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アンダスタンド・メイビー
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アンダスタンド・メイビーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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島本作品が好きなので購入したものの、こんなに読み進められないのは 珍しいので☆3。 現在上巻の100ページあたりなのだが、ここから盛り上がるのかな。 | ||||
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SFやノワールばっかり読んでいたので、たまには青春小説をと 上巻だけ試しに読んでみました。著者の作品を読むのは今作が 初めてなのですが、七面倒くさい思春期女子の繊細な自意識を 突き詰める作風から、何となく綿矢りさを思い出しました。 (そういやどちらも純文畑からか) 主人公の女の子の黒江が、色んな男と付き合っては堕ちていくというような ダウナーで痛々しい青春小説ですが、彼女の行動原理が少し難しいです。 何故何度も理不尽な暴力を受けながら、また自ら転げ落ちていくような 真似をするのか?場面場面彼女の心理は地の文ではほとんど語られない為、 彼女の不可解な行動に首を傾げてしまう読者も少なくないのでは? 平易な文体につられてすらすらページを捲ってると危険です。 最初は些細な人間関係のもつれから、しかしそこから段々と主人公は 出会す人間に暴力の臭いを感じるようになるわけですが、 そこがポイントでしょうか。 幼少期の凄惨な体験、母子家庭であまり良好とは言えない 母親との関係から、彼女は無意識的に同じ痛みを抱えた他者を 見つけては依存をし、暴力の只中に身を置いてでも他者との関係を 築こうとするということなのでしょうか? 彼女の心の奥の奥、未だ浮上してこない大きな闇は、 次巻でどういう形で明らかになるのか。そして彼女の行く末は... そこそこ楽しめたので、次巻も買ってみたいと思います。 | ||||
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物語の最初、中学生時代に彌生くんと出会って惹かれていくあたりが、一番よかったです。 あとは・・・。 最後まで読み、面白かったのですが、振り返ってみると黒江のことが好きではありません。 言い方は悪いですが、 「胸の大きな尻軽な女の子の男性遍歴の話」。 自分でも封印していた過去と自分に愛情を持たない母親との暮らしによる寂しさにより、 寄ってくる男にすぐ体を差し出してしまう黒江。 付き合ってた男に裏切られ乱暴されたりするけれど、それも「馬鹿だなぁ」と 冷めた目でしか見れません。 黒江につかまってしまった彌生くんに至っては、かわいそうとしか言いようがありません。 めんどくさくて胸のでかい女に迫られた挙句、望み通り彌生君が肉体関係に積極的になったら 「そんなことしてほしくない」みたいな反応されるなんて。 また、黒江は過去のトラウマで人に心を開かない半面、「カメラを向けると人の心を開く才能がある」と言われるような、 都合のよさで、最後は何となくカメラマンとして明るい未来を歩み始める、 主人公黒江だけハッピーになる話でした。 | ||||
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黒江はとても愚かで欲しがりやさんの女の子だ。 そんな彼女が中学から成人するまでの人生、出来事を綴ったものがこの小説だ。 では、なぜに彼女は目に余るくらい愚かで、欲しがり屋さんなのだろう。 それがこの話の肝になっているようだ。 子供は生まれてから大人になるまでに、両親や周りの大人たちに庇護され、愛しまれなければ 立派な大人になれないそうだ。 それが足りないとなると黒江のような欲しがり屋さんになってしまう。 またその愛情が醜くゆがんでいると黒江みたいに愚かになってしまう。 といったような説明じみたくだりがあるが、それは無くてもよいような気がする。 昨今はスポイルされた子供達の存在はだいたい周知のことであるゆえ、原因などを書き添えてしまうと じつに通り一遍な話になってしまうのではないかと思った。 それが無くたって、彼女の数年間の紆余曲折だけでも十分の読み応えのある話になりそうなのに。。 蛇足だが、話の中に食事風景が多い。 そしてやたらと冷蔵庫からジュースやコーラを出してくる。。 これが昨今の若者の食事風景なのか。 食欲旺盛に食べる描写にあってもその食べ物が旨そうに伝わってこない。 黒江が料理上手だという描写があまりうまく伝わってこない。 食事や料理の描写を多く取り込みそれを表現しようとしているのだろうが、効果が見られない。 それは家庭料理を弁当を、サンドウィッチを、イタリアンレストランのパスタを、甘ったるいソフトドリンクと共に描かれているからだ。 これは完全に個人的な感想に過ぎず、瑣末なことだろうが。 全体に割りに焦点がぼやけている描写が目立ち、厳しくコーナーを突く表現が少ないような気がした。 せめて大切な男女関係のシーンは焦点をこれでもかというくらいぴったりと合わせ、生々しく描いてほしいと感じた。 そうでなければ、黒江の経験した屈辱的な痛みや心が壊れるほどの恐怖が伝わらない。 まあ読み手が鈍感で主人公のそれを共感出来ないだけかもしらんんが。。 | ||||
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直木賞候補に入っていたので読んでみました。 上巻の後半、羽場先輩や賢治君などが登場する部分では、ケータイ小説ってこんな感じなのかな?と思わせられ、投げ出しそうになりました。10代の子たちに買ってもらおうとしたのでしょうか?意図が分かりません。 下巻になると漸くテーマがはっきりしてきてなかなか読ませます。ただし題材がやや使い古された感はありますが。上巻の不要な部分をばっさり切って、全体で500ページ程度にまとめたら良い作品になったかもしれません。どういう読者を対象にしているのか、明確にして書いてほしい。これは子供に読ませる内容ではありません。 直木賞もレベル低いなあ、と思わされました。 | ||||
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「お昼、なに食った」 「……バスの中で、お茶と甘栗」 「夕飯は」 「帰りのバスの中で甘栗」 「おまえはリスか。とりあえずどっか寄って飯食おうや」 カメラマンを志す少女の半生が描かれたお話。 今までのような島本さんの恋愛小説を期待していた身としては、予想外の雰囲気でした。 暴力や虐待といったテーマは、これまでの島本作品でも頻繁に扱われていましたが、今回はそれに加えて新宗教なども絡んできます。 そのため色々ヘビー過ぎて、主人公に感情移入はいまいち出来ませんでした。 その代わり、独特な世界に惹き込まれたまま、しばらく戻ってこられなかったです。 ハッピーエンドというわけでは決してない。 けれど、自分を大切に出来なかった黒江は、仁さんがいればきっと大丈夫だろう、と思わせる、希望のあるラストが単純に良かった。 | ||||
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