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イノセント
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イノセントの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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自分にとっては登場するすべての人々が年下となり、傷付き傷付け、悩み悩まれ、等々も時が解決してくれるよと。 ただ、震災や配偶者の死、義父からの虐待などは分からない世界なので、何ともコメントできず… 小説の中であっても教会や神父さんてのは、そんな感じなんだと覗けたのは面白かった。 加齢とともに少々宗教じみたものも押さえておかないと、自身の今後の人間関係もね。 楽しく読めました。 | ||||
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redを読んで、とても面白かったのでこちらも読ませて頂きました。 正直「redの面白さを超えられない」です。 これはあくまで私の感想ですが。 読みながら本の中の世界に引きずり込まれて、読み終わっても暫く抜けられないという感覚は、この本にはありませんでした。 | ||||
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比紗也は過去も含め、わからないところが多いし、 一方の真田も心配するフリして結局は女性を性的な対象でしか見れない男に見える。 読み進めて行っても、登場人物の心に寄り添うのが難しい作品でした。 比紗也は疲れ切り、恋のときめきなんて忘れたような暮らしを送ってきたのかもしれないけど、 それでもやはり比紗也の心のときめきが描かれていないのは恋愛感情ありきで紡がれる作品としては物足りない。 そして彼女が真田を信用しなかったように、読者も彼女の心の本質を見極められないから信用も応援もできない。 比紗也、優しくしてくれる男には誰かれ構わず頼りすぎ。 そういうところが同性に嫌われ、男からも軽く見られるんだよ。 最終的に2人の男は男としての比紗也へのまっすぐな気持ちを見せたわけだし、 このタイトルは比紗也じゃなく、2人の男の比紗也への気持ちを表したつもりなんだろな。 比紗也より男たちの心の揺れの方がよっぽど読み応え有りました。店長もすごくいい味出してますね!! 島本理生の書く物は最近、メンヘラ臭が強くて読むのがつらいです。 そろそろこのテイストではない島本理生も見てみたいです。 | ||||
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残念ながら読むのが苦痛でした。純愛とは程遠いです。いいか悪いかでいえば悪いです。ナラタージュの女の子と雰囲気はにてるけど(作者の分身?)、全然違います。その後の成長を描いたものとしてはわかるけど、読むのが苦しい。女の子に純潔を求めるものとしては受け入れられない。 | ||||
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島本理生さんの本を読むのは3冊目です。 元々純文学で彼女の同世代だと綿矢りさ、柴崎友香が好きで、いかにもな恋愛小説は最近遠ざけていたので、島本理生さんの本があってもあまり読まないでいましたが、読書の幅を広げたいのと書評に惹かれてデビュー作、夏の裁断とこちらを読みました。 話は簡単に要約すると、ヒロインのシングルマザー比紗也、彼女に惹かれるイベント会社経営の容姿が良く洗練された都会の男である真田、真田とは対照的な誠実実直ながらも過去の罪を背負う神父の如月からなる三角関係です。 そこに比紗也の息子、義理の父親、真田の友人、如月の死に別れた兄弟などが関わってきます。 面白いことはとても面白い小説だと思います。 構成がよく練られているし、挿入されるエピソードも効果的。表現も的確。 もう少しひとつひとつのエピソード、設定を深く掘ってもいい気がしますが、深追いし過ぎないことでテンポよく読めると思います。 実際島本理生作品で今作が一番読み易かったです。 ですが、個人的には面白かったけど感想はかなり納得いかない感じです。 まず、登場人物がみんな気に食わない。自己中心的過ぎる。神父である如月でさえも、あまり他人を慮ってないのではないでしょうか。 主要登場人物は比紗也の息子の紡、真田の友人のキリコ以外、はっきり言って嫌なやつだと思います。 (蛇足ですが登場人物が嫌なやつ、設定など、天童荒太の「永遠の仔」と似てるところがあります。好き嫌い分かれるところも。 もっともあちらほどエグくはなく、恋愛に比重が置かれ、深く書かれないことにより読み易いのはこちらです) 特に嫌いなのは比紗也。なんでモテるのか全く理解できない。現実、美人でもここまでのメンヘラはいくらなんでもまともな男にモテないでしょう。ありがとう、ごめんなさいもロクに言えないのに子育てできるんだろうか…。 作中「どうして私ばかり不幸な目に(意訳)」と考える描写がありますが、困ったとき助けてくれる人、好意を持ってよくしてくれる相手につっけんどんで嫌悪感ばかり示す女は、いくら恵まれない幼少期だったとしても確実に幸せにはなれないでしょう。 せめてお礼はきちんとした方がいい。 しかも、拗ねるとあれだけ嫌ってる父親の元へ行き不幸に浸るという共依存ぶり。肝心の比紗也が父親への依存心を解かないから不幸なんでしょうに。 これで美人でセックスが上手じゃなきゃ相当危ないです。やっぱり美人は得だなあ。 男の方はまだいいところもあると思います。 でも真田も如月も、まあ比紗也に見合うだけというか…。 自分のやりたいこと、やってあげたいことをやるのではなく、相手の話を何も言わずに聞くとか、もう少し寄り添い方があるんじゃないですかね。 男二人とも視野が狭い気がして、恋愛小説なのにどっちともあんまり付き合いたくないのが残念。 そして結末。多分ハッピーエンドなんでしょうが登場人物が嫌いで納得いかない。 「本当にそれでいいの?」って思わず問いたくなりました。 どうして納得いかないかというと、結局登場人物か成長したように思えないんですよね。 恋愛小説なのでなにか問題、越えるべき壁があってそれを解決した上で幸せな結末になる、が一種のフォーマットですが、越えるべき壁を越えた人物が幸せになっていない。そして問題を先延ばしにしている人物が適当なところに収まる。これでいいんでしょうか? とってつけた結末に、破れ鍋に綴じ蓋感が半端ない。 それでも周りのサブキャラクターはすごくいい味を出しています。主要の四人が駄目なだけあって周りの人のよさが際立ちます。 キリコ、美容院の店長、店長いきつけのバーの店員、真田の仕事仲間、比紗也と仲良くなるシスターなど、こういう登場人物が程よく上手に書けるんだから、島本さんはこっちの路線も書いてくれたらいい。 あるいは前作「夏の裁断」もみんな嫌なやつ、ヒロインがメンヘラということで、そういうキャラクターが好き、書きやすいのかもしれないですが、 だったらとってつけたハッピーエンドじゃなくてバッドエンドで徹底的に後味悪くするとかどうでしょう。 (天童荒太並みにエグくて暗い小説にするのもいいかもしれないですね。島本さんならできるのでは?) あとこれは個人的言いがかりですが、作中のオシャレ描写があんまりオシャレに感じないのがキツいかな、と。 (うにのムースとか、出てくるカクテル、ジビエとかスペインバルとか) 描写も妙にくどいところが多いし、島本さん若い女性なのにこの中年男性が書いたようなオシャレ感と描写で大丈夫か?と思いました。 (ひょっとして筆力が年齢の割に高いからそういう感じがするんでしょうか) こういう細かい感性が合わないから、島本さんが私の好きな作家にまでならない、というのはあると思います。 ところどころ、はっとする程いい文章もあるんですけどね。 文章はいいところが多いし、小説として面白い方なので島本理生さんが作家として優れていて人気があるのはとてもわかります。 でも「夏の裁断」といい本作といい、私にはどうも合わないようです。 もっと作風が極端な方に触れた方が、純文学でもエンタメでも面白くなるのでは、と期待はできるので、今後も機会があれば島本作品を読むかもしれません。 | ||||
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島本 理生さんの最新長編 370ページと長編にしては普通のページ数だが 主人公に共感出来なかったせいか中々先に読み進める事が出来なかった。 主人公は幼い息子を持つ20代のシングルマザー、徳永比紗也(とくなが ひさや) そして比紗也を救おうとする対照的とも言える二人の男性、実業家の真田幸弘(さなだ ゆきひろ) 神父の「如月歓(きさらぎ かん)この三人が中心となってストーリーが進んで行きます。 旅先での比紗也と真田の出会い、その後の偶然の再会と物語の序盤は面白かったのだが 掴みどころのない比紗也の言動に共感出来る面が殆どなく中盤からつまらなくなってしまいました。 島本理生さんの作品は殆ど読んでいて繊細で美しい文章に惹かれますが 今回は重い内容と共感出来ない登場人物達に物足りなさが残りました。 | ||||
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ここまでよってたかって「世話しよう」としてくれる人がいれば、かなり恵まれた人だろう。 切羽詰まれば思考停止、後は周りがお膳立てしてくれます。イヤなものからは遠ざけ、真綿で包み込んであげますよ。付き合い相手はちゃんと「試し」て選別してからあてがいます。世話してくれる人が確定してめでたしめでたし? 面白くなくはないが、読みドコロが分からなかった | ||||
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