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暗手
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暗手の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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しばらく馳星周らしくない感じが続いていたので、久しぶりの馳の世界に出会い一気に読み終えました。 | ||||
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夜光虫以来の加倉の生き様に感動した。綾やミカとの出会いと別れに一服の清涼感を覚えた。 | ||||
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夜光虫2というサブタイトルが付いていたらどうだったんだろう。 ガッカリしてしまうかもしれない。 本作は本作として読んだ方が面白いでしょう。 | ||||
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読書嫌いの人にこの本を見せたら、まずその分厚さで敬遠されてしまうだろう。^^ しかし、読書好きな人からすると、この作者の世界に浸ることができる最高の厚みと感じることだろう。 サッカーをめぐる闇賭博で人生を棒に振る選手、闇社会で蠢く大金等、これほどダイナミックな作品は ないと感じた。 | ||||
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俺はノワールを読みたいんだ! ハードホイルドアクションはどうでもいい。 虚の王、生誕祭、夜光虫、あのころの脂っこい馳ノワールが読みたいんや! 圧倒的分量が足りない。 | ||||
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『夜光虫』の続編の位置づけで、これぞ馳星周の世界といえる作品です。台湾で八百長野球に手を染め、挙句殺しまで犯した主人公がイタリアに流れ着き、そこでも裏社会とつながり、今度はサッカーの八百長に手を出し日本人キーパーを嵌めることになる。しかし、そのキーパーの姉に出会ったことから計画が破たんし始め、最後は破滅に向かって一直線という王道パターンです。 一度地に落ちた人間が、結局感情をコントロールし切れず、組織を敵に回し破滅に向かって突き進むしかない、といったノワール小説を、ここまで読ませるのは馳星周氏しかいない気がします。ただ、主人公の葛藤、暗躍しながらの組織とのせめぎ合いや事件の構図などは、以前と比べやや薄味かと思いますが、絶望感・疾走感は変わりません。 | ||||
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擦りきれる程読んだ夜光虫の続編。 台湾から脱出しストイックの塊に成り果てた加倉が再び修羅の道へ…。 大藪春彦を彷彿させる殺戮描写と馳節が光る。 久々に読み終わるのが惜しいと思ってしまいました。 | ||||
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舞台は北イタリアだが立派なアジアンノワールだった。 19年前の前作「夜光虫」での外道どもの絡み合い殺しあいは凄かった。 反吐が出る気分を味わいながらも馳星周の筆力に圧倒されてた。 それに比べると本作での元軍人殺し屋との対決はスポーツマン同士の戦いのようだった。 殺し屋の恐るべき怖さがあと少し強く表現されてたらさらに面白かったのではないかな、と思った。 対する主人公が「悪霊」として再び殺戮に手を染めるにいたった理由(モチベーション)にもやや弱さと不自然さを感じた。 加えてこの2人に比べるとチャイニーズマフィア達の外道ぶりはさらにあっさりしている。 元軍人殺し屋との撃ち合い場所設定はブルース・リー「ドラゴンへの道」へのオマージュなのかな。 または偶然か。 前作の物語の後にも主人公の加倉は台湾で殺しのための殺しを続けていたとの文章があった。 興味を抱いた。読んでみたい。本にはならないのだろうか。 | ||||
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この感じ・・・ この感じを待ってました! 思わず前作である「夜光虫」も読み返してしまったほど ノワールをしっかり堪能しました | ||||
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馳作品の中で最も重厚感があるのでは。ただ登場人物の唐突感(※いきなり惚れる等)が否めません。人物の背景等を掘り下げて担保を行っていた初期作品が懐かしい。 | ||||
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人間の弱さ、闇の部分・人生うまくいかない内容が好きです。この本はとても当てはまります。 ピアノコンクールに切磋琢磨する作品とは正反対ではないでしょうか、とても読み応えがありました。 | ||||
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まずは馳星周氏に感謝を。私も非常に好きな「夜光虫」の続編を読めるとは夢にも思っていませんでした。 しかし、夜光虫をフルコースのディナーとしたら、本作はスナック的な感じでしょうか。 内容、分量、キャラクターの濃さ、そして何より絶望感がかなり薄まってしまいました。 前作がハードノワール小説とすると、こちらはアクション小説、という感じ。 前作ほどの濃密さを期待するとガッカリしますが、まぁ面白く読めました。 漂流街とか夜光虫並みに大作を是非期待しています。 | ||||
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前作からの期待に比べると残念でした。 馳先生の小説はほぼすべて読んでおり、前作の夜光虫は個人的にもっとも好きな作品です。 本作を読み、あらためて前作と比較しながら、その良さを考えてみました。 何が違うかと考えると、黒道やふとした巡り合わせにより少しずつ人生が狂っていく主人公の焦燥感と、意図せず邂逅し儚く崩れていく家族や恋人との関わりです。言い換えると、夜光虫の本質的なテーマは、暗黒に墜ちていく主人公の家族の物語であり、叶わぬ愛の物語でした。 本作において、たしかに主人公は前作の経緯と記憶を持ち、それに従って行動しますが、前作でどうしようもないところまで墜ちてしまったしがらみや愛憎のほとんどがリセットされて登場します。 その結果、今回は家族の物語ではありませんし、叶わぬ愛に焦がれる男の物語でもありません。 それは果たして私を惹きつけてやまなかった夜光虫の続編なのか、あるいは加倉昭彦の物語なのか、どうしても疑問に感じました。 馳先生はその代表作である不夜城について、「劉健一の物語は第一作で完結している。」旨を述べられておりました。 加倉昭彦の物語も夜光虫で完結していたのではないかと思います。 とはいえ、本作は暗闇の中でもがく馳ノワールの正当な系譜に属する作品であって、とても懐かしくて楽しく、読んでいてドキドキする作品でした。 充填期間を経て、あらためて原点回帰に向かわれた馳先生の作品が、今後、どのような展開を見せてくれるのかは楽しみでなりません。 | ||||
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殺人者としての哀切や葛藤は著者ならではの手法で余すことなく描かれている。 途中、読者の多くが予想したであろう、クライマックスはやはり馬兵との対決。これも見応えアリ。 ただねぇ、個人的にはちょっと殺しすぎ。 その分、若干リアリティに欠ける分、☆4としました。 但し、全体的にはコスパに優れた作品だと思います。 | ||||
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当方、馳さんの大ファンで デビューから全ての著書を 読ませて頂いております。 近年のソウルメイトシリーズ(犬小説)、 神奈備(山小説)、 比ぶ者なき(歴史小説)も どれもこれも素晴らしかったですが、 久しくピカレスクからは 離れておられ もうあのヒリヒリした 新作は読む事が出来ないと 諦めておりました。 そこに長年の読者への サプライズのような 今回の新作『暗手』。 ワインのように 熟成された言葉と 真っ赤な圧倒的絶望感。 馳さんにしか出来ない 完璧かつ上質な世界観です。 主人公目線はもちろんですが 最も感情移入できる 人物目線で読まれるのも 面白いと思います。 そのくらい各人物の 個性が引きたっています。 あえて日本・台湾時代を 邂逅のみにして 現在に集中した描き方も とても読みやすく 感情移入しやすかったです。 次の新作まで ゆっくり絶望と希望の 余韻に浸らせて頂きます。 おかえりなさい。馳星周。 | ||||
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ひさしぶりのノワールだ。台湾プロ野球の八百長をテーマとする『夜光虫』の続編である。 主人公はイタリアでサッカーの八百長コーディネーターをやっている。前半は緊迫感があって、なかなか読ませる。 日本人ゴールキーパーを狙って罠にかけるプロセスは、黒くて吸引力がある。 が、中盤以降がいけない。主人公の加倉はプロ野球のピッチャー崩れだが、台湾で無敵の殺し屋になっている。そんな安直な。 立ちふさがるギャングを射的の人形みたいに殺しまくる。主人公が強すぎると、大味で興を削ぐ。 冷血を気取りながら、昔の想い人に似た女に惹かれてふらつくのもどうかと思う。 かつての濃密な馳ノワールを期待したら、間違いなく失望する。 ノワールというより普通のハードボイルドだな。大藪春彦の亜流みたいだ。 アクの強い悪者たちも精彩を欠く。特にライバルの馬兵が魅力的になりそうなキャラだけに、惜しい。 まあ普通の娯楽小説としては、悪くはない。 | ||||
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