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夢にも思わない
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夢にも思わないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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今夜は眠れないから読まれることをお勧めします。 相変わらず大人びた中学生達が主人公。 ドラステッィクな結末ではないが、切なく淡い仕上がりだ。 | ||||
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寝る前に読みました。 | ||||
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先日、積読になっていた『東京下町殺人慕情』を読んだので、同じく積読になっていた本書を読んだ。 やはり同様の少年少女たちを主人公としたミステリー。 中学1年生にしては、しっかり過ぎているし、一人称語りの語彙や言い回しも、一部を除いて大人びているのだけれど、それを差し引いてもストリーテラーとしての巧みさに舌を巻く。 読んでいる側も中学1年生の頃の初恋の気分にさせられたりするのは、さすがの一言。 そして結末には驚いて、ちょっぴり切ない。 彼女の長編は、時代モノを除いてほぼすべて読んできたつもりだったが、まだまだ読み残しているものが多いんだ | ||||
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小学生の頃に読んで以来、久しぶりにAmazonで購入して読了。私の「子供が主人公の小説が読みたい」と言うニーズにはしっかり答えてくれて、忘れていたストーリーも、こんなに骨太なミステリー要素があったっけ!と思える存外本格的なものだった。 語り手は中学生の主人公で、ときどき「〜なんです」「〜でした」といったですます調をあえて混ぜ込んでいるが、若干わざとらしくて鼻につくかもしれない。主人公の性格もマセすぎ?と思うこと多々。小学生の頃はそのちょっと背伸び感が逆に良かったけど。 それでも夏休みの中学生のジュブナイル感は楽しめた。文章自体は非常に軽やかで読みやすい。 | ||||
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著者は、『魔術はささやく』で日本サスペンス大賞を受賞した宮部みゆき。 僕は、毎年9月に白河庭園で行われる「虫聞きの会」に初めて行った。 そんな風流なイベントに行く気になったのも、クドウさんのためだったが、当日にクドウさんの従姉妹が何者かによって殺されてしまう。 僕と親友の島崎が真相究明にのりだすと事件は意外な方向へ向かう。 宮部みゆきって社会派なイメージがあったけれど、本書ではサスペンス色は控えめで、事件周辺で色めく中学生たちの感情が読みどころだった。 僕は「…恋をしていると毎日が楽しい。日々がバラ色の刺激に満ちている。登校して教室でクドウさんの顔を見るたびに、電話で彼女と話をするたびに、僕はそれを痛いほどに感じ」(p.130)、「クドウさんが『わたし』じゃなくて『あたし』と言った!僕はもう手足までぐにゅぐにゅになった」(p.228)ほどだったが、事件の一端でクドウさんのある隠しごと(僕にとっては隠してほしくなかったこと)が分かると、その気持ちは一気に冷めてしまい、今までの態度も表せなくなってしまう。 こういう繊細な気持ちは誰にでもあると思うし、たった一つのことで相手が信じられなくなったり、どうでもよくなったりすることもある。 宮部みゆき作品に統一して言えることは、社会「全体」に対する悪の描き方が放擲的というか、事件自体の善悪を問うのではなく、その周りがどう対応、影響していくのか、その問いかけも読みどころの一つだった。 | ||||
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「今夜は眠れない」の続編というべき、シリーズ第2弾。「今夜は眠れない」の温かな読後感が好きだっただけに、それを期待してこちらも読み始めたのだが、やはりそれを毎回期待するのは無理だったか。 相変わらず中1の緒方君と島崎君のコンビはほほえましいし、緒方君の恋模様も初々しくて可愛い。しかし最後で明かされたのは、その初恋の彼女の思わぬずるい一面、いや、弱い一面だった。全てが素晴らしく見えていた彼女への瑞々しい初恋はあっけなく終わることになる。それは成長する上で誰もが経験することだし、ストーリーも楽しめたのだが、やはり読後感はあまり良くなかった。追っている事件の背景自体が暗いせいもあるだろう。次作はシリーズ1作目のような爽快な結末を期待したい。 | ||||
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前作と違って殺人事件が題材なため、恋と友情の甘酸っぱい青春ミステリーが、いつの間にかハードボイルドな社会派ミステリーに。 エスプレッソをブラックで飲んだような苦味が残りました…。 よく出来たストーリーで目が離せない展開をしていきます。でも、中学生の男の子二人組の青春ストーリーにちょっぴりミステリアスな事件や騒動が絡んできて、謎解きをしているうちに大人の階段を一段上っていた…という、前作からの形を踏襲して欲しかったですね。なので、☆4つです。 島崎&雅男コンビでまた新しい物語を読んでみたいな。次は、砂糖もミルクもありありで! | ||||
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前作を読んでおいたほうが主人公に対する予備知識があるので、「今夜は眠れない」を先に読むことをお勧めします。 事件の被害者が、緒方(僕)や島崎の友人というわけではない。 でも友達の従妹が被害者だった・・・。 犯人探しは警察の役目。 なぜ殺されなければならなかったのか? どんな人だったのか? ここに焦点を当てて主人公の緒方が前作以上に活躍します。 (前作は島崎すげーじゃんという感じだったので) 中盤を過ぎたあたりで事件が解決の方向に向かいつつあり、残りの部分は!? という疑問が出てきてから島崎の登場です。 なぜ事件が起きてしまったのか? 終盤にかけて事件の真相が明かされてます。 登場人物が中学生の設定なので、軽めで読みやすいですね。 | ||||
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易しめの文章とストーリー設定に「中高生向けの作品?」と思いきや、 大人の方でも十分楽しめる作品なので未読の方は安心して読んでください。 殺人事件に巻き込まれた中学生らが事件の全貌を追っていくというストーリーであり、もちろん最後にオチもついてきます。 事件の解決だけでは終わらない点がこの作品の良いところだと思いました。 登場人物の心理描写が繊細に施されており、 人間関係における彼らの成長ぶりをみていると気持ちがいいです。 ストーリーの後味が悪いと感じた方もおられるようですが、その点につきましては私は気になりませんでした。 事件そのものをテーマにしているというよりかは、 事件の本質がひもとかれていく過程で各人それぞれの価値観が読み手にどのように伝わるかを重視しているといった印象でした。 ただ、彼ら中学生にしては賢すぎるような気が……。 そこに少し違和感を覚えました。 非現実的なイメージを否めない点を考慮して☆1つ減点させていただきます。 | ||||
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今夜は眠れないの続編。個人的には前作よりこちらのほうが好きです。 サッカー少年のぼくと親友・島崎が公園で起きた殺人事件に巻き込まれていく。同級生を助ける為に奔走するふたりがやがてたどり着いた残酷な真相とは。 「今夜は〜」ではぼくのよき理解者で相談役、冴えたアドバイスをくれる心強い相棒でもあった島崎ですが、今作ではすれ違いが発生。何を考えてるかわからない島崎の言動にもやもやしながら初めての恋に戸惑うぼく。クドウさんを意識しつつ守ってやりたいと思っちゃうところはいいなあ男の子だなあと初々しくも微笑ましく読んでたんですが、島崎との溝が深まっていくにつれやきもきする。しかもふたりが対峙した事件の真相が……つらい。宮部さんはエピソードの導入の仕方が上手いのですが、被害者が実家でどういう待遇を受けてたかを示す犬のエピソードは現実にありえそうなぶん胸が痛かった。 島崎との友情やコミカルな掛け合いなどで口当たりは軽いのですが、注意して観察していなければ見落としてしまう小さな悪意を拾わせたら宮部さんは本当に上手い。 読後感はほろ苦いのですが、島崎とぼくの変わらぬ絆と変わっていくこれからを想像させる結末に満足しました。 | ||||
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主人公は好奇心旺盛でかなりの行動派、その親友は洞察力が鋭く知性的なクール。このお話はこの二人を軸に進んでいく。 物語序盤、突然起こる殺人事件。殺されたのはある女の子のいとこだった。 主人公はその女の子が好きで、どうにかしてその子のハートをゲットしたいと思い、真相解明に乗り出す。もちろん親友も一緒だ。 しかし、物語中盤で以前その子が親友と良い感じになっていたことを知る。「コイツもあの子のことを好きなんじゃないか? でも、それならなぜハッキリ言ってくれないのだろう」という心の葛藤、モヤモヤ。 子供が大人になろうとしている瞬間である。 宮部みゆきの作品には、面白い(共感できる)大人がしばしば登場する。ここでは敢えて書かないが、その辺も楽しみにして読んでほしい。 また、この本は「今夜は眠れない」の続編となっているので、ぜひそちらを読んでからこちらを読んでほしい。 | ||||
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“今夜は眠れない”の続編である。前作“今夜は眠れない”から話が続いているわけではないが…前作の登場人物が、物語の途中でいきなり登場したりするので、前作も読んでおいたほうが良いかと思う。 物語は、主人公・緒方雅男が思いを寄せるクドウさんの従妹・亜紀子が殺されるというところから始まる。従妹が殺人事件の被害者ということで、クドウさんはいらぬ噂が立てられたり、変な意味で注目されることになる。いってみれば、クドウさんもこの殺人事件の間接的な被害者になってしまったのだ。当然、緒方雅男は、そんなクドウさんを元気付けようとする。 事件は徐々に解決へ向かう。それとともに緒方雅男とクドウさんは仲を深めていく。そして、事件の真相は解明されたように思えた。しかし、最後の最後でどんでん返しがある。それは、主人公・緒方雅男にとってみれば「夢にも思わない」ことだった…それが本作品のタイトルになっているのだろうか? 最終的な結末は、作者なりのメッセージが込められているように感じる。ただのミステリー作品で終わらせなかったところが、「さすが、宮部ゆみき!」といった感じがした。 | ||||
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夏に一家で大騒動に巻き込まれた緒方雅男くん、秋に入ったばっかりで、またもやトラブルに巻き込まれる。今度は、殺人事件。 事件に絡めて雅男くんの淡い恋なんかも描かれていて、結末自体は後味が悪くなりそうな内容なのに、どこかさわやかな風を感じてしまうのは、さすが宮部作品。私の大好きな”少年もの”(少年が主人公の作品)です。 今では、売春どころか”援助交際”と称して堂々と体を売り、それに全く罪悪感を感じない子どもがいる時代、ちょっと道を踏み外した少女がこういった世界に入っていくこと自体、それほど珍しいことではないのかもしれない。だから、ストーリーの展開自体は、それほど目新しいものではないのだけど、やはりキャラクターが魅力だし、それぞれの”心”がよく描けていると思う。主人公の雅男&島崎コンビはちょっと頭が良すぎる気もするが、こんな中学生だっているに違いない、と思いたい。 雅男くんが思いを寄せるのは、最初は”被害者”だと思われたクドウさん。売春組織と関わりがあった従姉に執拗に迫られていて、危ないところだったようなのだが・・・。悪いことだとわかっていてもそこから抜け出せない少女たちと、フツウの世界に住む少女たちとの違いは何だろう?いい子と悪い子の違いって何だろう?見た目で判断できるものか?いろんなことを考えさせられるラストでした。私も親だから、ついつい自分のこと照らし合わせて考えてしまいます。どうしたら、本当の意味の”いい子”になれるだろうって。服装がちょっと派手でも、とても心の優しい子もいれば、成績優秀、一見おしとやかな女の子でも、人として何かが欠けている子もいる。ストーリーとは関係のないところで、問題を与えられたような気がしました。 主人公と同じ中学生が読んだ場合と、大人が読んだ場合では、視点が違って、いろいろな感想が生まれそうな作品です。 | ||||
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悲しいボーイ・ミーツ・ガールでした。 少年が一歩大人になった。確かに一歩階段を踏みしめた音が聞こえてきそうな作品。 悲劇にせずにこれを書けるのはちょっとすごいと思いました。 | ||||
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主人公が同い年ってこともあってサクッと読めそうなので買ったんですが……中学生じゃないなぁと思いました。軸になる二人がいいヤツで今の中学生っぽくはなかったけれど、そこには好感持てました。それに感情の起伏が激しいのも、思春期独特の感じがでててよかったし、大人になると出てくるであろうちょっとすれたというか、諦めたというかそういう部分もなくてそこはらしいと思いました。ただみんな頭良すぎかなぁ。確かに思考力の高い中学生もいるだろうとは思うし、売春とかに対してショックを受ける人ももう少ないでしょう。でも中学生は中学生であって、やっぱり子どもなんだと思います。親に養ってもらってる立場ですから。それをかんがえると年齢設定は、せめてバイトやってる高校生ぐらいがよかったかなぁ。だって俺ここまで達観出来ないもん(笑)でもそこを除けばかなり面白かったです。文章も簡単だし。人が内面に持っているだろう、様々な感情がきれいに描かれていました。メンタル面ではかなり共感できる部分も多く、負の部分だけでなく、正の部分もあり良かったです。(個人的には、いつも冷静な島崎君が怒りをこらえて眼鏡をふくシーンが好き)りづめの構造には感心して、流石宮部さんって感じでした。最後の主人公がどうしても許せなかった、思いやりの天秤ばかり、それがしょうがないと納得できない、大人になるにつれてきえていきがちな感情なのかなぁ(緒方くんの姿をみて、その感情は守り続けたいと感じました。)いつかきっと現れるであろう、緒方くんの大切な人、俺もいつか見つけたいなぁ。長文失礼しました。 | ||||
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主人公の中学生、緒方君の語りで、読みやすく事件もそれほど難解でなく、一泊の出張旅行にはぴったりの推理小説でした。がしかし。最後の最後で、あまり事件に関係のないようで、よくよく考えると発端になるような些細な出来事が、ずっと心に残って後味が悪いのなんの。これが大人のしたことならここまで私の心に残らなかったのでしょうが、中学生が引き起こしたこと-現実でないことはわかっていますが、ありえるようでつらい世の中だなあ、と、ただの推理小説で終わらないところが、さすが宮部みゆき!いきなりシリーズ2作目から読んでしまいましたので、「今夜は眠れない」も読みます。本書にときどきでてくるので、1作目から読むことをお勧めします。 | ||||
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「R.P.G.」で家族に生じる憎しみみたいなものを描き出してから、宮部みゆきは哀しい人間の性を描くことのできる第一級の小説家になったと思う。「模倣犯」や「理由」といった重厚な描写とは対象的に、本書は中学生を主人公にしているのでその語り口は軽妙でユーモラスでもある。 ある少女の殺人事件に主人公の中学生は「夢にも思わない」形で遭遇するのだが、その事件を通じて次々とわかる事実は切実で物哀しい。そして宮部が用意したエピローグは、人間がある場面でどうしようもなくその人の本質を浮き彫りにしてしまう、という意味であまりに残酷だ。 余談だが、心理描写を書き込むという手法が主流な中で、宮部みゆきはむしろ引き算しているのかな、と思わせるような簡潔な文章で心理描写に挑戦している。にもかかわらず哀しさが心にしみるんだよね。 | ||||
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僕が宮部ワールドにはまったのは「今夜は眠れない」を読んでからで本作はその続編という事で楽しみにしていました。結果としては残念な部分が多かったですね。途中まではヒロインを想って奮闘する主人公に「僕もそうだった」と感情移入して読んでいましたが、最後にヒロインを責め立てる主人公に「そこまで言うか?」と思ってしまいました。たしかに嘘をつき、人を売って自分は良い子でいようとするヒロインはひどいかもしれませんが、本当にヒロインが大好きならばもっと他に方法があったのではないか?そういった残虐性もすべてひっくるめてヒロインの事を考えてあげるのが主人公の進むべき道だったのではないかと思ってしまいます。随所に大人っぽい考えを見せていた主人公が最後に子供っぽい癇癪を起こしていることにガッカリしました。 | ||||
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「今夜は眠れない」から引き続き、緒方&島崎コンビの長編小説です。今夜は~と比べると、二人には試練が多く、二人の微妙な距離の置き方や心理的描写が事細かに書かれていて、読み手にとっても、ちょっと切なくなるような内容です。思っていても口にはださない、逆に立ち向かって言わなければならない。決して結果が自分に不利であっても、素直に自らに従い行動する緒方。黙して自分の中で、葛藤を重ねる島崎。大人になるってこういう段階を踏んでいくんだなと、ふと思わされるが、ちょっとできすぎた感もあり。読み終えるとほろ苦さが残っていますが、それが心地よかったりもして。だからというわけではないですが、お勧めします。 | ||||
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この本は、「今夜は眠れない」の続編なのですが、今作も宮部さんならではの、どんでんがえしが素晴らしいです。また、主人公らの成長も多々見られ、「今夜は眠れない」のファンならば、是非一度は読んで欲しい一品。 | ||||
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