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向田理髪店
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向田理髪店の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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田舎ならでわのお付き合いと人間模様が、面白い | ||||
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私自身は東京生まれ東京育ちなので経験はないのですが地方にありがちな日常の出来事をうまく描いていて思わず一人にんまりしてしまいます 地方ならではの窮屈感や閉鎖感をほほえましく描いているので読後感が悪くないのが好きです | ||||
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毎日の生活をとても大事にしていた昭和の地域の関わり合いと、優しい思いやりあふれる生き方に懐かしさと大事にすることの意味を考えさせられた とても良い本に出合った | ||||
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さすが奥田英朗作品、伊良部医師が登場する作品とは違うストーリー展開に 引き込まれてしまった。 | ||||
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奥田英朗さんのファンです。それほど小説を読む方ではありませんが、奥田さんの作品はほぼ全部(少なくともフィクションは全部)読んでいます。 この作品も、こんなことを言ったら失礼かもしれませんが、「奥田節全開」という感じでした。何だかうまく乗せられてるような気もしつつ、絶妙なバランス感覚で、すーーっと面白く楽しく、時にほろっと、読めました。私は普段は根っからのペシミストかつ人間ぎらいなのですが、奥田さんの本を読んでいる時は、それを忘れているようです。 「最高!」と言えるほどの感想は持ちませんでしたが、これからも作品が出たら、やっぱり読んじゃうだろうなあと思いました。 | ||||
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北海道のとある小さな町の理髪店の店主が主人公です。 息子が東京から店を継ぎたいと帰ってきますが、過疎化と高齢化が進むこの町に帰ってきてもと心配します。 ・・といった表題作を始め、連作短編集なので、順番通りに読んでいったほうがいいです。 フィクションですがリアリティがあり、地方の問題についてよく調べて書いているなと思いました。 どのお話もユーモアがあり、最後はクスッと笑えるようなオチだったので、とても面白かったです。 | ||||
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状態はよかった。若干の経年劣化はあるが、気になるほどではない | ||||
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田舎町を背景に幼馴染の父親達、田舎町に生きる事を恨みつつも仲間に助けられながら生きる貴重さが良く描かれてる、それらを息子達が引き継ぐであろう成長の様も感動ものです。 | ||||
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いい話だった。 田舎を思い出した。 感傷に浸ったり御涙頂戴みたいにならないところが、奥田英朗流で好きです。 | ||||
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奥田ワールドですね。田舎出身者として懐かしく感じる物語です。 | ||||
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主人公、康彦の人柄が大好きです。 最初の章「向田理髪店」に康彦の四半世紀以上前のなかなか消えない記憶が記されています。 人に言いたくない、深く傷ついた記憶。 消したくても消えない記憶を抱えている人はとかく自分だけと思いがちです。 何だか少し気持ちが楽になった。 どの章も丁寧に人間の心の奥底や行動の描写がされています。 触れられたくない、干渉されたくない領域に踏み込むものがあっても許さなければならない。 皆、苦境を乗り切るため団結するが故、時に不謹慎な事をほいほい口にする。 生きるって大変なことだなあと痛感した。 平成29年になっても、昔と変わらずこのような生活はあるのだなあ。 奥田さんの小説はやはり良いです。 苫沢町で起きる小さな事件、是非、続きを出版して下さい。 | ||||
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苫沢(とまざわ)市という、架空の町の住人たちが主人公の小説です。北海道中央部の、炭鉱で栄えた町が今はさびれきっている。ま、どうみても夕張市がモデルです。 町に10軒あった理髪店は、いまや2軒しかない。そのうちの一軒の店主である向田康彦53歳は、28歳の時札幌から帰ってきて父の跡を継いだ。息子の和昌も札幌で働いていたのに、父と同じように戻ってきて床屋を継ぐといいだしている。康彦は、未来のない町に息子が帰ってくることが、あまり嬉しくない。自分が25年前にここに戻ってきたのは、札幌でのサラリーマン生活に負けたからだった。息子もそうなのではという懸念もある。 東京からやってきて「町おこし」を訴える若い助役や、それにのって新しいことをやりたがる息子たちの浮ついた気分が気にいらない。 町主宰の「町おこし講演会」では、「苫沢は沈みかかった船だべ。親としては子供を逃がしてやりたい」と発言して、場を凍らせる。ところが息子の和昌が「やりもしねえで、沈むってどうしていえる」「おれたちのやる権利まで奪うな」と発言して流れを変える。 心配症の父親と、頼りなさげな息子の、世代交代の始まりです。 小中学校時代からの友だちとの、助け合いやいがみあい。中国からきた花嫁をめぐる町のざわめき。新規開店したスナックのママに浮足立つオヤジたち。映画のロケで舞い上がってしまう人々。秀才だった若者が東京で詐欺事件をおこし指名手配される…。 康彦が「沈んでいく船」と形容する町で、人々の暮らしがあり、笑いも涙もある。権威・権力の誇示もあれば、たてつく住民の意地もある。人人口が減ろうが、経済が低迷しようが、それでも人は生きていく。あたりまえのことです。 奥田は、苫沢市の現実が、この世の終わりでもなんでもなく、浮き世(憂き世)は所詮こんなものと、語っています。馬鹿笑いもせず、悲憤慷慨もせず、淡々と「寂れいく故郷」で暮らす。それでなにか問題でも?というオハナシです。いいねえ。 何年か前に「消滅可能性都市」ということばが雑誌の見出しに踊ったことがあった。経済成長がおわる、人口が減りはじめる。ただそれだけのことを、まるでこの世の終わりのように騒ぐ御用学者や政治家たちって、ホント最低です。 経済成長しない社会でいかに機嫌よく暮らせる仕組みをつくるか、収入が増えない社会でいかに若者たちが結婚でき子どもを育てられる社会をつくるか、減少する富を1%の人間が総取りすることを許さない仕組みをどうつくるか…。 奥田が描く「沈みゆく舟」住民のドタバタ劇は、「消滅可能性都市」というくだらないウソにみごとに一矢むくいています。奥田は、作品を通じてなにかをアピールするなどということを嫌う作家ですから、「そんな意図はなにもない」というでしょうけど。 | ||||
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主人公は、向田康彦。53歳 職業は、理容師。 舞台は、北海道の苫沢町。 苫沢町は、以前、財政破綻した小さな町。 作品は、6話の短編集。 田舎町ならではの、人間関係や過疎化の問題を、 時にユーモアを含みながら描く。 刺激がない苫沢町に小さなスナックがオープンしたり、 映画のロケ隊が来る度に、町民は浮足立つ。 田舎であるが故に、過干渉や噂といった 人間関係の問題は避けて通れない。 しかし、田舎であるが故に、町民同士の 助け合いや思いやりが生まれる。 苫沢町の人たちの暖かさが、 心に響く良作である。 | ||||
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重くなく、軽くもなく、楽しく読めました。 読後に、何年か経ったら、また手に取りたくなるなるだろうなと思ったのは、私が作者の描き出す温かみのあるとぼけた世界が心地良いと感じたからでしょう。 | ||||
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北海道の過疎の町の理髪店を舞台に、町民たちの悲喜交々を書いた連作集。第一話が中途半端な印象で終わり、違和感がありましたが連作と分かり納得しました。 かつて炭鉱で栄えた町がすっかり寂れ、その閉鎖した空間の中で、濃密すぎる人間関係が築かれます。理髪店の店主を主人公にその家族や仲間の姿や考え方が、町の変化やイベントなどを通じ、面白可笑しく、時には物悲しく書かれます。 過度に悲観するでもなく、といってこのままでいいとも思っていない町民たちの一見ライトな物語ですが、実はテーマは奥深いです。 | ||||
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奥田しの作品は、軽妙でユーモアがありよく読みます。久しぶりの新刊なので 楽しんで余も増した。 | ||||
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普段、娯楽に飢えた過疎地に住む住人たちの日常と非日常をうまく織り交ぜた温かい物語だった。 変化がない田舎町だからこそのよさや、田舎町だからこその将来への不安が、理髪店の主人の視点から、丁寧に描かれていた。 小さな町なので、結婚の話はすぐに広まったり、映画撮影があると誰もがかかわりをもちたくなったり、誰かの家のお爺さんが倒れたと聞いたら皆で助け合ったりと、古きよき時代の話が当たり前のように描かれていて心が温かくなった。 都会にはない住人の優しさや近所づきあい、見栄、噂話などがおもしろおかしく描かれていて楽しかった。 | ||||
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北海道の過疎化した街が舞台。そこにある一軒の理髪店の親父を中心として小さな街ならではの出来事を通して様々な人間模様を書き表している。 跡継ぎ?の長男が良い味を出しており物語をより魅了的にしている。 これは続編必要だし、ドラマ化されそうな作品です。 | ||||
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かつては炭鉱の街として栄えた「苫沢町」が舞台の物語。連作小説集の形をとり、 中心になるのが「向田理髪店」である。 街で起こるさまざまな事件や騒動がテンポよく描かれる。 しんみりとした小説集ではなく、なかなかに騒々しい。 メインになるのは理髪店主康彦と息子を巡る物語だが、 この息子がだんだんと地元に根付いていく。 もともとは札幌に住んでいたのが、1話ごとに……。 奥田英朗は、ちょっとクセのある人物像を描くのがうまいのだが、 この本ではそれが生きている。 長編よりも短編のほうがいいじゃないか……と思った1冊。 | ||||
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過疎地の人間一人一人の心情にスポットをあて、物語を進めていく術は相変わらず秀逸で、面白い。読後感もほんのり幸せ感が残ってお薦めです。 | ||||
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