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あがり
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あがりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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名前以外では片仮名表記を徹底的に排除して――「大型旅客車両」、「らあめん」などの言い換えを用いることによって――、独特の文体を作り上げているSF短編集。帯には「理系女子ならではの、大胆にして繊細な連作集」とあるが、だからと言っていわゆるハードSFではない。表題作「あがり」だけはその例外だが――。どちらかと言えば、大学を舞台にしたファンタジーというべきだろう。雰囲気は認めるものの、傑作であると絶賛するべき要素は見つからない。何よりいわゆる人文科学に対する無知を露呈する部分にかなり苛立つ。 | ||||
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最初の短編は面白かったですが、他の短編は大体がっかりしました。カタカナの言葉の代わりに漢字語しか使われてないのがとても面白かったです。その理由だけで聞き続けました。 | ||||
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松崎有理「あがり」読了。東北の蛸足大学理系学部で繰り広げられるちょっと不思議な研究生活を送る人々の短編小説集。生物系研究室のあるあるを交えつつ彼らの日常の中にSFの要素が交差する事で独特の世界観が形成され、その懐かしさの中で科学の不思議を少し飛躍された所に引き込まれた。良い読後感。 | ||||
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大学の研究室時代のことを懐かしみつつ読み進めました。 特定の科学トピックを面白くお話にされて、その中でも勉強になる点や科学の姿勢についての大切な言及もあり、SF入門にも良いと思いました。 | ||||
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ストーリーの前半大部分が大学研究員の日常研究活動に関する話である。実際に携わったことのある読者ならば臨場感あふれる内容にそうだそうだと拍手を送るんだろうが、それ以外の読者にとっては難解で少々退屈かも。もう少しSFっぽいところがあっても良い。日常から非日常に変化してゆく場面をもっと効果的に表現したら星は増えると思う。 著者はなぜか横文字を一切使用せず、すべて日本語で表現している。例えばコーヒーカップを「珈琲碗」、バスを「大型旅客車両」、チェーンを「すべり止めの太い鎖」etc. また仙台市を「北の街」という名称で紹介。その他の町名も当て字で表現しており、知っている人はクスッと笑えユーモアを感じることができる。今度甘味喫茶を探しに行ってみようかな。 | ||||
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創元文庫が好きなので知らない作家さんでしたが購入しました。 自分には難しいかなとか思えるような言葉とか用語とかももちろんでてはくるけれどそういうことは全く関係なく楽しめました。 カタカナ言葉を使わないというか外来語を排するというかそういう表現もなんだか新鮮で面白く感じました。 とある北の町の研究室でおこる様々な事件が描かれている6編からなる短編集です。 その登場人物が微妙にリンクしていたり、また独特の世界観のもとに描かれている連作短編集なので入り込みやすかったし読み応えもありました。 代書屋のミクラ、気に入りました。先行きが楽しみです。 是非また読んでみたい作家さんです。 | ||||
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理系出身の人であれば比較的容易に想像できるような大学の研究室を主とした舞台の中でSF的な味付けの物語が展開される。 それぞれの短編は物語として、とても面白い。 登場する人々も、どこかひと癖あって魅力的。 だからこそ、結末の残酷さというか、非情さが浮き出て衝撃を受ける。 どこにも残酷な描写がないのに、物語の結末での登場人物の姿に、自分は同情してしまう。 彼らの、その後の姿が自分には想像できない。 未来がない絶望感を、登場人物は感じていないのかもしれないけど、読者として自分は感じてしまう。 それは作者の物語を作る力なのかもしれないが、自分には受け入れられない感情であった。 唯一、最後の短編、「へむ」だけが絶望のあとの未来を見せてくれた。 あまりにもありふれた結末かもしれないけれど、自分はそんな優しさのある物語を読みたい。 | ||||
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あっという間に読了しました。全作品に非日常的な語句の羅列が蔓延でしたが苦ではなく妙に新鮮でした。読み終えてからも奇妙な居心地の良さがありました。妙は褒め言葉。自分らしい作品を書き続けてください。 それにしても、(代書屋ミクラの幸運の一節)珈琲とぜんざいと白玉あんみつとくるみもちの注文。想像してみてください。はっきりいってキモイ(笑)。誰一人書いていない文章?ですわい。幸運にも頂いた、ささやかなおまけの栞を挟み、少ししてから再読してみます。ひとみしりのくせになぜかつねに笑いをとることを考えている、という矛盾した性格をもつという、お茶目な作家さん。応援したくなりますね。 | ||||
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第一回創元SF短編賞受賞の表題作「あがり」でデビューを果たした著者の初の単行本 北の街にある蛸足のごとく広がる大学が舞台 緩やかに繋がる連作短編5本が収録されています 東北大学理学部卒である理系女子である著者 さらにSFを冠する賞を受賞しデビュー 言うまでも無く、ジャンル分けするならSFになるのでしょう 舞台が舞台だけに、学術用語・専門用語が頻出しますが話自体はわかり易く、とっつきやすいです SF的要素のファンタスティックな飛躍が楽しく、小説として面白かったです 奇想なアイデア、学問に携わるちょっと浮世離れした人々、北の街や大学・研究室が織りなす雰囲気も素敵です(東京を中央と呼ぶ等、語彙の選択が絶品です) ボーイミーツガール的な話もありました とにかく、楽しかったです ファンになりました これからも著者の作品を追いかけたいと思います | ||||
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