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我が家のヒミツ
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我が家のヒミツの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 1~20 1/3ページ
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著者の〝家〟シリーズ(『家日和』『我が家の問題』『我が家のヒミツ』)のなかでも、本書収録の短篇「手紙に乗せて」はとびきりの逸品で、ぼろぼろ涙がこぼれて止まらんかったです。 妻を突然亡くしてがっくり憔悴する父親を、同居してる息子と娘がとても心配して‥‥って、まあ、そんなふうな話なんだけど、二年前に母を亡くした私の胸にとても沁みるものがありまして、これはぼろ泣きでしたわあ。短篇読んでこんなに涙が出たんは、随分前に浅田次郎の『鉄動員(ぽっぽや)』で読んだ「ラブレター」て短篇以来かもしんない。まあ、泣かせの、見事な逸品や思いましたわ。 本文庫収録の最初の二篇、「虫歯とピアニスト」「正雄(まさお)の秋」もそれぞれに、ほろりとさせられる温かな味わいがとてもイケてて、「読み心地、ええなあ」て。 なかでも、「虫歯とピアニスト」に出てくるピアニストの演奏は、いっぺん聴いてみたくなりましたわ。 本書のトリを務める話には、『家日和』と『我が家の問題』にも登場した小説家が出てくるんやな。大塚康夫(おおつか やすお)て名前のこの小説家、本書の著者の分身なのかなあ。小説家・大塚康夫のその時々の家族の姿がユーモラスに、温かく描き出されていて、これもいいっすねぇ。今ではすっかり、大塚ファミリーのファンなんであります。 | ||||
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奥田さんの「我が家」シリーズ第三弾。どの話もとても身近で、誰にでも起こり得る出来事です。全ての話が好きですが、私の好みは「正雄の秋」と「手紙に乗せて」ですかね。前者は出世競争に敗れた老サラリーマン(と言っても53歳という設定だが)の話、後者は妻に先立たれた、これも50代のサラリーマンのお話です。泣けました。巻末の大矢さん(文芸評論家)による解説も、情報が多くて丁寧。全ての話を読み終えた人は必読です。 | ||||
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どの短編も、しっとりした読後感を与えてくれます。 あきらめの先にほのかな希望と再生の兆しを示す作品群です。 奥田の描く女性像がとても魅力的です。 | ||||
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我が家シリーズの中でも1番ではないかと思います。 | ||||
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身近にあり得そうなことなのに、深く 面白く そしてちょっぴり感動を与えてくれるストーリー展開に夢中で読んでしまいます❗️ | ||||
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奥田氏は、とにかく上手い。奇妙奇天烈な「伊良部博士」も面白いが、この「我が家シリーズ」が、とにかく良い。数ある「我が家」のなかで本書収録「手紙にのせて」には、ウナリました。父親と勤務先の部長のやり取りの「手紙」の内容を、主人公は勿論「読者にも(!)中身は見せずに(!)」納得させて終わります。凄い発想とテクニック。よし、次の短編集を読もう。 | ||||
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スッキリとした読後感の話が続く中、「アンナと十二月」が少し腑に落ちない内容でした。ネタバレ注意。 父親は2人とも良い人なのに、母親だけ都合が悪くなるとすぐ切れます。口調も突き放すような感じで、全く愛が感じられなかったです。 アンナも半分くらいは母親のせいでムキになってますがそのことについては一切無視。父親のメンツの話だけ解決して幕を閉じます。 もちろんアンナが本気でなかったのはわかってます。 ただ、産みの父親と比較されるべきは育ての父親だけでなく母親もなのでは無いのかな…と。そうなってくると、母親をあそこまでモラハラにする必要はないと思います。 何度もそういった場面が出てくるので見てて不快になるレベルでした。奥田英朗氏の作品は好きですが、この作品だけはnotformeだったなと思ってます。 | ||||
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自分もその場面に居合わせて、同じ体験をしたかのような、すーっと入り込める 日常感が良かった。 | ||||
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積読していた『家日和』『我が家の問題』を読んだので、当然のごとく3部作の3冊目も読んだ。 連作短編集だが、確かに面白い。 本書を含めた3部作の中で起こるエピソードは、割とありふれたものだったり、かなり特殊なことだったりするのだが、それが奥田英朗の筆にかかると、うまくおさまっていく。 それはおそらく、作者が驚くほど作中人物の心理を巧みに描写しているからだろう。 文庫本の巻末に、文芸評論家の大矢博子が解説を書いていて、そこにかつて奥田英朗=女性説が流れたことがあった、とある。 男にこんなに女性心理が分かるはずがない、という理由からだ。 そういう冗談が広まっていくのも、十分に根拠がある。 おそらくこれって、この作者の観察眼によるものだろうけれど、客観的に観察しているだけでは、こうは描けない。 思い入れしつつ、どこか覚めて観ているからこそ可能なのだろう。 ミステリーにせよ、本作のような短編にせよ、次作が待ち遠しい作家である。 | ||||
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6作の短編集。 家族あるいは家庭の様々な出来事(問題)を題材にした作品。 ほのぼのとしたもの、ちょっぴりドキドキしたものなど気軽に読める内容だった。 一般文学通算2519作品目の感想。2021/04/14 13:20 | ||||
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奥田英朗さんは好きです。短編で読みやすくユーモアたっぷりだつたり、ちょっとドキッとしたり。家日和からの小説家の家族が特に好きです。 | ||||
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読むとほんわかします。いつもの日常生活を大切に想いたくなります。 | ||||
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ある程度「枯れた」男性の目線で見たとき、結婚をはじめとする人生のイベントはどのように写り、どんな価値を求め、見出すのだろう、という性別の違いゆえに理解してこなかったことが、かっこつけずざっくばらんに描かれている。とてもフラットでいて、読む者に静かに変化をもたらす作品群だと思う。 | ||||
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家シリーズは全て読んでますが、これは一番落ち着いてるなと感じました。安定して優しい気持ちになれるこのシリーズは好きですね。 長編や重たい話に挟んで読むといいかも。 | ||||
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著者の本が好きで、何冊が読んでいます。 今回も期待に漏れず、よかったと思います。 | ||||
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「我が家の問題」が最高に面白かったので購入。やはりこちらもめちゃくちゃ面白い!出世競争に敗れた部長の話や本当のお父さんが有名プロデューサーだった話など、なぜこんな共感できる話を次々に書けるのか。物語の登場人物になりきって「自分だったらどう思うか」「分かる!」と何度も唸ってしまう。文章も読み易く紡ぐ言葉が美しい。いつもながら読後感も心地よい。小説って素晴らしい、そして奥田さんは凄すぎる!と改めて感じた。 | ||||
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ありそうで、なさそうな、でもありそうな話。泣けたり、ホッとしたり。 | ||||
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さすが奥田さんの小説、読んでて楽しい。 | ||||
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「家日和」「我が家の問題」と読んで来て、この「我が家のヒミツ」で短編集3部作。各6短編から成り、夫々最後の1編は続物になっている。 どの短編も良いが、「我が家のヒミツ」の”手紙に乗せて”が丁度私の立場を書いたもので、涙しながら読んだ。主人公の父が伴侶を失い、すっかりしょげて食欲も無くなり、それを聞いた上司が心配してくれる。その上司も少し前、妻を亡くしておかしくなり、鬱病で精神科に罹ったそうで、御陰で回復、この人との手紙のやりとりで良い方向に向かうというもの。 私も予想しなかった時に家内をあれよと言う間に亡くし、その喪失感は未だに深く、これを癒して呉れる人が見当たらないのが現状だ。人は近しい人を失った者と、そうでない人に別けられるというのを納得せざるを得ない。どの短編も面白く良く出来ている。 | ||||
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期待通りの短編が6篇。どれも面白い。 読んだ後に爽やかな気持ちになれる。話がウソっぽくない。 奥田さんの小説にはハズレが少ないので安心して読める。 | ||||
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