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八月十五日に吹く風
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八月十五日に吹く風の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 41~60 3/5ページ
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小説ながら映画を観ているような感覚で読み進んでいきます。人物ひとりひとりにイチ人間として命を感じさせ、ただ戦争という悲劇の時代にいた人間ではなく、悲劇の時代に生きた人として描いているところにこの小説の意味がある。 読んで感じてほしい、より多くの人に。 | ||||
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実は、実父(20数年前に死去)が、阿武隈の航海士官(海軍予備少尉)としてこの作戦に参加しています。 淡々と書かれているところが、実に撤収作戦らしくていいと思います。 戦記物として取り上げて頂きありがとうございました。 | ||||
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日本軍に対する考え方が改めさせられる本。失敗の本質に書かれているように無謀な作戦内容を場の空気や派閥争いで決定承認するような集団の上層部にも、人命について真剣に考える人がいたんだなと。悲惨な状況についてひたすら書くスタイルがこの手のものには多いが、そんな状況にある人間味を捉えた本作も戦争の悲惨さを際だたせる。 | ||||
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良い話であるけれど、描写が粗く漫画に近い。肝心のキスカ島の接近・撤収場面は呆気なさ過ぎて肩透かしを食らった。歴史書ではなく小説なんだからもう少し話を作りこんでほしい。話も飛び過ぎる。期待しているだけに残念。続けて黄砂の龍城を読んでみますが、本書と同程度であれば更に残念。 | ||||
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どんな人でも読む意味があるテーマを持った作品だけど、面白さでいうと少し物足りないかな、と思っていたので星3個未満にする予定だった・・・、残り100ページ弱の言葉を聞くまでは。 自分の評価を変えたのは、346ページ最後の一言だ。 「・・・、きっと人間性なのだろう。しかし、人間性に絶望すべきではない。人間として生きているのだから」 この言葉を聞いたとき、ハッとした。 残念なことに、地球上では日々残酷なニュースであふれている。 目を背けたくなり、「自分は絶対にこんなことしない」と思う人も少なくないだろう。 だが、その可能性はどんな人でもゼロということはあり得ない。同じ人間なのだから。 人を生かす人、殺すも人、幸せにするのも人、不幸にするのも人、そのことを忘れてはいけないのだということを、本作と登場人物たちから教えられた気がする。 誰に、というわけではなく、より多くの人に読んでもらいたい。 | ||||
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先の大戦ではあまり知られていない事実がビビッドに伝わってきました。 久しぶりに重い本を読ませていただきました。 | ||||
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私は昔から戦争関連の作品(映画・書物・平和祈念館等)に興味があり、よく足を運びます。そのほとんどが「神風」「バンザイ攻撃」「集団自決」などの、命を投げ出す側面が強調されてきていたように感じます。 しかし本作品は、その当時の日本人でも、命を大事に、家族を思いながら行動できる人がいたのだと思い知らされました。 軍の上層部でさえ、陸海軍同士のイザコザやプライド合戦も取っ払い、ただただ同胞を助けるために一致団結したのがとても感動しました。 今まで持っていた、戦時中の軍人さん(上層部含め)のイメージががらっと変わりました。 このような時代でも、人の心を失わずに冷静に行動できた方々がいたというのが、なぜかとても嬉しく感じました。 何度も何度も読み返したくなる作品です。久しぶりに本当に良い作品に出合いました。 | ||||
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現代に生きる我々こそ後世に語り継ぐべし。 サラリーマン社会に投影できる内容。 | ||||
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読後感を台無しにする縄田一男。 作者が選ぶのか、講談社が選ぶのか。 | ||||
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「黄砂の籠城」に続き、更なる勇気ある決行をたたえ、情に満ちた日本人たる心を揺さぶる。 死傷者を出すことなく5,183名の撤退を完了させた”キスカ島撤退作戦 「ケ」号作戦”がテーマ。 それは、強行突入を抑止し、視界ゼロの濃霧発生という天候を科学的に掌握し作戦を実行。 ストーリーは、”キスカ島守備隊”、”第5艦隊”、”連合国軍艦隊”のシチュエーションで展開していく。 アッツ島の英霊。 ”玉砕”ではなく、そこにある命を助ける。 燃料事情が逼迫していても、「帰ろう、帰ればまた来られるから」と決断する勇気。 すべてのページに亘って、命の尊さが伝わってくる。 情報が操作され、誤った固定観念を持ってしまうことがあるが、ひとの命は尊いということは不動。 あつく感動し、生きる喜びを強く感じる。 | ||||
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内容の素晴らしさはもうレビューでかかれています、ただ解説にかこつけてあのような一文を書き添える必用はあったのかと、そういうことではないだろうと、あの頃のソ連みたいな国に対して9条は何の助けにもなりませんよ。 | ||||
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昭和18年5月アリューシャン列島熱田島(アッツ島)玉砕……米軍の次の攻撃先鳴神島(キスカ島)の日本軍5200名を救助すべく陸軍樋口中将・海軍河瀬中将、そして救助艦隊司令官木村少将の戦いが始まる…… この本は久し振りに男の魂を揺さぶられた名作だ(*`Д')ノ!!! | ||||
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押し付けがましい感動ではなく、清々しさを感じます。 それでも、戦時中にあって人命を重んじ、命の尊さを訴え続けた人達がいたことを伝えたいという、強い意志を感じました。 | ||||
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全ての日本人が読むべき。自分の子供たちにも読ませたいです。 「米国が初めて失った領土のひとつ」から日本人5200人を救出するMission Impossible。 現地への電報、救出に使う軍艦の偽装、タイミング、のすべてを計算にいれて作戦を練る。すべての場面が手に汗握る展開。 なぜこういった歴史が日本人の間で語られないのか?が極めて不思議。 これも米国による「日本人の美化を回避したい」という思惑か。 米国側が「婦女子までが自殺願望をもつ日本人が5000名を救出するわけがない」と否定したぐらいなので、 米国にとっても「認めたくない史実」なのだろう。 (残念な点) 別のreviewにもありますが、最後の解説の最終頁に「亡国の驕った総理が憲法改正を唱えている。憲法9条を世界遺産に申請しておくべきだった」という偏った意見があり、なんとも後味が悪い。これが残念。意地悪に考えると「そもそもそういったことを婉曲に伝えたいための本か」と余計なことを考えてしまい、さらに後味が悪い。 | ||||
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松岡圭祐が危ない。 戦後70年以上が経過し、戦争についての口承が失われている今、 安倍政権と松岡圭祐が危ない。 | ||||
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と思い購入。 アリューシャン列島の撤退戦を描いた作品だが、ドナルド・キーンが絡んでいたのにビックリ。 映画化されるとして、本作戦の主人公の木村昌福少将は誰が適役か?と考えながら読んだが、 50歳前後で貧相な体つきだが、華がある俳優なんて想像できなかったよ。 作者の他の作品では「水鏡推理」が好きなので本格(?)小説だけでなく、「水鏡推理」の続編をお願いします。 | ||||
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読み進めていくにつれて心が強く揺さぶられ,言い表しようのない熱い思いがこみ上げて来ました。そして読み終えた時は,感動のあまり呆然としていました。 不条理にして残酷,悲惨,狂気,絶望,阿鼻叫喚・・・あまりにも過酷な戦地に置かれても,人間性を失うことなく,誰もが不可能と言う中で,人命第一を貫き,誰一人,命を落とすことなく,5,183名もの救出作戦を成功させた人々がいた。一方,アメリカでもこの作戦を目の当たりにした諜報部通訳官の勇気ある進言により,日本占領計画も大きく方針を転換していく―――これは1943年のキスカ島撤退作戦を描いた史実に基づく小説です。 映画のようなフィクションならいざ知らず,これが事実であるということ自体が何よりも驚きであり,それだけでも感動するわけですが,それ以上に心が強く揺さぶられるのは,登場人物の体験や心の葛藤が丹念に描かれているからです。 一般的に,第二次世界大戦の日本軍は,不条理な精神論と幹部のプライドから無謀な作戦に走り,「玉砕」という形で膨大な人命を失わせた理不尽な組織としか思われていないでしょうが,本書では,日本軍の中にも,特に幹部クラスの軍人の中にも,人道や人命を重んじ,非現実的な戦闘への疑義を持つ者も少なからずいたことがわかります。 作戦を実行した海軍の木村 昌福少将は,敵の輸送船(民間船)を撃沈する際に乗員を退去させてから沈めるという人道的配慮を行ったり,沈没した艦の生存者を救うため自ら危険海域で救出活動を行った,という経歴の持ち主。戦後,アメリカ軍関係者からも高い評価を受けたと言われています。また,撤退作戦を計画した陸軍 樋口 季一郎中将は,ナチス・ドイツの反ユダヤ政策を激しく批判し,ユダヤ難民に満州国内への入植や上海租界への移動の手配等を行い,「ヒグチ・ルート」と呼ばれる亡命経路があった等,「日本のシンドラー」杉原 千畝とともに世界ユダヤ教会から高く称賛されているそうです。 自分の命を守ることだけに奔走したとしても責められないような絶望と狂気の状況の中でも,多くの人命を守ろうとした彼らの心の葛藤と勇気ある行動には圧倒されます。そして,彼らの行動をもってしても救えなかった人々の無念にも。戦争を二度と繰り返してはならないことを改めて痛感させます。 歴史の教科書には載っていない,しかし,後世に伝えていかなければならない史実がここにあります。 なお,多くの登場人物が実名で描かれていますが,仮名で描かれている人物のうち,ロナルド・リーン通訳官は,日本文化研究の第一人者にして文化勲章を受章されたドナルド・キーン氏。また,橋本気象士官として描かれているのは竹永 一雄少尉です。 | ||||
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このような史実があったとは驚き。前作に引き続き、感動的でした。このような人々のおかげで、今の日本があるのでしょう。小説だけなら星5つ。あとがきは政治的な話を書いてある最低の内容なので、星1つ減点。この小説を自説に利用しようとするさもしい根性が悲しい。 | ||||
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特攻のイメージが強かった第二次世界大戦の終戦間際ですが、その中でこんな救出劇があったことに驚きました。 このような史実を知らなかったこともあり、読んでいて新鮮でした。 戦争小説は暗い気持ちになるのであまり読みませんが、この小説は戦争の内容ではあるものの、未来を感じられて、あまり暗い気持ちにならずに読み進めることができました。 | ||||
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学校では習わなかった、玉砕とは相反する事実が心を揺さぶります。人物描写というか心の動きをもっと絞って掘り下げられたら良かったのではと思う。せっかくの題材がもったいない。話の展開にメリハリがほしい。とは言いつつ、新鮮な感動はありました。沢山の人に読んでもらいたい。 | ||||
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