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ノパルガース
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ノパルガースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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短い作品ですが、普通の状況下では知覚できない寄生生物?というアイデアを突き詰めて、波乱万丈の物語が語られています。 アイデアとしては、精神に寄生する存在に操られているという大ネタが核ですが、そこからさらにアイデアを発展させたり、そのアイデアを出し入れするタイミングや、ひっくり返すことで、読者の安易な予測を裏切ってびっくりするようなストーリーを描き出しています。 またアイデアに溺れることなく、物語としての着地点をきちんとしている点も作品として優れている点だと思います。7割くらい読んでもこの調子で終わるのかと思いますが、見事に決着をつけてくれます。 感覚的には、3倍くらいの長さの小説、もしくはドラマシリーズなら大技のどんでん返しが入ることを考慮して2シーズン分くらいに広げられるアイデアを詰め込んだ感じです。 50年以上前の作品ですが、21世紀の今読んでも古びた印象は無いと思いますので、SFファンはぜひ読んだらよいと思います。 | ||||
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訳者の伊藤典夫さんが「埋もれた小傑作」と述べているが、これは謙遜しすぎである。「埋もれた大怪作」と呼ぶべきだ。 ある科学者が宇宙人に拉致された。寄生生物の駆除に協力しろというのだ。こんな動機で接触してくる異星人というのも珍しい。 前ふりだけで充分に驚きだが、常軌を逸した展開が待っている。 寄生生物ノパルの本拠地ノパルガースで殲滅戦を行うよう強要される。拒否すれば地球を滅ぼすという。そんな無茶な。 主人公は友人やガールフレンドを巻き込んで大騒ぎするが、事態はいっこうに好転しない。 得意の異星文明はほとんど出てこない。が、やっぱりヴァンスだ。ノパルに憑かれた人間は、憑かれていない人間に激しい嫌悪感を抱く。 だから自身のノパルを駆除したとたん、周囲のすべてが敵になるのだ。妙にひねくれた設定がヴァンスらしい。 いったいこの話、どこへ着地するんだ?と不安になるほどストーリーが暴走する。最後は50年代的な無理やりな理屈で決着をつける。 似た話さえ思いつかない、ジャンル不明の怪作である。 | ||||
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ヴァンスは大好きな作家。 それだけに、いわゆるヴァンスらしさのない作品に当たると、 読後のがっかり感は大きい。 残念ながら、この作品は久保書店の「宇宙の食人植物」以来の がっかりさんであった。 ヴァンスに宇宙を救う話は似合わないと思うんだよねえ 何かA・E・ヴァン・ヴォークト風の書いてみましたら、結果 あんまり面白くなかったですみたいな 立ち読みした時点では買うのを躊躇した本ですが、でもヴァンス だからあえて買っちゃいました。 | ||||
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休日の昼下がりにテレビでやっている映画を見始めたらわりと面白くて最後まで見通してしまうというそんな作品。 未知の存在との対決や結末はやや地味ですが、低予算のアイディア勝負の味わいもあり、気楽に読めます。 | ||||
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このような古き良き時代のSFを出版する早川書房に 敬意を評して★三つ! | ||||
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アメリカのSF界に君臨し特異な作風で人気を集めた異能の鬼才ヴァンスの久々の作品紹介です。本書は最初「地球のたくさんの脳」の題名で発表された当時は、異世界ではなく地球を主に舞台にしている点が災いして注目されなかったとの事ですが、近年「ノパルガース」と題名を変えて復刊されてから徐々に評価が高まっているそうです。 国防総省所属の科学者ポール・バークは信じられない事に突然謎の異星人ザックス人に拉致され、相次ぐ戦乱で荒廃した彼らの母性に連れて来られる。彼らはトープチュと自称し通常は見えない寄生生命体ノパルに取り憑かれた同族チチュミーと熾烈な戦争を続けていた。バークは彼らにノパルの発生源の惑星ノパルガースを浄化する協力を求められるのだが・・・・。 本書はスケールが大きいように見えますが、地球人で事件の全貌を知らされるのがたったの3人に限定されていますので、結局はごく小さな規模の物語に思えます。ノパルのせいで地球人の進化が阻害されているという設定が巧みで良いと思います。しかし読み進む内に段々と危機感が麻痺して来て怪物も必要悪のように思えて来ますが、でもそれは著者の計算した狙いでもあるのでしょう。途中でザックス人が秘密を知られた地球人をあっさりと無慈悲に殺したりして凶悪な傾向が強まり、やがて明らかとなる更に上を行く怪物との対決により一気に決着がつき一件落着!と行きそうになりますが・・・・、そう上手くは行かず、やや盛り上がりに欠けるのが残念です。でも、それも読者を大いに期待させておいてわざと外して喜ぶ少し天邪鬼な著者の芸風なのでしょう。それでもやはりもう少し終盤の盛り上がりがあれば良かったと思いますし、物語はきっちりと片がついて完結するのが当たり前と考える方にはご不満もあろうかとは思いますが、SF初心者からマニアまで久々にベテランの味がする懐かしい面白古典SFを素直にお楽しみ頂きたいと思います。 | ||||
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ヴァンスの得意な分野で仕上げられた、肩の凝らない分量の読み物。ピリッとまとまっていて、適度にパルプ風味で、すぐに読み終える。 悪くない。 アウターリミッツみたいな感じ。 面白いので、分量が薄いのが残念なくらい。 | ||||
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ノパルがアース、という感想しか頭に浮かびません(たぶんノパルのせい)。 超ハイテクのノパルホイホイが必要かと思いきや、実はノパル捕り網で十分だったというお話。 21世紀に読む(出す)本じゃないよなぁ。 | ||||
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