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(アンソロジー)
文豪の探偵小説
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文豪の探偵小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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名だたる文豪たちの探偵小説を集めた、なかなか面白い企画のアンソロジー。 読んだことのある作品は2編のみだった。 現代作家に比べると古の文豪の文章にはそれぞれの個性の違いが現れている。日本語をより美しく読ませる心地良いリズムの文体、どこか懐かしいモノクロの風景を見せてくれるような描写。深い。 谷崎潤一郎、佐藤春夫、泉鏡花、三島由紀夫、芥川龍之介、川端康成、太宰治、志賀直哉、森鴎外の9名の文豪の9編の短編を収録。 | ||||
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文豪とよばれる人たちが書いたミステリー仕立ての短編集です。 若いころに書かれたものが多く掲載されていました。 (三島、芥川、川端、志賀、は30歳前後、泉鏡花は22歳) そのため、初々しい感じがする短編もあり、面白く読みました。 どれも謎を追っていく筋立てとなっていますので、 「このあと、どんな種明かしになるのだろう?」とワクワクしながら楽しみました。 戦前の作品が多いので当時の時代背景や風俗も活写されていて、その点も面白いです。 私が一番面白かったのは芥川の短編報恩記。 神父にある晩、大盗賊が鎮魂の「みさ」を依頼しにやってきます。「みさ」の対象の人物は?なぜ大盗賊がその人物の鎮魂を依頼するのか? 聞き手である神父に登場人物3人がそれぞれに自分の身に起こったこととその心情を吐露することで話が綴られ、最後に収束する様が見事でした。 それぞれの個性も文章から読みとれて、とても面白い短編集です。 | ||||
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探偵小説=ミステリーではないと思うが、タイトルは「探偵小説」。でも中身はミステリーです。日本ではミステリーの定義が広く、SFからホラーまで含まれます。本作品集も探偵小説というより、ミステリー集です。 ただ、内容はそれなりに楽しめました。芥川龍之介や川端康成の作品には緊張感がありましたし、谷崎潤一郎もラストはぐっときました。恥ずかしい話、高瀬舟を本作で初めて読んで、そのテーマの普遍性に感動というより感心してしまいました。さすが鴎外。伊達に医者でありません。 逆に楽しめない作品もありました。なんというか、試しに読んでみる、期待しないで読んでみる作品です。 | ||||
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