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(短編集)
浄土
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浄土の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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短編集ということからか、前作の小説とはよく比較されているようです。先に出ているレビューを読むと、物足りない気がすると仰っておいでの方がいまして、私も半分同感です。 さて、町田さんは実に多彩な人ですが、私はこの人の文章の切れ味に注目し、感銘を受けています。一文でも心を捉える、ひっかかるのでは、散文と言うより詩ではないでしょうか。小説を書かれても、一文一文が独立した詩のような、詩によって組み立てられた物語のように感じます。 前作は、特別であったというのが私の意見です。つまり、あれほどショックを受けるような素晴らしい作品は、一人の小説家にとってもなかなか書けるものではないと思うのです。あれは、詩人町田康に物語の神様が舞い降りて書き上げられた稀有な作品だと考えます。 では、今回のはそれより落ちる作品なのか? それも違うと思います。先にも書きましたが、詩だけで独立できる魅力を持っています。それが、見事に連なっていることは、大変なありがたさです。むしろ、物語のすごさがそれほど、前作ほど目を惹かないが故に、読者は詩のつながり、イメージが穏やかに激しく変わることを楽しめるのだと思います。 ここから始めて、他の作品へと手を広げていくことは、大変に良い体験をなさるのではないでしょうか。私は既に戻れないので、新しい人にこそ読んで頂きたいのです。 | ||||
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このところ町田康さんの本を立て続けに読んでいる気がするのですが、こりゃどうしたものでしょう?告白、権現の踊り子、猫にかまけてときて浄土。もちろん、まとめて出版されたわけではなく、僕がたまたま同時期に買い求めた。というだけのことなんでしょうけど、なにか、町田康さんが活発に活動されているような感じでうれしゅうございます。 さて、浄土。ですが、悩まずにお買い求めください。 帯に、This is Punk ってあったような気がしますが(帯はすぐに捨ててしまうので、今となっては確かめようがないのです。)たしかにPunkというか町田康さんにしか実現できない妙な世界が話しの数だけ展開され(短編集です)、ファンには安心して読める内容になっています。* 上に記したとおり、このところ短編長編ない交ぜに読み散らかしたせいなのかもしれませんが、僕にとってはやはり短編集が楽しい。町田康さんが構築する様々な世界観を味わいたいと思うと、長編よりは短編をまとめて沢山読みたい。という自然な欲求につながります。また、短編のほうが作者もノッて書いているように読めるのは気のせいですかね。 それにしても愛する作家が生きているというのは幸せなことです。 *話の内容は安心して読めるものではありません。どちらかといえば不安になるといいますか・・・ | ||||
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