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因業探偵: 新藤礼都の事件簿



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【この小説が収録されている参考書籍】
因業探偵: 新藤礼都の事件簿 (光文社文庫)

因業探偵: 新藤礼都の事件簿の評価: 3.78/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.78pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(4pt)

探偵もの?

小林泰三さんという作家が書かれてまして、ホラー、SF、ミステリーのジャンルを書く作家さんです。

この方は、結構な量の短編中編長編と色んな作品を書かれてまして、過去にぼくが読んだ中では、三遍ほど、登場人物の一人として出てきたキャラクターを、改めて主人公として構成した作品です。

短編集なのですが、最後にどんでん返しがあって順番に読むと大変面白いですね。

一遍一遍は、正直、小林泰三さんの中ではそこまで面白いかって言われると他にも面白いのはありますよって思いながら読んでたんですけど、最後の一ページでやられました。
やられたというのは、トリックがとても良いと思いました。

でもその一遍一遍も小さなトリックはあるんですどね。
読み返したくなるというか。
でもトリックがかなり強引な印象は否めないですが、そこは物語として目を瞑れるかどうかは人によるかもしれませんね。
ぼくは小林泰三さんの本は半分くらいは読んでるので、そこはそいうものだと割り切れますが、初めて読んだ方はもしかしたら、ありえないし無理、となってしまうかもしれません。

この主人公の、キャラクターが、最悪の性格で、全然感情移入なんかできないんですけど、なんだか妙に魅力的なんですよね。
本当、妙に、というのがキモですが。
読む前はこのキャラを主人公によくしようと思ったなとも思ったくらいです。

タイトルにあるように、新藤礼都という女性が主人公で表紙に描かれているのですが、凄い嫌な顔をして、とても不快です。
見たくないくらい。
まさに性格を表していると思います。

新藤礼都はとても優秀でして、難解な事件をすぐに解明してしまうような頭脳を持っているんですね。
それが故に他人を見下す性格で、頭もいいものだから、他人の悪いところを冷徹に、心を抉るような発言をしまくります。

身近にいたら絶対近づきたくない人物です。
でも30代の綺麗な女性という設定ですね。
いくら綺麗でも絶対に近づきたくないです。
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No.8:
(2pt)

疑問が多い

内容に無理が感じられる
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No.7:
(5pt)

テンポが良い

6作収録。新藤礼都モノ。
話のテンポが良くて、スルスルと読み進めていくと結末に導かれてしまう。
結末も予想外の一手が入っていたりして、頁を繰る手が飽きることがない。良い作品集。
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No.6:
(4pt)

パターンは同じだけれど、お話が面白い。

抜群の頭脳と最悪の性格を併せ持つ主人公が探偵事務所を開設するために、資金作りにアルバイトを掛け持ちする中、次々と奇妙な事件に遭遇するお話。基本短篇集は嫌いですが、これは飽きることなく一気読みでした。
毎回違うバイト先でのお話で、最初の二つ目まではちゃんと騙されてうれしかったのですが、その後は同じパターンなのでオチは読めるように。ただ会話や設定が面白いので、そういうのは抜きにしても楽しくはよめました。
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No.5:
(4pt)

面白かったです
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No.4:
(4pt)

最大の謎は仕上げの雑さ

「安楽探偵」と続けて読んだが、これだけ知性の前面に出た、緻密な作風の人が、何で最後の仕上げだけが雑なのだろうか。本書も脱字はあったが、「安楽」の記述ミスはもっと酷かった。これも一種の名人気質なのかも知れないが、最近は光文社に限らず大手出版社も校閲を全然やらないみたいだから注意したほうがいい。
中身はおおいに楽しめた。特にヒロインが珍しく押され気味な「散歩代行」が笑える。主婦たちが実にいい。逆に最終話は無理やりなサプライズエンディングが大はずれの感あり。キャラクターが変わってしまっている。
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No.3:
(3pt)

読む側も毒に冒される?

探偵として,依頼やトラブルは解決するものの,これがいわゆる正義の味方とは違い,
回りが苦しむ姿を見たいがために場をかき乱し,相手がどうなろうとお構いなしという,
タイトル通りの因業ぶりが強烈で,何とも胸クソ悪い(褒め言葉?)気分にさせられます.

かと思えば,相手が間違っているはずなのに,うまく言葉にできないもどかしさや,
自分だけが正しいと信じる相手への苛立ち,そしてあまりに尊大な彼女の振る舞いに,
果たして自らが持つ常識や考えは正しいのか,思わず考え込んでしまうことがたびたび.

ただ,問題を起こす側も彼女と同等かそれ以上で,叩きのめされる様子が痛快な一方,
やりたい放題と屁理屈を重ねた挙げ句,遺恨だけを残してさようならというものもあり,
どう転んでも毒を飲まされることには変わらず,やはり気持ちのいいものではありません.

とはいえ,その毒が回ったのか,積極的に読みたい,勧めたいとまではならないものの,
読みたくないとまではならず,次があればまた…となる,不思議な読後感を残す作品です.
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No.2:
(4pt)

功罪相半ばする悪女

初登場の「密室・殺人」における新藤礼都は単なる嫌な女という印象しかなかったのですが、
長い時間を経て「モザイク事件帳」で再登場した彼女は思いもかけず面白いキャラクターになっていました。
頭の良い悪女が生活の為に渋々アルバイトをするという姿が意外にも愛らしくまた笑えるのです。
彼女以上にエキセントリックなキャラクターに振り回されてツッコミ役を余儀なくされる姿も笑えますね。

そこで本作はどうかというと、原点に戻って悪女感がクローズアップされた感じがしますね。
割と積極的に他人の不幸を見たい性格である事が描かれていてそこだけ見るとやっぱ本当に嫌な奴です。
ただその結果として別の犯罪を防いでいるという、悪い奴だけど功もある独特な探偵ですね。

ツッコミ役でピエロな彼女を期待するとちょっと違う感じもしますが、ファンなら読むべきでしょう。
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No.1:
(4pt)

著者得意のSFやホラー色はないので注意

プロローグを読んでみて、バカミスの大傑作「更新世の殺人」の突っ込みの人が主人公かなと期待。
残念ながら、あの明らかにおかしな論理を前提に保ったまま事件が解決されてしまうような突き抜けた話はなかったけれど、
主人公の傲岸不遜な人でなしっぷりが光る、小林泰三らしいブラックな笑いの楽しめる短編集でした。
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