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巨神計画
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巨神計画の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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前編インタビュー形式で進む、変わった小説だ。 従来の小説の形にこだわった人には読みづらいだろう。だが、「あしながおじさん」だって手紙形式なのだ。インタビュー形式でSF小説を書いて何が悪化ろろう。 世界各地に散らばる巨大ロボットのパーツを探して組み立てるプロジェクトとそれをお膳立てする影の司令官インタビュアー。 巨大な地下施設に運び込まれた巨大ロボットの動作試験とパイロットに選抜された癖のある人物達。 確かに面白い。一気に二日で上下巻を読み切ってしまった。 残念なことに筆力がやや足りなくて、メインのストーリーを構築するのに一杯すぎて、関連する施設には多数のスタッフが常駐して働いているはずなのだが、そういう背後のスケール感が感じられない。が、まあ、それはちょっと無い物ねだりのような気がする。 大きな謎がある。 それは、ロボットを操縦できるように作られたチルドレンの存在がほのめかされているにもかかわらず、訳者後書きで「エヴァンゲリオン」との関連が一言も述べられていないことだ。 | ||||
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某ハヤカワ文庫のUSJこと、ユナイテッド・ステーツ・オブ・ジャパンに対抗するかのような創元のスーパーロボット物語の始まりです。 解説によると、本書の作者も日本のロボットアニメの影響を受けて書いたとのことですが、自分の息子に作ったロボットのための背景設定が基本になっているそうで、USJのように奇をてらったところのない、大変まっとうなスーパーロボット物語になっています。 本文のほとんどがインタビューと報告書で構成されているというかなり変則的な形式の小説ですが、特に上巻はストーリーに芯が通っており、キャラクターも馴染み易く、一部を除いて大変読み易く、ストーリに引き込まれていきます。編集部の作戦だと思いますが、上巻を読み終えたところで止めることができる人は少ないのではないでしょうか スーパーロボットをネタにして描かれる、謎の古代史、未知の文明とのファーストコンタクト。日本では1970年代から様々なバリエーションで描かれてきた謎のスーパーロボットが、2010年代の北米人の発想をベースにして新しく語られます。 映画化も予定されているとのことですが、どうでしょう。話としては面白いのだけれど、本編だけでは映画としてちょっと物足らない気がします。 解説で明かされますが、本作(上・下巻)は3部作の1巻目だそうで、アメリカでは4月に第2巻が出たそうです。最終巻では果たしてどんな所へ連れて行ってくれることやら。遺跡から発掘される発端と某博士は某巨大ロボット物を連想しましたが、かの作品のようなぶっ飛んだ終幕が見たいような、一方では、まっとうな結末が見たいような複雑な気持ちです。 シリーズを途中やめにすることのない東京創元社さま。続編の出版よろしくお願いします。 | ||||
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物理学者ローズ・フランクリンが、幼き日に「発見した」巨大な手。ローズは長じて他の部分も探す事となるのですが、この探し方が科学的であり、ここは好感が持てます。ヘンな超能力者みたいな人物が出てこないのは良いです(さらに言えば、この物語は今のところファンタジーの要素は無いですね。「ハードSF」かはわかりませんが、SFの作りです)。 ただ、物語の進み方は、登場人物のひとりである「インタビュアー」と他の人物とのインタビュー形式で進んでいきますが、ここは好き嫌いが分かれそうな書き方と言えるでしょう。なお、人物達の味付けがしっかりとなされているのは良いのですが、程よく肝心なところをボカしている書き方ともなっていることを付け加えます(インタビュアーといいながら、実は質問の答えを(ほぼ全て)知っている、という具合なのです、強いて言えば)。 また、上下巻合わせて560ページを超える分量でありながら、張りまくった伏線がほとんど回収されていないのもフラストレーションが溜まります。何故かといえば、本作は三部作の第一作目だから、とのこと…(下巻解説より)。インタビュアー含め、登場人物達が今後どのようになるのか語られるのは、もう少し時間が掛かりそうです。 それにしても、上巻の最後で「えっ!?」となり、下巻最後で「んんっ??」となるストーリー展開がもうね…。ホント勘弁して下さいよ東京創元社さん。 | ||||
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