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春の夢
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春の夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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この作品、文庫として出版された年に購入しているが、途中までで本をおいており、今回初めて最後まで、本を読み切った。 本を読みながら、以前なぜ途中で読むのをやめたのかを思い出した。 この作品の嫌いなところは、主人公の性格と青春時代のふさぎ込んだ思いを刺激させられる点、それに日本文学で繰り返される女性に対する一つのクリシェ(男を知っているなと感じたとか、さも重要な事のように文章が挿入されるのだけど、なんで女性だけがそんなことを言われないといけないの?)、さらに読者を作品に惹きつけるために作り出される作中の事件にみられる作家の手練手管。 好きなところは、美しい文章、一見唐突に描かれていた事物と、主人公のそして人の人生の象徴であるトカゲに訪れる変化が春の訪れとともに見事に円環し、主人公たちの人生への新たな旅立ちを予感させながら話が完結する点と、恋人、陽子の愛おしさ。 宮本輝の良さとそうでない部分両方を味わえる作品だと思う。 | ||||
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小説の醍醐味を味わう。やはり後半に興味深い展開が。些細な行為の不自然さの一駒ヒトコマが、不思議にも読む者に一種の安心感を与える。「そんなことはあり得ない!」これは物語の一要素ではあるが。読者は騙されていることに気づきながらも、もっと先に読み進みたいと思わされる。その筆力は宮本輝氏の手腕というべきだろう。主題は「生死」。親鸞の思想との対決、葛藤を描いてみせているところに、私は興味を抱いたのだった。ある英訳者は、親鸞と茶道に惹かれてこの著に臨んだという。日本人の私も、この書を踏まえ、今少し生と死を考えてみたい。 | ||||
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卒業前後が背景。 哲之ー陽子 借金を抱えて、それを克服する 大学卒業前後のストーリー。 「死」というものに対して、 鮮明化してきている。 千代乃のストーリーがよくかけている。 行きつもどりつの振幅が、 豊かなスケールで書かれている。 | ||||
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入院中、暇を持て余して、看護師さんに病院にあった本書を貸してもらった。 主人公は、暗闇の中でうっかり蜥蜴(トカゲ)に釘を打ち付けてしまうのだが、その蜥蜴は、主人公に世話をされながら、壁に釘で打ち付けられた状態で、ずっと生き続ける。その着想は、とてもいい。 登場人物の会話や、作者が物語から語る死生観は、文学としては、陳腐だ。 | ||||
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壁に釘で止められてしまったトカゲと、親の借金で身動きが取れなくなってしまった主人公。彼らは自由を手に入れられるのだろうか?というテーマで、主人公の姿をトカゲに投影したのを面白いアイデアだと思う。しかしながら終盤の展開が強引すぎて、少し興ざめしてしまった。 | ||||
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主人公の井領が奮闘する毎日や、恋人への不器用思い、そして不慮の事故で壁に釘付けにされてしまったトカゲを通して考えさせる生と死。 淡々とした文章の中で綴られていく彼の気持ちには共感を覚えました。 どちらかといえば読みやすいほうに入ると思うけど、好き嫌いがわかれるかも。 | ||||
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