■スポンサードリンク
わらの女
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
わらの女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サディズム−といっても鞭やロウソクで肉体をいたぶる様な生易しいものではありません。 心胆寒からしめる衝撃のラストが待っています。 中盤の犯罪隠ぺい工作だけでも手に汗握る素晴らしいサスペンスだと思うのですが、驚異のどんでん返しが最後に待っています。 また主人公ヒルデガルトの心境はある年齢に達した人間なら誰でも共感できるものであるだけに、余計恐ろしい。 まったくうまい話にはご用心−。 内容はこれ以上書くわけにいきません。 とにかく読んでこの暗澹たる気持ちを味わってみてください。 カトリーヌ・アルレーの本はこれしか読んだことがないのですが、こういった系列の作品が多いそうです。 そして彼女、旦那さんとは別居中だのこと。 確かに亭主としては奥さんがこんな話ばかり考えているのではとても一緒に暮らすことはできないでしょう。 心中お察し申し上げます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーも結末も知った上で、その評判に惹かれ、遅ればせながらこの正月休みに通読した。う〜ん、やっぱり名作の誉れあるだけあって、巧いなあ!今じゃサスペンス・ドラマなんかでよくある設定なんだけど、結末をここまで突き放したのはこの原作以外ちょっと無いな。ってか、もし原作のままストーリーをテレビで放映したら非難轟々だろうな。 又、翻訳小説独特の読みにくい文体も覚悟していたのだが、先日読んだ松本清張の小説を読むのと全然変わらない読みやすさ!訳者の力量なのか、原作が巧いのか?読みやすい理由の一つとして、登場人物の少なさもこの作品の長所の一つでしょう。但し、犯罪計画のプロットはかなり複雑で精緻なものなので、その点は覚悟して下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の代表作。題名の「わらの女」は原語で「言う通りになる女=あやつり人形」の意。ヒロインの悪女ぶりと、完全犯罪の達成ということで評判となり、私が若い頃、「Yの悲劇」、「幻の女」等と共に、海外ミステリ・ベストテンの上位の常連だった。 物語はヒロインがある新聞広告を見たところから始まる。大富豪の付添人を求めているというのだ。ところが、それは広告を出した執事の策略で、応募したヒロインに大富豪を誘惑させ、結婚した後は彼を殺し、財産を乗っ取ろうと持ちかける。虚栄と打算に満ちたヒロインはそれに応じる。大富豪の性格を良く知る執事の主導の下、2人は綿密な計画を立てる。ヒロインは計画のまま冷徹な女を完璧に演じ(ほとんど地のままなのだが)、彼らの筋書き通りに事は運ぶのだが...。 完全犯罪は成立するのだが、作者はそこに"驚き"を仕掛けている。それにしても、女性の虚飾、自己本位性、冷酷さ等を描かせると女流作家は何てうまいのだろう。プロットの素晴らしさと共にそんな感想も抱かせる作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
カトリーヌ・アルレーが描く サスペンスミステリ。 打算から虚飾に包まれた億万長者の妻になることに成功した女性が引き込まれるできごと。 何が正しく、何が間違っているのか 誰が善で誰が悪なのか。 二転三転する中それに翻弄される人間を描いた サスペンスの古典です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説のベストテンには必ず登場する作品なので、いまさら付け加えることも特にないのだが。最後のどんでん返しは見事だし、いま読み返しても古さは感じさせない。著者の主人公に対する残酷なまでに冷たい視線は、やはり女流作家ならではのものなのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭から一気に読者を惹き込む導入の巧みさ。ラストの数10ページでは、(精神的な)世界が崩壊する、ガラガラという音が聞こえてきそうなほど、無情なまでに物語は加速し、エンディングを迎る。1956年の作品だが、古さは全くと言っていいほど感じなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画も観てみたい。ドラマも観てみたい。注文として結末は原作どおりであることを願います。ストリー内容に魅了されてしまった。男性的な感想としては「計算だかい」美しく・知的な女性を罠にはめていく過程、男性作家だったら主人公の女性に感情が入っていくかな。そして主人公のハッピーエンドでおしまいだったかな。女把が描いた女性の結末の運命、真犯人の男が女に一切の感情移入をおこさない描き方。アルレーの才能、女性の才能だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アルレーの傑作。魅力的な登場人物のキャラクター、テンポのよいストーリー展開、ショッキングな結末と三拍子そろったミステリーサスペンスで一気に読ませる。洋上の船が舞台。夏の昼下がりのプールサイドでの読書にとてもよく似合う。ストーリーの面白さから、テレビドラマや少女マンガにも採り上げられているが、ミレーヌ・ドモンジョとショーン・コネリー主演の同名の映画が最高。中学生の時(40年前)に先に映画を見て感激。その後、原作本を捜して読んだ。本と映画の結末は違うところがが面白いが、どちらもお奨め。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
20年ほど前にNHKでドラマ化された際、結末をストレートに表現することがはばかられて変更が加えられた、当時の問題作。今となってはそれほど刺激的なラストではないが、ストーリ展開の速い一級品のサスペンス。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新聞の片隅に見つけた求人広告。 アルレーの完全トリックとストーリー性をみごとに融合させた傑作です。私のサスペンス小説の世界はこれから始まった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!