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ウルトラ・ダラー
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ウルトラ・ダラーの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.49pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 101~120 6/7ページ
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| 外交の情報戦を理解するにはいい本ではないか。 本書ではBBCの日本特派員がいわゆる諜報員という事であるが 実際にも表面上とは異なる業務をしている日本に住む外国人は 結構いるんじゃないかなぁ、と感じる。 普段我々がマスコミ等から伝えられる一つ裏を感じることが出来る。 さすが元NHKの一流特派員だけのことはある。。 文章としては、本書の冒頭は話があちこちに飛んですっと話に 入っていけないような感じがする。中盤からは華やかな雰囲気も 手伝い、勢いがついてきて一気に読めるように思う。 | ||||
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| この本の登場人物に出てきそうな仕事をしている先輩に偶然にも再会したので、思わず買ってしまいました。 GWのエンターテイメントとしてオススメです。 昨日読んだ孫文の時代の清の外交の無策さと、この本に出てくる中国の外交の戦略性にあまりに開きがあるのが対比として面白かったです。 | ||||
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| NKフリークである会社の大先輩からの紹介で手にしました。 「作」者の職歴からも様々な知見にあふれた上質な読み物で あると感じました。 「ここまで真実ばらしたらやばかろう」と言う部分(あるのか?) に近づいたら、やたら非現実的な展開に持っていくところに聊か 虚をつかれますが、それはそれでどこまでが現実なのかフィクション なのかを熟考したくなる楽しみもありますね。 全体の印象としては、本当にフィクションと現実の狭間の世界を 感じさせる力作だと思うし、現実の裏面を知ったつもりになれる 方に若干重きを置く筆者としても楽しめました。 ただし・・・最後の数ページの展開はいただけませんなぁ・・・ 現実に京都にそんなところがあって、そんな展開があるなら、 びっくりします・・・その部分だけで☆1ツ減ですね・・・ | ||||
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| NHKのワシントン支局長という出世コースのポストにいながら、突然辞職して話題となった手嶋龍一氏が小説を書いたというので読んでみた。北朝鮮による日本人拉致とドル紙幣の偽造、それに対するアメリカ、日本、中国の対応など地球儀全体を飛び回る、スケールの大きな話である。また、パーツパーツは、さすがジャーナリスト出身者だけあり、リアリティあふれる繊細な描写となっており、帯に書いてあったとおり、「これを小説と主張するのは著者だけである」というのもまんざら嘘ではない。一方で、パーツを結ぶ部分の描写、人間関係の描写が未熟で、かなり強引な展開をしている部分が残念。このあたり、もっと丁寧な書き方をしてくれるのであれば、次作は期待できるかもしれない。 | ||||
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| スパイ小説・謀略小説として、面白い内容だった。北朝鮮の瀬戸際謀略と中国の狡猾謀略。それぞれの特徴が出ている。アメリカの驕りにも触れられていて、さすがと唸る。 ただ、いかにも絵に描きましたというような美男美女のオシャレな会話場面や、説明に頼った官僚やエージェントの優秀ぶりは、鼻につく。やはり文章には未熟さが感じられる。そもそも、ストーリーとしては急ぎすぎだ。場面と場面の間の展開が急すぎて、ブツ切りになってしまっているところがある。 小説なんだから、キャラクターをじっくり育てて描きこみ、敢えていくつかの部分は省略してほしかった。……これは小説好きの私見。知見を求める人には、大変興味深い一冊だろう。 | ||||
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| 手嶋氏のドキュメンタリー作家としての手腕は、処女作「ニッポンFSXを撃て」から明らかだった。「1991年日本の敗北」にも唸らされた。日本の外交についてのドキュメンタリーで彼の右に出るものはいないだろう。 本書は、その彼が放つ小説。彼のドキュメンタリーに慣れ親しんだ長年のファンからすると、もちろん事実ではない分だけ隔靴掻痒感が否めないが(それが☆1つ減点の理由)、それを補ってあまりある興奮を本書はもたらしてくれる。おそらく、これが小説というかたちをとったのは、小説という前提にせざるを得なかったからだろう。素直に本書の出版を感謝したい。麻生幾の外交版の出現だ。 | ||||
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| 話題の書でもあり、意表をつく導入部から前半部分までは後半の展開が期待できる読みごたえのある内容でした。小説とノンフィクションの境界すれすれをいく、ある意味、書き手の真意をさぐりながら読み進めていくのはこの手の読書の醍醐味でもあります。ただし結果的に「小説」であるなら人物の描き方に掘り下げが足りないし、人物の扱いが尻切れトンボ。後半の力技の展開は・・・。おいおい、このラストはないだろ、と首を傾げました。あまりにも取ってつけた感じです。 書き進めていくうちに結末のつけ方に悩んでこんなふうに終わらせるしかなかったのかしら?という印象を受けました。だったら最初からノンフィクションのほうがよかったのに。導入がおもしろかっただけに残念です。 | ||||
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| 新聞の広告、著者のこれまでの職歴、本の帯広告をみてさぞかし、これまでの制約で書けないこと、書けなかったことを小説のタッチにして読ませてくれるのだろうと期待した。しかし、所詮、小説家ではなく、ストーリ展開で無理が出すぎる。人物は沢山出るが最後になって全部中途半端で打ち合いなぞしないでもっと知的な展開が出来なかったか。 この本のカスタマーレビューを読むと好意的な書評が多いが残念ながら 失望した。 | ||||
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| 世界にはドル札を印刷し、核ミサイルを手に入れている国が2つあります。 1つはアメリカ合衆国であり、もう1つは北朝鮮です。 体裁は007のようなスパイものです。 ただスパイものにしては、思い切りさが少し足りないけど、 ノンフィクションだと思えば俄然おもしろくなります。 北朝鮮は日本製のニセ札検知器を通ってしまうほど 精巧なニセドル札「ウルトラ・ダラー」の大量生産に成功し、 世界中にばらまいていきます。 その目的は何か?通貨テロルか?なぜ日本人は拉致させたのか? なぜ検知できない精巧なニセ札が作れたのか?アメリカはどう動くのか? 地政学的に現代的なテーマなだけに、興味深く手に取れます。 | ||||
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| 続編でも出るのでしょうか? この幕切れはあまりにも期待はずれであり、読者として隔靴掻痒の思いです。 また、細かい点を言えば、偽札検出器などロシアや中国に輸出するなどココム違反にあたり非現実的です。ありえません。 | ||||
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| 北朝鮮が密かに印刷を進める精巧な偽100ドル札、通称「ウルトラ・ダラー」。その製作には日本から拉致された印刷工や密輸された印刷機器が絡んでいる。BBCの東京特派員スティーブン・ブラッドレーは、日本の外交当局や米国諜報機関と連絡をとりながら、偽米ドル札の背後にある陰謀を追うのだが…。 元NHKワシントン支局長が書いた政治スリラー小説です。 今から10年以上前に同じ著者の「一九九一年・日本の敗北」(新潮社)を読みましたが、湾岸戦争をめぐって関係者たちがいかに行動したのか、NHKも含め通常のメディアではなかなか明かされそうもない裏舞台を描いていて、そのあまりにも緊迫感に満ち満ちた内容に驚嘆と興奮を強く覚えたものです。あの本はノンフィクションとして出版されたものでしたが、にわかには信じがたいような裏事情にまで踏み込んで書かれていて、時に眉に唾しながら頁を繰ったものです。 今回は最初からドキュメント・ノベルと銘打ち、香港やシンガポール、ジュネーブやパリなど世界各地に舞台を移しながら、中国やウクライナまで巻き込んだ壮大な諜報合戦が繰り広げられます。 書かれていることの多くにはモデルとなった現実の事件や企業があることが透けて見え、小説とはいえ現代国際政治の妖気ただよう様がひしひしと伝わってきます。一気呵成に読みました。 小説は「ウルトラ・ダラー」という偽札工作の裏に、東アジアの安全保障がかかわっていることをやがて指摘していきます。北朝鮮がなぜ偽ドルを大量に刷るのか、そのドルで購うものが何なのか、そして北朝鮮がそれを買うことを密かに後押しする第三国とは。 そのスケールの大きさと、その不気味な国際社会の中で暮らさざるを得ない我が身を思い、背中に冷たいものが流れる思いがしました。 | ||||
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| 前NHKワシントン支局長の著者が送る一冊です。 彫刻職人の失踪、行方不明になった紙幣印刷機、そして偽百ドル札。 物語の展開する場面は多岐にわたり、緻密な情景描写で綴られた文章、 また偽百ドル札にまつわる様々な事柄など全体的に興味深く読めました。 前半の導入部で引き込まれるように物語に入り込みましたが、場面展開に 少し戸惑う部分もありました。偽百ドル札の裏側に迫る、そんな一冊です。 | ||||
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| 小説が先か、事実が先か? 読み進めるほどに混沌としてくる。 しかしながら、妙に納得できてしまう。させられてしまう1冊でした。 それだけに、終わり方が勿体ないかなと感じます。 まあ、最後までアノ路線で行ったら“小説”ではなくなってしまう心配も・・・ | ||||
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| 最初のページから辞書が必要でした。 内容はあくまで「小説」なのですが、かなりの読み応え。 面白いと思います。 ルビが付いていればなお良かった! | ||||
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| 帯には「これを小説だと言っているのは著者だけだ!」と記されているが、読んだ私も小説だと思っている。小説を事実と混同させるような販売手法を選択した出版社の良識を疑う。 NHK前ワシントン支局長が多少なりとも北朝鮮を批判したことについては時代の流れを感じられなくもないが、原因を日本が植民地政策に対して謝罪していないことにありとするあたりが隠しきれない著者の育ちを表している。卑劣な行為が正当化されているようで共感できない。 純粋なエンターテイメント小説と考えれば並程度の作品。 | ||||
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| 真実みのあるストーリーですが、なにかものたりない。もっと北朝鮮や中国のことがなまなましく書かれてると思ったが、多くの文化的なことや状況の描写が中途半端でストーリーを進めていくには邪魔になってると思う。正直言って何度も途中で読むのをやめようと思った。 こういうのは小説ではなく著者の想像を入れたノンフィクションのほうがおもしろい。 | ||||
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| 北朝鮮の偽ドル作りの目的は何なのか?必要な資材、技術者を、手段を選ばず 調達して印刷された、限りなく本物に近い偽札“ウルトラ・ダラー”をめぐる 諜報戦を描いた意欲作。 舞台は日本の他、英・米・韓・中・露・仏と、世界をまたにかけたスケールの 大きいミステリーになっている。 BBCの特派員・スティーブンを主人公に各国スパイが暗躍する、冷戦時代 さながらの虚虚実実の駆け引きは、なかなか読ませてくれる。 日本人を主人公にしなかった理由はいろいろあるのだろうが、それによって、 在日や日朝関係など微妙な問題を、いわば客観的に見せることに成功していると 私は感じた。 一方、浮世絵、篠笛など文化、芸術に関しての薀蓄あふれる描写が、日本的な情緒を 醸し出してはいるが、やや上滑り気味で散漫な感じがする。 ストーリーは面白いが、小説としての厚みに欠ける感じがするのは否めない。 元NHK記者の著者だけあって、極端な暴力行為や性描写がないせいだろうか(例えばだが、)。 もうちょっと、筆に遊びがあってもよいのではないか。 それはともかく、この作品、映画にしたら007ばりの面白い映画になるだろう。 映画化に期待。そして次回作にも期待したい。 | ||||
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| このお話の何処までが「真実」なのか? 正直、私には分かりません。 ただ、何故に偽ドル札を作るのか? 作った偽ドル札を何に使うのか? 皆疑問に思うだろう。 例えその答えが「フィクション」だとしても 読み手を作者の世界に引き込んでいる時点で 成功だと思います。 闇は何処まで深くなり、そしてその深くなる闇の 何処まで我々は手が届くのだろうか? そんなことを考えさせられた一冊です。 本当は星5つでも良いんだけど・・・最後の オチが(これは好みの問題です)後一歩なので 敢えて星4つにしました。 でも、買って読む価値有りますよ。 | ||||
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| 9.11の直後、休みなくワシントンからレポートしている手嶋さんの頬がだんだん削げていくのを見ながら、それでも変わらない穏やかな口調と、その中に潜んでいる何か熱いものに感銘を受けたのを覚えています。その手嶋さんが書いたというので早速読んだのですが、いやあ参りました。脱帽です。 キャリアから言って取材は綿密なのだろうとは思っていましたが、本筋以外の各方面での造詣の深さにびっくり。オークションから邦楽から料理から和服から競馬から、何と言う守備範囲の広さでしょう。(こんな厳しい題材でなければ映像化を期待したいくらいです。ちなみに、ラブシーンにさしかかるとうまくぼかしがかかるところが、どこか昔のNHK的で、ちょっと笑ってしまいましたけど。) それら絢爛たる小道具をちりばめて書かれるストーリーは、小説として処理する以外には書きようのない事柄を重く含んでいることが素人ながらよくわかります。私たち日本人は、拉致問題や靖国問題などピンポイントの政治問題はわかっても、それらの海底山脈のような見えないつながりについては、あまり考えていません。プロたるべき日本の政治家・外交官も、実はそうなのではないでしょうか。眼力と知恵と正義感と胆力が兼ね備わったプロが、何より必要だと思います。 フィクションとしても、ノンフィクションと考えても、力ある傑作だと思います。一気に読んだあとの読み返しが全然つまらなくないです。 NHKの人事は政治部偏重だと不祥事報道の時に言われていましたが、名物キャスターは多くが外信部の出身です。手嶋さんも名ワシントン支局長だと思っていましたが、こういう転身をなさるとは、夢にも思っていませんでした。お見それ致しました。硬軟ともに、今後のさらなる御活躍を期待しております。 | ||||
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| 68年:若手彫刻職人が失踪 88年:ドル紙幣専用の特注パルプ原料がトラック3台分消失 89年:高水準印刷機が発注元のマカオで消える 90年:高級美術印刷会社社長が失踪 そして現在、世界最高水準と言われるドル紙幣を上回る偽札『ウルトラ・ダラー』が世界を襲う!? 終始、ハイテンションで飽きずに読むことができた。 題名から勝手に金融サスペンスと思い敬遠していたのだが、とある雑誌で手嶋龍一氏を知り、 「一応」ということで買ってみた。 あやうく本棚の肥やしになるところだったのだが、暇つぶしに2〜3ページ読んでみたら、 詳細な設定とスピーディーに進むストーリーに後押しされ、そのまま最後まで ぶっ通しで読んでしまった。 冒頭の断片的な失踪事件が数十年の時を越え、「通貨テロ」となり、さらにはそれ自体を操る 巨大国家の陰謀にまで発展するのは『圧巻』の一言。 なにより文体が非常に読者に親切である。 このような国際サスペンス系は、リアリティを出すために著者が取材を重ねることは当然なのだが、 そのせいで著者が知識をひけらかしたいがために、説明文を延々と垂れ流し、よっぽど 読者が前知識がないと、意味が分からないか途中でドロップアウトしてしまう傾向のものが多い。 だが、本書はストーリーと取材情報が絶妙にマッチしているため、素人でも読みながら 頭の中で相関図を立て易く、理解できる分このストーリーの持つ本当の恐怖を実感することができる。 衝撃のラストと、それを読み終えて本を閉じたときに目に入る帯のコピー 『これを小説だと言っているのは著者だけだ!』 怖すぎ。 | ||||
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