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(短編集)
無貌の神
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無貌の神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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表題作の他、「青天狗の乱」、「死神と旅する女」、「十二月の悪魔」、「廃墟団地の風人」及び「カイムルとラートリー」の全6つの短編から構成される短編集。各編の時代・舞台設定はマチマチであるが、各編の題名や作者の作風からして、全編に伝奇ホラー風味、幻想味が漂っている。ただし、表題作を除くと物語が練れていない点が惜しい。表題作を公刊するために他の短編を書いたのかと思う程である。 冒頭の表題作の時代設定は太平洋戦争直後だが、それ以上の状況説明をしていない点が不気味さを醸し出していてまず巧い。人の世界ではない"異界"で起こった怪異譚という着眼点も面白い。この異界で、水木先生の「ゲゲゲの鬼太郎」中の「牛鬼」を想起させる「神」が登場するのだが、「人と神」の関係を伝奇ホラー風味を強調して描いたのか、人間の宿業を寓話として描いたのか、作者の意匠が最後まで不明な点も作品に凄みを与えている。残念なのは後が続かない所。特に、乱歩「押絵と旅する男」(傑作)から、題名・着想共に採ったと思われる(なので期待値が高い)「死神と旅する女」はもう一工夫あって然るべきだったろう。後は、「廃墟団地の風人」中の"風人"と"重さ"との対比が目立つ程度なのは残念という他はない。 作者の作風からして固定ファンが付いていると思うが、そうした方にとっては一応楽しめる内容。しかし、一般の読者にとっては表題作レベルの短編を並べて欲しかった所。 | ||||
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今までの作品と比較すると凡庸でしょうか。 ボツ作品在庫を放出したのではないかと思ってしまうほど。 短編それぞれのボリュームや消化も不十分で残念。 次回作に期待!! | ||||
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