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本所深川ふしぎ草紙
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本所深川ふしぎ草紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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私は時代小説は宮部さんの作品しか読んだことないので、他の作家さんと比べようがないのですが、その必要がないと思わせるほど、本当に素敵で上質な作品が多いです。決して読み疲れることなく、むしろ心地よい感覚に酔いながら、スススと読み進めることができますし、軽快なリズムの割には、心にいつまでもジン…と余韻を残して読者の心を離さない物語が、こうでもかというくらいに、この作品には詰まっています。人の思いというのは複雑で、決して綺麗なものばかりではなく、時として醜くもあるというのに、この作品で描かれるそういった思いは、風が吹くかのように、ごく自然に心の中を通り過ぎて行き、なんとも後味が良いのです。もちろん宮部さんの小技も随所に散りばめられおり、十分楽しんで読むこともできます。が、私にとっては、一種の癒しの手段として、いつまでも大切にしていきたい一冊なのです。 | ||||
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この人の作品では初めて読んだ本。もちろんずっと以前から「宮部みゆき」の名を知ってはいたが、どちらかと言えば社会派な気がして興味が湧かず、もちろん読む気にもなれないでいた。だから長年シカトを決め込んで来た。しかし「妖怪」とか「幻想」とかの好きな人であれば、誰でも知っている「本所七不思議」を題材にしているとの紹介文を、何かで読んでようやく手に取った。そして「模倣犯」や「クロスファイア」などのタイトルから受けるイメージとは、まったく異なる文章を書く人であることを思い知らされた。物語は決してほのぼのとしたものではないのに、読み終えた後のほのぼの感と爽やかさはいったいどこから来るのだろうか。事件そのものはシビアでリアルなものであるのに、どこか幻想的なものが入り混じっており、それが和らぎを与えるのかも知れない。もっともっと読みたい気にさせる一冊である。 | ||||
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日常の中に起こる事件。どの事件にも人の悲哀がある。どんなに一生懸命生きているつもりでも、自分の思っているのとは違う方向に人生が進むときもある。そんなときに悲劇は起きる。作者はその見事な描写で、人々の心情を描いてゆく。7つどの話を読んだあとも、胸に残るものがあった。時にはほのぼのとしたものだったり、時には切ないものだったり・・。時代物を読むのは苦手な方だが、この作品は楽むことができた。 | ||||
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宮部小説は大好きなのですが、時代小説は避けていました。すごく後悔!なんで早く読まなかったんだろう。一章の「片葉の葦」を読み終って、「かー」と唸った。巧すぎる。もし私のように、時代小説はちょっと、と思ってる方がいたら、やっぱり読まないできたことを後悔するかも。 | ||||
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こーいう短編集というものは、必ずいくつか、面白くないお話が入っていたりするのだけど、この本に限ってはそんなこと全然ないです!最初から最後まで、全部すばらしい作品たちでした。そして、その一つ一つが、どれも人間くさくて、なんかそこから色々と考えさせられたりするのも魅力なのでしょうね~。おすすめです!! | ||||
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随分前に読んだ作品なんですが、いまでも一話目の「片葉の葦」に関してときどき思い出さずにはいられない出来事に遭遇する。この作品の道徳観は世界に広がって欲しいものだ。ただ与える文化と育てる文化。どちらが良いかは歴然である。 | ||||
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片葉の芦。読み終えた時思った。「1作目からこれですか!」と。第1篇にして既に江戸情緒と人情味溢れる宮部ワールド炸裂。この後に続く6篇はどんな世界が待っているんだろう、と楽しみに読み進めた1冊だった。宮部作品は時代物が好きだ。短編なら迷わずこの作品をイチオシにしよう。時代背景と人物の心情が丁寧に描かれておりあったかい気持ちになったり、寂しいような気持ちにさせられることもある。時代物と敬遠せず、多くの人に読まれることを願ってやまない。 | ||||
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親戚に薦められて, この本を読みました.宮部みゆきさんの作品は初めて読みました.時代小説は前から読み辛いというイメージがあったのですが, この作品は読みやすく, すぐ物語に引き込まれてしまいました.短編なので, ちょっとした時間で読むことも出来ますし.7編それぞれ違った人情味があり, 心温まる話です.これを機に, 宮部さんの作品を読んでみようと思います. | ||||
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おなか一杯でも、忙しくても、その清涼感と渋みとわずかな時間の心のやすらぎを求めて喫する一服のお茶、そんな味わいの短編が本所深川七不思議の数だけきれいにおさめられた一冊。私は江戸時代好きから本書を手にしたので、著者の長篇やサスペンスはまだ未読ですが、もし他の作品を読むようになっても、折を見てまたこの味に戻ってくることと思います。どうか皆様にも味わっていただきたい。暖かい闇の匂いのする、しっとりと胸にしみる物語です。 | ||||
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江戸時代の下町を舞台にした一味違う宮部作品。時代小説としても違和感がないばかりか、人情の機微をしっかり表現していて好感が持てる。サスペンス色はないが、その分を人情味で補っている感じで、読後感も爽やかだ。 | ||||
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時代小説なので最初は少し読みづらかったのですが、一旦、独特のノリに慣れると、逆にそのテンポにはまってしまいました。生き生きとしたキャラクターが多くて、読んでいると江戸の人々の暮らしが目に浮かびます。1話1話は短いので、仕事の息抜きに読むのにピッタリな本でした。 | ||||
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最初、宮部みゆきが何故、江戸時代のお話しと、ちょっとわからなかったのですが、読んでみてびっくり。まるで時代劇を見ているように江戸に生きる人々が生き生きと描かれています。江戸っ子の人情話に、思わず涙が出ます。この短編集は、O.ヘンリーのように良く練られたストーリーになっています。 | ||||
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