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盤上の向日葵
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盤上の向日葵の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 41~60 3/7ページ
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| 柚月裕子「盤上の向日葵(上)」読了。棋士の世界の光と影を絡めたサスペンス。それぞれ曰くのある背景を持つ登場人物たちが織りなす、まるで将棋を指すような息詰まるストーリー展開に魅了された。特に、マッドサイエンティストのような真剣士の陰鬱さ。 | ||||
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| 柚月裕子「盤上の向日葵(下)」読了。犯人は早い段階で明らかとなる一方で、身元が判明しない被害者。被害者が持っていた由緒ある駒の経緯が見出された時、犯人の動機とともに張り巡らされた伏線が一気に繋がっていく。切ない終局でその余韻に暫し呆然となった。 | ||||
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| 柚月裕子の「盤上の向日葵」を読み終えました。 読み始め、しばらくして、 これは松本清張の「砂の器」によく似ているなと思いました。 将棋は子どもの頃やったきりで、盤上のデータが書かれていても いまいちイメージがわかず、ちと苦労しました。 読み終えての感想はやはり「砂の器」を下敷きにしているなということでした。 「砂の器」では音楽家として大成をなす主人公が それまでいたる苦労、研鑽の様子が描かれていませんが、 この小説ではそのあたりが丁寧に描かれとてもよかった。 でも、清張はハンセン氏病を扱うなど社会性に重き置いているのに対し、 この本では、貧困、DV、出生の秘密などやや社会性において一歩譲るかなと思っております。 映画「砂の器」で親子が村を追われ、 雪降る極寒の岸辺を寄り添うようにしてさまよっているあのシーンは今でも心に焼き付いております。 | ||||
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| 物語の展開にドンドン引き込まれました! 将棋には知識が無く、物語によく出る「棋譜」が全く理解出来ませんでしたが、 その場の緊迫感は伝わってきました。 それぞれの登場人物が、それぞれに二転三転する人生物語。 良かったです。 | ||||
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| 途中まで読んだら、犯人が分かったと思う人も多いかもしれないが、この小説のストーリーはそれほど単純ではない。柚月裕子さんの他の作品と同様に、登場人物の描き方はとても丁寧である。しかし、将棋という独特な文化を背景にすることで今回の作品では奥行きのある世界を描いている。ほとんどの人は下巻を読みたくなるだろう。 | ||||
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| 将棋の世界を背景に、主人公の出生の秘密が明かされる。悲しい思い出がどのように向日葵に関わっていくのか。ここまで読んだら、途中で止めるのは難しいだろう。 | ||||
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| 久々の一気読みでした。 | ||||
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| 上下巻という長編だがあっという間に読めた。 | ||||
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| 上巻を読んで面白かったので、まだ読んでませんが楽しみにしています | ||||
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| NHKのドラマでは、まず、奨励会から刑事になったのが、女性であって、以前、別ドラマでも別の局であった。女性の描きかたも、数年前とは違った方向ができて、このドラマでは希望や、問題提起、批判にまでなっていて、◯見さんにしか見えない容貌が説得力もあって良かったと思う。本の装丁にデザインされている駒の持ち主の飯島棋士が、テレビの解説でチラッと出ているのもよかった。深刻なテーマがあり、有名な絵画や、血の問題など因縁浅からずの重厚な謎解きが中盤終わりに待っている。人が助けてくれるのは優しい態度でばかりではない、自分が助けるのも定石ばかりではない、思いがけないことが知らずにある・・のような本書を補って余りあるテレビドラマの方もよかった。4回分を一午後で見られ、三回ほどみて、以前サンプルを読んで安くなるのを待っていた本も読んだ。最後の羽生さんの解説も生証人としても良かった。 | ||||
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| でも、「投了図」(315ページ10行目)といったら、終局の盤面を 図示したものだ。「最終手まで」とか「投了局面まで」(再現)とか にすべきだろう。 いっそ盤面を幾つか載せてくれたら親切だったと思う。麻雀小説で 牌の途中図が載っていないものなんて誰が読むものか。 | ||||
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| 将棋のことは何も知りませんので文中の駒の動きの場面はさらりと読み飛ばしましたが、将棋がわかったらさぞかし面白いだろうといささか残念でした。しかし物語の力強さと緊迫感で一気読みしました。最後の壮絶な場面には衝撃を受け、本を閉じてもしばらくは茫然としていました。登場人物の描写が素晴らしく特に「東明重慶」の姿は目に浮かびます。良い本を読むことができました。 | ||||
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| 将棋がわからなくても、緊迫した情景が伝わってくる。主人公とその周辺の動きと、警察の捜査、だんだん迫ってくる。そうしたことが交互に語られる旨い作者だと思う。ただ、最後が寂しい。本当のことは当事者しか分からないでしょう。弁明させてあげたかった。でもこんな終わり方だからこそ強く印象に残ったのだと思う。 | ||||
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| すべて気にいってます。 | ||||
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| 文庫上巻だけのレビューを書いて、さて下巻も思ったら、アマゾンの様式変更?で書けなくなったので、改めてレビューを書き直した。もう後半に入ってからは、オールド将棋ファンの心をくすぐる内容てんこもり。真剣師はまんま小池重明だし、団鬼六作品を愛読してる人間としては、それだけで髙評価だ。興味を持たれた方は、団作品(SM小説じゃないやつ)を読まれると良い。人間性は最低だが、将棋の腕だけは超一流、という人物が実在したのがわかると思う。砂の器うんぬんはどうでも良い。彼を登場させただけで、個人的には拍手喝采。あれだけ魅力的なアウトローはいない。 ただ将棋ファンとしてあえて指摘しておくと、先手を黒で表記するのを、間違っているのはかなり致命的。校正が杜撰と言われても、仕方ないレベルだと思う。将棋ファンを熱狂させる内容なだけに残念だった。 | ||||
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| 「孤狼の血」で度肝を抜かれて以来の柚月裕子。題材は将棋らしいし、何より羽生善治解説と言うのを見て、読むしかあるまいと、書店で購入した。 上巻だけの感想だが、羽生善治がモデルと思われる天才棋士に、挑戦する上条桂介が村山聖に思えてならなかった。そして比較の対象ではないと思いながら、ノンフィクションの名作「聖の青春」を思い出してしまう。当然だが、上条桂介の生き様が丁寧に描かれても、リアリティでは敵う筈がなく、所詮フィクションだよな、と思ってしまったのが正直な感想である。実業界から転身して、タイトルを争うような一流棋士になる、と言うのも今の時代にあり得ないし、とやや意地悪に思ってしまった。 偏屈だが腕は立つ先輩刑事に振り回される新米刑事、と言うのは「孤狼の血」と同じパターンで、作者得意の手法なんだろうと推察。丁寧に捜査の様子が描かれて、十分納得しながら読んだ。 余計な事を考えたので、あえて最高評価としないが、下巻で最高評価になるだろうと、期待している。本当に丁寧な描写でグイグイと引き込まれる、エンタメ作品だった。 | ||||
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| この作家の作品だから、期待して読み始めたが、見事なプロット、文章のうまさ、清長の、砂の器を、彷彿させる。面白い作品に、あがっている。 | ||||
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| 久々に睡眠時間を削っての一気読み。 柚月裕子作品は、傑作「孤狼の血」で度肝を抜かれて以降、「凶犬の眼」「暴虎の牙」「慈雨」と読んでき、いずれも読者を惹きつけて離さない技量の高さを感じましたが、本作では、ここ最近の将棋ブームもあって、俄然興味が高まる題材と、期待を裏切らない物語の面白さに、やっぱり柚月裕子、巧いなあと感心しきりです。 本作では将棋棋士の半生と死体遺棄事件の捜査が交互に語られていく構成のため、話が進んでいくうちにこの二つの物語が交差することが当然予想されるところですが、どこでつながるかとページを繰る手が止まりません。 ご存じのとおり、プロ棋士になるためには年齢制限という厳しい決まりのある奨励会に入会することが必須。この奨励会を卒業してプロ棋士になるのは東大に入学するよりも難関だといいます。 なんらかの理由で奨励会に入会できなかった人物や、実力があり奨励会に入会できたものの、運に見放されプロの道を断たれた人物もこの日本には多数存在します。 本作に登場する佐野巡査のようにプロ棋士の道をあきらめ将棋ときっぱり決別してしまう者、社会人として勤めながらアマチュア棋士として将棋とかかわり続ける者がいる中、昭和の時代には、賭け将棋で生計を立てる真剣師が存在した。 この真剣師の生きざまが描かれるパートが非常に面白い。 一手ごとに魂がひりつくような真剣勝負。 81マスの小宇宙のなかで繰り広げられる人生を賭けた死闘。 麻雀の世界では、賭け麻雀で生計をたてる男を主人公とした物語が多数ありますが(なかでも「麻雀放浪記」は原作も映画も痺れますよ。漫画だと「アカギ」が最高。アニメ版も素晴らしいできです。)、賭け将棋の世界というのは、小説としてはなかなか珍しいのではないでしょうか。 実際に、真剣師の中にはプロ棋士を実力で打ち負かすものもいたそうで、本作の主人公上条佳介のように、特別にプロ編入が認められた実例があるといいます。 本書では、幼少期に虐待を受けるなど親の愛情を甘受できない少年上条佳介を一人の元教師が将棋をきっかけに救うことになる前半部分、泣く泣くプロ棋士への道をあきらめたものの、伝説の真剣師と出会ったことで、再び将棋の世界に引き寄せられプロ棋士となる上条佳介の運命から目が離せません。 上条佳介にたどり着く刑事らの捜査(それはいきなりオープニングで示されます)と彼の運命が絡み合い、物語として昇華していく本作、お勧めの一品です。 | ||||
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| この作家の表現は、壮大かつ緻密である。忘れ去られようとしている現実に有るものを、気付かされる。現代の世相は、人間の不確かさから逃げ、記録されたものだけを積み重ねれば、それは確かな物とする。しかし実際は、人間が理解出来ないものから発して、まだ理解出来ないものと理解できるものになる。従って、理解出来ないものは何度も現れ繰り返されるのである。 | ||||
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| 砂の器を彷彿する作品でした❗️作者は将棋に詳しかったの⁉️というくらい勉強されたものと思います。 | ||||
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