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死もまた我等なり: クリフトン年代記 第2部



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死もまた我等なり: クリフトン年代記 第2部の評価: 4.36/5点 レビュー 36件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21~36 2/2ページ
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No.16:
(5pt)

期待とうり

第一部読了後より首を長くして待っていましたので新品料金よりお得に購入でき満足している。早く第三部を
死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)より
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No.15:
(4pt)

流石アーチャー流です。

彼らしく、複雑な人間関係や性格描写がちょっとくどい所はありますが、シリーズ物ですので今後発刊される続きが待ちどおしいです。
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No.14:
(4pt)

「チェルシーテラスへの道」と「運命の息子」を足して3で割ったかのよう

上下巻一気読み(5時間くらいで読破)してしまった
全盛期のアーチャーを知っていると少々物足りない感もあるが、他の作家でこういうの書ける人もほとんどいないだろうし、エンタメとして上質なのは間違いない
しかし、過去の同作者の作品に出てきたようなキャラクター・設定が多く、どうしても感情移入しにくい面もある
戦争になるのは分かっている。そういう年代の話だから
主人公が重傷を負うが生き残るのも予定調和どおり、敵キャラがどん底→復活→悲劇ってパターンもなんか先が読めてしまう
偶然が偶然ではなく仕組まれたものだというパターンが過去の作品には多かったが、この話では本当に単なる偶然でしかないってのが多い
牢獄でのエピソードがリアルなのは作者の経験からくるものなんだろう、それは素晴らしいと思う
ちょっと消化不良感があるのでチェルシーテラスと運命の息子を読み返そうかって思いがした
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No.13:
(3pt)

ジェフリーアーチャーらしい内容で面白いが最高傑作とは言い難い。

この作家がお好きな人には楽しめるシリーズでしょう。しかし先が読める展開・・・。帯に「最高傑作」とありましたが、それは言い過ぎ。
まぁ、そういう「時代劇」てきなわかりやすい展開も含めてこの人の作品は安心して楽しめる。育児中で忙殺されながらも、合間をかいくぐって読破させる力をもった作品です。
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No.12:
(5pt)

すぐに食べちゃう本

子供のころのバナナみたい。まるごと、速攻で食べられます。そんな小説だよね、アーチャー本は。
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No.11:
(5pt)

いいよねえ、アーチャー

いやもう、このスピード感。文体の力に脱帽です。ずーと、書き続けてください。ずーっと読み続けたいです。
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No.10:
(5pt)

英国版大河ドラマ

ハリー・クリフトンと彼を取り巻く人々の1939年から1945年までの物語,クリフトン年代記の第2部です。
 恋人エマ・バリントンとの結婚式で、二人が異母兄妹だと告げられたハリー・クリフトン。失意のうちにアメリカに渡ろうとして乗った船が大西洋上でドイツ軍の潜水艦に撃沈され、九死に一生を得る。エマの人生から自分を消し去り,別人の人生を送るべくトム・ブラッドショーとしてアメリカに入国したところ、警察に殺人罪の疑いで逮捕された、というところで前作「時のみぞ知る」は終わっていました。
 軍隊を脱走したトムの罪を負って6年の懲役判決を受けてアメリカで刑務所に収監されたハリーは,それまでの経緯を日記につづっていきます。一方,ハリーの死を知らせる手紙の筆跡がハリー自身のものであり,彼は生きていると確信したエマは,ハリーを探し出すために彼との間に生まれた子供をイギリスに残し,単身アメリカに渡ります。
 刑期途中でアメリカ軍人としてヨーロッパ戦線で従軍することになったハリー,そのハリーを探しながら,勝手に出版されたハリーの日記の著作権を奪取すべく奮闘するエマ,この二人の話に加えて,二人の父親であるヒューゴ・バリントンの没落。息子ハリーの死を受け入れ新たな人生を歩むメイジ・クリフトン。イギリス軍人としてアフリカ戦線で従軍するエマの兄ジャイルズ・バリントン。二人を取り巻く登場人物の人生も年代を追って語られていきます。散り散りになっていたそれぞれが重なった時,ハリーは,バリントン家の跡目相続問題に巻き込まれることとなります。ハリーがヒューゴの非嫡出子であると認められると,エマが妹になり結婚できなくなります。誰もが望まないその決定を,イギリス貴族院で決議されることになりました。はたして,バリントン家を継ぐのはハリーなのか,それともジャイルズなのか,というところでTo be continued,次回に続くとなっています。
 当代随一のストーリーテラーであるジェフリー・アーチャーの文章力は,読み手の集中力を途切れさせません。この作品を中途半端な時間に読み始めると,途中で止められず寝不足になってしまいます。はてさて,この後ハッピーエンドで終わるのか,さらなる試練が待ち受けるのか,次回作が待ち遠しいです。
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No.9:
(5pt)

BBCさん、映像化して!

第3部の発行が待ち遠しいです。ケインとアベルも一気読みしましたが、それに勝るストーリー展開です。英国の制度や文化も背景に有り、それが主人公たちにいろいろ影響を与えるところもなかなかです。通勤でスマホに夢中になるのも分かりますが、このシリーズはきっとそれを忘れさせてくれます。時間のない方、通勤電車で没頭できること間違いなし。家族みんなで読み回してます。
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No.8:
(5pt)

Jアーチャー好き

これまでのジェフリーアーチャーの本はずべて読みました。期待通りですが訳者が永井淳さんから変わってから雰囲気が少し変わりましたね。
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No.7:
(5pt)

上下巻では足りない物語

大変おもしろい。 おもしろいが故に物足りなさもある。 それぞれの登場人物のエピソードから構成されて物語が進むが、そのそれぞれがとてもおもしろい。 特に主人公ハリーの戦場編、友人?のジャイルズの脱走編などはもっと掘り下げて読みたかったほど・・・もったいない。 また終わり方も絶妙で早く続きが読みたくなるが、全3部作で終わるには惜しい。番外編を期待します。
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No.6:
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

一気読みした事は間違いないが....

三部作というのは大概、第一部は導入部として盛り上がるが、第二部はどうしてもラストへの
前フリ=橋渡しみたいな微妙な出来になることが多いが(かの[ミレニアム]も第二部は<終り>への完全な
前フリだと思いながら読了した記憶あり)本作も、そういった微妙な出来...
第一部があれだけブラッドショーの生い立ちの謎を孕んで、この第二部に期待させられたのだが、いざ”謎”が開示されるや、
わたし的には[なんじゃこれは〜]的展開、ブラッドショーの両親てのは、いったいどんな神経の持ち主なのか...
たちどころに始まる刑務所生活も、いきなり頼りになる"救世主"に巡り合い最初の一ヶ月ほどを除いては、ほぼ安穏とした
暮らし...そして誰もが予想したように次の”救世主”がやって来て、戦争へ...イヤイヤ、話はもちろん面白し、面白いから
どんどんページをめくる。でも、第一部ほどの感動的な盛り上がりはなく、人の100倍ぐらいの幸運をまとった男の”定番話”を
次々に読まされているような=突き詰めると”飽きる話”というか...
第三部への大いなる興味を盛り上げるべきラスト”後継者”決定戦にしても、日本人の私にはやっぱり[なんじゃこれは〜]
民間企業の後継者問題に何で政治が、こんだけ一生懸命介入するのか、よく理解出来ない。英国人はこういうのに盛り上がるのか?
これにページを費やすなら、もっとハリーの戦闘場面にページをさいてくれよ、というのが正直な感想。
(ハリーがケルテルを手玉に取るシーンは、WW 2に於ける英国人のドイツ人に対する皮肉か?)
大体この話のもつれは、ハリーの母親のメイジーの結婚前の”遊び”に起因している訳で、この女が猛省を促されてもいいはずなのだが、
いつの間にか、恋も昇進も勉強も、全てを手に入れたいい女に変貌しており、ハリーが米国で投獄されるハメに陥ったのも、よくわからん理屈
で、勝手に故人になりすまそうとしたのが原因で、彼もとりあえず猛省すべきではないのか....

ここからは蛇足だが、私にはハリーが、[オーメン]のダミアンと被って見えています。
この男にチョットでも嫌がらせしようものなら、ダミアンの取り巻き(地獄の犬?)がそうだったように、
本人が直接手出しをしなくても、(エマとか、大叔母の取り巻きが)ボコボコにしてくれます。
後書きを某時代劇作家が書いていますが、本作の筋書きは殿様とその異母兄弟の跡目争い話に使えるとは、考えていないと思いますが...

という訳で、私は第一作のレビューに[黄金比に満ちた大傑作]と評させてもらいましたが、今第三部への興味は急速に縮んで来ています。
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No.5:
(3pt)

筋書があまりにでき過ぎの感あり

アーチャーの小説を読んでいるときはいつも、作家の掌のなかで彼の思うがままにハラハラ・ドキドキしながら転がされている喜びを感じる。さすが、国会議員と監獄の両方を実生活で経験しているアーチャーだけあって、この3部作(と言われていたが、実際は5部作になりそう)の2作目でも描写のリアルさは相変わらずで...

と持ち上げたいのはやまやまだが、1作目の後半でオールド・ジャックを唐突に殺し(たぶん、2作目以降でのこの愛すべき人物の使い方が思いつかなかったか、あるいは、彼がいると筋書上まずい状況になったのだろう)、終盤でハリーが商船に乗り込むあたりからはとくに作為が感じられて《でき過ぎ・つくり過ぎ》の感が強まってきた。この2作目はただ面白いエピソードをつなげただけの感がある。1作目と違って、読後に心に残るものがない。ただ単に危機⇒脱出⇒幸運⇒危機⇒脱出…の繰り返しばかりなのだ。下巻末尾の解説で山本一力氏が、アーチャーの筆力は冴えわたり最高傑作だ、と褒めちぎっているのだが、世辞にもほどがある。知人から解説を頼まれたら、ある程度は作品の欠点に目をつむるだろうが、だからといって、ここまで誉めそやせるものなのか。アーチャーファンとして、はっきり言わせてもらうが、ア氏後半生の作品は、このクリフトン・クロニクルの2作目も含めて、あきらかに筆力が落ちてきている。

そして、現在翻訳作業が進行中と思われる第3作 Best Kept Secret では、この傾向がさらに強まり、登場人物の肉づけが薄っぺらになっているばかりか、筋書も過去の作品の焼き直し。シリーズ物としてだんだん劣化が激しくなっていくのは、長年のアーチャー・ファンとしては悲しい限りだ。明らかにJ.アーチャーの筆力は急こう配の下降線をたどっているが、今度はだれが歯の浮いたような誉めことばを寄せるのだろうか。第3作はそのタイトル("言わぬが花")どおり、出版などしない方が氏の作家キャリアのためには最善の策だったと思うのだが……。

(以下、ネタバレあり。未読の人はぜったいに読まないで!)

さて、小説後半部(翻訳では下巻に相当)で、二十歳の主人公ハリーが部下にジープを運転させて、敵地のドイツ師団のど真ん中に乗り込む場面がある。師団と言えばたいへんな軍勢だ。そして敵方司令官に「圧倒的なわが連合軍の軍勢がすでに貴軍を完全に包囲した。無意味な容赦なき殺戮はぜひとも避けたい。わが連合軍の総司令官が降伏をすすめておられる」と、老練なる士官よろしくハッタリをかませる。結局、若造ハリーのブラフを見抜けなかった敵方司令官は降伏を決めて武装解除に応じ、敵兵2万3000人がハリーのもとに投降。ハッタリと知った敵方司令官は拳銃で自害する。

「おいおい、いくらなんでも、そんなブラフに引っかかるドイツ軍将校なんてあり得ないよ、アーチャーさん」とつっこみを入れながら読み終えた。ふと献辞のページの前にポツンとひとつだけ載っていた実在の人物の名前らしきものが気になり、ウィキってみたら実際にこれを第二次大戦でやった英雄が英国に実在していると知る。(Sir Tommy Macpherson トミー・マクファーソン氏。2012年現在、92才でご健在。)いやはや、これには驚いた。どうも戦場におけるハリーのこのエピソードは浮いているなあと思ったら、このT.マクファーソン氏の功績のパクリであったわけだ。さっそくこの人の自伝(未翻訳)をアマゾンで注文して読んでみた。下手なプロットもなく、リアルなだけに心に響いた。本作と対照的である。

マ氏の本を読むと、氏が文武両道を実践しながら、ラグビーを筆頭にいろんなスポーツを経験する中で、この英雄的行為を遂行するだけの「肝」を作りあげてきたことが良く分かる。輝かしい軍功を成しうる人間というのは、スポーツ、日本でいうなら武道で数々の修羅場を潜り抜けてきた人間か、さもなくば「兵隊やくざ」の勝新太郎よろしく「一本気のそうとうなワル」でなければなし得ないものだ。一方で、スポーツの経験はなく、勉学にも打ち込んできたとはいえ、学力ではなくその美声で奨学金を受けてきたハリーには、この英雄的行為を行うに足るバックグラウンドがない。沈む船から脱出したのは「幸運」で片づけられるにしても、このドイツ将校にたいするブラフの成功は、ちょっとした知力と幸運では済まされない。伏線のないままに、読者はあまりに卓越した軍功を提示されるだけなのだ。読んでいて楽しいのだが、どうしてもエピソードとしては非現実的で浮き上がっている。

そして最後に、この書名。マーガレット・アトウッドの Blind Assassin の翻訳書名「昏(くら)き目の暗殺者」を見たときも「おいおい、やけにカッコつけた大げさな書名にしたものだなあ」と思ったものだが、本作のタイトルも同じ感想を持った。なにかの引用なんだろうが、なんでこんなに勿体ぶったタイトルをつけるの、編集者さんたち? それともこれは翻訳者戸田裕之氏が出してきた案なのか。作品がやや薄っぺらで傑作とまでは言えないせいか、この大仰なタイトルはチョットいただけない。

「死もまた我等なり」というタイトルは、オリジナルタイトル直訳調の「ダディのやったイケナイこと」とおんなじくらい気恥ずかしいと思うんだけどなあ……。
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No.4:
(5pt)

「父の咎を子に報い」の運命に抗う第二部の主人公はエマ・バリントン嬢と見る。

米国に到着した途端に殺人罪の容疑で逮捕されたハリー・クリフトンの刑務所生活が始まる。エマは生まれたばかりの子セバスティアンを残してハリーを探しにニューヨークに向かう。第二次大戦が始まりジャイルズはイギリス陸軍に志願。北アフリカ戦線でロンメル将軍率いるドイツ・アフリカ軍団と戦い捕虜となるがスイスに脱走。日本の真珠湾奇襲でアメリカが参戦するとハリーは米陸軍にリクルートされて潜入特殊部隊の工作員に・・・というのが上巻のあらすじ。この中にはカラクリのように『ある囚人の日記』と題する書物が組み込まれているのが著者のアイディアの冴えるところ。現在はBarnes & Noble 傘下のニューヨーク5番街にあったDoubleday Bookstoreを登場させているのも憎い。
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No.3:
(5pt)

「この場面で閉じられてしまうのか」(山本一力氏の解説より)。まだ見ぬ第三部へと続く長い長い道のり。

咎ある父ヒューゴーはロンドンで荒れた逃亡生活を送るが祖父サー・ウォルターの死により称号も財産も地位も得たのに結局は殺害される(このあたりは運不運というより物語に都合よすぎる展開ではないか?)。エマはバリントン一族の幸運な手助けもあってハリーの生存を確認して英国へ戻る。ここでも著者の腕の見せどころか、現在はペンギン・グループのViking Press創業者の一人ハロルド・ギースバークも善い役で登場。もう一人のハロルド、後の英国首相マクミランもちょい役で顔を出すがこれはいずれ何かありそうだ。ヒューゴーの死により遺産と肩書きの相続を巡る問題がハリーとジャイルズの前に差し出されて、さて英国貴族院の裁定は・・・。この間ハリーは末期戦でドイツ軍を降伏させる手柄を立てるのだが、この叙述はデタラメばかりなのは残念(「3個師団と戦車2万2千両」とか「700人の兵士と214両の戦車」とかありえない数値)。
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No.2:
(5pt)

一気に読んでしまう面白さ

第2部の邦題「死もまた我等なり」
この題名についていろいろ考えていますが、まだなんとなくしっくりきません。

それはともかく。
「時のみぞ知る」の最後に、別人を名乗って逮捕されてしまったハリー。
なんと刑務所で過ごす破目に・・・。
それでもその刑務所暮らしがまた重要な鍵となってきます。

残されたエマもハリーの死を信じられず手がかりを求めて海を渡ります。
そして戦火の広がる中、戦場に身を投じる若者たち。
恋人たちは、家族は、一族はどうなるのか?
好漢奸物入り乱れ、息をもつかせぬ展開となります。

アーチャー氏の作品なので、惨い結末にはならないだろうとは思っていても
ハラハラドキドキさせられました。
そして、下巻の最後でもまた、第3部へ持ち越されるという展開に。

第3部はどのような話が繰り広げられるのか、待ちきれぬ思いです。
早く出版されることを願っています。
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No.1:
(5pt)

2部もまた寝不足なり

前部終盤の思いがけない事の成り行きに、ハリーの逮捕後はつい映画
「ショーシャンクの空に」を連想していました・・・。
予想通りというか、ハリーは1部であますところなく描かれているその
賢さと度胸を武器に、未知の世界で新たな経験を積み、どんなチャンス
をも逃しません。
危機を逆手に取って突破口とする、そしてどんな体験も疎かにせず、
持ち前の優しさと人を惹きつける魅力で、気がつけば周囲を巻き込み、
自分の夢を実現させてしまいます。
そして今回、彼より更に素晴らしいのがエマと母親のメイジーですが、
この二人の聡明な女性に愛されているだけで、ハリーの出自がどうで
あろうと、彼がどれほど運と出逢いを味方にしているかを読者は思い
知ることになります。
2部の物語は彼女達が動かすと言っても過言ではありません。
メイジー、そしてハリーとエマの血を受け継ぐ子供、セバスチャンが
どのような大人に成長するか、実に愉しみです。
そして新たに登場してきた小さな存在が、今後バリントン家に、どう
いった禍福をあざなうのか、これもまた次回の愉しみです。

1部の人間描写や息をもつかせない展開の魅力に比べると、少々都合
よくまとめ過ぎといった感が否めないでもありませんが、それでも2日
で上下巻を一気読みさせる筆力は認めざるを得ません。なので星5つと
させて頂きました。
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