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ファイアスターター



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ファイアスターターの評価: 4.53/5点 レビュー 36件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21~33 2/2ページ
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No.13:
(4pt)

「火をともす人」にもなりうるのに

小説は、心的現実を非常に的確に描き出している場合があります。その意味でこの本は思春期の心がどれほど凄まじい状態にもなりうるか、を知るのに本当に有益です。主人公の孤立感、絶望、被害者意識、力への渇望などは、実際に多くの少年少女に見られるものだと思います。
どうして周囲を火で焼き尽くさなければいけないか。そうしなければ自分たちがやられてしまう、と思っているから。どうして超能力を発揮する必要があるのか。ただの能力では、相手に対処できないと、初めからあきらめているから。「やめてください」と何度言葉で言おうとも、相手はどうせ聞きもしないのだから。これは、家族に致命的な暴力をふるう加害者によく見られる状況認識ではないでしょうか。
小説は問題解決には直接つながりません。しかし、ある人にとってどのような物語がリアルであるかを知るためには、大いに役立ちます。
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
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No.12:
(5pt)

忘れられない逸品

相当昔に読んだ本なのに、いまだに忘れられない秀作。
まだ高校生だった私、この本を読んで、「アメリカって怖いな〜。」って思いました^^;。
今では、そう新しくもない設定、ストーリー展開なのかもしれませんが、
この頃は、とにかく斬新な話でした。
今読んでも、あの時の衝撃は、そのまま蘇ってくると思います。
処分しなきゃ良かった。
映画にもなりましたが、映像では表現しきれない細かい描写がキングらしく、
絵空事のようには思えなくなり、
幼いチャーリーと父が追いつめられていく様子に、手に汗握ります。
この本を読んだ後は、ひたすらキングにはまっていきました。
追い詰められて追い詰められて、最後にチャーリーが立ち寄った場所。
そこに、希望の光があったと、今も信じています。
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014
No.11:
(4pt)

見える 見える、映像が。

映画化されたものを公開時に観た事があるが、それはもう何十年も前。炎の少女チャーリーがその超能力を使い工作員たちをなぎ倒していく場面は、アメリカ映画の迫力あるSFXシーンを観るように、自分の頭の中で映像を思い浮かべながら読んだ。まるで映画を観ているような読書体験だ。キングの筆による描写力がいかに映像的かを思い知らされる。映画ではチャーリーの父親が超能力を使うと苦しそうに鼻血を出していて、カッコ悪いなと思った記憶があるが、原作でも愛する娘を助ける為にまさに命をすり減らしながら超能力を使う父親の姿が、本当にスリリングな見せ場を作りハラハラドキドキ。そこらへんも味合って下さい。
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014
No.10:
(5pt)

少女が生き残るためにとった最後の行動は?

キングファンでなくても、主人公のまだあどけない少女の運命に引きこまれると思います。最後の最後に少女が生き残るためにとった行動とは?アメリカ的ともいえる方法はお楽しみ。かなり前に映画化もされていますが、その複線となる部分までじっくり読んで、読み終わった後は、その後の少女の運命を自分で想像するのもまた楽しいのでは。
ファイアスターター (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (下) (新潮文庫)より
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No.9:
(5pt)

Pageturnerになること間違いなし!!

 Kingの書いた小説の中で、最もよくできた作品なのではないだろうか?冒頭部は、‘Salem's Lot’を思わせる親子が描かれているのだが、読み進むうちにこの親子の持つ超能力が少しずつ書かれ始め、お、これは面白いぞ、と言う気持ちにさせられてしまった。こう言う感覚を持ったのは、Kingの中では、King自身が最もよくできた作品とするあの‘The Dead Zone’以来の事であった。 Kingの小説なのであまり明るい展開は期待できないのだが、登場人物は魅力に富んでいる。特に主人公である少女Charilieは、愛らしい白人の女の子を思い浮かべざるを得ないほどだ。彼女に比べると能力の低い両親は、やや影が薄いのだが、逆に苦悩は深い。彼らの超能力は、学生時代に受けたある心理学の実験に基づいている。わずかのお金を求めるためにこの実験を受けたのだ。それがもたらした悲劇とは? ところでCharlieのような超能力をあなたが持っていたら、どう使いますか?
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014
No.8:
(5pt)

他には考えられない!

私にとってはこれが、キング氏の作品の中で一番の最高傑作だと思う!他には考えられない!です。下巻ですから、もちろん上巻から読んでくださいね。でも、個人的に下巻の方が更に好きなので、下巻のレビューを書いてます。命をかけて愛娘を守る優しき父。哀しい境遇に果敢に立ち向かう小さな少女。親子の絆。善と悪。深いテーマです。泣きます。号泣です。でも、ラストには、静かな温かさに溢れたシーンが用意されています。☆この本は、映画化されています。主人公の少女役は、あのドリュー・バリモアです。可愛いです。最高の演技です。原作を読んだら、映画も必見です!
ファイアスターター (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (下) (新潮文庫)より
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No.7:
(5pt)

本当によい小説です

スティーブン・キングは今程売れる前(といっても凄い売れ方だった)の時が凄かった。ホラーのコア・アイディアの周辺を埋める様々な人間像。怒り。嫉妬。悲しみ。悲惨な現実。それらはコアのアイディアに縫合しきれず、小説の完成度は決して高くはないものが多い。しかし、そこに叩きこめられたエネルギーの奔流は本当にすごかった。例えば「クージョ」などはその意味で個人的にはとても好きだ。「ファイアスターター」はその時期に書かれた作品の中で、破綻なく、とても高い完成度をもった本当に「面白く感動的な小説」である。正直、「ダークハーフ」「トミーノッカーズ」と純粋なエンターテイメントの完成度が高まった頃からのキングには、ストーリーを豪腕で引っ張る手腕は弱まってしまった気がする・・。キングのエネルギーが全開だった時の最高のストーリテリングとキングのやさしさを多くの人に楽しんで欲しい。
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014
No.6:
(5pt)

強い力を持つ少女の魅力

 実は20年近く前に読んだ本なんだけど、未だにその内容は良く覚えている。キング初体験で、ぐいぐい惹きこまれたものでした(幸福な読書体験でした)。ふと、思い出して検索してみたら昔の装丁でまだ売っているのですね。キングはすごい。この味戸けい子さんの不安を誘うカバーイラストがまた印象的でした。 登場人物は、娘を必死に守ろうとするお父ちゃんも、神秘主義的なインディアンも魅力的ですが、やはり主人公の少女がイイです。彼女の強さ、美しさ、けなげさに憧れたものでした。ラスト近くのシーンの明日へ向かって行こうとするところがとても美しくて感動です。
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014
No.5:
(4pt)

やっぱりキングはおもしろい

国の特殊機関の実験台になった貧乏学生両親の間に生まれた女の子は、感情が高ぶると物を発火させてしまうという超能力を身につけている。やがて特殊機関のエージェントがこの親子を捕まえにやってくるのですが。発表されてから20年が経過しているが、本当にありそうな話だと思う。話のテンポも良くて、やっぱりキングはおもしろいって感じです。
ファイアスターター (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (下) (新潮文庫)より
4102193022
No.4:
(4pt)

信じてみようかな、ある特殊な能力。

 宮部みゆきファンなら誰もが知っているだろう「ファイアスターター」でありますが、「クロスファイア」の原点とも言える本作は念力発火能力を持つ少女とその父の話です。 KING作品を読むのは初めてですが、超能力を持つ人を例えば=今朝電車で隣り合わせになった人もそんな力を持ってるのでは?と思えてしまうほどの表現力と緻密さで読者に想像させてくれます。たとえ今まで「超常現象」に興味のなかった読者の方もはまること間違いなしです。 宮部作品と同様、「本当の悪」はなんだろう?と考えされられてしまいます。残酷な描写の多い中、子を想う親の気持ちも良く書かれてあるなと思いました。
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014
No.3:
(4pt)

宮部みゆき『クロスファイア』との比較

宮部みゆきの作品に1人のパイロキネシストの女性の顛末を描いた「クロスファイア」がある。宮部がその作品を書いたのはこの「ファイアスターター」を読んだからだということを聞いた。「頭の中に特大の火炎放射器を装填している」という表現は既にキングの作品の中に書かれていたことを今回初めて知った。「クロスファイア」はまさに宮部版「ファイアスターター」だったのだ。キング版が10歳の女の子で父親が生存しているのに対して、宮部版は24歳の女性で男親はずっと昔に死別、母親も物語の始まりには既に死別しているという設定は、宮部がこの「スターター」の描かれなかった可能性を描くためだったのだと思い知った。宮部版は確かに悲劇に終わったが、彼女はとりあえず普通の恋をすることができた。キング版は悲劇的な終わり方はしていないが、それでもあの女の子の将来を考えると、たぶんまともな恋は出来ないだろうと思う。何しろ相手はアメリカ国家なのだから。果たしてどっちの女性が幸せだったのだろうかと思った。今回初めてキングの作品を読んだ。場面転換の巧みさ。アメリカの日常風景の描写の確かさ。宮部がキングの作品に影響を受けたのもうなずけると思った。
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014
No.2:
(4pt)

No One Read This Psychoanalytically?

本作に関しては全く異なる解釈が出来る、というよりも必然的に唯一の解釈に行き着くのです。実際にKing自身も本作の中程で「トイレの躾」云々について書いているのです。そして、このような分析を進めていくと、本作のどこが怖いのか、或いは感動的なのかという<内容>も必然的に極めて性的なものになるのですが、<事>の詳細には触れないほうが良さそうなので、この辺りで失礼させていただきます。
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014
No.1:
(4pt)

やっぱりキング

ファイアスターターはあの宮部みゆきさんがクロスファイアを書くために多大な影響を受けた作品だそうです。 やっぱりキングはいい。 恐ろしく生々しい情景描写の裏にいつも流れている親子愛(それすらも時に恐怖に彩られるが)。 超能力者となったものの深い悲しみが、読む人の心を打ちます.
ファイアスターター (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ファイアスターター (上) (新潮文庫)より
4102193014

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