■スポンサードリンク
イノセント
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
イノセントの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分にとっては登場するすべての人々が年下となり、傷付き傷付け、悩み悩まれ、等々も時が解決してくれるよと。 ただ、震災や配偶者の死、義父からの虐待などは分からない世界なので、何ともコメントできず… 小説の中であっても教会や神父さんてのは、そんな感じなんだと覗けたのは面白かった。 加齢とともに少々宗教じみたものも押さえておかないと、自身の今後の人間関係もね。 楽しく読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
redを読んで、とても面白かったのでこちらも読ませて頂きました。 正直「redの面白さを超えられない」です。 これはあくまで私の感想ですが。 読みながら本の中の世界に引きずり込まれて、読み終わっても暫く抜けられないという感覚は、この本にはありませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本が読みたくて読みたくて、会社のトイレでよんでました。どんどん吸い込まれます! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友人に勧められて読んでみました。久しぶりの小説でしたが、一気に読破しました。おすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初から最後まで主人公にイライラした。 全く共感できない。 子供を男に預けっぱなしときながら、嫉妬で言動酷いし、神父さんも、いくら心に傷あったって、特定の人に、そこまていれこむって、、。 なにより、夜に子供を信用していない男の元に預けたり、職場の人の実家に何日も預けたりって、ありえない。 主人公が、本当に最後までわからなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
比紗也は過去も含め、わからないところが多いし、 一方の真田も心配するフリして結局は女性を性的な対象でしか見れない男に見える。 読み進めて行っても、登場人物の心に寄り添うのが難しい作品でした。 比紗也は疲れ切り、恋のときめきなんて忘れたような暮らしを送ってきたのかもしれないけど、 それでもやはり比紗也の心のときめきが描かれていないのは恋愛感情ありきで紡がれる作品としては物足りない。 そして彼女が真田を信用しなかったように、読者も彼女の心の本質を見極められないから信用も応援もできない。 比紗也、優しくしてくれる男には誰かれ構わず頼りすぎ。 そういうところが同性に嫌われ、男からも軽く見られるんだよ。 最終的に2人の男は男としての比紗也へのまっすぐな気持ちを見せたわけだし、 このタイトルは比紗也じゃなく、2人の男の比紗也への気持ちを表したつもりなんだろな。 比紗也より男たちの心の揺れの方がよっぽど読み応え有りました。店長もすごくいい味出してますね!! 島本理生の書く物は最近、メンヘラ臭が強くて読むのがつらいです。 そろそろこのテイストではない島本理生も見てみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
島本作品はほぼ読んでます。私もある種『ココロにキズ持つ人間』だと自負しているからか、島本作品の登場人物の『キズ』に親近感を覚えるのです。 読者のなかには、その『キズ』が重く、苦しく、嫌悪につながるかも・・・ それを乗り越えた先に大きな幸福が待っているというような展開を期待している読者には、島本理生は受け入れにくい。 本作は最後の最後まで、かなり期待して(これはやはりありふれたハッピーエンドにはならないという期待)読んでいただけに、 ラストに落胆した。 そんなわけないじゃん・・・て。 もう少しコムズカシイ終わり方でもよかったよ!と言いたい。ので、☆マイナス1です。 ところで、『ナラタージュ』が映像化されるとか・・・ 無理なんじゃない?今、少なくとも日本には島本作品を忠実に映像化できる人がいるとは思えない。 そのくらい、繊細で人間の奥底が複雑にからみあったものを表現するのが島本理生の才能だと思うんだけど。 これを書いていても、島本理生の魅力が表現できない自分がもどかしいくらいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
残念ながら読むのが苦痛でした。純愛とは程遠いです。いいか悪いかでいえば悪いです。ナラタージュの女の子と雰囲気はにてるけど(作者の分身?)、全然違います。その後の成長を描いたものとしてはわかるけど、読むのが苦しい。女の子に純潔を求めるものとしては受け入れられない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
島本理生さんの本を読むのは3冊目です。 元々純文学で彼女の同世代だと綿矢りさ、柴崎友香が好きで、いかにもな恋愛小説は最近遠ざけていたので、島本理生さんの本があってもあまり読まないでいましたが、読書の幅を広げたいのと書評に惹かれてデビュー作、夏の裁断とこちらを読みました。 話は簡単に要約すると、ヒロインのシングルマザー比紗也、彼女に惹かれるイベント会社経営の容姿が良く洗練された都会の男である真田、真田とは対照的な誠実実直ながらも過去の罪を背負う神父の如月からなる三角関係です。 そこに比紗也の息子、義理の父親、真田の友人、如月の死に別れた兄弟などが関わってきます。 面白いことはとても面白い小説だと思います。 構成がよく練られているし、挿入されるエピソードも効果的。表現も的確。 もう少しひとつひとつのエピソード、設定を深く掘ってもいい気がしますが、深追いし過ぎないことでテンポよく読めると思います。 実際島本理生作品で今作が一番読み易かったです。 ですが、個人的には面白かったけど感想はかなり納得いかない感じです。 まず、登場人物がみんな気に食わない。自己中心的過ぎる。神父である如月でさえも、あまり他人を慮ってないのではないでしょうか。 主要登場人物は比紗也の息子の紡、真田の友人のキリコ以外、はっきり言って嫌なやつだと思います。 (蛇足ですが登場人物が嫌なやつ、設定など、天童荒太の「永遠の仔」と似てるところがあります。好き嫌い分かれるところも。 もっともあちらほどエグくはなく、恋愛に比重が置かれ、深く書かれないことにより読み易いのはこちらです) 特に嫌いなのは比紗也。なんでモテるのか全く理解できない。現実、美人でもここまでのメンヘラはいくらなんでもまともな男にモテないでしょう。ありがとう、ごめんなさいもロクに言えないのに子育てできるんだろうか…。 作中「どうして私ばかり不幸な目に(意訳)」と考える描写がありますが、困ったとき助けてくれる人、好意を持ってよくしてくれる相手につっけんどんで嫌悪感ばかり示す女は、いくら恵まれない幼少期だったとしても確実に幸せにはなれないでしょう。 せめてお礼はきちんとした方がいい。 しかも、拗ねるとあれだけ嫌ってる父親の元へ行き不幸に浸るという共依存ぶり。肝心の比紗也が父親への依存心を解かないから不幸なんでしょうに。 これで美人でセックスが上手じゃなきゃ相当危ないです。やっぱり美人は得だなあ。 男の方はまだいいところもあると思います。 でも真田も如月も、まあ比紗也に見合うだけというか…。 自分のやりたいこと、やってあげたいことをやるのではなく、相手の話を何も言わずに聞くとか、もう少し寄り添い方があるんじゃないですかね。 男二人とも視野が狭い気がして、恋愛小説なのにどっちともあんまり付き合いたくないのが残念。 そして結末。多分ハッピーエンドなんでしょうが登場人物が嫌いで納得いかない。 「本当にそれでいいの?」って思わず問いたくなりました。 どうして納得いかないかというと、結局登場人物か成長したように思えないんですよね。 恋愛小説なのでなにか問題、越えるべき壁があってそれを解決した上で幸せな結末になる、が一種のフォーマットですが、越えるべき壁を越えた人物が幸せになっていない。そして問題を先延ばしにしている人物が適当なところに収まる。これでいいんでしょうか? とってつけた結末に、破れ鍋に綴じ蓋感が半端ない。 それでも周りのサブキャラクターはすごくいい味を出しています。主要の四人が駄目なだけあって周りの人のよさが際立ちます。 キリコ、美容院の店長、店長いきつけのバーの店員、真田の仕事仲間、比紗也と仲良くなるシスターなど、こういう登場人物が程よく上手に書けるんだから、島本さんはこっちの路線も書いてくれたらいい。 あるいは前作「夏の裁断」もみんな嫌なやつ、ヒロインがメンヘラということで、そういうキャラクターが好き、書きやすいのかもしれないですが、 だったらとってつけたハッピーエンドじゃなくてバッドエンドで徹底的に後味悪くするとかどうでしょう。 (天童荒太並みにエグくて暗い小説にするのもいいかもしれないですね。島本さんならできるのでは?) あとこれは個人的言いがかりですが、作中のオシャレ描写があんまりオシャレに感じないのがキツいかな、と。 (うにのムースとか、出てくるカクテル、ジビエとかスペインバルとか) 描写も妙にくどいところが多いし、島本さん若い女性なのにこの中年男性が書いたようなオシャレ感と描写で大丈夫か?と思いました。 (ひょっとして筆力が年齢の割に高いからそういう感じがするんでしょうか) こういう細かい感性が合わないから、島本さんが私の好きな作家にまでならない、というのはあると思います。 ところどころ、はっとする程いい文章もあるんですけどね。 文章はいいところが多いし、小説として面白い方なので島本理生さんが作家として優れていて人気があるのはとてもわかります。 でも「夏の裁断」といい本作といい、私にはどうも合わないようです。 もっと作風が極端な方に触れた方が、純文学でもエンタメでも面白くなるのでは、と期待はできるので、今後も機会があれば島本作品を読むかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
島本 理生さんの最新長編 370ページと長編にしては普通のページ数だが 主人公に共感出来なかったせいか中々先に読み進める事が出来なかった。 主人公は幼い息子を持つ20代のシングルマザー、徳永比紗也(とくなが ひさや) そして比紗也を救おうとする対照的とも言える二人の男性、実業家の真田幸弘(さなだ ゆきひろ) 神父の「如月歓(きさらぎ かん)この三人が中心となってストーリーが進んで行きます。 旅先での比紗也と真田の出会い、その後の偶然の再会と物語の序盤は面白かったのだが 掴みどころのない比紗也の言動に共感出来る面が殆どなく中盤からつまらなくなってしまいました。 島本理生さんの作品は殆ど読んでいて繊細で美しい文章に惹かれますが 今回は重い内容と共感出来ない登場人物達に物足りなさが残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ここまでよってたかって「世話しよう」としてくれる人がいれば、かなり恵まれた人だろう。 切羽詰まれば思考停止、後は周りがお膳立てしてくれます。イヤなものからは遠ざけ、真綿で包み込んであげますよ。付き合い相手はちゃんと「試し」て選別してからあてがいます。世話してくれる人が確定してめでたしめでたし? 面白くなくはないが、読みドコロが分からなかった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
島本理生さんの新作恋愛小説です。 恋愛小説にはラストは離れる・くっつく、という2パターンしかありませんが、そこに至るまでの過程で著者の力量が出ます。 島本氏は毎回新しいプロセスを展開し、ストーリーをキラキラさせていくので、心に栄養補給という形で読ませて頂いております。 今回は不思議な三角関係からはじまり、ラストは好回転させて、治めていきます。 なかなか読み応えがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
会社経営者とカトリック司祭と美しい女性。これら三者が織りなす物語。それぞれの出会いが交互に描かれ、いくえにも変奏されつつ、最終的にひとつに調和する大団円を迎える。 これほどまでに「相手のしあわせを願う想い」に満たされた作品が生み出されたということは、近年まれにみる出来事であるだろう。しかし、クライマックスの至福に向かう歩みは、あまりにも残酷な状況と誤解によって暗闇に沈むがごとき痛みを伴っている。 それぞれの心の傷をかかえる三者の苦悩を日常生活の些細な動きのなかで真正面から描いた作者の力量には感服させられる。まさに地に足が着いた現実味がある物語である。しかしながら、実はシンデレラストーリーとしても本書を読むことができるところが魅力的である。 三人の主要人物のかかえている問題は、それぞれ異なっており、通常は出会うことのないような人物たちでありながら、最終的に「相手のしあわせのみを願って突っ走る」という意味では共通の方向性を備えている。 もちろん、他の脇役たちの人物造形もまた説得力があり、それぞれの人物はじゅうぶんに魅力があり、おもいやりに満ちている。しかし、あまりにもどうしようもない人間もまた登場している。こうして、人間たちの多種多様な現実とその絡み合いをていねいに描き表すことをとおして、作者はそれぞれの人の生き方の意味を掘り下げて考えようと努めている。 美しくも純粋な物語は、泥のなかから力強く咲き輝く蓮の花のようである。さまざまな状況のなかでおぼれかけている読者ひとりひとりの苦悩に寄り添う励ましの呼びかけとして、本書は末永く、あらゆる世代の人びとによって読み継がれてゆくことだろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!