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(短編集)
ヒトラーの描いた薔薇
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ヒトラーの描いた薔薇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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読書していて、ある作家に嵌る事がある。作品と言うより、作風、作者自体に強烈に惹きつけらる。そして、年代順から一気に読み進めるとある体験をする事になる。 作者が凄い勢いで年老いて行って話についていけなくなるのだ。 志賀直哉に嵌った中学生時代、作者の本を夢中で読み漁ったら何時の間にか今度買うお墓の話を始めていて引いた事がある。スティーブン・キングでも同じ体験をしたことがある。 で、今度はエリスン。と言っても3作しか読んでないが充分に作者の精神が年老いていく様が分かって何だか悲しくなった。世界の中心でエトセトラにもセンチな部分があったが、なんだか今作はセンチと言うより説教臭いというか年寄りの愚痴みたいに感じた。強烈な暴力性なども鳴りを潜めてしまって悲しい。 ちょっと年上の「エリスン兄貴」みたいにイメージしていた作者がふと気づくと「エリスンジジイ」になっていたという感じ。これがウラシマ効果か(違う) 短編集ばかり故駆け足で読んでしまったので猶の事精神的な衰えをハイスピードで感じてしまって辛かった。 前半の70年代はともかくそれ以降のエリスンはあまり好きではないなあ。前作の死の鳥でも終りの作品はイマイチだったと思ってたらあれも87年か。80年代以降は小難しいだけで愛せない。 読み終えてちょっとセンチになってしまいました。 | ||||
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