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ブラック・ドッグ
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ブラック・ドッグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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絶叫→海のなんとか→灼熱→凍てつく太陽→ロングアフタヌーン→フラッグドッグと来ました。面白かったー。凍てつく太陽やロングアフタヌーン、絶叫を読めば作者の死生観もなんとなく分かるし、ロングアフタヌーンでイヌについても述べているからは行っていきやすかった。 スプラッターとか無差別とか胸くそ悪いという人も多いが、自分は無差別な自然災害、東京大空襲、原爆投下、ナチスのガス室など全ては良い人は残るわけではないのにリアリティ感じました。 抗えない何かがあるんだろうなと。 とりあえずイヌは日本犬が土着で無理な交配で作ってなさそうなので一番いいかなと思いました。 中学生は生きててほしいと願ってました。 | ||||
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氏の作品は、選ぶテーマが社会性に富んでおり、それを独自の世界観で強烈に描くところが、他のミステリ作家と一線を画している。ぶっ飛んだ設定やキャラも、氏が文章化すると、妙な実在感を持ってこちらに迫って来る。壮大な映画を見ているような気がする。(絶対に映像化は不可能だけど) どす黒い変態的悪趣味なところも魅力のひとつ。 | ||||
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人間の禍々しい欲深さやエゴのシリアスな描写と黒い獣の迫力のある報復劇にページをめくる手が止まらない 登場人物としてはかなり外道なキャラクターもいるが肉を喰ったり愛玩動物にしたり商売にしたりする人間は全員報いを受ける対象なのだろう 我々は食事、生活において生き物に敬意を払わなければいけない 当たり前な事だからそこ忘れがちである | ||||
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オチを読めば、単に動物に襲われるだけのアニマルパニックものではないと分かりますが、終盤まではほとんど単なるアニマルパニックものに読めてしまうかと思います。 悪い点 ・人間的魅力のある登場人物が少ないです。こいつは犠牲者になって欲しいなと思うクズと、記号で構成されているだけで人間的魅力を感じないキャラクターが多いです。 ・登場する猛獣の正体が分かりにくいと思います。外見が描写されないのでビジュアルをイメージして読むことが出来ないし、生み出され方の記述も無いので「狼男じゃないよな?四足歩行の動物なんだよな?」と疑問だらけで読み進めました。 私は読み終わっても「犬に類する外見であろう」程度しか読み解けませんでした。 良い点 ・オチで動物愛護過激派側の思想、事情が明かされる。単なる人間同士の権力闘争とかいうオチではなかった。 オチ以外で星2個半、オチがはっきりしているので3個半といったところです。 作品によっては「事件を解決してみれば単に主人公への逆恨みでした」というものもありますが、これはオチのある作品です。 | ||||
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目的のために殺人も辞さない過激な動物愛護団体が、会場に集まった人々を謎の黒い獣に襲わせるお話。とにかく登場人物が多いです。誰が主人公というわけでもないので、誰が死ぬのかも分からない状態です。 とにかく人が死にまくるという感じで、動物愛護などの問題もあったり、叙述トリックなどもあったりとグロテスクなだけではなかったのですが…こんなに無差別に人が死ぬ理不尽さに何か意味があるのかよくわからないし、過激な動物愛護団体の目的が一応のでしょうけど、それがイマイチよく伝わってこなかったです。 | ||||
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動物VS人間、という作品が好きなので購入してみましたが、ちょっと違っていました。 結局のところ、過激な思想をもったテロリストが、強大な力の動物を利用して好き勝手やりまくる、それだけのお話しでした。 同様の思想をお持ちの方ならば、「いけいけもっとやれー」とウキウキするのかもしれませんが、全く共感できなかった自分には、ただただ不快なだけでした。 小説としては、よく出来た作品だと思います。 | ||||
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人間もペットも家畜も平等の世界を作ろうと訴える動物愛護団体が、自分たちの主張を聞いてもらえない(そりゃそうだろ!)ことに憤り、「こうなったら」とテロで市民を虐殺していきます。テロ組織に賛同できないのは当たり前ですが、被害者側にも感情移入できるような人物が出てきません。なので「助かってくれ!」とか「一矢報いてほしい」とか思えないまま、残虐なシーンの連続を読まされ疲れました。最後に黒幕の正体が明かされるとともに、なぜここまでするのか語られますが、正直同情できませんでした。 | ||||
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単なるアニマルパニックではなく、人間社会に対する警鐘が感じられました。登場人物が多いのですがそれぞれにドラマがあり最後まで飽きる事なく読めます。映像化されたら是非観たいです。 | ||||
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序章を除き全編通じてたった数時間の内に凄絶な生死のドラマが展開する。 凡百のパニックものと一線を画す余りの密度と速度ゆえにある種の酩酊感すらこの物語はもたらす。漏れなく否応なく本質をさらす人々の命を懸けた言葉と行動を、圧倒的な暴力と血飛沫が容赦なく押し流し、その眩惑の隙に仕込まれた本格ミステリ的サプライズが止めを刺す.....その瞬間の快感たるや。 完全にKOされた。大傑作。 | ||||
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「目的のためには手段を選ばない」という、ある意味テロリストの手本のような連中が、動物愛護を大義に掲げ、無辜の庶民を殺害していく話。 「無辜の庶民」が集まったのはペットの販売会も兼ねたECOフェスタ。この閉鎖的な場所で次から次へと犠牲者が出る。 その手段は、彼らが敵視するペット業界にはびこる悪癖を逆手にとって産み出したまさに化け物だった。 登場人物は様々で、結構丁寧に描かれているのだが、途中から、結局全部ぶち壊しとなるような暴力的で無残な描写が延々と続く。 凶暴な動物によるパニックものは好きな方だが、なにしろこれは動物ではなく化け物に近い。それならそうで怪獣もののような面白さがあればまた別なのだが、そんな娯楽性もゼロ。 作者自身が現在のペット業界に石を投げたかったのか、なんだかよくわからないが、あまりに圧倒的に暴力的で、意味不明だった。 | ||||
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他の方の感想にもあるように、筆者の前作2作をイメージして本作を読み進めていけば裏切られます。いい意味か、悪い意味かで問われると評価が分かれるところですが、前作が好きな読者でしたら後者になると思います。 一方、全く違うテイストの作品と言いながら、底流にあるエンターテインメント性は、実は同じのような気がします。それは、読者がアッと驚く仕掛けや意外性で、今回もしっかり用意されています。 ただ、キャラクターや背景は工夫されているものの、基本同じような展開のシーンが続きますので、もう少しコンパクトに纏まっていても良かったかもしれません。 | ||||
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多少ネタバレあり 「なぜ、ヒトと動物 で扱いをかえるんだ?それは差別ではないのか?」 最序盤のこの台詞に共感してしまう自分 がいます。この台詞に共感できるか否かで 評価が分かれると思います。 まず、【DOG】。動物愛護を大義に掲げたテロ集団。巨大な動物を解き放ち、躊躇なく殺戮を繰り返します。まさに地獄です。老人、子どもであろうと容赦しません。命乞いなどどこ吹く風。彼らはこの行動を正義であると信じて疑いません。全ては動物のためなのです。 一方、ペットメーカーの【アヌビス】。 こちらは儲けのためならあらゆる手段で、ペットを供給します。彼らは犬を物として扱い、欠陥品は容赦なく切り捨て、殺処分します。(恐らくこれは現実にも行われています。)特に繁殖の説明は吐き気がしました。また、社長の安東が救いようのない外道です。話が進むにつれ、独自に動き始めます。 巻き込まれる人々も正気を失なっていきます。仲間割れも起こす始末。逃げるために他者をも犠牲にします。 これらが絡み合い、全く飽きさせません。 また、ちょっとした仕掛けもあります。 結構グロテスクな部分がありますが、このテーマに興味がある方は是非! | ||||
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過激な思想を持ったテロ組織が、ある施設で謎の巨大生物を使って、一般市民を襲う設定。 その中には、今夜プロポーズを予定している動物愛護団体のカップルや、中学生の1クラスがいる。 カップルの男性は元自衛隊のレンジャー部隊で、彼が活躍して恋人や子供たちを守る展開かと思っていると、あっさりと裏切られる。 通常のホラーパニック小説を期待して読みだすと、大きく裏切られます。 では面白くないのか、そうではない。 この小説は21世紀版「継ぐのは誰か」と考えてください。テーマは人類と動物たちの関係性。それも表面的な共存の話でなく、極限まで論理をつきつめて、読者にも自ら考えることを求めます。 勿論残虐な描写も多く、読み手を選ぶ作品ですが、葉真中さんが、これまでの作品から大きく舵を切って、チャレンジしたことは大いに評価すべきでしょう。 ★をひとつ減らして、4にしたのは、下記の点が改善できてれば、もっと良かったのではと愚考した次第。 ①誰がどこにいるのか、全体が分かりにくい。館内図は欲しかった。 ②作者の「仕掛け」が伏線が少なすぎて、唐突感が否めない。「ロストケア」でバレバレの仕掛けだったことを後悔しすぎた? ③登場人物が多すぎる。もう少し絞った方が、良い。前述の「彼」以外でも、大臣や親子は軽くスルーする程度でいいのでは。 | ||||
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『ロスト・ケア』『絶叫』で味わった読後感を期待して読むとみごとに裏切られます。その裏切られ感を諾とするか否とするかは読む人によるのでしょうが、新たな領域を切り拓いた意欲作と評価する人は、まあ、おそらく、少数でしょうね。リアリティに満ちた近未来SFと解釈しておけば、ひとまずはスルーできるかな。とはいえ、大きなフォントの一段組みで540ページ、2000円弱の定価はしんどい。地道に、実直に、脇目をふらずに『ロスト・ケア』『絶叫』の方向性をぐいぐい推し進めていけば山本賞、直木賞も視野に入ったことでしょうが、その意味でも残念です。 | ||||
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「絶叫」が非常に面白かったので、 期待して読んだが、クソひどい。 途中から苦痛で、 全然面白くならないから止めようかと思ったぐらいだったが我慢して読み進め、 結果的には、ひどく後悔が残っただけです。 「絶叫」の時は登場人物に魅力を感じたが、 この話は、 タイトルからしてダサいし、 軸のストーリーも面白くないし、 出て来る人物にも、1人として惹かれず、 それぞれの行動に納得がいかない。 アホな学生のいじめとか恋愛模様とか安っぽくなるしムダ。 これは多分、この話のメインが スプラッターな殺され方の描写だけに思えるからかもしれない。 血みどろで、 ケモノに脳みそ食べられたり、 内蔵がぐちゃぐちゃ出てるような描写が多く、 それに全く必要性を感じないが、 それが中心なので、どうしょうもない。 ガッカリだ。 気の狂った学生の文章を読まされた気分。 悪の教典とか、 バトルロワイヤルとか ミストとかの方が全然マシ。 | ||||
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