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サバイバー
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サバイバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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「索引の歴史」にあるようにページ数は最初から数える必要はなく、本作のようにカウントダウンにしても不都合はない。というか、ゼロ地点に到達する興奮と恐怖を演出してくれている。本作が9−11の前に描かれているのが現在に読んでも面白い。 | ||||
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ファイト・クラブにドハマりしたのでこちらも読みました。 新刊も出て勢いがあるので、絶版になっている作品が これから復刊されていくことを期待しています。 | ||||
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冒頭、なぜ飛行機のコクピットに座っているのか。乗客や機長は脱出済み。謎を解く答えは物語終盤。そこにたどり着くまで壮大な主人公の自分語りを聞いて欲しい。 | ||||
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自分には無理でした 意味分からんし 何が面白いのか分かりませんでした | ||||
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学生の頃読んで脳天に刺さる衝撃だった 文章の暴力 担当の方本当に感謝です | ||||
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自分の人生は自分のもの。自分だけのもの。社会や他者によって支配されるものではない。 「ファイト・クラブ」の主人公の様に消費社会に支配されるのではなく、本作の主人公の様に他者評価に惑わされるのでもなく、 己の人生をその手に掴み決して手放すなとチャック・パラニュークは私たちに訴えかける。 何が欲しいのか、何を成し遂げたいのか、何のために生きているのか。 そうした自らの意志など皆無に等しい主人公は、社会の歯車として「生かされている」のであって自らの人生を「生きている」とは到底言い難い。 生きることへの虚無感、他者を媒介してのみ得られる生への実感、これらは「ファイト・クラブ」の主人公にも通ずる。 そしてそれは私たち現代人にもそっくりそのまま当てはまる。 いや、むしろ私たち現代人の方がより一層人生に虚無感を抱いているのかもしれない。 SNSの発達により他者評価が容易に可視化された結果、常に他者比較を行わずにはいられない人々。 他者からのイイねこそが全ての判断基準となり、自身の価値観などもはや誰も持ち得ていない。 自らの人生などそこには存在せず、あるのは他者への追従と世間と足並みを揃えることのみ。 まさに誰もが引用の引用の引用と成り果てている。 また、そのような人々を量産する社会構造そのものに対しても、著者は批判の手を緩めない。 夢や希望、愛情や友情、そして決して癒える事のない心の傷でさえも、金になるかどうかという判断基準でしか計れない拝金主義。 金になるためなら例えそれが嘘であろうと、人を傷つけることになろうと厭わない消費社会。 常に弱者が搾取され、富める者だけが更なる富にありつける。 しかし富める者でさえも金に支配されているに過ぎない。 そうした社会の現状を、皮肉とブラックユーモアを交えて描く著者の筆力には感服するばかり。 散文的な文章とユニークな語り口から紡がれる独自の文体も特筆に値する。 自由奔放なその文体は時にシニカルに、時にエモーショナルに私たちの心を揺さぶり続ける。 生の有限性を私たちの眼前に突き付け、生き方の是非を問うチャック・パラニューク。 どう生きるべきなのかという普遍的かつ深淵なテーマを描くからこそ、彼の作品は決して色褪せない。 そして彼が憂い批判した社会は、ますます悪化の一途を辿るばかりだ。 しかしだからこそ、本作から学べることは沢山ある。 「ファイト・クラブ」だけではない。 本作もまた人生の指標となり得る劇薬だ。 | ||||
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内容は言うまでもなく、とんでもない作品です。この作品を新たに文庫本として出版してくださったハヤカワ文庫には感謝しかない。 ファイトクラブが好きで、これも気になったらなら今のうちに買うべき。 | ||||
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2022年1月購入。帯には「この作家の伝道のために生きています(担当編集)」とある。 期待していいのか? インビジブルモンスターズ、チョーク、ララバイの文庫化、ファイトクラブ 2の邦訳出発、その他邦訳未刊行の作品は・・・ | ||||
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カルト教団の生き残りの男が飛行機を乗っ取り墜落するまでのカウントダウン。 何故そうなったかをボイスレコーダーに吹き込みながら遡っていく形式でストーリが進行する。 主人公の日常として生きて行く為に覚えた蘊蓄の羅列と夜毎かかってくる自殺願望者の電話を延々読まされる。 灰汁の強い独特の文体とリズムは特定の誰かに向けて書かれている様な印象を覚える。 物語の展開とオチは書けないが、読み手の感性によって好き嫌いがハッキリと分かれる。 カルトな人気がある作家のようで本書も絶版になっているらしく法外な値段で出回っているのを見掛ける。 たまたま中古本を安く入手したのだが、パラニュークの本をもう1冊読みたいとは思わない。 | ||||
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内容云々に関しては他に書いてあるので省きますが、面白かった。 「ファイトクラブ」の映画が好きな人にお勧め。 カルト的な文章と無意味な雑学の洪水を楽しめるかがポイントだが、はまれば最高の小説。 現在チャックパラニュークの小説の中で本屋でも買えるのはこれだけ(*修正/現在は在庫なし)。 同じ著者の本も読んだが「読みやすさ」「想像しやすさ」「ストーリーの意外性」「思想」などどれをとってもこれが良かった。 海外小説が好きならハズしてほしくない一冊。 テスト、テスト、1、2、3。 あなたは発見したのはフライトレコーダーだ、世に言う「ブラックボックス」だが実物はオレンジ色をしている。 あなたが発見したのはここに至る顛末を語った物語だ。 | ||||
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親しみが湧かないが、テロへの願望、必然性申し分ない。いい加減映画化しろよ。 | ||||
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パラニュークの第二作目。 処女作「ファイトクラブ」を読み、死を意識することで強烈に輝く生命ということから、自爆テロリストを連想した。 この「サバイバー」では、やはりというか、こうきたかというか、「僕」は無人のジャンボ機のコックピットで4基のエンジンすべてが止まるのを待ちながら、ボイスレコーダーに自分の半生を吹き込んでいるという設定。章立てもノンブルも逆になっているが、時間が朔行するわけではないので、それほどの意匠ではない。 さらに、「僕」はあるカルト教団の最後の生き残りで、一時はテレビなどでカリスマ宗教家として祭り上げられたこともあるーーという、かなりひねりの効いた設定である。 予知能力を持つがゆえに、「すべてが再放送」で「退屈」という美少女ファーティリティは「あなたは大衆文化の一員ではない。あたしにとってあなたは、新しいものを目撃できる唯一の希望なの」といい、「僕」は、死ぬことは新しい経験であり、冒険だと、一人ごちる。ここでも、死を対極に置くことによってのみ輝く生の実感のテーマが見える。 序盤、教団のコミュニティから「外の世界」へ、労働使節として出ていく「僕」が、タイルのめじの汚れの落とし方など、おばあちゃんの知恵袋的な知識を列挙する部分がなんとなく不気味で、効果的な隠し味となっている。それが、どこへ結びついていくのか、まったく読めないのは作者の手腕であり、思うつぼでもある。 しかし、教団の正体暴露、特に児童虐待の部分はもう少しひねりと工夫が欲しかった。ここだけ予断できてしまい残念。 前作よりもユーモアがあり、ほとんどページごとに笑い、ぞっとしながら、一気に読んだ。 | ||||
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こんな面白い小説は読んだことはない。以上。そういってよいものならば、だが。 緻密な小説、粗野な小説、上手い小説、下手な小説、好きな小説、嫌いな小説、吃驚させられた小説、欝な小説、それから一般的普通に面白い小説はいくらでもあるが、これは違った。これまで概算でおよそ2000冊の本を読んできたが、同じ感覚を味わったことがない。最も近いのがディックの「ユービック」か? そういってよいものならば、だが。 | ||||
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登場人物にも魅力がない。 ファイトクラブのようなシャープでスリリングな展開を期待していたが冗長なだけだった。 | ||||
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あとは燃料が切れて墜落を待つだけの航空機のなかでブラックボックスに語りかける男テンダー・ブランソンの最初から破滅が約束された、決してどこにも行けない幸せにはなれないことが分かりきっているカウントダウンの物語(頁は最後から1つずつ減っていくレイアウトなので、あと何頁このショーを楽しめるのか常に意識できるって寸法)。一見無造作に思いつきで並べたように思われるディティールのひとつひとつが全て漏斗のように破滅への一直線を描いて落ちていく。なんてことが読者には最初から見えているにも関わらず、そのディティールのひとつひとつの魅力的なことときたら。 ディティールと話の方向性がバラバラな小説は沢山ありますが、ここまでバラバラなディティールを組み合わせておいて、話の進む方向に一致しているものは滅多にないと思います。悲壮な話なのにこのエンタティメントっぷりときたらたまらない。 で。最後まで読んで、パンはちぎってからバターを塗ろう、と思いました。 | ||||
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作品全体がブラックジョークなんでしょうかねえ?集団自殺したカルト教団の生き残りが、マスコミのエサにされて有名人にしたてられていきます。 集団自殺したカルト教団自体が、日本じゃしゃれになりません。カルト教団といえば、無差別テロになっちゃいますし、これをジョークにするのはいくらなんでも許されません。 が、本書はカルト教団の実態を描き、それをあつかうマスコミの拝金主義と、なぜか、マスコミにのせられてその気になってしまい、有名であることに理由なき満足感を得てしまう主人公。すべてが、強烈なブラックジョークなのでしょうか?ブラックジョークにみせかけて、本当は、道徳的なことをわすれちゃいけないと暗に訴えたいのでしょうか?そこは、ちょっとわかりません。 話の展開はとてもよくしこまれてて、退屈させずに読ませてくれます。 黒い笑いをひそかに楽しんでください。また、カルトの被害者の方々の苦しみをわすれず、加害者に対する怒りとそれをネタにもうけているマスコミに対する不信感をわすれないでください。 | ||||
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かなり面白かったです。 著者のチャック・パラニュークの作品は今の所、全て読みましたが、全体的に とても過激で、退廃的で、アッと驚く驚愕のストーリー展開はどれも斬新で あっという間に読了してしまいました。 本書はファイトクラブの次にでた作品ですが、より過激になり、著者の趣味が より出ていると思います。文章も一言でいうなら、とてもクールでな感じで、 余計なことを多く書いているようで、実はそれが後から重要なファクターにな ったりする所も私は楽しめました。 ぜひ読んでみてください。訳もとてもいい感じです。 内容にはH表現や、暴力的な表現も多少ありますので、そういうものに敏感な 方はスルーしちゃっていいと思います。 | ||||
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本作の著者が自ら述べるところによれば、彼の作品に一貫しているテーマと は、人と人との交流についてのものなのだという。本作では、人々が完全に互 いの存在を寄り添わせることで、なんとか自分自身を持ちこたえているモデル が示されるわけだけれど、それは倫理的にみれば人間についての極めて当たり 前の存在形態であるといえるだろう。 作品中の主要登場人物は、互いの心の交流に伴い、みなが同方向の感情へと 収斂されてゆく。しかし、それはまるで多重人格症の中に見る個々の差の昇華 でしかないかのようだ。結局実際は、自分の存在について完全に理解してもら うなんてことは絶対にありっこないわけで、いつの日かそんな事がありはしな いかと願うってしまうところに恐ろしい不幸が潜んでいる。作品に漂う尋常で ない緊迫感は、当たり前であるかのような交流の形態が否定され、それが極限 状態にのみ見出しうると捉えられているところにある。しかしその交流もまた 一つの偽りにすぎない。同一人物であるかのような交流は、最早交流といえる 代物ではないからである。 しかしなおこの作品を貫いている美しさは、もう全ての人たちが偽りだと見 積もった以上のような人間の交流の問題について、最後の最後まで必死にしが みついているその姿にある。一途な必死さは、それが誤りであってもなお人を 感動させるだけの力を十分に持っているのだ。 | ||||
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パラニュークの持つ毒気を帯びた言葉使いと、勢いとスピードのある文体は今まで読んだ海外の小説とのどれとも違う。 偏執狂的な知識とボキャブラリーは、読んでいるものの感覚を狂わせていくようだ。 しかしこの狂気の沙汰はすべて計算づく。 パラニュークの思う壺。 この中毒性のある文章は一度読んでみる価値があると思う。 | ||||
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