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ウルトラ・ダラー
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ウルトラ・ダラーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 41~60 3/7ページ
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ジャーナリストという立場で知り得た情報を 羅列していったらこのような形態になったのでしょう、 序盤から本編開始まで30年以上も時間の開きがあったり さして必要とも思えない登場人物が何人も現れ、作品の舞台も次々と変わり話の軸が見えません。 エンターテインメントの要素は考えずに書いたのではないでしょうか。 現実味はありましたが読みにくい小説でした。 それでも文化に造詣の深い登場人物たちの知的な会話は勉強になりました。 スパイ行為が発覚して国外逃亡まで持って行ったくだりでは迫力がありました。 実は背後に中国の影があった、という点も国と国との利害関係をよく演出できていたと思います。 ただ、そこまで緻密な情報戦を展開できていたのに 終盤でスイッチが切れたように陳腐になってしまいました。 最後の10ページは紙屑です。 | ||||
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話の内容は、書かずに感想を書きます。 なんだか昔のスパイ映画みたい。 物語として最後まで読んだら楽しくなかったです・・・。 (ラストがまた、なんとも・・・、いやスパイ映画ならこれでいいのか・・・。でも・・・。) いろいろな”うんちく”は興味を持って読めました。 ”よくできた都市伝説”って言ったら怒られるのでしょうかw (事実なのかもしれないですけど、一般的には信じられることがない出来事ってことで(^_^;)) 国際スパイの気分を味わいたい方へオススメ ってことでw | ||||
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広い知識と人脈をアピールしているだけ。はっきりいって著者のイデオロギーを押しつけ、読者に先入観を植え付ける宗教本と変わらない。 | ||||
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「わが国に初めて誕生したインテリジェンス小説」、なのだそうだ。 作者は長年NHKに勤めた外交ジャーナリストの手嶋龍一氏。 インテリジェンスか何か知らないが、小説として面白いかどうかは 別物である。 視点が定まっていない箇所がある。時系列が判り難い。伏線が 未消化で登場人物がいつの間にか消えている等、小説としての 基本的な書き方が未熟なのである。新人賞の最終選考に残るか どうかといったレベルではないだろうか。 作者は経験豊富な外交ジャーナリストだけあって、北朝鮮の偽札 作りを軸とした国家の外交戦略や官僚の駆け引き、諜報活動など 惹かれる部分はあるのだが、エピソードの羅列のようになった感も あり、ラストも締りが無い。 本書には真実が散りばめられているのかも知れないが、例え 嘘っぱちでも、クリエーターとしてのプロである作家が書いた作品 の方が、小説としては面白いのではないか。もっとも、そういう 作品は本当に数少ないのではあるが。 | ||||
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評判を見て予想していたよりも 面白かったです。 ウルトラダラーが現実の話なのかしらと 思わせてくれますし、実際はもっと深刻な 外交駆引きが行われているのではと 想像が掻き立てられます。 情報量が多いですが、テンポがよく 一気に読めました。 | ||||
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読む前は、NHK元ワシントン支局長が書いたということで、報道関係者しか知り得ない情報が詰まった限り無くノンフィクションに近いものだろうとワクワク期待していました。 前半までは、偽札疑惑の舞台裏にどんどん踏み込んで行く面白さで引き込まれるのだけど、どうも人物がイメージ画像として頭に浮かんで来ないので、途中から読むのが疲れてきます。 拉致被害者の方々の帰還にまつわる話は実際にあったことなのに、関係者の人物設定がやり過ぎのような。重要人物の外務官僚の生い立ち設定や、浮気をネタに脅される下りには、ちょっと引きました…。こういう設定を使いたいのだったら、完全なフィクションにすればよかったのにと思いました。 話の大部分が情報のやりとりで進んできたのに、終盤の片付け方は肩透かしじゃないでしょうか。インテリジェンスがテーマだと思ってたら、いつの間にか活劇になってて。うーん…って感じです。 | ||||
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同時多発テロ時NHKのワシントン局長として一躍有名になった手嶋氏が北朝鮮から流れるウルトラダラーと呼ばれる性向な偽札の謎について、取材および独自の解釈を加えて描いた作品。 主人公の日本人とせず、BBCの記者の顔を持つ諜報員とし、彼や彼の周りのCIA、内閣官房、外交官、その他さまざまな人物を通し、日本の拉致問題やウルトラダラーの目的、その黒幕について、見事に書かれている非常に読み応えのある小説ではある。 どこまで本当なのか、もしかしたらこれが真実なのか。そう思わせる力量はある。 しかし、話があまりに多岐にわたり絞り込まれておらず散逸になった部分があるのが残念。 それでも多くの小説家が書く同じような題材の小説に比べて全く遜色はなく、大部分の本職の小説家より上手いと感じた。 | ||||
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偽札事件から北朝鮮の拉致、ミサイル取引、2重スパイ、エリート官僚の失踪と盛りだくさんの内容に思えるが、全てがご都合主義で繋げられ、どれも中途半端に描かれており、結局何が書きたかったのか良くわからない。日本文化を紹介しているものの、それが何に繋がるのか?登場人物のバックグラウンドの説明や服装の描写など何の意味があるのか?あんな陳腐な結末は一体何なんだ。解説にはインテリジェンス小説の古典、とあったが何をして解説者はそう言うのか?インテリジェンス小説自体が曖昧だし、もしこれがインテリジェンス小説と言われるのであれば二度インテリジェンス小説は読まないだろう。 | ||||
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単行本がかなり高い評価を受けていたので、文庫本を期待して読みました。 が、いつまでたっても盛り上がりや危機感がなく、そのまま事件の背景や黒幕が明らかになり、それでいて結末は不明というのが正直な読後感です。 2005年くらいまでの実際の出来事を基にしてフィクションを構築しているので、自由に展開できなかったのか、あるいは単行本として世に出た2006年3月と現在とのギャップなのかもしれません。 | ||||
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新種のドル偽装の真相を追い求めるというインテリジェンス小説です.主人公の英国情報部員はBBC放送の特派員という肩書きをもって日本で暮らしているのですが,日本語ペラペラでモテモテ,しかもいくら取材とはいえ外務省や内閣府にたびたび足を運んでいたのではさすがにあやしいでしょうという気がしますが,そこは小説ですね. この主人公を中心として,様々な人たちが関わり合ってくるのですが,駆け引きあり,二重スパイありと,一体誰が本当の事を言っているのかハラハラドキドキの展開で一気に読み終わってしまいました.著者の経歴を鑑みてどこまで本当で,どこからフィクションなのか分からないところも一興です. あくまでも知的な駆け引きで終わって欲しかったのですが,暴力的な終わり方はちょっと残念でした. | ||||
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小説としては全くの未完だとは思いますが、 著者ならではのキラッとする部分がもちろんあります。 だからこそ、最後まで、面白く読めました。 日本の外交政策等を考えるきっかけとして 一読の価値はあります。 ただ、本当の小説家が書いたら、この10倍は面白く出来たと思う。 | ||||
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この本は読むのに半年かかりました。 プロローグは北朝鮮の偽札「ウルトラダラー」偽造へのわくわく感でスムースに読めるのですが、 その後は枝葉の表現にこだわって、本題がないがしろのようでした。 これは僕の先入観だったのですが、偽札を巡る大冒険だと思ってたのですが、 実はスティーブンが活躍するスパイ活劇で、スパイ活劇としても、 最後の尻切れトンボの終わり方は、実は下巻があるのでは。。 と表紙を見直したほどでした。 | ||||
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解説の佐藤優氏によるとインテリジェンス小説とは、公開情報や秘密情報を精査、分析して、近未来に起こるであろう出来事を描く小説とのことで、このウルトラ・ダラーは我が国初のインテリジェンス小説なのだそうだ。 たしかにこの作品に書かれていることは、世界の裏側で起こっている出来事がわからない自分を含めた普通の読者にとって説得力のある内容なのだと思う。 でも、荒唐無稽であろうと現実的であろうと「小説」としてのおもしろさを期待して手に取ったわたしのような読者にとって、この小説はまったく楽しめなかった。 話の本線以外のところにも神経を使って細かく描写しているのはわかるけど、如何せん文章が小説家の文章ではなくジャーナリストの文章なので紋切り型になってしまうので読み飛ばしそうになってしまう。 登場人物の服装を説明するのにやたらとブランド名を用いたり、車の仕様を細かく説明するのもうるさい感じがする。濡れ場のないハードボイルド小説のようだが、ハードボイルド小説ほどはそれが徹底されていないのが何とも中途半端に思える。 そして、魅力のない登場人物、スケールは大きいが先の読めてしまう展開、含みを持たせているようで何の含みも持っていないラストシーン。こうして書き連ねてみると好みにあうところがまったくない・・・。 ゴメンナサイの☆×1 | ||||
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"ダラー"とは100ドル札のこと。 "ウルトラ・ダラー"とは新しい偽100ドル札のこと。 BBC東京特派員である主人公は、 日本にいて「北」の行う偽ドル札造りを追いかける。 「北」は紙幣印刷機も偽札検知装置も手に入れ、 必要な人は「拉致」もするし、脅迫も。 日本人を主人公にせず、英国人に任せるあたり やりすぎるとある方面からの標的にされかねないからか。 それにしても内容はおもしろく あっという間に読切ってしまう本です。 | ||||
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「インテリジェンス武器なき戦争」佐藤・手嶋対談の新書を読み、興味を覚えてこの「ウルトラ・ダラー」を手に取った。まさに虚実皮膜、そのブレンドのおもしろさがある。 話は浮世絵オークション会場から始まる。どういう展開になる?オークション描写自体にも仕掛けがあって、それ自体おもしろい。印刷工の失踪(1968年)、紙幣用紙の盗難(1988年)、凹版印刷機購入先の謎(1989年)、高級美術印刷会社社長の行方不明(1990年)という時間軸の伏線の後、2002年、BBC東京特派員のスティーブンに、疑惑100ドル紙幣露見のニュースが送信されてくるところから、ウルトラ・ダラーが動き出す。 スティーブンが、高遠内閣官房副長官、瀧澤アジア大洋州局長、大学の同窓で今はアメリカ財務省のシークレット・サービス捜査官コリンズそれぞれとインテリジェンスの駆け引きと展開が読みどころ。その会話が二重三重の意味を帯びてゆく。情報源を明かさずに目指す情報を得ようとするギブ&テイク、一方で、北朝鮮による偽造ウルトラ・ダラーの狙い解明と対応阻止の協力行動。ウルトラ・ダラーが東アジアでの外交戦略と安全保障の構図に緊密に絡んでゆく。思わぬところに仕掛けがあり、ぐいぐい引き込まれていった。 国家戦略の駆け引き、隠された部分に慄然とさせられる。日本外交に対する著者の厳しい批判の眼もストーリーに組み込まれている。この本を読んだ後、松村テクノロジー社長松村喜秀氏の「犯罪に立ち向かうテクノロジー」というネット連載(日経BP・SAFETY JAPAN:第2,3回)を見つけ、偽造紙幣に一層現実味が加わった。 | ||||
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内容や中心となる時代背景はかなり最新のスパイ小説。 歴史も立ち返りつつ、現在発生する事象の裏づけを組み立て、構築していく経緯も読みやすく、楽しめる。 ただ、男女の人間関係(だけが)が紋切り型で時代がかっていると感じさせ、小説全体の味わいを損なってしまった気がした。 他が素晴らしいだけに、そこが非常に残念な部分だった。 この部分と、自分がこの小説を読み返さないと思うのとで、星は三つとした。 とはいえ、娯楽として読むには耐えうる、それなりに素晴らしい小説だった。 | ||||
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「日本初のインテリジェンス小説」というのがこの本のウリ。 「インテリジェンス小説」とは、解説の佐藤優によれば「公開情報や秘密情報を精査、分析して、近未来に起こるであろう出来事を描く小説」だと定義されている。 流石にそのように称されるような小説であるから、物語中描かれている、秘密情報を相手から聞き出したり盗んだりする手口は興味深く、「情報入手のためなら手段を選ばない」というインテリジェンスオフィサーの特徴がよく表れており、その点は非常に勉強になる。 ただし、本書は小説としては全く楽しめるものではない。 ストーリーはつまらない、オチはくだらない、そして何より数多い登場人物の中で魅力的なキャラが全くいないのは辛い。 魅力を全く感じないのに、魅力を持たせようとしている箇所があちこちにあるのがわかるだけに、余計滑稽に感じる。 インテリジェンスについて学ぶなら同じ著者の『インテリジェンス 武器なき戦争 』(幻冬舎新書)を読んだ方がはるかに勉強になるし、面白い小説を読みたいのであれば他を当たった方が良いと思う。 | ||||
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多くの方が書いておられるので余りコメントしませんが、インテリジェンスとは何か、の 描写は優れていますが、小説としては3流でしょうね。冒頭で色々と種まきがされるのです が、待てど暮らせど実を結びません。 また、インテリジェンスについては、知識がそれ程無いので判断できないですが、作中に 出てくる競走馬の名前「サイレントギャラクシー」「サイレントディテクター」。競馬を やる人ならば常識だと思うんですが、中央競馬に登録できる競走馬の名前は「9文字」まで なんで、上記の2頭は存在出来ません。どうでも良い事かも知れませんが、自分の知っている 領域でいい加減な仕事をされると後の部分まで信じられなくなり、正直白けました。 | ||||
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佐藤 優氏との共著『インテリジェンス 武器なき戦争』によれば、本作品は「嘘のような本当」と「本当のような嘘」をうまく混ぜ合わせ、「日本人にインテリジェンスの現実を気づかせ」るために書かれたらしい。 単なるエンターテインメントとしてもそこそこ読める作品であるが、上記の点を踏まえれば面白さも倍増すると思う。著者が一番訴えたかったのは中国の意図だと素人の私には思えるが、そう単純なものではないかもしれない。 | ||||
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本邦初のインテリジェンス小説、といわれている本書を今さらながら読了。 ・心理描写がほとんど無く薄っぺら、かつ魅力に乏しい人物像。 ・登場人物が多すぎて主人公が誰か判らないくらい。 ・話が予想できてしまう陳腐な展開。 ・たびたび発生する神様視点での描写。 ・呆れるくらいつまらないラスト。 小説として読んだけど、すさまじく期待はずれのダメダメ駄作。 これはですな、ミステリファンが「密室ミステリの最高傑作」と絶賛している小説を、ミステリファンじゃない私が読んだとき、ちっとも面白くねえじゃねえか、と感じるときと同じがっかり感ですな。(例:私は、ミステリファンが絶賛している山口雅也の『生ける屍の死』のあまりのつまらなさに、200ページくらいで読むのをやめた) そんでまあ、文庫版である本書の巻末には、佐藤優の解説が付いているのだが、 ・冷戦後、日本人によって書かれた初のインテリジェンス小説だ。 ・この小説は細部が実に面白い。 ・『ウルトラダラー』はインテリジェンス小説の古典となった。 などと書かれている。 が、この佐藤優の解説をよーく読むと、どこにも「この小説は面白い」「この小説は傑作だ」のようなことは書いていないのだな。 絶賛しているのかと思えてしまうような書き方をしているけど、実はちっとも誉めていないのではないか? とも思えるこの解説は、佐藤優の精一杯の表現なのかな。 | ||||
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