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ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌
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ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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もうすぐ仕事始まるんで長くかけませんが それでも一言面白い! | ||||
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ファイトとしては、おもしろいですが 総合的には、もうひとつ もの足りない印象がのこる。 | ||||
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可愛い女の子が勧める本ならば、なんでも読んでやるさ、という青少年は多いだろう。 自分にも経験があるが、グループ間での回し読みでさえ、気になる彼女との間接的な共有体験に心躍らない男はいないはずである。 なんて、断言してしまえるほどの経験ではないですが、ちょっとあこがれのシチュエーションという要素ではあるのではないでしょうか。 お話の中では、主人公である”僕”のそんな、下心とも、恋心ともつかない気持ちを引っ張っていく作品たち。 コナンドイルの「名探偵ホームズ」、中島敦の「李陵・弟子・名人伝」、「若草物語」、「ゲド戦記」に「果てしない物語」と、「とある魔術の禁書目録」。あと、「不思議の国のアリス」。 作中では旧図書館の存続(正確には、こぐちさんと僕の居場所の継続)を賭けたレビューバトル、どっちが読みたいかと思ったか?というものが続きますが、バトル物というよりも、決して間違っていはいない王道ラブコメとなっています。 ボーイミーツガールで、幼馴染の過去があり、補佐するタイプのヒロインは、能力が高いが社会性がポンコツ、そして、容姿良し。 脇を固めて趣味を理解してくれる先輩は、より”濃い”TRPG研の代表で、美人。少年漫画でも見たような展開で主人公とのラブコメ的な絡みもあり、主人公は若干鈍感。 極めつけに冒頭のヒロインとの出会いは交差点ならぬ、図書館内での接触で、物理的接触から始まるとなれば、もう物語が始まるしかないでしょう。 ライバル的立ち位置になるメンバーはいません(生徒会長が一応そのあたり?)が、百合的演出はあるので安心です。(何が?) 物語は各章で独立しているので、それぞれのお話は山場を持って終わりますが、1巻自体のクライマックスはヒロイン”こぐちさん”と、僕”恭平”君の「果てしない物語」と、「とある魔術の禁書目録」のビブリオファイトでしょうか。 でも、主人公が純粋に”自分の好きな本”を見知った人におススメするのは、若いなぁと、思ったり。 そして、自分なら、これかなぁ、と思うのも、”この本の面白いところ”ではないかとも思ったりします。 文章は読みやすく、数時間で読み終わり、読後感は若干の赤面を持って迎えます。 個人的には「はてしない物語」はハードカバーで読んでみようと思わせてくれた点、嬉しい作品でした。 なお、スピンオフの栞子さん、大輔、文香ちゃん、志田さんはアドバイザー的立ち位置なので、こちらの作品を先に読んでも問題ありません。 作中の表現を借りると、こぐちさんと栞子さんは『同じキャラの進化前と進化後って感じかな。それか一期と二期の間で時間経過のあるタイプのアニメの同キャラ差分?』という事で、それさえ踏まえとけば、大丈夫でしょう。(多分) 裏表紙や、目次のカラーのこぐちさんの後ろからにっこり除いているのが”栞子”さんですね。 本シリーズの栞子さんファンにはこのカットだけで購入してもいいんじゃないかと思う愛らしさがありますねw 未読の人は、事件手帳の1巻を読んでみると、大輔との関係もわかり、より深く楽しめると思います。 本編から来た人はちょっと購入が恥ずかしいならば電子で読むという選択肢もありではないかと思います。 ラブコメであって、ミステリではないので、それを期待しないようにだけしましょう。 貴方もそう、昔を思い出して赤面するのも一つの楽しみ方だと思われます。 | ||||
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ビブリア古書堂のスピンオフの形式で描かれる高校生たちの書籍関連活動のラノベ まぁほんのちょっとだけビブリア古書堂の話は出ますがメインは 高校生たちの活動が中心です。栞子さんたちにまたあえると 思うと肩すかしを食らいますのでご注意ください。 高校生たちのビブリアファイトを扱ったラノベ ある鎌倉にある高校に正規の図書館ではなく、地域有志の図書室の 閉鎖により預かった本からなる旧図書館がこの物語の舞台です。 「旧」図書館だけあって、ほかの用途で使いたがる人が多く 存続をかけて書評合戦、ビブリアファイトをするという話です。 これはこれで良い作品になっていると思います。ラノベしか読まない読者層に このような形で過去の名作を紹介するのはなかなか面白いしラノベとしても 良い作品になっています。表紙の気の弱い唯一の図書部の部員のこぐちさんも 良い感じだし、行きがかり上手伝ってしまう前河くんも同様です。 扱っている作品も名探偵ホームズ、中島敦、若草物語、ゲド戦記、はてしない物語 そして唯一のラノベ とある魔術の禁書目録とすべてとっつきやすいのも ラノベ読者に配慮した選択と思います。 ビブリア古書堂の雰囲気を期待していると残念だと思いますが これはこれでよく出来た作品だと思います とてもオススメです | ||||
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スピンオフと言いつつ本家とは著者が異なります. また,対照となる本も一度は手にしたことのあるであろう或いは,凡そのストーリィは知っているであろう作品. 好きな本の魅力ををプレゼンするという内容ですが,これが面白いです. 古書堂の栞子さんも大事なところに抜け目なく参加しています. 著者が異なる,電撃文庫ということでどうなる事かと思っていましたが面白いです. 勿論電撃文庫らしさは残っています. 軽い気持ちで手に取って欲しい本です. | ||||
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スピンオフってよく読むけど、やっぱオリジナルの方が面白いじゃんって思うことが多いのでこれも読んでなかったけど、評価が高く「とある魔術…」が出てるということで早速購入。これはあたりだね!電撃文庫っぽい書き口も読みやすいし、紹介される本も読んでみたいと思わせるのが多い。「はてしない物語」はハードカバーで読んでくださいと主人公の弁「ネバーエンディングストーリー」の場面が頭によぎるよねー。屋根裏部屋は無いけれど。 | ||||
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本家のビブリア古書堂の事件手帖が終わって寂しいなと思ってましたが、負けず劣らず素晴らしい作品でした。 他の方のレビューにも詳しく書かれていますが、今作は登場人物が高校生のため、ラノベやマンガに通ずる「異能系バトル」「日常系」の原点ともいえそうな古典・名著をビブリアファイト(ビブリオバトル)として紹介しています。 紙の本離れ・読書離れが叫ばれる昨今、色々な、特に若い方にどんどん読んでもらいたいですね。 本家には無かった挿絵も可愛いし、キャラも魅力的でした。 1巻で終わるのは惜しいなあ・・・と思ってましたが、引きで続巻も出せそうな感じでしたので、是非続いてほしいなと思います。 文句なしで☆5です。 | ||||
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原作は未読ですが、とても楽しめました。 海外の児童文学を愛する文学少女『卯城野こぐち』と、隠れオタクでラノベ好きな今作の主人公、『前河響平』が、旧図書室の存亡を懸けて『ビブリアファイト』なる独自の競技を行う、というのが物語の大筋。この『ビブリアファイト』は、原作の『ビブリアバトル』から派生したもので、簡単に説明すると指定された本をどれだけ面白くレビューできるか競う、というものです。 このビブリアファイトに挙がる本は上記にあるような、中島敦の『李陵』だったりオールコットの『若草物語』といった古典となるのですが、 これがラノベ好きでミーハーな部類に入る響平くんと、異能バトルの異の字も知らないこぐちさんの二つの視点からレビューするとなると、実に面白い。 響平くんに言わせれば『若草物語』は百合日常モノとなり『ホームズ』はおっさん同士のラブコメディとなる。 堅っ苦しいイメージがつきまとう古典でも、響平くんのレビューや楽しそうに語るこぐちさんの書評で「ちょっと読んでみたいかも」という気分になります。 で、個人的に一番嬉しいのが、最後に『とある魔術の禁書目録』のレビューを持ってきたところ。 響平くんの熱いレビューに、学生時代初めて禁書を読んだワクワク感を思い出せました。 もし次作があるなら、もっとコテコテのラノベレビューを読んでみたいです。 しかし、普通に考えれば本作のテーマ的にラノベレビュー中心になることはまず無さそうなので コテコテのラノベレビューは個人サイトかアマゾンで我慢したいと思いました。 ともかく、おすすめの一冊です。 | ||||
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レビュー活動を続けていて思うのは「結局、自分のレビューって自分と似た様な読書傾向を持つ人しか読んでないんじゃ?」という事。 小生がメインの活動ジャンルとしているライトノベルだけど、その中には様々なサブジャンルがあるわけで、 その中にはコッテコテな「異能バトル」だったり、「ハーレムラブコメ」だったり、「俺TUEEチート物」なんかもあったりする。 小生自身はあまりこの手の作品を進んで読まないのだけど、ライトノベルの主流となっているこの手のジャンルを愛好している人に 「ちょっとばかりマニアックだけど、読めば面白さが伝わる筈の作品」をどうやって手に取ってもらうか? …非常に難しい。 結局、自分のレビュアーとしての非才や努力不足を棚に上げて「縁なき衆生は度し難い」とばかりに 「まー、分かる人だけ良さが分かればいいじゃん」と切って捨てる事が多かった。 でも、それじゃいかんよね。 「これまで手に取る事のなかった傾向の本を手に取ってもらう事」が出来てこそ、レビュアーの存在意義はある。 そんな壁にぶち当たっている全てのレビュアーにお勧めするべき一冊が、ここに出た。 作者は峰守ひろかず、ここ数年は電撃文庫を離れライト文芸系レーベルであるメディアワークス文庫で活動してきた作家さん。 しかもお題がそのMW文庫の大看板「ビブリア古書堂の事件手帖」のスピンオフときた。 こりゃ、当然読まずばなるまい。 物語の舞台は「ビブリア」と同じ鎌倉にある高校。 物語は主人公の前河響平が校内である「落とし物」を探している場面から始まる。 響平がそれを見付けたのは校舎の傍らに立つ古い倉庫のような建物の近くだったが、 運悪く一人の女子生徒がその「落とし物」を手に取っていた。 自分がオタクである事を隠していた響平が学園異能バトル小説を綴っていたそのノートを 読み耽っていた少女に声をかけるや否や「ひゃああああん!」という妙に色っぽい声を上げて 倉庫と思しき建物に逃げ込まれてしまう。 少女の後を追おうとした響平が目にしたのは入り口に掲示してあった「図書室(旧)」という看板。 中に入った響平はやはり館内で本を読み耽っていた少女に声を掛け件の嬌声を上げさせてしまう。 やっとの事で落ち着いた少女は同じ一年生でこの旧図書室を管理する図書部員の卯城野こづきと名乗るが この旧図書室は生徒会の決定で近く閉鎖されてしまうらしい。 年に二、三回しか利用されない状況では仕方ないと諦めた様な事を口にするものの この旧図書室が大切な場所で絶対に失いたくないというこぐちの本音を感じ取った響平は それなら生徒会に談判に行こうと気弱なこぐちを急き立てる様にして生徒会室に向かう事に。 古い本ならデータベースもあるだろうと旧図書室の廃止を譲ろうとしない副会長の理津を前に 再び押し切られそうになるこづきだったが、様子を見守っていた生徒会長の旭山が 「それなら『ビブリアファイト』で勝負しましょう」と持ち掛けてくる。 読書振興ゲームである「ビブリオバトル」を独自に進化させたというその競技で より多くの判定員に「読みたい」と思わせた方が旧図書室の未来を決めるというその条件を 響平とこぐちは受ける事になってしまうが… …たまにレビュー活動をやめたくなるのは「ああ、このレビュアーには逆立ちしても勝てない」という 巧いレビューを読んだ時なのだけど、ライトノベルを読んで「レビュアーやめちまおうか?」と思わされたのは初めて。 峰守ひろかずが一流の作家なのは知っていたけど、レビュアーとしても超一流じゃないのか、この人は? 「縁なき読者」を引き込んでこそレビュアーの存在意義はある、と上に書かせて貰ったが、 峰守ひろかずはまさにそのレビュアーが果たすべき役割をこの作品を通じて見事に果たしているのである。 短編連作の様な構成で、各話ごとに響平とこぐちの「ビブリアファイト」が描かれるのだけど お題となる本はコナン・ドイルの「緋色の文字」に中島敦「李陵・弟子・名人伝」、オールコットの「若草物語」、 ル・グイン「ゲド戦記」、エンデの「はてしない物語」…といった誰もがそのタイトルや作家名に 「聞いた事ある」と思いつつ「でも今更読むのもなあ」という微妙なチョイス。 で、ありながら響平とこぐちのレビューの後では「なるほど、そんな魅力を持つ作家・作品だったのか!」と 興味をそそられてしまうのである…恐れ入った! この「微妙なラインナップ」、教科書に載っていたり「名作」として名前ぐらいは聞いた事あるけど…という 堅苦しさや古めかしさといった雰囲気が漂う作品を今の高校生にどう読ませるか、というのが 作中で響平やこぐちのビブリアファイトのキモになるわけだけど、これらの作品を「切り口一つ」で 「普段慣れ親しんだ現代オタク文化」に結び付け、「それなら手に取ってみるか」と思わせるやり方が実に巧い。 主役二人の手に掛かれば中島敦の「悟浄出世」「悟浄歎異」は「異能バトルにおける無能力者視点のスピンオフ」になるし、 「若草物語」に至ってはいわゆる「きらら系」の「女の子だけで構成された優しくゆるい世界」と化すのである。 手に取るまでの高い壁をこうも鮮やかに切り崩すレビューを見せつけられてしまうと「縁なき衆生は度し難い」と 「読まない人ら」を切り捨ててきた自分のレビュアーとしての無芸・非才ぶりが嫌になってくる。 若草物語のレビューに至ってはメグ・ジョー・べス・エイミーの四姉妹が「きららジャンプ」を決める所まで頭に浮かんでしまった。 しかも対戦相手のレビューを通じて「こういうレビューはダメだよね」というポイントまで指摘してくるから頭の上げようがない。 「前提知識ありの分かる人にしか分からんレビュー」とか「想いばかりが先走って、挙句の果てに自分語りになっちゃうレビュー」とか 穴があったら入って上から砂でも掛けて欲しくなる…駄目レビュアーには猛毒みたいな作品なんである。 しかも単なるレビューバトルで終わるのではなく、しっかりと出会った女の子の大切な居場所を 主人公が守ってあげようと奔走し、奮闘するタイプのボーイ・ミーツ・ガール系のラブコメとしても読める上に 「自分が本当に好きな物」を人に伝える事の難しさ、怖さ、恥ずかしさ…そして楽しさというメインテーマが 隠れオタクであり、「自分が本当に好きな物」を人に言えないまま過ごしてきた響平を通じてしっかりと掘り下げられている。 ガチンコのオタクである響平がオタク文化に何の知識もないこぐちと「好きな物」を本気で紹介しあう終盤では 「ああ、やっぱり好きな本を他人に勧めるのっていいよなあ」と改めて思い知らされた。 つまり如何様な形においても楽しめる多重構造的作品となっているのだから峰守ひろかずの才能は恐ろしい。 タイトルに「ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ」とあるので「ビブリア読んでない人には取っつきにくいのかな?」と 不安を感じる方もおられるかもしれない…が、心配はご無用。 確かに「ビブリア」の登場人物、栞子さんや大輔といったメインキャラ、あるいは文香、志田といったサブキャラも出てくるけど あくまで主役は響平とこぐちであり、栞子さんは「北鎌倉にある強面な店員が店番をしている古本屋の人」として、 ちょっとしたアドバイザー程度の役回りに徹しているのでメインキャラを食ってしまう事は無い。 筒井康隆は「優れたパロディは元ネタを知らなくても楽しめる物」と語っていたが、本作は間違いなくオリジナルの、 「ビブリア」からは独立した作品としての体裁を保っており、ミリオンセラーの名声に寄りかかった様な作品では無い。 本を紹介する、という日ごろ自分が繰り返している行為をこういった形で一つの物語に仕上げられた事で 「手に取って貰えそうもない本」の魅力を伝える上での切り口の大切さ、好きな物の良さを人に伝える事の難しさと楽しさ、 その伝える行為を通じて他人と繋がる事の素晴らしさ…久しく忘れていた事や解決の糸口が見出せないまま 放置し続けてきた問題と改めて向き合わされたような気がした一冊であった。 小生だけでなく「自分が好きな物」の魅力を他人に伝えたい、でもその方法が分からないとお悩みの 全てのレビュアーにお勧めしたい素晴らしい一冊であった。 | ||||
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