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【この小説が収録されている参考書籍】
ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)
ネクサス(下) (ハヤカワ文庫SF)

ネクサスの評価: 4.26/5点 レビュー 27件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt
Created with Highcharts 5.0.102件7.41%1件3.70%3件11.11%3件11.11%18件66.67%得点得点☆1☆2☆3☆4☆5


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
12>>
No.21:
(4pt)

続きが気になる

上下巻セットでの感想です。
ナノテクの最先端技術者が書いた近未来SFということで、同著者の研究書『超人類へ!』と合わせて買ってみました。
どちらも面白かったです。
こちらは、映画のラノベに毛の生えたような文体はちょっといただけないけれど、登場人物の造形やストーリー展開や構成は、処女作と思えない程良く出来ています。リアリティーをしっかり感じつつ、フィクションとしても充分楽しめます。
今やアジアのIT最前線は日本でも韓国でもなく、タイだというのは薄々気付いていましたが、こんなことになりつつあったのですね。
唯、これは三部作の第一部ということで、ラストも、とてもクリフハンガーな終わり方なので、すご~く続きが気になるんですけど、第二部と第三部の日本語訳は何時出していただけるんでしょう、ハヤカワさん?
ネクサス(下) (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ネクサス(下) (ハヤカワ文庫SF)より
4150121435
No.20:
(5pt)

テレパシーによる攻防の描写がおもしろい

最初はハリウッド的なエンタメSFのように思えたが、読み進めるにしたがって奥深い話になっていく。怪物と戦うために自分も怪物になる。
ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)より
4150121427
No.19:
(5pt)

王道アクションSF

最先端テクノロジー、脳の相互接続、身体強化技術、ドラッグ、スピリチュアル、性描写と、SF定番要素を不断に取り入れた完成度の高い傑作

ネクサス接続や肉体強化などサイバーパンク風な世界観と、ハリウッドアクション映画のようなスケールとスピード感が絶妙に噛み合い、読み始めると物語に引き込まれ一気に読み進んでしまう面白さがある

攻殻機動隊やニューロマンサーが好きな人は割と楽しめる作風ではないかと思う

精神相互接続時のイメージ描写などは素晴らしく、まるで自分も同じ状態を体験しているような錯覚すら覚える

後半から派手な格闘シーンや銃撃戦が増え、爆発や墜落など若干ハリウッド色が強くなり過ぎるが、結末も満足のいく終わり方で全体として完成度が高い作品である

あとがきで著者本人が言及している通り、作品内のようなテクノロジーはいずれは現実になる可能性があり、既に研究がかなり進められているという背景を知ると更に作品の面白さが増す

既に映画化の権利が買い取られているということでいつかは映像化されるだろうが、正にアニメ化や映画化で更に輝けるポテンシャルのある作品だろう
ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)より
4150121427
No.18:
(5pt)

王道アクションSF

最先端テクノロジー、脳の相互接続、身体強化技術、ドラッグ、スピリチュアル、性描写と、SF定番要素を不断に取り入れた完成度の高い傑作

ネクサス接続や肉体強化などサイバーパンク風な世界観と、ハリウッドアクション映画のようなスケールとスピード感が絶妙に噛み合い、読み始めると物語に引き込まれ一気に読み進んでしまう面白さがある

攻殻機動隊やニューロマンサーが好きな人は割と楽しめる作風ではないかと思う

精神相互接続時のイメージ描写などは素晴らしく、まるで自分も同じ状態を体験しているような錯覚すら覚える

後半から派手な格闘シーンや銃撃戦が増え、爆発や墜落など若干ハリウッド色が強くなり過ぎるが、結末も満足のいく終わり方で全体として完成度が高い作品である

あとがきで著者本人が言及している通り、作品内のようなテクノロジーはいずれは現実になる可能性があり、既に研究がかなり進められているという背景を知ると更に作品の面白さが増す

既に映画化の権利が買い取られているということでいつかは映像化されるだろうが、正にアニメ化や映画化で更に輝けるポテンシャルのある作品だろう
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4150121435
No.17:
(5pt)

自由と正義を手放すな

てっきりネクサス5を駆使しての中国のクローン兵士たちとの大立ち回りがあるのかと思って読んでいたが、そういう話ではなかった。
むしろケイド側が戦っていた相手は米国側だった。
この作品で貫かれていた信条は「自由と正義」だった。

ケイドの身柄を複数の組織がバンコクで激しく奪い合う展開になってからは急展開の連続で興奮した。
私同様上巻は退屈と思った方、下巻は面白いですよ。
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4150121435
No.16:
(5pt)

爆速エンターテイメント!!!

レビュー参考にして買ってよかったー。まじで。

序盤十数ページで世界観に眼を慣らしたら、あとはもう爆速で進む物語に身を任せるだけです。

ジャンルでいったらサイバーパンク(こうやってサブジャンルにおいやるのもはばかられるくらいポテンシャルを持ったエンターテイメントなのだが、、)。
といっても、サイバーパンクが苦手で『ニューロマンサー』とかしっくりこなかった自分でもぐいぐい読めたので、その点大丈夫です。

続編もはやく読みたいー。
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4150121427
No.15:
(5pt)

アクション映画を見ているよう

映画を見ているような気分にさせられる。脳で繋がる技術が世界に広まる前夜。インターネットも軍事技術であったように、それは使い方次第で善にも悪にもなる。その覇権をめぐる戦いだが、アクションシーンが多い。近未来設定だが登場する技術そのものや効果もわかりやすいので、考えこまずにただ興味深く楽しめる。
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4150121427
No.14:
(5pt)

読んで楽しくさらに考えさせる一級のSF,続編にも期待

レビューの評価が高いので気になっていましたが,ドラッグものやナノテクものは結構読んだので購入を躊躇していました.それでも中原尚哉氏の翻訳ということで読んでみることにしました.遅まきながら読んでよかったです.

従来のドラッグSFと趣が異なるのは,ドラッグの実体がナノマシン(複雑な分子の集合体で,飲むと脳内でネットワークを構築する)で,その目的が快楽を得ることではなく,人間集団の意識の共有だということです.また,ナノテクもシンギュラリティ的に暴走したものではなく,現代科学から十分予想できる機能の範囲に限定されており,ハードSFとまでは行きませんが,地に足のついた描写がなされています.作者の経歴を知るとこれも納得です.

「意識の共有」や「人類の進歩(進化)」というと,アサー・C・クラークの「幼年期の終わり」やグレッグ・ベアの「ブラッド・ミュージック」などの名作が思い起こされますが,本作の印象はマイクル・クライトンに近いと思います.テクノロジーとアクションがほどよくミックスされて,「ジュラシック・パーク」や「プレイ―獲物」などを思い出しました.また,脳内のナノテクコンピュータ/ネットワークにパッケージをインストールして,感情を制御したり格闘モードになったりするところは,ジョージ・アレック・エフィンジャーの「重力が衰えるとき」などのサイバーパンクSFで頭にカードを差し込んで同様の機能を実現していたのを,現代風に焼き直した感じでしょうか.

過去の名作と同様に読んでいて楽しいのはもちろんですが,本作の特徴は読者に正しい選択とは何かを考えさせることだと思います.主人公の大学院生(アメリカ人)は危険と見なされている知識の共有を是としますが,それを規制する組織のエージェントや,暴走するその上司,怪しい中国側の科学者やクローン兵士などもそれぞれにもっともな「正しい」動機を持って活動します.ある意味全員が善人で,物語としては理想主義的な側面がありますが,この対立のおかげで物語が単調にならずにすんでおり,なおかつ読者が物語を追うだけではなく,自分ならどう決断するかを考えてしまう構成になっています.

まだ三部作の一作目だそうですから,早川書房には是非とも続編(「Crux」と「Apex」)の邦訳出版をお願いしたいところです.もちろん訳者はそのままで.今度は迷わずに買いますよ.
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4150121427
No.13:
(5pt)

面白かったです。テンポ速く最後まで一気に読めます。

ナノマシンを使って脳のシステムを制御するということですが、イメージがうまく掴めるように話や技術説明が流れていくので、話に入り込みやすい。また、うまく後半のアクションにつないでいると思います。テンポが速いので細かなところはあまり気にせずに楽しめました。

上巻の半ばくらいから、タイのバンコクが舞台になり、背景でバンコク観光のトピックも楽しめると思います。ただ、それが西欧人のイメージするステレオタイプのバンコクで描かれており、そこだけがちょっと引っかかりました。
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4150121427
No.12:
(5pt)

面白い!

ネットの黎明期を思い起こさせる描写があったり、興味深く上下巻一気に読んでしまいました。
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4150121435
No.11:
(5pt)

スピード感あふれる展開と手に汗握るアクションの連続

人を超える存在、ポスト・ヒューマン。飲むナノマシン・ドラッグ「ネクサス」は、脳神経に作用する。だけでなく、プログラム可能で、お互い通信可能。つまり、ドン・ファンアプリやブルース・リーアプリが出来たり、人との共感・深いコミュニケーションが出来、悟りが得られたり。更に、奴隷も作れる。。。
開発者の若き天才を主人公に、スピード感あふれる展開と手に汗握るアクションの連続、人とは?その進化とは?も考えさせられる。
で、ノンストップで読了。あ~面白かった。
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No.10:
(5pt)

文句なしの5星のSF小説である

結論から言うと、久々に楽しみ、かつ一気に読み終わったSFであった。 文句なしの5星の作品である。

2040年の近未来の話である。

ネクサスとは麻薬ではなくナノマシンである。 このナノマシンを体内に取り入れると、同じくネクサスを取り入れた人間と通信・共感が出来るようになる。 良い方向に使えば、まさしく他者との共感が得られるし、トラウマが残っているような酷い体験を他人と共有し癒しを得ることが出来る。 悪い方向に使えば、相手を洗脳することも可能となる、恐るべき悪魔のツールともなる。

どのテクノロジーも両刃の刃である。 使い道を誤らなければ人類の発展に寄与するが、誤れば人類の滅亡を招く。 原子力然り、まだ結果は出ないがAIも然りである。 人類が滅亡したとしても、うまくいけばポストヒューマンが誕生し、地球の文明の維持は可能になる。 そのようなテクノロジーを万人に公開するのか、または一部の人間が独占し、彼らだけが全てを享受する悪夢の帝国を築くことになるのか。

主人公のケイデン・レイン(ケイド)はその課題に悩みぬくことになる。 彼が最後に下した決断は何か、というのは読んでのお楽しみである。

また人権の意味をも考えさせられる。 意識があっても人間でなければ法律を無視した弾圧を加えても良いのか? 例えば人間と他の動物の因子による生まれた生物には人権は無いのか? また押し付けの正義という課題もある。 押し付けの正義イコール一部の人間による独占と独裁となる。

ネクサス3は自然と脳内から排出される一過性のものである(と思う)。 ネクサス5となると、脳内に常時留まらせることが可能となる。 そしてネクサスを体内に持つ両親から生まれた子供は、誕生したときからネクサスを体内に持つのか…。 持つとしたら、その子らがポストヒューマンとなるのか。

テクノロジーの進化が著しい現在において、いろいろな意味で考えさせられる小説だと思う。 一読の価値ありの本である。
ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ネクサス(上) (ハヤカワ文庫SF)より
4150121427
No.9:
(5pt)

おもしろかった!

上下巻とも一気読み。1本のみのストーリーが通ってるタイプなので、細切れで読んでもわかりよいタイプです。SFっぽい技術は現代技術の近未来っぽくありつつもちゃんと無茶なSF設定もあり。
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4150121427
No.8:
(4pt)

人格の改変や操作が可能な社会での人間進化はポストヒューマンを必然的に目指すのか

短い文章で構成されていて、映画のノベライズ本のような雰囲気。ポストヒューマンがテーマで、アメリカと中国がそれぞれ神経科学技術の規制側と推進側に分かれていて、という見取り図。これは現在でも見て取れるテーマで、脳の改変は難しくて今は不可能だが、ドラッグの使用で精神の改変は可能とも言える。また、ドーピングや整形で身体の改変は可能であり、名誉のためにそれに手を出す個人は後を絶たない。例えばロシアや中国は組織的ドーピングによりオリンピックでメダル狩をしていた。でも民主主義国側でも個人の自由意志でドーピングは進行している。ツールドフランスでのドーピングの蔓延ぶりも記憶に新しい。そんなことをいろいろ考えさせる前編だった。
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No.7:
(4pt)

続編があるらしい

後半は怒涛のアクションないしは暴力の連鎖を描いてスリリングだ。多くの方が一気読みの体験を描いているが、まさにそうだったことは保証できる。ポストヒューマンの旧人類に対する勝利がエリートによる独裁か、開かれた形か、というのが作者の関心事で、そのようなポストヒューマンの存在を許さないという立場は、本作では遅れた人々でそのために手段を選ばない残虐な人たちとして描かれているのだが、もう少し立ち止まって見てもいいのではないか、と読んでいる間に感じた。テクノロジーの進歩が必ずしも人々の幸福に繋がらない事例は多かったからだ。しかし一方で、新しい世代による社会はそのような想像を絶するようなテクノロジーの進歩にいとも簡単に適応してきたのも事実だろう。電話に驚いた世代、カラーテレビに驚いた世代、ネットの登場、スマホとwifiの世界は少し前なら想像もできなかった変化をもたらした。その功罪は後からわかるはずだし、功の方が多いと良いだろう、という希望を作者とともに持ちたいものだ。
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No.6:
(5pt)

映画を見ているよう

上下巻一気読み。
まずネクサスというツールが素晴らしく魅力的。
世界と自分、他者と自分という境界を無くし、
記憶、体験、感情、あらゆるものを共感する。
自分とは有機的な集合体の一部である、という
悟りの境地を理解し受容するツールなのだ。

この、SFとスピリチュアリズム、行く先は全ては一なりの概念へと向けたSFは珍しくはない。
(利便向上、効率化の追求だけでは科学の進歩の意義が成立しなくなるリミットに人間は近づきつつあるのかもしれない)
決して珍しいテーマでは無いのだが、この作家は肉付けのセンスが抜群に良い。
これまで読んだどの作品にも似ていない。
全く独自のセンスが感じられる。
なんというか映画的。映像を見てるような躍動感、テンションの高さがあり、引き込まれる。切り貼りせずそのまま脚本にして映画化出来そう。

(個人的にタイバンコクの情景描写もとても好き。描かれているのは22年後のタイなのだが、タイを訪れたことがある人はあぁ実際こうなるだろうなと、非常にリアルに感じるのではないだろうか。近代的なデザインのコンドにモールがガンガン建つ傍らには陽気に日銭を稼ぐ屋台が並びマッサージ街があり、仏教とアジアハブ国のカルチャー、性風俗、なんでもアリの雑多でジャンクなタイの魅力。それが見事に描かれている)

広い普及と個人の選択があってこそ技術は有効利用される。エリートが独占したらそれはディストピアになる。という作中の重要な伏線となるイリヤの言葉は作家の一番伝えたい事なのではないかと思う。そして心から同意する。
久々の大当たりだった。
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4150121427
No.5:
(5pt)

こりゃあ読まなきゃ損の星10個!!

まさに上下巻一気読み!久々の大ヒット間違いなし!
なんとか賞なんて冠は必要ありません。

オルタードカーボン以来の大傑作です!

何が凄いかって、とにかく読ませます。スピード感が実に良い、
話の展開がスムーズで良い、登場人物が全て魅力的、そして怒濤の
アクションがこれでもかと続きます。

高次元のネクサスという神経通信システム(?)を創り上げた青年達が
艱難辛苦に巻き込まれ、とにかくハラハラの連続なんですね。

天才という言葉では足りないほどの頭脳を持つ正義感の強い青年が、
データや開発技術を欲する、米国の悪辣な機関、中国の高次元の神経管理機関、
その他有象無象の組織に、拉致誘拐されそうになるのですが、タイの高僧達が活路
を開いてくれます。主人公達の運命はいずこに・・・・

帯や解説からはとても想像できないほどのバイオレンスの連続でページが止まりません。

戦闘能力を高次元に高められた米国機関の女性が鬼人のように強い。
主人公も「ブルース・リー」の身体能力を体内にダウンロードし軍人・殺し屋達と
互角の戦闘を発揮する。そして体内に取り込んでいるネクサス5を使って危機を脱出する。

ああ、私の語彙では、文章力では全然駄目だ。この作品はそれ以外にも驚くほどの
魅力に溢れています。

映画、ブレードランナーと甲殻機動隊とニューロマンサーとマトリックスを混ぜ合わせて
分かり易いお話にまとめました!そんな感じです!って全然わからないか?(-_-)

作者のラメズ・ナムさんはウィンドウズやアウトルックの開発に携わった方で知識の
裏付けは折り紙付き、何より文章が巧い、作り込みが深い、各処の造形が実に深いのですね。
コンピュータ用語満載ですが翻訳が見事なのであまり気にならない。

私の本年度ダントツのNO1作品です。
とにかく書き切れないほどの魅力に溢れた作品。読まなきゃ損ですぞ!
リドリースコットさん!映画化して!お願い!
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4150121427
No.4:
(5pt)

共感、一体化、集合意識

ありうる未来像としてのポストヒューマンのいる世界。人知を越えるとは。
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No.3:
(5pt)

ポストヒューマン

瞑想によって到達する精神の静寂と明晰さ。集合知は世界の課題を解決しうるのか。
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No.2:
(5pt)

ディティールの描写が科学的で、リアルなSF

この作品はフィクションです。

しかし、ストーリーのディティールが現代の科学に裏打ちされているので、
もっともらしいリアリティーが感じられ、引き込まれました。

特に情報技術関連のディティールには、
著者ラメズ・ナム自身の情報技術研究と開発の経験が盛り込まれています。

そして、本書のあとがきにあたる<付録>の「ネクサスの科学」は、
著者自身による科学的背景のノンフィクション的な解説となっています。

そのためか、「ネクサス」というポストヒューマン技術は、未来の人類に
軍事的脅威と麻薬的害毒をもたらすのではないか、という恐怖と不安を、
この作品から感じました。

本書のストーリーは、2040年という近未来の時点での脳コンピュータ・
インターフェース技術をめぐる、米国、中国、タイという国境を越えて
繰り広げられる、多国籍人の武闘の物語です。

2040年の米国は、この技術が世界に拡散すると軍事的に利用されて
脅威となると考えて、その研究開発そのものを規制し、技術の拡散を
防止しようと考えています。

この技術のリスクは、人類にとってどんなに驚異的であっても、
いったん社会に出てしまえば、この技術以前の状態には戻れない、
ということです。
かつて、人類が「原子力という火」を知ってしまったときのように。

「ネクサスは広範な人間の欲望を満足させながら、表面的には無害である。
ゆえにひとたびこの技術が一般社会に出たら、
魔法のように瓶にもどすのはきわめて難しいと思われる」
『ネクサスのリスク評価』(2033年)
(314頁)

<備考>
ナノマシン「ネクサス」は、口から服用する薬物として描かれています。

「ナノマシンが血液脳関門を通って神経細胞に分け入り、すべてを記録する」
(311頁)

しかし、この一文は、上巻の123頁の記載と矛盾します。

「CIAはその機会に劉総統の血液と脳脊髄液のサンプルを採った。
血液は異常なしだったが、脳脊髄液のほうに、ネクサスの存在を
疑わせる痕跡を発見した。
血液のほうに痕跡がないということは、ネクサスらしい物質は、
通常どおりに分解されて脳から排出されてはいないと考えられる。
つまり恒久的に脳に組み込まれている」(上巻 123頁)

「恒久的に脳に組み込まれている」という箇所が矛盾してます。

その理由は、次の通りです。

エタノールのような低分子は、血管の血液脳関門を通って脳内に入り込みます。
しかし、ほとんどの薬物は、この血液脳関門を通ることはできません。
脳は、この血液脳関門があるおかげで、いろいろな薬物の作用・副作用から
守られているのです。

ナノマシンが血液脳関門を通って脳内に入れる、ということは、
ナノマシンが血液脳関門を通って脳外に出れる、ということなのです。

ネクサスらしい物質は、口から呑んで消化管を経由して血液中に入り、
血流に乗って血液脳関門を通過して脳内に入り、そのまま血液脳関門を
通過して脳外に出られるのです。通常どおりに「分解されなくても」
ネクサスらしい物質は、脳から排出されると考えられます。

脳から排出されずに、恒久的に脳に組み込まれている、という記述は、
矛盾というより、誤りです。

現実には、脳の病気を治療する薬は、試験管の中では効果があっても、
経口投与や注射では脳の血液脳関門を通れないため、治療効果が出ない
のが普通です。

薬物の分子が、血液脳関門を通れるようにすることは研究課題として、
現在もなお研究中の超難問なのです。

このような超難問を軽々と超越できるSFほど面白いときていますから、
SFを読むのはやめられません。
ネクサス(下) (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ネクサス(下) (ハヤカワ文庫SF)より
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