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盤上の向日葵



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盤上の向日葵の評価: 3.95/5点 レビュー 188件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全128件 101~120 6/7ページ
No.28:
(5pt)

将棋がテーマの小説が読みたいなら是非

将棋が好きで、中級程度の棋力がある人なら読んで損は無いと断言できる。普段余り小説を読まない自分でも2日で読み終えた程、退屈しない内容だった
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No.27:
(5pt)

分厚いが一気読み間違いなし

幼少時代の話を泣きながら読んだ。
三人の父と言っていい男性たちとのかかわりあいで、彼が将棋に囚われていく過程に目が離せない。
最後がちょっと気になる。どうなのだろう、あれをする意味をこじつける為にゴッホや血筋を出してきただけに感じる。
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No.26:
(5pt)

いい!(ネタバレあり)

私は将棋を指します。
凄く気持ちが解ります。柚月さんは将棋を指すのでしょうか?でも:
将棋を指さない人でも、将棋をよく知っているかのように引き込まれるでしょう。
向日葵は、ゴッホと上条の共通imageとして揶揄されたアイテム。皆を幸せにしてあげたかった。
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No.25:
(5pt)

静かでクールな筆致だが力強く迫力満点

上条桂介6段の虐げられた子供時代の物語と現在の物語(二人の刑事による名駒の追跡)が交互に語られている。
ストーリーの単調化を防ぐと同時に、二編の物語を味わえる贅沢さがある。いずれこの二本の線は絡み合いなが
らも一本の線に収束するのだろうが、桂介の人生の一端を知るにつけこのまま交わらないで欲しい・・・と切に
願う自分がいた。

 観る者の心の闇に迫る迫力を持つゴッホの「向日葵」、また母の面影でもある向日葵。その二人に共通な狂気
の血が流れている桂介の苦悩。空から舞い落ちる雪片が突然向日葵に変わった時・・・最後の一ページは読みた
くなかった。
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No.24:
(5pt)

登場人物がよかった

将棋のことは全く知らないのですが、文章はとても読みやすく、魅力的な登場人物も沢山でてくるので、最後まで楽しく読めました。
500ページほどあったとは思うのですが、少し足りないように感じたくらいでした。
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No.23:
(5pt)

駒が進みゆく姿とは。

女性作家とは思えないハードボイルドな筆の運び、「孤狼の血」。
「ウツボカズラの甘い息」では甘いワナに誘われ深く入り込んでいく姿を描写。
「慈雨」は元刑事の背負う悔恨の情を。
そして、本書は最近話題の将棋をテーマにしたサスペンス。
名駒をめぐり、地道に各地に足を運び、コツコツと事件のパズルを解いていく刑事。
幼少の頃から、ものがたりの経緯を辿っていく累積効率曲線。
その曲線は追い打ちをかけるがごとく苦悶の唸り声が聞こえてくる。
その接点が着地点となっていくタッチ。
駒はひとつひとつ熟慮され意味を持って進んでいく。
盤上に向け自らが指した駒はもう取り返すことはできない。
ゴッホの描いたひまわりが太陽のごとく力強く荒々しくも、寂しげな表情をみせている。
そこには確かに”盤上の向日葵”が見えてくる。
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No.22:
(5pt)

重厚なで迫力あるミステリー。

埼玉県の山中で身元不明の白骨死体が発見される。一緒に埋められていたのは初代菊水月作の名駒。かつて棋士を目指していた若手刑事・佐野は、ベテラン刑事・石破と組んで駒の持ち主をつきとめるべく、捜査を進める。
同時に進むのはある少年・桂介の物語。
読み進める内に、離れていた2つの物語が段々近づいてくる緊張感とワクワク感がたまらなく、グイグイと引き込まれる。また、丁寧な描写で描かれる勝負の対局の場面は迫力満点で、手に汗を握る。実に重厚なミステリー。

将棋はルールを知っている程度だが、十分に楽しく読めた。
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No.21:
(5pt)

力作

柚月裕子氏の作品はほぼ全部読んでいるが、久々に読み応えを感じた。
将棋には詳しくないし、ストーリーも奇抜ではないものの、何故かしら心に響いた。
この作家の守備範囲の広さにも改めて関心する作品だった。
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No.20:
(5pt)

いい話だ!

いい話だ。この作家の話にはいつも情(なさけ)がある。しかも情が深い。上条と東明この二人の関係。将棋を通してお互い情を深めていく。その真剣さに引き込まれる。その過程で読む側も同化していく。殺人か?(誰を誰が) 読後の結果は読者個人の判断にゆだねられる。冒頭から二人の刑事の捜査で始まる。書評で「砂の器」というのを目にしたが、「砂の器」と重ね合わせて読むと違いも判り面白い。将棋の対戦を万人に文章で表現するのってかなり難しいと思うがすごい努力。年の初めに人間味あふれる話に出会えて満足の一冊でした。ゴッホ好きです。
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No.19:
(4pt)

ドクドクと

なんかもう、読みながら終盤は血液が身体中音を立てて巡る感じでした。一気読み必至です。
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No.18:
(4pt)

ラストはどうか

展開は面白く、『砂の器』を思い起こさせる人物背景に引っ張られ、最後まで一気に読めた。
けれど、それも含めてどこか既視感のあるのも否めない。
棋譜の読み方などがわかれば、更なる楽しみ方ができたのかも知れない。
ラストの終わり方ももう一工夫欲しかった。
佐野の扱いは、もっとどうにでもできた気はする。
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No.17:
(5pt)

桂介の生き様に引き込まれた

白骨死体の遺留品として見つかった初代菊水月作の名駒を頼りに捜査を進める刑事と、一人の少年、桂介の少年時代から大人になるまでの物語が並行して描かれてた。

563ページの長編だが、おもしろくて一気に読んだ。

初代菊水月作の名駒から関係者を洗い出していく警察の捜査も緻密で読み応えがあったのだが、それ以上に桂介の生い立ちや虐待、将棋を教えてくれて食事の世話までしてくれた唐沢夫妻との出会い、真剣士の東明との出会いなど、将棋との関わり方など、桂介の生き様に引き込まれた。

また、将棋の対局についても、東明と元治との真剣勝負や、壬生と上条との竜昇戦の大一番など、緊張感が凄まじくて手に汗握る展開が伝わってきた。

将棋を知らない人にもお勧めの一冊だった。
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No.16:
(5pt)

欲張り過ぎ

5時間かかりました。セリフだけ読む癖なので言葉尻でキャラクターが区別されてるのが読みやすかった。羽生、小出、などモデルもいいし、アキバの受け師、月下の棋士、聖の青春など色んなものが混じった上になんでも鑑定団も入った小説だが柚月ワールドを作ってます。サイコパス、虐待など時事問題も取り入れゴルゴ13も入って欲張り過ぎ?
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No.15:
(5pt)

向日葵が示す狂気、将棋の狂気

埼玉県の山中で白骨化した刺殺死体が発見された。高価な将棋の駒を胸に抱きーー。シチュエーションからして面白い。ワクワクしながら読める。ただし、読み進むに連れ将棋の狂気が顕現する。最後の方ではもう犯人が誰なのか関係なくなってくる。それ以上に、文字通り命を削りながら将棋を指す上条桂介や東明重慶らの生きざまに心を打たれる。勝負の世界の非情が狂気を生む一方で、そんな世界に憧れる自分がいたりして、非日常の世界に引きずり込まれる。自分が安全な場所にいるからこその狂気疑似体験、アトラクションとしての狂気を感じているだけなのかもしれない。一気に読ませるストーリーテリングは見事。これだけ怖い将棋の世界を見ながら、将棋を指したくなった。
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No.14:
(5pt)

大満足の一冊です

過日の読書会で著者の「慈雨」を会読し、大いに堪能したところへ、本書が発刊された。一作家一作品をモットーにしているので、
主宰者の私が一冊購入して6人の会員に回し読みをしているところです。本の内容は漏らさないように、とんでもないどんでん返しが
先にわかったら、面白くないからと厳重注意しています。私は碁も将棋もやらないので、折角の息詰まるはずの対局場面がわからず
残念だったけど、それでも十分楽しめる佳作です。謎めく将棋の駒の出所を遡る捜査の苦労や、ふたりの刑事の呼吸が圧倒的な迫力でよく
描かれていて、親子、兄弟の仲もこうありたいものだと思いました。平成版「砂の器」以上の出来栄えでおすすめの一冊です。
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No.13:
(5pt)

哀しき天才棋士の物語

埼玉県警捜一の石破警部補と大宮北署の佐野巡査は死体遺棄事件の捜査で山形県天童市に降り立った。将棋の駒で有名なこの街で棋界の最高峰といわれる竜昇戦が行われていた。若き昇竜王の壬生に元企業経営者の異色の棋士上条圭介が挑んでいた。しかし、石破は対局のモニターの上条をみながら、「人ひとり殺してもなんでもねぇって面ァしてやがる」、と囁く。

序章に繋がっていくことになる地道な捜査と石破という刑事のキャラが読みどころの警察小説の面白さと、天才棋士上条圭介の生い立ちの人間ドラマとが融合した物語です。遺体と共に最高級品の駒が発見されるという謎の設定も見事だし、それと関係するだろう昭和の香りが漂う真剣師もこの小説の核心に共感を持たせる存在として緻密に描かれています。エンターテインメントの醍醐味溢れる小説です。
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No.12:
(4pt)

長かったですが、読みやすかったです。

妥当な結末・・・といったところだろうか?

 構成が上手いですね。独立したものが並行して、そして交互に進んでいくのは読みやすいですね。

 将棋界の表裏の歴史も入っていて、ちゃんと味わって読むことができました。

 クライマックス、ラストは少し物足りなくも感じましたが・・・有り!ということで。
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No.11:
(5pt)

お勧め!

この人、ウマいなぁ。
過去と現代がリンクしながら物語が進むけれど、全然読みにくくない。
物語の展開もスピーディーでかつ中だるみもないから、読書が進む進む。
人物も十分に描かれており、全ての小説が水準以上と思っている彼女の作品の中でも、トップレベルの出来。
買って損はない。
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No.10:
(4pt)

よくぞここまで調べました!

310頁「あと8手で詰む」は相手の手番は変だし、
312頁の「7七角と銀をとって」は角成としないと(藤井聡太のように銀なら成らずも多いけど)いけませんが、
将棋界について本当によく調べての執筆は立派で、また芸域を広げたように思いました。
真剣師の東明重慶は、団鬼六も書いていた小池重明がモデルかと思いますが、
「めでたいことがたくさん重なる人生を送るよう」(460頁)と名前の由来を作ったのにも感心しました。
やや「二年で(10人で)年商30億を達成」とかのご都合主義も感じましたが、ほかの方々が書いているとおり、
560頁を一気読みさせる筆力はさすがです。
うつぼかずら以外はすべて読みましたが、久々に佐方検事が読みたくなったのは私だけでしょうか?
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No.9:
(4pt)

名作だが、やや不満も。

名作だと思います。ただ、不満の残る点もあります。
まず、優れた点。多くのレビュアーが書いておられるとおり、登場人物のキャラが立っています。
特に石破警部補が良いですね。「孤狼の血」でもそうでしたが、この作者が描く粗野で我が道をゆくタイプの刑事は実に魅力的です。
次に、主人公上条桂介6段の生い立ちの描き方が凄い。フィクションと分かっていながら、気の毒すぎて心が痛くなるほどです。
そして、後半に登場する賭将棋の鬼、真剣師東明重慶が異彩を放っています。そのほかの登場人物も、現実感に溢れています。
不満の残る点。将棋のシーンが何度も出てきます。指し手が具体的に示され、その意味が説明されるのですが、盤面が掲載されていないため、今ひとつぴんときません。当レビュー子は、新聞の将棋欄を読んだり、NHKの将棋番組を観たりして理解できる程度の棋力で、本書の記述の意味(その局面における意義)は何とか理解できますが、やはり真の理解のためには、その一手が指された状況を盤面で見たいと思います。本書が将来文庫になるときにでも、本書を監修された飯島栄治七段に、付録として盤面を示して解説を書いていただきたいものです。
そして、本書の構成にもやや不満があります。現代における警察の捜査と、上条桂介の半生を交互に記述するやり方で進みますが、その結果、読者の方が警察よりも事件の背景・経緯に関する情報を豊富に持っているということになります。その上で警察の捜査を追っていくので、一種もどかしいような感覚になることがあります。このスタイルのミステリは珍しくないので、この作品に限ったことではないのですが、どうも気になります。これは好き嫌いの問題かもしれません。読みようによっては、それが逆に味わいを深めることになるという見方もあるでしょう。
最後に、ラストはあっけない感じがします。こうなるのではないか、という読み手の予測どおりの終わり方です。もう少し余韻の残る終わり方がなかっただろうか…という感想を抱きます。
以上、若干辛口になりましたが、多くのレビュアーと同様、当レビュー子も細かい字で563ページある本書を、ほぼ一気に読み終えました。それだけの力のある重量級の名作であることは間違いありません。
蛇足ですが、今話題の藤井聡太四段に読んでもらい、感想を聞いてみたいものです。
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