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キャリー



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【この小説が収録されている参考書籍】
キャリー (1975年)
キャリー (新潮文庫)

キャリーの評価: 4.38/5点 レビュー 37件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 1~20 1/2ページ
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No.37:
(2pt)

海外の本という感じ

いかにも海外の作品。私はあまり好きでは無かった。
キャリー (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:キャリー (新潮文庫)より
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No.36:
(5pt)

キャリーを怒らせると怖いという話です

スティーブンキング の作品の中で映画化された作品はいっぱいあるけど
このキャリーは映画も面白いし 、
原作のこの本はそれよりもっと面白いです。
キャリー (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:キャリー (新潮文庫)より
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No.35:
(5pt)

無人車両だって、ポポイのポイ。

「ぼくは行きたくない相手とは一緒に行かないよ。きみを誘ったのは、きみに一緒に行ってもらいたいからさ」。素敵な彼氏に素敵なセリフを言わせる主人公キャリーは、いじめられっ子だったがプロムの晩に、ハイスクールのクィーンの座に就くことができる。
物語は、シンデレラのストーリーを下敷きに語られているようだ。
TK能力(テレキネシス)をもつ人間を怒らせたら、こんな展開になるというのは目に見えている。
巨匠スティーヴン・キングのデビュー作。読まないではいられない。
訳者永井淳氏による「訳者あとがき」も、作者周辺の作品を知る上で、大変、参考になると思いました。
キャリー (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:キャリー (新潮文庫)より
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No.34:
(4pt)

悲しみと怒りの果てに....やって来た地獄絵図!

映画キャリーでよく用いられる女学生のシャワールームでの月経流血シーンへの
嫌悪感が強く、この作品は読まないでいた。
しかしながら、Stephen kingファンとして、彼のデビュー作であり、代表作の本作品
を読まないわけにはいかないので、readingしてみた。
虐げられ、虐められ、悲しみ底にいたキャリーに、スポットが当たり、一時的でも
喜びに胸ときめかした瞬間、会場の笑いが彼女の屈辱に火を付け、裏切られたという
想いが、さらなる無限の怒りの嵐を連鎖し、同級生と街を焼き尽くした。
あまりにも寂しい物語だ!一縷の望みもない、救いもない物語性に驚いた。
あとがきに、実験的手法と書かれていたが、雑誌記事、研究レーポート、著作品
インタビュー記事などで、事件の全貌を語らせる構成の妙に感じ入るばかりである。
青春の暴走の罪が、止めどない罰として打ち返された時、人は何とするのだろうか!
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No.33:
(5pt)

怒りの念動力!

キャリーと言えばキングかシシースペイセクか、という程有名な作品ですね。私は30年程前に初めて読み、次いで映画も鑑賞しました。キャリーと同じ年頃だったので惹き込まれるものがあり、どちらの作品もじっくりと堪能することが出来ました。キング作品は子供や学生が出てくるものが多いので昔から若い世代のファンもすごく多いでしょう。当時クラスメイトに文庫本を貸したら、そのストーリーとリアルな描写にたいそう驚いていました。

小説と映画ペアで読んで見てほしい。キャリーの血に染まったプロムドレス姿はシャイニングのジャケットと同じくらい有名で知らない人はいないでしょう。小説も是非読んでほしい!ペアと言えどもきっちり分けて保管して、小説と映画の違いを楽しむのがお薦めです。

しかしキャリーは可哀そうな少女です。
母親は自分の人生のトラウマを産んでしまった娘に押し付けます。厳格とは名ばかりで一人娘を抑圧、育てようとしません。潔癖な母親からは何一つ教えられないまま、学校ヘ行きクラスメイトの誂いの対象となります。幼女のまま少女になったキャリーは学校で初潮を迎え大パニックを起こしてしまうのです。

最後まで救われないキャリーの怒りの念動力、その矛先。電気が爆発し人々に電流が流れ、その焦げ臭さや金気臭さを感じまいと耐えることになります。事件や事故としての扱いで、報道や新聞記事を織り交ぜながら語られる展開は丁寧で解りやすく、臨場感があります。

キャリーに親切だった数名の人達の優しさも虚しく、血に染められたプロムパーティと町の風景。キャリーが死に終息したことでやっと救われた気がしました。
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No.32:
(4pt)

オススメ

ホラーだけど切なさも感じる話でした!
面白かったです!
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No.31:
(4pt)

映画よりえぐい!

本を読んでから新旧の映画を観ましょう。
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No.30:
(5pt)

今なお、第一級のホラー

今風に言えば、「親に抑圧され、学校ではいじめられていた女の子の復讐劇」ということになるのだろうが、当然そんな雛型には収まらない。キャリーの味方であるはずの青年は死んでしまい、キャリーは加害者の生徒だけではなくその場にいた多数の者を死に至らしめ、町も破壊し、しかも本人は母親と差し違えるようにして死んでしまうのだから。
映画では、怒りが沸点に達した主人公の凄まじい形相とその破壊がハイライトだが、原作のこの救いのなさはどこからくるのか。ホラーなのだから別に結論など必要ないと言われればそれまでだが、何の解決もなく破壊の後に終焉が訪れたというだけ。
事件に関する報告書や関係者の証言などをドキュメンタリー形式で差し込んでいる文体だが、その中で調査関係者がこの奇怪な事件を扱いかねている様子を何度も見せる。それは、この超常現象への不理解だけではなく、結果として読者が何らかの結論をつけて筋を通し、気持ちを落ち着かせようとすることを許さない。最初から最後まで、ありがちな日常と非合理なサイキック現象を同居させながら、そこに折り合いをつけようとはしない。
キングの凄まじい描写力とストーリーの居心地の悪さが、このホラーを今もなお第一級に位置付ける。何度も映像化されたのも、キャリーがスパークする場面だけではない魅力をこの小説が持っていることの証でもあると思う。
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No.29:
(5pt)

表紙が破れていた。

表紙が破れていましたが、内容は満足しました。
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No.28:
(5pt)

キング代表作の一冊として

デビュー作品として取り扱われるだけあって、キングの作品においては細部表現の薄さが見られる気もするけれど、作品展開、作品内容共に、今となっては教養の一冊かと思います。
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No.27:
(5pt)

残酷

スティーヴンキングは最初から青春物とホラーの名手だなと思った。
同級生からも周囲からも忌み嫌われる悲しき青春の前半パート、前半でのうけたことへの鬱憤を晴らすための怒りが大炸裂する後半パート
これ以降の作品に間違いなく、この作品の持つテーマ性、オカルト要素などが色々凝縮されているなと感じました。
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No.26:
(5pt)

希代の語り部、その出発点

筆には脂が乗り切っている。
 どこにでもいる地味な少女は実は超能力を有しており、生理を期に精神のバランスを崩し始めていた。厳格で、歪んだ母親は少女が一人の女に成長する事をよしとはしなかったのだ。
 さらに思春期の少年少女たちによる苛烈極まりないイジメが彼女を追い込み、やがて悲劇の幕が上がろうとしていた。
 本作は二度、映画化されている。一つはデ・パルマによって、もう一つはキンバリー・ピアースによって。どちらもホラーとしては星五つ中三つ。原作が傑作過ぎるからか、映像化するとどうしても陳腐になってしまうのだ。あまりにも有名な小説であるため、その結末が両作品とも同じである事も起因している。
 いっそ、原作をベースに展開させていけばよかったのだ。これをうまくやってのけたのが2012年、ジョシュ・トランク、マックス・ランディスによる『クロニクル』だった。POV形式の弱点である「主人公自身がカメラである事」を逆手に取り、傑作に仕上がった。
 では、この恐ろしい原作がどうかというと、様々な視点から描かれている。世界に出回っている物語は全て印象的なドラマの集合体だ。それは複数人の登場人物によって語られている。本作では語り部は週刊誌や新聞、事件を基に作られたノンフィクションだ。それを一つにまとめ、一人の少女がどの様にして悲劇の、恐怖の一夜の主になっていったかが描写されている。芥川龍之介の「藪の中」、黒澤明『羅生門』と同様の形式である。これは恩田陸の傑作『Q&A』でもオマージュされた。
 この形式は否応なしに読者の想像力を強力にし、ページをめくる手が止まる事は許されない。喜びの絶頂にあるキャリーをどん底に突き落とすとどうなるのか。「超能力」を「銃」に置き換えればアメリカを悩ませているスクールシューティングを彷彿とさせる。
 読者はすんなりと入り込んでくる語りと、どんでん返しとも言える戦慄の結末。映画版にはない素晴らしいアイディアと、展開に読者は二度戦慄する。その才能に、物語の恐ろしさに。
キャリー (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:キャリー (新潮文庫)より
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No.25:
(5pt)

映画よりも、こちらを

キャリーの凶悪度は、小説版の方が上。うろ覚えですが、この頃のスティーブン・キングは、洗濯屋のアルバイトで細々と生きていたはず。その鬱憤を爆発させたような作品です。
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No.24:
(5pt)

「異端を認めない社会」に対する作者なりの「抗議」

モダンホラーの元祖といわれるスティーブン・キングの「事実上の処女作」です。
1回目の映画化 (1976) のときの脚本家がインタビューで言っていたように、日本映画「羅生門」の形式で書かれています。すなわち、一つの事象に関する複数の証言から事実を読み取る手法です。ミステリーの一手法とも言えます。

メインは「プロムの惨劇=キャリー・ホワイトが高校主催の舞踏会の舞台で豚の血を浴びせられた復讐に犯人を含むクラスメート達を念動力で殺す を含むほぼ1ヶ月の高校での出来事」です。これに「意図的」にややランダムに「関係者の証言」や「証言をもとにした新聞記事や雑誌記事」をはさむことによって、「プロムの惨劇の模様」や「その原因」に読者が少しずつ近づけるように書かれています。
私は2回目に映画化 (2013) されたものをすでに観ていましたから、完全に「ネタバレ」状態でした。それでも「プロムの惨劇の背景」を早く知りたくて、どんどんページが進みました。主人公キャリー一族の歴史、彼女がもつ「念動力」の紹介記事は「現実にはあり得ない話」ですが、すでに映画の場面を知っている私にとっては、不思議と説得力のあるものでした。

「プロムの惨劇」の直接の原因は「キャリーいじめの首謀者で彼女に豚の血を浴びせた」クリスです。でも、他のクラスメートも、たとえばキャリーいじめに加わったことへの償いから「プロムの相手になるようキャリーに言ってほしい」とボーイフレンドのトミーに頼んだスーも、キャリーを応援した体育教師のミス・デジャルダンも、心の片隅のどこかにキャリーの「のろまぶり」に対する「いらだち」があったはずです。言い換えると彼女に対する「哀れみ」の気持ちはあるが、本当に「仲間(同類の意味)」とは思ってなかった。
キャリーにとって不幸だったのは、唯一の肉親である実母のマーガレット・ホワイトが男女の関係を認めず、キャリーを「汚らわしいもの」と思っていたことです。彼女が普通の母親ならキャリーがいじめられることもなかったし、「プロムの惨劇」も起こりませんでした。

作者のスティーブン・キングは二歳の時に父親が蒸発し、母親がクリーニング店で働いて二人の子供を育てました。キャリーの境遇とそっくりです。十代でSF誌に初めて採用された作品の名は「十代の墓あらし」。キャリーの趣向と似ていないか?大学入学後、のちに妻となるタビサ・スプルースと、大学図書館でのアルバイト中に知り合う。キャリーの居場所は高校の図書館。メイン州ハンプデンの公立高校ハンプデン・アカデミーに就職して英語のクラスを受け持った。ここでキャリーのような生徒を見たのではないでしょうか。

文庫本の213ページに「スーザン(スーの正式名)・スネル」の次のような証言が載っています。
「これが世間から怪物と呼ばれ続けていた女の子の本当の姿なのです。(中略) 一生に一度のプロムの後、ママを心配させないために、ハンバーガーとルート・ビアで我慢するつもりだった女の子・・・」
小説「キャリー」とは「異端を認めない社会」に対するスティーブン・キングなりの「抗議」ではなかったでしょうか。
キャリー (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:キャリー (新潮文庫)より
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No.23:
(5pt)

作家スティーヴン・キングの才能と魅力が開花される一歩手前の作品

スティーヴン・キングの記念すべき長編小説。

主人公キャリーの心情を軸に、宗教に染まった変わり者の母親、そして学校のいじめっ子達が絡みキャリーを苦しめる。

いかにも、ありがちな題材だけにアメリカの闇(いじめ問題)を真っ向から描いていて読者を飽きさせない。よくよく考えてみると、現在の日本もニュースでいじめが問題で不登校、酷い場合は自殺をする学生もかなり増えている。決して小説の中だけでは済まされない問題である。

キングも教師時代にキャリーの様な子を沢山、見てきたのだろう。見過ごせないが見過ごしてしまったという自分の不甲斐なさと後悔が文章に表されているのだろうか?キャリーを見るといじめを受けているのにも関わらず閉じてしまい、唯一、自分を出せるのは自宅の自分の自室で超能力を発揮するだけである。それを見ると以前の自分も学校では自分を出せず、帰宅して自分の部屋で自分を出していた。そんな、姿を見ると応援してやりたい気持ちになってしまうのも無理はない。

作品はホラーと分類されているが(クライマックスの怒りのシーンは確かに歯止めの効かなくなった人間の狂気の暴走なので致し方のない所)私は、社会的SFチックかつ青春を純粋に楽しめなかった少女の悲しいヒューマンドラマとみた。

文章は独特で擬音を伝わる様に凄く大きな文字で表現したり、裁判のシーンもあるのだが、証言一という形で状況を説明する要求をするなどキング自身の能力が出ていて面白い。

キャリーがいつ爆発するのかという読者を心配させる緊張感もあって飽きないです。クライマックスの怒りが爆発する前のいじめっ子の仕掛けが破壊的カタルシスを読む者に与え、妙な爽快感があります。田舎町で起きたいじめっ子からしたら小さな事が大きなスケールになっていくスペクタクルになっていく凄さを味わえる。

事件の後、裁判のキャリーの知人と目撃者がキャリーの様子を語るのですが大きな力を使い果たしてどんどん生命力が弱まり散っていくキャリーの様子が頭に浮かび悲しくなってしまった。

日本は、平和。だけど、平和から生み出される余裕とゆとりが悪(いじめっ子)沢山、作り出しているのか?アメリカに限った話ではなく全世界で共通する社会的テーマと変わり者を徹底的に痛めつける差別主義を書いたキングとキャリー、そして話の中に出てくる登場人物達に敬意と意志を込めいじめが無くならなくとも減っていってほしい。

キャリー!ありがとう‼︎
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No.22:
(5pt)

注意

中古で購入すると、amazonで表示されているのとは別の表紙デザインで届くこともあるようなので 中古で購入する際は皆さん、ご注意を。 本の内容はもちろん面白いです。 古い翻訳本にありがちな読みづらさも、そこまでなかったように思います7
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No.21:
(4pt)

映画とはちょっと違う?

私は映画を観た後に、この小説を読みました。 映画は現在進行形。 小説は事件が起こった後に書かれてあります。 内容はほぼ同じ。 原作も怖いです。
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No.20:
(3pt)

うーん…

商品自体はとても綺麗だったのですが表紙が画像と違う物だったのがとても残念でした
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No.19:
(5pt)

本物のキャリー

映画のキャリーは、こじんまり(?)と学校周辺と自宅だけを破壊して、自身も死んでいったので、なんとも可哀相さばかりが目につきましたが、原作小説のキャリーは町一つをほぼ壊滅させて、なかなかスッとさせてくれます。母親を殺すのも、正当防衛ではなく、キャリー自身の意志によるものです。
 映画(特にデ・パルマ版)では、分かりづらかったスーザンの行動(恋人のトミーをキャリーに譲った)も、小説を読むと、それなりに理解できてきます。ただの悪者かと思えたクリスにも、最後に良心らしきものが芽生える描写があって、ハッとさせられます。
 つまり、映画で物足りなかった要素がきちんと補われているのが、原作小説の「キャリー」なのです。しかも、本文以外に、ウソの関連資料(キャリー事件を報道した新聞記事とか)がいっぱい挿入されている書き方も、ユニークで、実験的であり、楽しめます。
 キングの書いた長編小説としては、もっとも短い部類なので、映画の「キャリー」のファンでしたら、ぜひ読んで欲しい一冊です。私は、文庫版(新潮文庫。1985年)を買った後、古本屋で単行本版(新潮社。1975年)も見つけて、そちらも思わず買っちゃいました。キング作品の解説が付いているので、買うなら文庫の方がお得です。
キャリー (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:キャリー (新潮文庫)より
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No.18:
(4pt)

お願いだからハッピーエンドにしてください

いじめられっ子には、本能的に人間を逆上させるなにかがあるのかもしれません。「弱い鳥は仲間によって屈辱の底からやさしく助けおこされるのではなく、むしろすばやく、情容赦なく殺されてしまうのである」。
月経の血には、「本能的に女を逆上させるなにかがあるのかもしれません」。
キリスト教には、本質的に人間を狂わせるなにかがあるのかもしれません。
そんな本書には、(キリスト教圏なら特に)人の心をざわつかせるなにかがあるに決まってる。

「お願いだからハッピー・エンドにしてください」と健気に願うキャリーを、不遇だった頃のスティーブン・キングがいじめ抜く(失礼ながら、彼だってスクール・カーストの上位にいたとは思えないのだが)。

もちろん、なんの救いもない。いじめられっ子は決して忘れないからだ。
「わたしは忘れません」「永久にみんなを恨みつづけるだろう。」

いじめはやめよう。罪は永久に消えないし、血でしか贖えないらしいから。
キャリー (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:キャリー (新潮文庫)より
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