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(短編集)
Dの殺人事件、まことに恐ろしきは
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Dの殺人事件、まことに恐ろしきはの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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江戸川乱歩の小説をモチーフにしているが どれも原作のような不気味な雰囲気がなく、 結末もしょうもないものが多いのはつまらないと感じた。 | ||||
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江戸川乱歩は読んだことがないのですが、表紙のジョジョっぽさに惹かれて購入しました。 江戸川乱歩の小説を現代にアレンジした作品で、恐らく原作はこんな感じなんだろうな、というか原作読んでみるべきだなと思いました。原作を読んでいたらもしかしたらもっと楽しめたのかも…と思いましたが、この感じがきっと江戸川乱歩なのかな…と、興味を持つきっかけになりました。 | ||||
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乱歩を元案(?)にした短編7編から成る。 ただ乱歩を知らないとつまらないか、と言ったら大間違い。 乱歩をオマージュしながらも、これは歌野晶午の作品だ。 いつもの文章の巧さでグイグイ読ませる。 特に題名にもなった「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」は 作者の真骨頂を発揮している。 短編ながらどれも熟成しきっている。 乱歩と比べて読むのも面白いかもと、乱歩ゲートウェイになりうる作品。 | ||||
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乱歩リスペクト作品なら「死体を買う男」の方が雰囲気が出ていて良かった。 無理に現代風にしたら独特の雰囲気がなくなってイマイチ、という作品が多くて残念。 わざわざ江戸川乱歩全集を引っ張り出してきて予習したのも却ってよくなかった。 元の作品が偉大で完璧すぎる。 | ||||
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歌野さんは好きな作家のひとりで、たぶん全部読んでいる。乱歩は言うまでもなく最愛作家のひとりだ。 なぜか短期積読になっていたのを読んだ。 表題作は、暇人が少年と共にSM殺人事件の謎に挑む。 随所に本家「D坂」のネタが仕込まれていて、ニヤリとさせられる。 名探偵と少年助手なんて腐女子さんが喜びそうなネタだが、現代ではこうなるのか。ありそうで嫌だなあ(誉めてます)。 『椅子?人間!』は逆転技が冴えるサスペンスだ。 『スマホと旅する男』まことに現代的な妄想恋愛小説である。あの世の乱歩先生も大喜びだろう。 従順で永久に美しい彼女は、画面越しならいつでも手に入る。乱歩的な夢は、科学技術の発達によってある意味で実現したのだろうか。 『「お勢登場」を読んだ男』本編の現代版リニューアルである。本編よりひどい。 『赤い部屋はいかにリフォームされたか?』 趣味人が集まって殺人談義に花を咲かせていると、本物の殺人が起こった。 プロットが捻ってあって夢中になれる。が、タイトルに反して最もリフォーム感が乏しい。 戦前の作家が書いてもおかしくない話だ。これはこれでいいけど。 『陰獣幻戯』女を性の対象としか見られない中年男は、変態を自認している。 そんなの普通じゃないかーーと思っていたら、結末で強烈な一撃をくらう。 ああ、やっぱり。今は単なるスケベ野郎なんか変態のうちに入らないのだ。 『人でなしの恋からはじまる物語』 複数の作品をパッチワークしたような一品である。道具立てが現代的になっていて、楽しい。 ある有名作のセリフが唐突に出てきて驚いた。 贋作はたかが知れている、と思っていた。 でもレジェンド作品をここまでリスペクトしつつ見事にリニューアルされたのでは、最高点をつけざるを得ない。 | ||||
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歌野晶午と江戸川乱歩のファンなので、即買いしました。 元の小説を知ってるだけに、歌野氏の筆力がどれだけ発揮されて、 どういう話になるのか、すごく、すごく、すごぉ~く楽しみにして読みました。 期待を裏切らない1冊でした。 いつものことながら歌野氏の筆力、文章力、文のうまさを堪能です。 しかし、それゆえに(?)寡作なので、ファンとしては、 いつも待ち遠しい気持ちでいっぱいです。 | ||||
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いわゆる「本歌取り」みたいな感じで面白い。 元となった乱歩の作品には未読の作品があったが、それでも十分に楽しめた。 それぞれに味わいがあるが、最も好きだったのは「人でなしの恋から始まる物語」。その「5」の最後に、心が温かくなった。 | ||||
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江戸川乱歩の代表作を、現代に置き換え、更に結末も一捻り加えた、凝った作りの本格推理でした。 歌野晶午さんのオリジナル作品よりも、コクがあって面白かったのは、やはり乱歩の舞台設定や人物配置が秀逸だから? …だとしても、十分な秀作だと思います。 オリジナルに興味を持つ人もきっと出てくるでしょうし。 表題作の「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」は、ほんと恐ろしかったです。どんでん返しに次ぐどんでん返しに翻弄されつつ、現代が舞台ならそのオチなんだろうなぁ、の結末に向かう疾走感たるや。そのロジックかぁ、の運びも見事でした。 その手の込んだ感じが、まさに乱歩の世界でした。 | ||||
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本来であれば、下敷きとなった江戸川乱歩の元ネタ作品を読んでいれば、余計楽しめたのではないか。 しかし、元作品を読んでおらずとも、十分に楽しめるミステリ短編集となっている。 それも、乱歩の元作品のアイデアと完成度が優れているからこそだろう。 新たに付加されたアイデアとしては、スマホ機能の比重が大きいが、それ以外にwebカメラや拡張現実・仮想現実といった新規テクノロジーに、バブル崩壊や性的マイノリティーといった社会問題も取り入れて、なるほど、と思わせるプロットとなっている。 | ||||
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乱歩作品を本格ミステリーの名手の作者が、尊敬を込めて独自の現代風に構成した短編集。各編バラエティに富んでおり、遊び心満載で、尚且つ、乱歩の作品の世界が壊れていない雰囲気も醸し出されています。 残酷な結末のミステリーの表題作や、哀れな男を描く『「お勢登場」を読んだ男』、まさしく現代風に変わった「スマホと旅する男」等が印象に残りました。サスペンスやホラーなど、短いですがその分濃く楽しめます。 作者の江戸川乱歩愛がひしひしと感じられます。 | ||||
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ミステリーの短編集。『葉桜の季節に君を想うということ』を一度読み、期待して本作品を読みました。が、最新のテクノロジーを題材にしたことは関心しましたが、短編ということもあり、読み応えがなく終わった感じです。 | ||||
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歌野氏は20年ほど前に出した死体を買う男で乱歩文体に挑戦するなど乱歩フリークであるが、この最新作は乱歩の代表短編をモチーフにしてその世界観をスマホやVRなど最新科学グッズが溢れた現代の世界でやったみたという歌野氏らしい試みの作品集である。 乱歩のオリジナルをなぞりながらも最新科学を取り入れて全く異なる物語に再構築しており、技巧派の歌野氏らしい斬新な本格ミステリー短編集に仕上がっている。 | ||||
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江戸川乱歩の作品の登場する話をモチーフとした、奇想天外な内容の短編ミステリ集。 どれも結末が想像できず楽しめた。三次元ホログラムやVR(ヴァーチャルリアリティ)が絡んだトリックは伏線がなく好きになれなかったが、どれも著者らしく最期にひとひねり加えてあるところがよかった。 個人的には「椅子?人間!」と「お勢登場を読んだ男」が好きだった。 「椅子?人間!」は昔、別れた恋人から監視されている女性作家の話。どこまでが真実なのか、女性作家の恐怖が伝わってきて楽しめた。 「お勢登場を読んだ男」は、認知症の義父を箱に閉じ込めて窒息させようと目論む男の話。内容は想像がつくのだが、男がどのような結末を迎えるのか、最期まで目が離せなかった。 | ||||
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