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恐怖の誕生パーティー
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恐怖の誕生パーティーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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サマンサは愛する夫マーティンの40歳の誕生日に、サプライズパーティーを開こうと思い立つ。夫の学生時代のエピソードを聞こうと出身大学に電話するが、そんな人物は卒業者名簿にないと言われる。サマンサ視点、マーティン視点、警察視点で、話が進んでいくので、読者にはマーティンが連続殺人犯であることが、早いうちにわかっている。12月5日当日は、サマンサの心臓の音が聞こえそうなドキドキハラハラの展開。そして、ラスト1行のどんでん返しの怖ろしさ!映画で観たかった! | ||||
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主人公の主婦が夫の誕生日にびっくりパーティーをしようと過去を調べるが・・・というお話。 今でこそこういうサスペンスはありきたりになったりしておりますが、本書が上梓された80年台はまだ画期的なサスペンスだったのが判ります。今読んでも面白いので。特に旦那の過去を調べていく内に疑問や矛盾が山積していき、奥さんが疑心暗鬼になる過程は書かれて30年以上経った今読んでもゾクゾクします。当時リアルタイムで読んだ方はさぞやスリルを感じたり、怖かったであろう事が判ります。この小説は今読んでも古びていないこの手のサスペンスの古典として読み語り継がれて行く事でしょう。 少しネタばれになるかもしれませんが、最後のダメ押しはちょっとやり過ぎに思えました。作中の主人公の奥さんが気の毒で・・・。こう思わせる所に著者の才気が伺われます。 実を言うと、このカッツという人については「B級サスペンスの作家」くらいにしか思っておりませんでしたが、本書で印象が変わりました。己の不明を恥じます。いずれ他の作品も読んでみようと思わせる傑作でした。 もはやこの手のサスペンスの古典かもしれない傑作サスペンス。是非ご一読を。 | ||||
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面白かったですが、どんでん感、意外感は希少で、随所に無理やり感が・・・。 特に気になったのは「夫と〇〇〇〇はどうやってそれぞれ今の地位を築いたのか?」「夫は〇〇〇〇の存在にまったく気づいていないみたいだが身近にいてそんなことってあるだろうか?」という点です。 結局、最期の1行に持っていくのがすべてで「細かいことにはこだわるな!」ということですか。 | ||||
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レビューを先に読んでいたのが間違いですかね(笑)。 ラストが恐怖、とのことで、かなり身構えてました。 夫の誕生日である12月5日にむかって話が進んでいくので、そこがクライマックスであるのは分かっているんですが、そこに至るまでが、ちょっと長かった。 パーティが始まってからも、終わってからも・・あれれ?で、やっと最後に来てくれましたね。 そうなりますか。 確かに怖いです。 何の因果でそうなっちゃうんですかね、可哀想に。 | ||||
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他の方も 書いているように ラストの落ちが すばらしい もちろん 内容も すばらしい アメリカには こういう 手あいが 多いようで 困るなあ(^_________^) | ||||
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原題「Surprise Party(サプライズ パーティー)」、邦題「恐怖の誕生パーティー」 このセンスのかけらも無い題名に怖じ気づいてはいけない。 なぜなら中身は素晴らしいサスペンスの傑作だからだ。 早い段階で犯人はわかっているので、謎解きを求めるのなら 肩透かしをくらうかもしれない。 しかし、Xデーである誕生パーティーに至るまでの夫と妻の心理戦が 面白く、緊迫感が半端ない。 はたして夫は妻を殺害してしまうのか? 二転三転四転する結末はサスペンス好きにはたまらないだろう。 ただオチをそこに持っていくなら、中盤の手紙はいらなかったかな。 そこだけは残念だが、それでもサスペンス好き必読の傑作であるのは 間違いない。 | ||||
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ある日、姉の知り合いが「面白い本が有る」といってこれを姉に貸してくれました。 姉は読み始めて、、途中でやめることが出来なくなり、真夜中までかかって最後まで読みました。 次に二番めの姉が「貸して」と言って読み始めました。二番めの姉も真夜中までかかって読んで、 寝不足で会社に行きました。 そんなに面白い本があるはずはない!と馬鹿にした私は 本を読み始め、、、 真夜中にぐんぐん眼が冴えてきて、恐怖で途中でやめる事が出来なくなったのです。 今までに読んだ恐怖系の小説で一番優れていると思います。 少しでもネタバレになってはいけないと思うので、筋は一切書きません。 良い作品を探している方に、真っ先にお勧め致します。 | ||||
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週刊文春 1985年 海外4位。 夫マーティンの誕生パーティーを計画するサマンサ。サマンサは、マーティンの子供時代、学生時代の昔馴染みからコメントをもらってサプライズを仕掛けようとする。しかし、マーティンの過去を手繰っていくうち、彼の経歴が全く偽りであったことに気づく。実はマーティンは、過去6年にわたり12月5日に殺人を繰り返すカレンダー殺人鬼だったのだ。次の犠牲者はサマンサ。今年の12月5日、それは、マーティンの誕生パーティーの日だった。 ・・・ 理想の男性と幸福な結婚生活をおくっていた女性が、一転、最愛の夫により死の淵にたたされるというサスペンス。夫の一部を愛し続けながらも不信感にかられていく様が緊迫感をもって描かれている。サマンサが、過去のないマーティンのことを警察に相談したことから、殺人事件の捜査責任者の目にとまるのだが、ここは多少、都合が良すぎるようにに思える。 身の危険を感じながら、夫の異常な行動に不快感がつのるサマンサ。サマンサに怪しまれていることに気づきながらも殺害の決行は揺るがないマーティン。表面上は理想の夫婦を演じながら運命の日=誕生パーティの日がやってくる。 本書の早々からマーティンの正体は明らかになっているし、警察も介入してくるので、若干のミスリードはあるが、どう展開していくかは予想できる。やはり本書のキモはラストだろう。やっぱりと感じるか驚きと感じるかで評価が微妙にわかれると思う。 それにしても邦題のホラーっぽい『恐怖の誕生パーティ』はいかがなものか。原題の『Surprise Party』そのままのほうがしっくりくる。 | ||||
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確かにエピローグで予想外の恐怖に度肝を抜かれます。その点はナイスアイデアです。 しかしながら逆に言えば、長い本編は全てあの短いエピローグの為の前振りなんです。そして本編の内容が残念なことにイマイチ面白くない。というより本の背表紙に書いてある数行のあらすじに見事に要約されている話を長々と読むことになる。背表紙さえ読んでいれば全て想像通りの展開で何の意外性もない。オマケに過去の完全犯罪について如何にしてやり遂げたのかの記述が一切ない。アメリカでは殺人犯は現行犯でしか捕まらないのでしょうか? ラストのアイデアは文句なしのサプライズなので、本編でもっと楽しませてくれる何かがあれば素晴らしい一冊になっていた。 | ||||
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嫌いなところが探せないくらい、 よくできたノベルです。 表紙がちょっとおどろおどろしくて難ですが。 一般に、アメリカ人の、 出身校愛・ 両親愛・ 夫婦愛・ 軍隊愛・ バースデイパーティ好き などは、馴染みのあまりない日本人にとって 鼻につくものですが、 この本は全く嫌味がなく、自然に読ませます。 幸せ絶頂の夫婦生活。しかし、 読み進むにつれ、 そこいら中に爆弾が仕掛けられていることに気付くと、 ページをめくるたびに「大丈夫?大丈夫?」と 心臓をバクバクさせられます。 読み終えた後、もう一度絶対読み返したくなります。 ほら。 ゲームをクリアーした後、 もう一周すると、主人公たちの行動の意味が 『ここはそういうことだったのか』と留飲が下がるじゃあないですか。 あれです。 でも、この面白さは、本ならでは、ですよ。 | ||||
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他人も羨むほど裕福で幸せの絶頂にある30代の仲睦まじい夫婦。その美人妻が、夫の誕生日に「サプライズ・パーティ」を開いて、こっそり夫の古い友人たちを呼んで喜ばそうとする。 事始めに、まず大学の学生課に電話する。「ご主人のお名前の綴りは合ってますか?」最優等で卒業したはずの夫の記録は、なぜか何ひとつ見つからなかった。続いて小学校に電話する。当時担任の教員、「あー、あの子なら腕白で…」と途中までいいかけて、「勘違い、別の子でした」さらには「調べたらそういう名前の在籍記録はありません」。「まして6年間、毎年恒例の記念写真に一度も写っていないです」。今度は卒業したはずの高校に電話をかけると、「そのような卒業生は知りません」またしても卒業名簿に夫の名は無かった。地元の区役所では、出生記録すら出てこない。「私の夫は何者?」「あの優しい夫の正体は?」取り乱した妻は、藁をもすがる思いで、軍隊に問い会わせる。認識番号を伝えるが、「確かにおっしゃる名前の兵士が確かに従軍しておりましたが、残念なことにベトナム戦争で戦死しています!」 そんな時、警察は6年連続で毎年12月5日になると「鳶色の神の女性」を殺している「連続殺人鬼」を追っていた。運命の日は、まさしく夫の誕生日。今やどこの誰か素性も知れぬ夫と疑心暗鬼の妻がパーティの宴を始める。妻の髪はもちろん鳶色である。大体こんなストーリー。 カッツの文体は、軽快。テンポが良くて映像を見ているよう。回りくどい文学的な表現はしない。読み手を大きく裏切ることはない、良くも悪くも。それにしてもこの作品は、設定が秀逸。幸せの頂点から、奈落の底に落とされる妻、その大きすぎる落差に快感すら覚える。夫が本性をじわじわ現して様子は外連味たっぷり。そしてラストには、まさしくサプライズが用意されている。CIAの調査員から作家に転出したというカッツは、その後も『殺人者は眠らない』などで切れ味を見えたが、1990年代以降は沈黙し、2004年に亡くなっている。 | ||||
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ティーンエージャーの頃からミステリを読み漁っておりました。 結婚して自宅を出る時に整理した本箱。。。一番のお気に入りを。。。と 手に取ったのがこの本でした。 その後20年がたちましたが、未だに 自分にとっての衝撃的なミステリはこの「恐怖の誕生パーティ」です。 最後は腰が抜けます!腰を据えてお読みください! | ||||
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W.カッツの会心作である。カッツは多芸な人で色々な作風のものを書く(ユーモア・ミステリも書いたりする)が、何と言ってもこの作品がピカ一である。妻が夫の誕生日のお祝いに秘密でビックリ・パーティを開こうとする。このため、夫の高校時代頃からの過去を探ろうとするが、一向に要領を得ない。私の横にいる夫って一体誰... ? この辺の恐怖の醸し出し方がうまい。この恐怖と緊張感が続き、やがて恐ろしい事件が起ころうとする...。このあたりの展開もサスペンス小説として一流なのだが、それだけでは終わらない。最後の3ページで読者は背負い投げを食うことになる。ミステリ・ファン必読の名作。 | ||||
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知っていると思っていた夫が、実は自分には何ひとつわかっていなかったと知る妻の驚き。さらに、夫が自分の命を狙っているのではないかと思う恐怖。夫の誕生日に何が起こるのか?そして本当の恐怖は、恐怖が去った後にやってきた・・・。真の恐怖とは何か?読者は最後の最後で知ることになる。 | ||||
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ラストの切れ味はピカ一、これ以上の作品にはまだ出会ってないとさえ言える。とにかくスカッとする。なぜだろう、カレンダー殺人狂という暗めのテーマなのに。本当に不思議だ。やはりテーマはともかく作品が読み応え十分で<エンタテイメント>してるからだろう。オーディオビジュアルなこの時代にあって、読まれるということ自体が至難の業なのだ。軽いタッチで500ページ読ますのとは分けが違う。こんな重いテーマを300ページ以上も飽きさせず読ませるのは余程の力量がないと難しい。カッツはいとも簡単そうにそれを成し遂げた。ラストの方で殺人予告の日の朝食に犯人がステーキを食べるというシーンがゾーッとするくらい怖い。スタイリッシュなサスペンスの快作。 | ||||
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