬくぬく悠々自適な暮らしをしているらしい。 ここまで読んでわけがわからんと疲れてしまったら、やめてもよいと思う。「日本くるぶし」に正しいバーベキューをするよう命じられた男の奇天烈な彷徨は混乱を極め、登場人物の多くは白目を剥いて痙攣したり、30㎝くらいの奇妙な生き物になったり毱になったりするし、再び出現する光の柱によって国土は半ば消滅し、ひょっとこや毒虫で溢れかえるのだから。 町田康の奇想は短編だとキレがあり、読者は事態を把握できないままそのわからなさを楽しむということができるのだけども、さすがに700頁もの長編となると、読んでいるこっちも少しは説明をしてくれと苦しくなり、それは作者もわかっていて作者なりに説明をしてはくれる。だがたとえば、街中の雑居ビルが海に続いているのがなぜ部外者にバレないのかという理由については、扉の仕組みから長々と事細かに説明されるのだけど、なぜに雑居ビルが海に続いているのか、というそもそもの疑問に対しては、光柱の出現によって国土軸が歪められたで片付けられてしまう。本書が執着する対象と読者の関心が悲しくなるほどズレている。 「一見、無意味な言葉や会話や情景が連なっているように見えてそのなかには実は重要な意味が隠されている。それを発見するのが生きるということだ。それができないであてがい扶持で満足するならそれは奴隷の人生だ。」625頁 僕は本書を読みながらずっと意味を知りたかったのだけど、主人公は無意味の意味を求めているのかもしれない。無意味の意味はもちろん無意味なのだが、決して無価値とは言い切れないのかもしれず、僕はそこにはっとなり、本書を読んでよかったのかな、と思うことにした。 | ||||
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自分的には名作の誉れ高い「告白」よりも「宿屋めぐり」のが断然オモシロだったので、 コレ以上のモン書けんの?集大成の引退作の風味やん… アレから数年、やっぱり無理やったね。 ローンフィニッシュからまさかの栄光、ソノ事態が唐突に収まり、コレコレッ!思たら、出オチ? 犬芝居等中弛み、いつものタマランダラダラ感、箱舟で無難に〆。「宿屋めぐり」の習作って感じ。 ファンに向けてのみ書いて呉れてはる。久しい親友との夜の長電話1W分、至福の時間を保証。 分厚い本は読み難く、先人の云う通りルビも欲し。「けものがれ…」位の編2in1の単行本が読み良い。 本が売れないから値段上げる?聖子か?本作のよな血反吐の結晶は許せる。近年のエッセイは返金要求。 | ||||
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