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(短編集)
たんぽぽ娘
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たんぽぽ娘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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北鎌倉の古本屋の店主のお話で出てきたので読んでみました。 SFとしては古めかしい感じですが、幻想的だったり、ロマンスものが話が多いので、ファンタジー系の話が好きな人は楽しめると思います。当時のアメリカの世相も感じられるところもあります。 河を下る旅、主従問題、たんぽぽ娘、ジャンヌの弓は好きな作品です。 | ||||
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正直に言ってこの作者は「たんぽぽ娘」以外に見るべきものはない。こういうのもあるんだ程度の話。マニア同士で話の接ぎ穂にするにはいいんじゃないでしょうか。 | ||||
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中学生の頃に読んで感動を覚え記憶にずっと残っていましたが、詳細は忘却の彼方60余年! よみがえりました!! | ||||
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純粋に人を愛するとはどういうことか? 愛に年齢や世代の障壁はあるのだろうか? 考えさせられた良いロマン小説です。 | ||||
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真に待ってました!という本です。剛力さんのDVDで絶対欲しくなった本です。 | ||||
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切ない話を読みたいのであれば、是非。切ないながらもほっこりとする。ああ、かなうのなら作者本人にも会ってみたかったと、つくづく思います。 | ||||
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たんぽぽ娘が収録されているので、まずこれから読まれる方が多いと思います。個人的には、いまひとつ、の作品も含まれている感じがしますが、おしなべてウィットが効いていて面白い。表題のたんぽぽ娘は、ヤングらしい私の世代?には受け入れられるプロットですが、今の若い皆さんが、疑問なく受け入れるかどうかは、ちょっと疑問。若いかたの感想を聞いてみたい作品です。 | ||||
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40年前に「たんぽぽ娘」の粗筋をSF特集の記事で見かけて気になっていたのですが、作品名も作者名も覚えていなかったのです。 30年前くらいに「ゲイルズバーグの春を愛す」を読んだことがあって、「愛の手紙」にやられました。 この手のロマンティックな「時間旅行」SFには少年ドラマシリーズで培われた心がゆすぶられてしまいます。 もう一度「愛の手紙を」読もうかと思い、探していたら、偶然「たんぽぽ娘」を見つけたのです。 これが40年間心に引っかかっていた「あの話なのでは」と思い立ち、読んでみました。 すると40年間心に引っかかていた話は「たんぽぽ娘」というお話だったことがわかりました。 初恋の少女にそっくりuな女性と出会った気分です。 美しい話でした。40年なんて、あっという間なんですよ。年を取るのも悪いことじゃぁ…ないですな。 | ||||
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昔読んで、読み返したいと思って購入しました。 | ||||
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はるか昔の学生時代に、SFマガジンで読んだ記憶がある。 訳者がどなただったのか、忘れてしまった。 昨年、井上一夫訳を読んだ。 原文で読むのが一番ということで、ネットにあった英語版を読んでみた。 文章自体は平易だが、特有の言い回しや、英米文学からの隠喩など、日本人には分からないものがあるのだと思う。 アマチュアの人の訳文も見つけた。 意外としっくりくる訳文だった。 自分で訳してもいいなと思った。(まだ訳してないが) そういえば、ずっと前に、作画グループの方がマンガにしていたのを読んだことがあった。 みなさんが、それぞれの「たんぽぽ娘」を心の中に大切にしているのだろう。 石森章太郎先生も、「たんぽぽ娘」をヒントにSFを描かれていたことを思い出した。 その中では、少女は毎日大きくなった。 最後に現れた次の日、少女は「現在」に戻ることはなかった。 タイムマシンが壊れたのか、最終戦争に巻き込まれたのか・・・。 | ||||
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これは、「たんぽぽ娘」という作品を中心とした短編集。 短編集の題名になっている「たんぽぽ娘」を知ったのは、「ビブリア古書堂の事件手帖3」で取り上げられていたからだ。あらすじを読んで引き付けられ是非読んでみたいと思って、当時いろいろ探したが絶版状態になっていた。その後、あきらめていたがどうやら2015年に再販されていたので早速購入。 「たんぽぽ娘」は、思ったより奥の深い作品だった。いつもは妻と来る避暑地に一人で訪れることになった主人公が、そこで未来から来たというたんぽぽ色の髪の娘と恋に落ちるというストーリー。これだけだと単なる浮気の話になるが、意外な展開になるSFファンタジーロマンス。主人公の男性の見方で読みがちだが、娘や妻の気持ちになって読むと新しいものが見えてくるところが素晴らしい。何故、あの時妻は不安になっていったのかとか考えていくとその気持ちの深さが伝わってくる。是非、何度も読み返してそれぞれの人の想いを確かめてほしい。 その他の作品では、アメリカの田舎町の雰囲気が何とも言えない「荒寥の地より」やべたなファンタジーだけどなかなか良い「ジャンヌの弓」は個人的にはお薦め。 ロバート・ヤングのSFファンタジーを堪能できる作品集だった。 | ||||
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個人的には「ジョナサンと宇宙クジラ」以来、2冊目の短編集になります。 世評を頼りに読んだ前作でヤングの魅力に気づかせてもらったので、本書は読む前から楽しみにしていました。 一部解釈に悩む作品もありましたが、前作とは違うタイプの作品もあり、ヤングの魅力を再認識することになりました。 一番のお気に入りは「荒寥の地より」ですね。古き良き時代のアメリカの小さな家族と共に短い時間を過ごした旅人との記憶をテーマにした短編ですが、現代ではとても想像ができないほど心豊かな人々が描かれています。これが遺作となってしまった上に、発表も死後になってしまったようなので残念としか言いようがありませんが、死の直前までこのような作品を書いた作家であったということを記憶しておきたいと思います。 末尾の中編、66年の「ジャンヌの弓」も大好きな話です。短い話もいいですが、ある程度の長さがあるものもしっかりと話が膨らんでいて面白いです。あまりにもおとぎ話的な展開には好みが分かれるかもしれませんが、懸念と不安の末に逆転する話は定番かもしれませんが良くできています。 個人的な評価では、3番目以降も古い作品が続きますが、61年の表題作、62年の「主従問題」、65年の「河を下る旅」と「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」が壺にはまりました。 表題作は、若い頃に読んでいればより感動できたに違いないと、ちょっと遠い目になりました。さすがにこの歳になると、この作品の影響を受けたであろう、あれやこれやの作品が次々と頭に浮かんで素直になれません。残念。でも、解釈を試みれば試みるほど味わい深い、さすがの名作です。 一方、冒頭の、77年の「特別急行が遅れた日」と、79年の「第一次火星ミッション」は、雰囲気はなんとなくわかりますが、あまりピンときませんでした。 一番悩んだのが、70年の「スターファインダー」ですが、これを読んで、ハーロックだあって思ったのは私だけでしょうか? 表紙も素敵です。 | ||||
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後の世代の沢山のSF作品が参考にしたはずの、煌めくようなクラシック作品の数々。SF文学のクラシック金字塔。「たんぽぽ娘」のように、時間を越えて素晴らしい出逢いがある人生の可能性が、とってもロマンチックでエキサイティングな感じ。タイムトラベル・ロマンスでは、この作品に匹敵するものは無いと思う。このお話はまた、生活で馴染み深い存在ー家族や友人ーの比類なき尊さも実感させてくれる。ドレスの描写が最高に綺麗で、またそれによって相手を悟るなんて、シンデレラ物語のようでもある。 「神風」は悲しすぎるけど、とても良かった。少女を最強の兵器に見立てる作品陣の元祖になったような作品だ。70年代のロボットもののゲストの美少女に多かったタイプだ。あの頃は、心持ちも美しいだけだった。ただ、現実的じゃない面がある。主人公の属している軍は、女将校たちによってひどく乱れていて道徳がない。あんな世界の維持のために命を捨てる男なんていないはずだ。旧日本軍だって、占領下の外国民はないがしろにしたが、自分たち同士では帝国軍としての礼儀と誇りはあった。酷い女将校の言うなりになる必要がない分、旧日本軍の方がこの主人公の立場よりマシだということだ。 | ||||
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読みたいと思っていたのですがチェックが甘く、復刻に気付かずにおりましたがようやく入手。スペース・ファンタジィと申しますか、ガチガチのSFではないので人によっては好き嫌いの分かれるところが多そうですが、個人的にかなり好みの短編集です。例外もありますが、読むと少しだけ優しい気持ちになれるかも。 | ||||
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とてもいいと思います。 気になった方はぜひ呼んでみるといいですよ。 | ||||
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表題になっている「たんぽぽ娘」は実に可愛らしい話だ。カバーの絵も良く合っている。薄暗い森の中で黄色く輝く花? 暗い夜空に温かく光る星? 男性諸氏にとってジュリーは夢のようなヒロインだ。でも、女性読者にこそ強く訴えるのではないか。愛のために恐怖を乗り越えて頑張るのは健気なジュリーで、マークはジュリーを見つけただけではないか。 (これを読んで気に入った方には同じ作者のをお薦めしたい。こちらは男性読者向きか? ヒロインが優しくて健気なことは同じだが、ジョナサンがヒーローとしてヒロインの危機を救うので。) 他の短編にも印象深いものが多い。伊藤典夫氏による作品選択の妙だろう。安心して読める。 「河を下る旅」は人生と死を真面目に考えて苦いが、最後は甘くファンタジックに収める大人のボーイ・ミーツ・ガール。 「エミリーと不滅の詩人たち」は同じくヤングの「9月は30日あった」に近い。最後でエミリーが味気ない現代文化に一矢報いるところが見事で愉快。 「荒寥の地より」はこの中で一番記憶に残った。潤いよりも実利を追求しきった未来と厳しいけれど心暖まる小さな事が散りばめられた過ぎた時代の対比。意図的にあまり書きこまれていない分、小さな断片から浮かび上がってくる心ある人々の出会いと別れ。ノスタルジックな世界観の中での抒情が良い。 1970年に書かれた「スターファインダー」で宇宙生物との交信がアスキーアート的な絵文字でなされるのは驚き。 「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」と「ジャンヌの弓」のように、二人が結ばれて末永く幸せに暮らすハッピーエンドをあからさまに書かれてしまうと、はいそうですか、ありがとうございました、と言うしかない。 | ||||
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二次元の理解が限界な私にとって、SFは苦手なジャンルです。 でも、奇想コレクションは短編ですし、マイルドな作品も多いので、過去にシリーズのうち何冊か楽しんで読みました。(シオドア・スタージョン作品とか) なので、なんとなく手にとったこの「たんぽぽ娘」。 いや、まいった! 琴線をゆらすいくつかの作品の中でも、ストライクゾーンどまんなかに突き刺さったのが「寂寥の地より」でした。 嗚咽をこらえられなかった・・・。 今思い出しても目がうるみます。 人間のもつ、かけがえのない大切なものを思い出させてくれます。 (コーマック・マッカ−シーとは対極にある、と言えるかも?) 私がトシとって涙もろくなっているだけ? という気もしなくもないですが(苦笑)。 いえいえ、そんな、そこいらの本読んでしょっちゅう泣いてるわけではありませんもの。 秀逸なんですってばっ。 とくに、殺伐とした毎日にすさんでこわばって乾いている人におすすめしたいです。 (私のように) 情にうったえるだけでなく、人類社会の未来への警告ともなっています。 この作品が著者の遺作と知り、なおさら感慨深いものがありました。 ちなみに、Amazonの「作品紹介」は誤りです。 こまかいことですが、「荒寥の地より」ではありません。「寂寥の地より」です。 なんだかAmazonのセンスを疑う一幕でした(苦笑)。 | ||||
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月9ドラマのビブリア古書堂でちらっと紹介され、興味が沸き、思わず?購入しましたが、 届いてから、2cmはあるかという厚みに活字嫌いな私は当初「え?こんな厚いの? やっちゃったなあ~・・・」と、しばらく机の隅に放ったらかしていました。 が、先日せっかく買ったしなあ~・・・と、しぶしぶ手に取り読み始めたところ・・・ 何これ?おもしろい!!と、すっかりはまってしまい、一気に読むのがもったいなく、 毎日1話ずつ読んでました。 海外作品ということもありますが、文章を読んで頭に情景をイメージしやすい =わかりやすい表現で、日本人に馴染みのない用語については、欄外に丁寧に 解説がされているのも良かったと思います。 Romantick SF小説というのが、ピッタリの内容です。 「たんぽぽ娘」はもちろんですが、「河を下る旅」が個人的には、とても印象的でした。 | ||||
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以前に持っていたもの(コバルト文庫に収録されていた)を、引越しのときに間違って処分してしまい、以来探しても探しても手にいれることができず――― という悲しい出来事があっただけに、今回の復刊が本当に嬉しかった。 クトゥルフ神話関連でもそうだけど、ゲームあるいはラノベにとりあげられたことがきっかけで、こうした過去の佳作に日が当たるのは本当に喜ばしいことだと考えているので(賛否両論あるだろうけれど)、こうした便乗はどんどんやってもらいたい。いいぞもっとやれ。 収録作品の本数も多く、こうやって改めて読んでみると、「ボーイ・ミーツ・ガール」の王道ばかりだったんだな、とか、だからこそ中学・高校のときに読んでおいて大正解だったな、とか、万感迫るものがある。こうした「一冊で、時間を越えて二度美味しい」のも紙媒体書籍の長所の一つなのだろう。 本は読者がないと死んでしまうものだ。そんなことを「エミリーと不滅の詩人たち」を読みながら改めて思った。そしてうっかり通勤時の電車の中で読んだものだから、本を読んで泣いてる怪しい人になってしまったり(笑) | ||||
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河出書房新社から待望の『たんぽぽ娘』ロバート・F・ヤング著が出ました(5月30日)。で、例の「たんぽぽ娘」がいきなり改訳されていてびっくり。出だしの数行を引用します(いずれも伊藤典夫訳)。 『たんぽぽ娘』コバルト・シリーズ(1980) 丘に立っている若い女性を見たとき、マークは女流詩人のエドナ・セント・ヴィンセント・ミレイを連想した(ミレイは、ロマンチックで反逆的な詩を書いた。1982-1950)。たぶん、それは、たんぽぽ色の髪を風におどらせ、午後の日ざしを浴びて立つ女のうしろ姿だったせいもあるだろう。古風な白いドレスのせいだったかもしれない。 『たんぽぽ娘』奇想コレクション(2013) 丘の上にいる若い女を見たとき、マークはエドナ・セント・ヴィンセント・ミレーを連想した。おそらくそれは、午後の日ざしを浴びるうしろ姿と、風におどるたんぽぽ色の髪のせいもあっただろう。あるいは、すらりと伸びた脚の周囲でひるがえる古風な白いドレスのせいだったのか。 原文 The girl on the hill made Mark think of Edna St. Vincent Millay. Perhaps it was because of the way she was standing there in the afternoon sun, her dandelion-hued hair dancing in the wind; perhaps it was because of the way her old-fashioned white dress was swirling around her long and slender legs. (試訳)丘の上にいるその少女を見て、マークはエドナ・セント・ヴィンセント・ミレイを連想した。たぶんそれは、その少女が午後の太陽の光を受けてそこに立ち、彼女のたんぽぽ色をした髪が風に踊るのを見たせいだろう。彼女の着る昔風の白いドレスがすらりとした長い脚のまわりではためいていたからかもしれない。(これは所謂英文解釈的な訳です。ホンマ蛇足(汗)) それはともかく、あたらしい本でまとめて読めるのは喜ばしいことです。ついでに河出版あとがきにあるヤング短編集第三弾にはぜひSFマガジン1969年9月号掲載の「花崗岩の女神」(岡部宏之訳)の伊藤訳版を入れていただきたいものです。 は話題になったコバルトシリーズ版の伊藤訳ではなく、創元推理文庫版「年刊SF傑作選2」中の井上一夫訳になっています。ま、大人の事情というやつですね。 | ||||
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