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(短編集)
起終点駅(ターミナル)
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起終点駅(ターミナル)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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知人に頼まれたので読んでないです | ||||
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北海道が、自分の住む町がいかに悪いか、それをよく物語ってくれている、そうも感じます。どれだけ酷いか、それは犯罪小説で架空な顔をするより、こんな桜木さんの手法の方がずっと「そうだ」と思えるものがある。町への仕返しの気持ちがあるとするなら、その気持ちは痛い程分かる。 ただ、それが分かる人にとってはこの本は半分も読む頃には鬱々として来て、いたたまれなくなると思う。私はそうです。折角買った物の半分でもう辞めてしまう私だから3つ星です。でもこの手法には5つ星を着けたいですが。 日本なんてどこがいい?という例を真っ向挙げて行くのは勇気がいる。しかしそれは必要な行為だし、何も言えなくなってしまう方が不健全に近くなりそうだし。悪い町自慢は幾らでも出て来そうです。 北海道に嫁に来た白人女性を知っていますが、あちこちの国にも行った私を理解者だと思えた様で、彼女はぼそっと「家が汚なくない?」と聞いて来た。旦那さんの実家が酷いらしい。そこで私が返した言葉は「世界のあちこちにも行ってみて、これは汚ないなと思えるベスト3はみんな北海道の中で」でした。道内10地区程で働いた私の経験です。 又は私の知人ですが結婚式の披露宴が終わって、新郎はその後すぐに男友達みんなでソープランドに行きました。又、女系家族になった知人宅のトイレを借りると、トイレ隅の三角コーナーには使用済みの生理帯が入り切らずに山になり溢れて床に幾つも転がっている。北海道いちのコンビニの弁当のお惣菜を作る工場で働いていた私は、友人の母から「それは男の仕事か?」と揶揄される。そんな体験はすぐ出来ます。JRが杜撰なニュースばかりなのも納得出来るし。 では今、私が住む中部最大の町はどうか。買い物をしてこの町ほど店員が「ありがとう」を言わない町も知らない位だし、個人医院は診療時間の2分前にならないとシャッターを開けない。熱でうなされていようが、膝が痛んで立ってもいられなかろうが、患者は雨でも風でも寒さの中でも入れて貰えず医院の前に開業まで立って並ぶ。見たことがない光景です。権威大好きの裏返し。 若者は自転車に乗りながらコンビニのおにぎりを食べ、包みのフィルムはそのまま路上に捨てて行くのは普通の光景。収集ゴミも20mも離れた所にみんなで集めるなんてご免だから名々の家の前の道に置く。つまり完全自分目線でいいらしい。公共心はない。前から歩いて来た同士、どちらかが避けないとぶつかるが、避けないからぶつかる。聞けば教育に掛ける費用が全国47位らしい。塾に通わせればいいのではないが雑な理由も分かりそう。 そう、日本ってこんなですよ。その中に1割くらい素晴らしい本屋の奥さんとか、これほど丁寧な医師もいないという人に出会う。私はその二人がいるからこの町にまだいるのだけれど。どこもそんなではないだろうか。この本の日本人にも同じ匂いを嗅げています。 タイで、ギャング同士の抗争での殺人死体が堂々と翌朝の新聞に写真入りで載るのを思い出します。醜悪な部分をちゃんと見せてこそ「こうならない為には」という教育になるという。桜木さんの本書もそんな効果があればと思います。この本のタイトルは私には、もう行き着いているとか終わってるという暗喩にも見えて来ています。新しく出発出来るかは私達次第で。 桜木さんの小説は、その芳しくない地域社会で何とか凌いで生きている人を描いて共感するものかも知れない。なんとかヒューマニティを保っている人の姿や奮闘は、やっぱりいいものですね。 | ||||
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表題の「起終点駅」は、佐藤浩市主演の映画の方が 登場人物が多く、主人公にも脇役にも温かみを感じたのですが、小説の方はひたすら暗い ラストもセリフも映画の方が良かったのはそうそう無いです | ||||
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映画化された原作ですが、短編集です。タイトルになった章は良かったんですが、この短編をどう映画化したか気になりました。『海鳥の行方』と『起終点駅』と『スクラップ・ロード』は良かった。独特な世界観は良いですよね。 | ||||
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が他編を圧し、輝き放っていると感じた。 里和は圭吾の脆さを反面教師とし、上司のいびりを受けても、したたかに取材にのぞむ。 はじめ釣り人・石崎を記者の目で捉えるが、やがて私情がまじってくる。 石崎の妻に会いに行くと、また記者としてふるまう。 こうしてヒロインの取材対象へ向ける目線の変化をドライな文体で述べてゆく。 記者の肩書をいったん捨て、個人として始末をつけるラストはみごとというほかない。 また、圭吾と石崎の脆さ、里和と石崎の妻のしたたかさを二組の対照として描きわけ、 幾何的にも他編より美しいと思った。 | ||||
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すぐに届きました。 映画を見て、もっと知りたいと思って注文したのですが、何と映画の方が内容に深みがありました。脚本が良かったのだと思います。 | ||||
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映画を見てから、本を読みました。映画を見られた方は、それで十分だと思います。 | ||||
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私自身も道東出身の為、頭の中に場所のイメージが湧きながら読むことができました。 | ||||
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当たり前だけれども、人の生き方は千差万別。そして、死に方も。 短篇6作とも、普遍的テーマ「生と死」を扱っている。 冒頭の「かたちないもの」に出てくる竹原基樹と、「たたかいにやぶれて咲けよ」で描かれた恋多き歌人・老女中田ミツの生き方、死に方には憧れる。 他人の目を気にすることなく、やりたいようにやって、生きたいように生き、引き際も自分で決める。 そんなふうに生き、死ぬことができたら……。 「孤独は、死よりも辛い」と感じる作品ばかり。 | ||||
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