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(短編集)

人質カノン



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【この小説が収録されている参考書籍】
人質カノン
人質カノン (文春文庫)

人質カノンの評価: 3.90/5点 レビュー 49件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全49件 1~20 1/3ページ
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No.49:
(2pt)

人質カノン

7作の短編集。
一番良かったのは『過去のない手紙』。
祖父の死後遺書が見つかった。
しかも2.26事件直後に書かれたものでそうたいして重要な中身ではない。
祖父の友人を探し出し2.26事件のにかかわった祖父の真相を少年と老人のかかわりに安らぎを感じる。
一般文学通算2348作品目の感想。2019/11/26 14:10
人質カノンAmazon書評・レビュー:人質カノンより
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No.48:
(5pt)

「八月の雪」が本当に素晴らしい

収録されている「八月の雪」には本当に感動した。
今現在、自身の生活や将来に息苦しさや行き詰まりを感じている人に、ぜひ読んでいただきたい作品。
人質カノンAmazon書評・レビュー:人質カノンより
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No.47:
(4pt)

宮部みゆきらしい、ていねいに紡がれた作品集

7編の短編が納められた作品集です。
 読んでみると、子どものイジメや男に捨てられた女性を題材にした作品が多いなど、人生の理不尽や、やるせなさが息苦しいほどに迫ってくる先品集であり、どの作品も重苦しくほの暗いイメージがします。
 しかし、その中にも、宮部みゆきさんの、弱者である子どもや女性に寄り添った気持ちが感じられ、多くの作品でラストは生きることの希望を見出す作品が多いです。なので、暗いわりに読後感はけっして悪くはありません。

 宮部みゆき作品らしい、ていねいに紡がれた作品ばかりであり、私は、1日1~2話づつ丁寧に読ませていただきました。読む価値の十分にある短編集と思います。
 なお、私は文庫本ではなく、ハードカバーの単行本(1996年1月30日発刊)で読んだのですが、カバーの絵のデザインや色合い、紙質は不思議に印象に残ります。装画は井筒啓之、装幀は木本百子の各氏となっており、作品のほの暗い静けさとていねいな作風と相まって、この本の空気感を形作っています。作品だけでなく、本としての作りもていねいさを感じる、良い本と思います。
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No.46:
(5pt)

単調な予定調和に終わらず味わい深い一級品の好短編集

あまり関連のない短編集に思えるが、本来あまり関りのない、違う世代の人間が関りを持つことによって、人間性を回復する、と言った話が多いと思った。中でも良かったのは「八月の雪」。それも含めていじめの問題が多く取り上げられているが、同じ世代同士では解決の糸口がつかめない問題が、違う世代との関わりの中で何らかの突破口が見つかることもある、と言うのは説得力がある。
 どの話も単調な予定調和に終わらず味わい深いのは、さすがのストーリーテリングである。宮部みゆきは力の入った長編も良いが、短編を書かせても一級品だと再確認。
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No.45:
(4pt)

ふつうの人の話だが普通の出来事でもない。

宮部みゆき氏の得意とする、市井の人に起きるちょっとした出来事を集めた短編集。でも、普通には起きないこと、が起きるので読まされます。浅田次郎氏の短編集のような、感情の起伏が激しい?ものではないですが、一話ずつそれぞれ趣があり楽しく読みました。
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No.44:
(2pt)

余り印象に残らなかった

短編集です。装丁が綺麗でした。

でも、ちょっと見てくれに騙されたかな。印象に残る作品がなかったです。
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No.43:
(5pt)

アマゾンカスタマー

単行本は、あまり見かけなかったのでよかったです。全体的によかったです。
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No.42:
(3pt)

宮部作品の短編はちょっとイマイチ

宮部作品は好きですが、長編が読み応えがあっていいです。
短編集のこの作品は中途半端でいまいちでした。
お勧めしません。
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No.41:
(3pt)

印象に残らなかった。

まだ著者がプロの作家になってまもない頃に書かれたものだからなのか、一つ一つの話が弱い。
これで終わり?というものばかりで、読了後の消化不良感は否めない。
8月の雪という話だけが少し面白かったくらい。残念。
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No.40:
(3pt)

短編もなかなかです

宮部みゆき作品は長編ばかりを読んでいましたが、短編もなかなかの面白さが凝縮されていました。どれも現実にはおこりえないが話に吸い込まれていく。女性っぽいストーリーではないところがまた良い。
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No.39:
(5pt)

片足をなくした少年と二二六事件

どれも素晴らしい短編揃いですが、ここでの評価も高い「八月の雪」は本当に良かった。
世の中に絶望して自暴自棄気味の少年・充が、
亡くなった祖父が過去に書いたという遺書をきっかけに変わりはじめる。
若い頃の壮絶な経験を、正しいと思っていたことが裏切られた過去をいつか笑って話せるのか?
それを知るために充は生きていこうと思う。
その思いに至るまでの過程も短編と思えないほど丁寧に描かれていると感じます。

また自分も、当時の出来事を教科書上で習った過去の事実としてだけでなく、
実感できるくらいに、知りたい・知る必要があると思った。
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No.38:
(4pt)

20年の経過を感じる味わい深い7つの短編集

20年前初出の7つの短編を集めたものです。
昔のものはたいてい読んでいるはずなのですが、
表紙とタイトルのマッチングがなんだか不気味な内容をイメージさせてなかなか手に取らなかったのかなぁと思います(結構表紙に左右されるお子様なのです…)
この表紙、すごく印象に残るので調べたら井筒啓之氏というイラストレーターのもので、色々な挿絵を描かれているんですね。。。

で、手に取ってみましたら、ちっとも不気味な話ではありませんでした。
文庫タイトルでもある「人質カノン」が一番良いと思いました。たいていは警察や犯人や被害者の中心人物目線で書かれるシチュエーションかと思いますが、著者にかかるとこういう書き方ができるのか…という構成です。少し悲しいお話ですが、悲しすぎない?書き方もまた、さすがだと思います。
20年前に書かれたお話なので、全体的に細かい小道具や設定に時代を感じる部分が多かったですが(特に携帯電話がないとか)、昔書かれた今を切り取る話、と理解して読めばとても面白いですし、当時の社会問題などが想起されます。
いじめ問題はこのころからあったなぁとか、今やコンビニはすっかり定着しているなあとか、時代や社会の経過を振り返ることのできる内容が盛りだくさんです。
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No.37:
(5pt)

日常を切り取る作者の感性に脱帽

テレビドラマで宮部作品が始まった。それを観て久しぶりに同氏の作品が読みたくなり手に取った。

一作目から作品に引き込まれた。過去「理由」「火車」「ぼんくら」等長編しか読んでいなかったのだが、この短編が非常に良い。
日常生活をこの作家が描くとこうなるのか、と言ったことの連続。
本とか絵画とか自分と違った見方を与えてくれるものだがその切れ味が素晴らしい。
生活の彩りを変える本です。
人質カノンAmazon書評・レビュー:人質カノンより
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No.36:
(5pt)

刹那のようだが、力強く八月に降る雪

ミステリー短編集。
ミステリーと表されているが、どの物語もメッセージ性があり、なかでも「八月の雪」は衝撃を受けた。短編とは思えないほどの、物語の濃さを感じた。
いじめや理不尽が、この短編集の大きなテーマなのだろう。八月の雪は、学校生活というある意味理不尽の集合体である恐怖を生々しくも、繊細に描いている。
どの学校にもいるであろう下らないくせに、威張っている連中。その理不尽に負け、生きる意味を失った主人公。彼は頑張れ、立ち直れと叱咤する前に、その立ち直る意味を教えてほしいと強く訴えている。
そんなときに亡くなったおじいちゃんの遺書が見つかり、いつもぼーっとしていたおじいちゃんがこれまで生きてきたその意味が気になり、、、という話しだ。
何度も言うが、とても短編とは思えない。八月に降る雪は、主人公に生きる意味を。そして読者には生きる希望をエールを与えてくれる。
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No.35:
(4pt)

好短編集

これらの作品に登場する人物たちの行動が、ともすれば余計なおせっかい、厚かましいと感じられてしまうのは、表面はクールに見える都会の人々の寂しい気持ちとか、ほんとうはもっと人に関わってほしいと願う、孤独な内面心理の代弁だからなのかもしれません。

いつも会うけど名前は知らない、よく見る顔だけど話しかけない、生死をともにする経験をした相手でさえ店を離れればただの他人、といった「匿名性が望まれる場所=コンビニ」をモチーフにした表題作「人質カノン」が印象的でした。
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No.34:
(5pt)

ミステリアスな要素を持つ、メッセージ性のある作品です。

ミステリアスな要素はありますが、それが主体ではないので、ミステリー小説というとちょっと違う気がします。
身近なテーマを取り上げ、問題提起をしていて、メッセージ性のある短編小説です。
すっかり宮部さんのファンになりました。宮部さんの他の作品も読んでみたいと思います。
長編小説だと他のことを何もせずにひたすら読み続けてしまう私にはちょうど良い長さで、読みやすい作品でした。
他の方のレビューで好評の「八月の雪」はタイトルも素晴らしいと思いました。
人質カノンAmazon書評・レビュー:人質カノンより
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No.33:
(3pt)

ヒューマンドラマ短編集です

商品説明に、ミステリー七編とありますが、
ミステリーっぽいのは最初の一つ目だけで、
あとはヒューマンドラマ寄りですので、
ミステリー成分を期待しすぎると物足りないかもしれません

中身について、ちょっとネタバレしますが、
七編のうち三編は学校のいじめが物語の起因になっているので(しかもその三編は連続している)
ワンパターンに感じてしまいます

また、短編だからあんまり取材はしていないのか、
リアリティーの追及が甘かったり、物語のちょっとした粗が気になりました
例えば、夜の学校に侵入する話がありますが、
2、30年くらい前から、学校は鍵が開けば警備会社に自動で通報が行くシステムを導入してるはずなので、
侵入したら警備会社の警備員が駆けつけるはず・・・とか
重箱の隅をつつくようですが、個人的には世界観に入り込めない要素になってしまいました

読みやすいので、時間潰しには良いと思います
人質カノンAmazon書評・レビュー:人質カノンより
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No.32:
(4pt)

作者からのメッセージ。

全ての短編作品を通して問題を提示されているような感じがする。

しかしそれは、読者に丸投げではなく、
「大事な事だからこそ、自ら考えて欲しい」
というメッセージ色が強いような気がした。

誰もが体験しそうでし得ない、日常に潜む落とし穴を描いた短編集。
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No.31:
(4pt)

何気ない日常の素晴らしさ。

著者は、『火車』で山本周五郎賞を受賞した宮部みゆき。
(2001/9/10 第1刷発行)

宮部みゆきの90年代、全7作ショートストーリーで綴られている一冊。
宮部みゆきは、サスペンス作家ではあるけれど、そのサスペンスは、塩ラーメンの白ゴマくらいのポジションで、良い感じの脇役なのだ。

自分は中でも『過ぎたこと』と『生者の特権』がお気に入りかな。
何気ない日常の中で、少しだけ何気なくもない出来事が起こる、しかし、その出来事が終わればまた何気ない日常が待っており、進んでいく。
けれど、その出来事の前と後では、明らかとはいかないまでの登場人物の何気ない上向きの心境の変化が心地よい。この“普通感”がステキ。

───「おじいちゃんが遺書を書いた日に降っていた雪が、いつの日か僕の目にも見えるようになるかもしれない。それが真っ青な空から降ってくるところを。」(『八月の雪』p.180)
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No.30:
(3pt)

想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。

想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。
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