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シャイニング
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シャイニングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 21~40 2/3ページ
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ほとんどの場合、スティーブンキングの小説は通俗小説、エンターテイメント小説の定型に従っています。 「善」が巨大な「悪」と生死をかけた死闘を繰り広げ「生還」する話が多い。 ただ、並の通俗的な小説と異なる点は「悪」の力は巨大で狡猾であり、時に「善」を凌駕してしまう事と(短編などに多い) 「悪」との戦いは凄惨そのものであり、「生還」した場合でも「善」は心と身体に回復不能な傷を負う場合がほとんどです。 キングは、絶対的な悪、陥れば生還不能となる闇、地獄の存在をはっきりと認識しています。 「人間にはほとんど歯が立たない巨大な「悪」が存在する、必死に戦えば、もしかしたら「生還」出来るかもしれない。もちろん。無事ではすまない」 そんな冷徹な現実認識がキング作品の魅力だと思います。 本作でもそんなキング作品の魅力が余すことなく詰め込まれています。 状況的必然から主要人物を最小限に抑えたのが功を奏し、人物たちの葛藤、絶望、死闘の記録が克明に過不足なく伝わります。 ただ、他の方も指摘しておられますが、誤訳が散見されますので(footballをサッカーと訳す大失態。アメリカ文化への理解不足) 1点減点いたします。 | ||||
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シャイニングは映像化でのみ見た事があり原作がかなり読みたく、Kindle購入を気に買いました | ||||
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いよいよオーバールックホテルは本性を現します。 父親を取込み、息子の力を得て生き物になろうとします。 その目的を阻む邪魔者には容赦しません。 映画は永遠と力を蓄え続けるであろうオーバールックで完結しますが、 原作には親子の愛の力が描かれており、心を打たれます。 全てが終わり湖畔で涙を流すダニーに胸が詰まる思いでした。 それにしてもオーバールックホテルの力は侮れません。 のめり込むように読んでいた私は、そばに居た家内の話が耳に入らず すっかり機嫌を損ねさせてしまいました・・。 皆さま、本書を読むときは1人になれる時間にしましょう。 しかし読後は精一杯、家族と団らんしオーバールックの呪いを解きましょう。 | ||||
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上巻は下巻に起こる出来事の伏線になっています。そして、登場人物の心情、人間関係を表すのに著者独特の表現方法が使われており、これには舌を巻かざるをえませんでした。 ぐんぐんと引き込まれて行くこと間違いなし。。。 | ||||
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キングの代表作にして、サイコホラーの傑作ですから、ストーリーについては文句なしです。物語の舞台設定に合わせてに秋から冬にかけての時期に(できれば山深いホテルに出掛けて行って)読み始めれば、最高に臨場感を味わえます。 しかし、翻訳は改善の余地があるように見受けられました。日本語の文章そのものは読みやすいのですが、英語のままでも意味が通じる単語を過剰に日本語化しすぎていて、かえって意味が分かりづらくなっている所が多々あります。 例えば、下記のような単語です。 ・現金登録器 いったい何のことかと思ったら「キャシッュレジスター」でした。 ・無蓋トラック 「ピックアップ・トラック」のほうがわかりやすいですよね。 こんなふうに、カタカナ表記でも充分に意味が通じる英単語を日本語化しまくるわりに、「カリカチュアライズ」なんていうわかりづらい英語はカタカナ表記だったりします。 あと、主人公が教師だったころの回想シーンで、「サッカー」という単語が頻出しますが、北米で「football」と言えば、主にアメリカンフットボール(アメフト)のことなわけで、これは完全に誤訳だと思います。 繰り返しになりますが、日本語としての文章そのものはとても読みやすいので、単語の部分だけ見直しをはかって改訂版を出していただけたらありがたいです。なにしろキングの代表作なのですから。 | ||||
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サイコホラー史上の最高傑作を1つ挙げるなら、やはりこの作品ではないかと。 20年以上ぶりに再読しましたが、これでもかと重ねられる緻密な心理描写と、終盤の怒濤の展開に圧倒されまくりでした。 (ちなみに新訳版と思ったら文章は変わらない新装版でした・・。 ) ほんと上手い作家ですよね。 「IT」や「ミザリー」も再読しよう。 | ||||
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確かにキューブリックのシャイニングは中身がすっからかんと言われても仕方がない、と読めば納得できます 怖がらせ、の点ではキューブリック版は幻想的でニコルソンも怖いのですが… 徐々におかしくなる恐怖を、さらに序盤の父子の絆がしっかりと描けているこちらの方が圧倒的に凄いです 父の息子を思う、また息子の父を思う愛情があってこそのシャイニングではないでしょうか ラストでは思わず泣いてしまいました ペットセマタリーといい、ファイアスターターといい、キングは親子の愛情を描くのがずばぬけて巧みです(もちろん、友情もですが) | ||||
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キューブリック、ジャック・ニコルスンの映画を先に観ていて、原作は電子書籍になって初めて。 映画とは別もの。 親子、家族の物語でダニーとハローランの交流や、父親母親もおのおのその成長期に家族の問題を抱えていて、 という背景がいちいち泣ける傑作でした。 | ||||
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ダニーと母親のその後が気になる…その後の話も出ているので楽しみ。 | ||||
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表紙カバーの絵が違いましたが…問題無く、読みます。 自分で購入して置いてある本よりも綺麗だったので大満足です。 | ||||
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映画で見てずーっと好きな作品だったのですが、 キングが映画化を気に入っていなかったという情報を得て 原作が読みたくなり手にとりました。 物語は、冒頭から不吉な予感に溢れ、 次から次へと読み進む さすがの展開。 暖かい部屋にいながら 窓の外に吹雪く雪、青と漆黒の夜、鮮やかに蘇る過去の亡霊、 真っ白の世界に鎮座するライオン、犬、うさぎたちの情景が 鮮やかに心に映し出されます。 映画をみた記憶が遠いので 原作とどこが違うのか、キングがどこを気に入らなかったのかは わからなかったけれど どちらも秀作だと思います。 今度は映画を借りてみてみたくなりました。 | ||||
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上巻はなかなか読み進まなかったが、下巻はいっきに読んでしまった。 うーん・・・。 「そっちに行ったら危ないのわかってるだろ!なんで行くんだよ!」って思うことたびたび・・・。 恐怖、ちょっとの間をおいてまた恐怖、という構成はすごい。確かに面白いのだが、次々起こる怪異に対し 「怖いけど、これをしかけてる怨霊ってあんまり頭よくない・・・何がしたいの??」という気がしてしまう。 そしてこの話の本当の主人公は「ボイラー」です。 とても重要なものでありながらたびたび忘れられ、無視され続けたボイラーが「俺を無視すんなああああ!」と最後にブチ切れる・・・そういう話だと思いました。 | ||||
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さすがはS・キングです。心理描写が上手い 序盤で妻が、夫と離婚しようか母に反抗するためこのまま関係を続けようと悩む描写は感心しました 息子のことで関係を続けようと決心するんですが、そのときに「私たち家族は結局のところ三位一体 もしその関係が壊れるとしたら内部から出なく外部からだろう」と書かれています。 とても家族愛溢れる言葉なのですがその後のことを思うと胸が裂ける思いでした。 それにしてもS・キングは理由のない化け物をよく書きますね このシャイニングのホテルもですが、IT グリーンマイル ミザリーなど どういう経緯で化け物となったのかわかりません そういった化け物を出すから怖さが引き出すんでしょうね。 逆にT.ハリスのハンニバルはなぜこのような怪物が生まれたのかライジングでしっかりわかりましたね(個人的にはしりたくなかったです) | ||||
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「シャイニング」は、映画から原作の順番だったので、原作を読んでいても ジャック・ニコルソン=ジャック・トランスというイメージが抜けきりませんでした。 映画の恐怖と、原作の恐怖は別物ですね。 映画は「ホテル」の影響により精神異常を起こしますが、原作は「ホテル」の意思により、 ジャックが獲りこまれます。 また、「輝き(シャイニング)」能力を持つダニーの「ホテル」に対する漠然とした恐怖と、 明確な恐怖な差といった、やはり活字ならではの恐怖(人間の空想力を刺激)は必読の価値ありですね。 映画自体にスティーブン・キングは酷評をしたそうですが、活字のパワーにはやはり勝てるものは無いので仕方ないでしょう。 私自身、2度3度と読んでいますが、この作品は読むたびに見えてくるイメージが違うのが面白いです。 成長と共に読むと良いですよ。 ただし、映画を観るとどうしても”あのシーン”ではジャック・ニコルソンの顔しか出てきませんけど。 | ||||
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思いおこせば、1979年にアメリカに住みはじめた頃、近所のスーパーマーケットのレジのところに、ベストセラーと銘うった黄色の表紙のペーパーバックがある。The Shining、タイトルの意味はまったくわかりませんでした。それで読み始めたのが、運のつき。読みきるのに、徹夜をしてしまいました。 映画版で、ストーリーは周知のことですので、あらためて詳細のご紹介はしません。ただ、売れない小説家である主人公が、コロラドにある Overlook ホテルで、一冬を管理人として家族ともども過ごすアルバイトをする。ホテルに巣食う魑魅魍魎がとりついたのか、主人公はだんだん狂気の世界へ。このあたりの描写が鬼気迫る。 Shining というのは、実は主人公の息子である少年が持っていた能力。ある種の予知能力で、Redrum と書く。それが鏡に写って反転して見えたとき。惨劇の予感である。 著者は、Stanley Kubrick 版の映画にあまり満足したかったといいます。しかし、Kubrick 版は、それはそれで名作。Jack Nicholson 以外の適役はいないですし、広角レンズの多用やら、白と赤をベースにした色彩感覚。 繰り返し申し上げますが、本書は Stepen King ファンになる記念的著作でした。 | ||||
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映画とは、設定を除けば雰囲気も内容もだいぶ違います。 主人公の少年の気持ちを思うと、最期は本当に涙が出そうになりました。 キューブリックの映画は映画で嫌いではないのですが、まったく別物として楽しめました。 | ||||
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キングは家族の崩壊(脅威にさらされる子ども)を描いた作品が少なくないです。 本作品の主人公である少年ダニーの両親も離婚の危機にあります。 そして本作では山と雪に閉ざされたホテルで家族三人が孤立する。そのホテルには邪悪な存在が受け継がれており, ほんの六歳の少年ダニーにとって耐え難くつらい出来事に直面する。 ダニーの父親は,その邪悪な存在によって,次第に狂気に取り憑かれていく。 しかし,少年にとってどんな父親であろうと,やはり愛する父親なのだ。 黒人のコック,ハローランは言う。「世の中ってのはむごいところなのさ。世の中にはつらいことが山ほどあるが, どうしてそういうことが起こるのか誰にも説明できないんだ。」 神は残酷である。これはキング作品に共通するテーマです。 本作品は,本当に怖い。 幽霊屋敷ものとしても本当に怖いが,愛する家族が狂気に取り憑かれ,家族が崩壊していく様は最も怖いことです。 さて,本作に登場した黒人コックのハローランは,その後「IT」にも登場します。 「IT」では子どもたちの純粋な恐怖とともに,その解決が描かれており,初期キング作品の集大成と言われています。 こちらもお奨めします。 | ||||
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おそらく皆はジャック・ニコルソン扮するジャックを想像するのだろうが、 原作を読み終わるとジャックの印象が180度変わる。 ドラマ版は忠実に再現されているので見てほしい。 ジャックとダニーの最後のやり取りは涙無しでは語れない。 さてキング氏の小説家としてのトンデモナイ技術についてだが、 語ると長くなるので要約すると、 @登場人物が非常に少ない中で物凄い掘り下げる A基本的に1人称の書き方なのだが、それぞれがきちんと個性を持っていて非常に深く心理描写を丁寧に表現出来ている 常人の人間の想像の域を遥かに超えた技術である。 こんな小説は5〜6人が集まって話し合わなければ不可能だと思う。 なんで書けるの? 本当に不思議だ。 彼の頭の中には筋道がきちんと出来ていて、その上で個々の登場人物を究極的に掘り下げるので信じられないのだ。 他の凡庸な小説家の作品を見れば分かるが、みんな途中で飽きて新たに登場人物を登場させたりするものなのだ。 そうでもなければ、連載は本当に厳しいのだ。 とにかく凄い、凄過ぎる。 英文の原作を読むことを強く勧める。 訳があまり良くないので星マイナス1 | ||||
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「シャイニング」はモダンホラー好きな読者なら、 モダンホラーの最高傑作だと一致する作品だ。 あらためて読み直してみると、 上巻は、主人公ジャックとその家族の状況、内面が丁寧に描かれて行く。 怪異は未だおこらない。 ジャックのアルコール依存とかんしゃくがこれでもかと描かれ、 家族が袋小路に入り込んで、出口なしの状況にはまり込んで行く姿を描き込んでいる。 ジャックのかんしゃくの描写が素晴らしい。 自尊心と尊大さ、焦燥感、繊細さ、家族への愛が混在するジャックの内面が、 孤高のホテル「オーバールック」にて、 どんどん狂気へと変化しつつある様子が怖い。 何も起こっていないが事件の予感を感じさせる。 そしてご存知の下巻。 雪に閉ざされた忌まわしいホテルは怪異のジェットコースターとなるのだ。 | ||||
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キューブリックの「シャイニング」を見たときは、親父が子供を追っかけ回しているだけの訳の分からないものでがっかりした覚えがあります.キャリーもそうですが、映画が話題の割に面白くないとつい原作にも手が伸びない。とてももったいない気がします.雪に閉ざされたホテルでおこる怪異現象と、徐々に飲み込まれていく家族。そして、映画ではわからなかったダニーの持つ力の意味、シャイニングの意味が原作を読みやっと理解できました.現実か妄想か、正気か狂気かの狭間で苦悩するジャック。とくにアルコール依存症で幻視経験のある彼には精神の変調を来すに十分な環境、ストレスがあったと思います.このような人物の心理描写が映画ではまったくなく、上辺だけを追いかけているのでまったく面白くありません.話題になった映画があれば、まず原作から入ること、これが原則です. | ||||
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