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あられもない祈り
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あられもない祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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ファンです! | ||||
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問題なし 満足です | ||||
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文体がスルスル入りました。 | ||||
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島本理生さんの作品が好きでよく読みますが、自分が好きな作品よりもページを進めるのに時間かかかりました。読み終わった後、何とも言えない気持ちになりました。好き嫌いがはっきり分かれる作品かな、と思います。 | ||||
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島本理生の作品はいくつか読みましたが,彼女の作品の中でもこれは特殊に感じました。 文体が特殊。詩のような言葉の投げかけが何度もあり,衝撃的で,でも心地よく響いてきます。 主人公の言動に読者がついていくことは考えていないんだろうなぁという展開ですが,読者に迎合していないためにかえって主人公の生きざまがとても露わになって,引き込まれます。 主人公の恋愛感情がとてもむき出しに綴られていて,多分,こういう小説が本当の恋愛小説なんだろうなぁと感じました。 青春恋愛ではなく,大人の恋愛の小説を読みたい人にはお薦めです。 | ||||
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親のことや恋人のこと、いろいろと上手くいかない日々の中で出会う「あなた」という他の人物描写と比べて非常に抽象的でぼんやりした名前もない存在。 恋愛小説とは何か、ということを恋愛小説として書いている本だと思う。お見事です。 | ||||
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読み終わって、心がひりひりと痛い。 読まなければ良かったと思う。 でもそれを超えて出会えてよかったと思う。 ずっと心に残る傷を与えてくれた衝撃の恋愛小説。 | ||||
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誰でも、御し難い、解しがたい感情ってあると思う。その方向に流れて行くしか無いとか。逆らって生きるのも自分の方向だったりして。今なら分かると言えるのかもしれない。そんなに苦しまないでと、言われているような気がしました。 | ||||
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万人受けする作品でないことは確かです。 恐らく、わかる人にはわかるという書き方を一部の人のみに届けばいいと思って書かれたのではないでしょうか。 主人公は孤独を何よりも恐れて、DV彼氏とも金をせびる母とも縁を切ることができません。 私自身も、この人と付き合ってもなんの特にならないだろうとわかっていても、今後遊んでくれる話し相手になってくれる人がいなくなったらという恐怖で切れない縁を抱えたことがあります。 主人公の孤独と弱さに共感できる方しか読み進めないのではないでしょうか。 煩わしさに惑わされるなら、孤独を選択する強さを持った人が読んでも心には響かないでしょう。 ただ、文章がそれほど好きではないのでマイナス1 | ||||
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ずばり、読み手を選びます!はぁー・・・とため息をつき、うっ・・・と息をのみ、これ以上落ちるところまで落ちないで!と思いながらも 決してありふれた幸福なラストを望んでいない私自身に気づく。 複雑に絡み合った感情の奥底、カラダとココロのちぐはぐさ、そういったものに嫌気がさす読者もいるかもしれません。 ですので、どんな方にもおすすめできるわけではないのかな。 しかし、さすが島本理生!と言わずにいられない作品。 ちょっとした息抜きなどではなく、大げさでなく真正面から向かい合う心構えで手に取ってくださるとうれしいです。 | ||||
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恋愛とはうまくいかないものなのかもしれない。それでも、「うまくいってほしい」と祈らずにはいられない。この作品の「私」と「あなた」のもがきに、似たような苦闘の最中にある人たちのために、そう祈らずにいられなくなる。 「あられもない祈り」とは何だろう。素直な、ひたむきな、切実なといった言葉を伴った「あられもなさ」ではないのか。あるいは、真摯さとも言えようか。あられもない祈りを静かに祈り続ける魂の再生を描く。作品に一貫して流れているのは、希望を希求する切実な祈りである。 傷を抱えた男女が、手探りで、たどたどしくも、再生に向おうとする歩みを、繊細に、静謐に描く。即座の効能を求める現代からすれば、時間のかかる営みを丁寧に描こうとするふるまい自体、もどかしいというより、面倒に捉えられるだろう。しかし、作者はもどかしさ、たどたどしさ、うまくいかなさ、どうしようもなさを、静かに、丁寧に描く。それは、「うまくいってほしい」という深い祈りがあるからだ。そこにとても大事で尊いものがあるからだ。 「祈るとは、沈黙して何者かの声を聴くことである」という祈りの伝統がある。それに倣えば、作者の本を読む時もまた、書かれた言葉と共に、そこに伏流する沈黙のコトバを聴こうとするのが、適切な態度のように思われる。 本質的なものを確かに見出す過程で、人は無数の非本質的なものにかかずらい、時に自他を傷つける。「私」の再生の歩みにおいても、そういうことはあった。そして、自他を傷つけることがあっても、そのどの過程をも飛ばすことはできなかった。その過程で、時に弱い自分に向き合わねばならないこともある。しかし、それを経験することなしに、再生は始まらない。そのことも、静かな声で語られているように思われてならない。 | ||||
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「ナラタージュ」を読んでから気になってた作家さん。 ヒリヒリするような恋愛を描くのがとってのもうまいと思う。 帯の『早く読んでほしい。でないと、この物語はそれ自体が持つ熱に溶けてしまいそうだから』というコメントは、まさしくな感じ。 久々に読み終わってから色々と考えさせられた本。 大人の女性に読んで欲しい1冊です。 | ||||
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私はこの本を10回は読んでると思います。 表現が好きです。 好きな場面をあげるときりがないのですが なんてゆうか 圧倒されます。 まだ来るか、まだ来るか って感じで、フっと落ち着きます。 でもその落ち着き方がどれも切ないんです。 メインのふたりに 名前がないのも繰り返し読みたくなる 要因のひとつだと思います。 私は、他の誰の本を読んでも あられもない祈りと比べてしまって これ以上のものはないと感じています。 同好会を作りたいくらいです。 どこのフレーズをいわれても反応できる と思います。 それくらいスキです そしてそれくらいこの本は 深みのある作品だと思います。 | ||||
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表紙の女性の瞳がとても印象的。 どこか悲しげで、すべてを諦めたかのようなまなざし。 誰かを必要としていて、自分も必要とされたいのにそれを肯定できない不器用さが伝わってくるような。 本を読み終わるまで、女性の表情が脳裏から離れなかった。 小説としてのよしあしはわからないけど、 淡々とした表現と、寄せては返す波のようなつかみどころのない心理描写に引きこまれた。 「至上の恋愛小説」というのはちょっと違うのかもしれない。 けれどもこの本を読んだ後、特殊な喪失感のようなものがしばらく残った。 | ||||
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「百回会ってからじゃないと、好きも嫌いも分からないような人間ではないつもりです」 『文藝』に書き下ろされた時から、単行本化を待ちわびていた作品。 “新境地”と銘打たれてはいますが、透明感のある文章や年上の男性との恋愛は、いつも通りの島本作品のように思います。 既婚男性との恋愛を描くのが初めてだと島本さん本人も語っていましたが、『ナラタージュ』の葉山先生はどうなるんだろう、と少々疑問です。 不倫ものは生理的に受け付けない私ですが、このお話に対しては嫌悪感が全くありませんでした。 と言うのも、“あなた”の婚約者がほどんど登場せず、二人だけの状況の中で物語が進むからです。 この恋愛が許せるかどうかは読み手次第でしょうが、結局のところ、恋愛とは当人たちにしか理解し得ないことなのかもしれない…と、思ったりします。 ハッピーエンドではないかもしれませんが、これ以外の終わり方があったとも思えません。 そしてこの本の装丁は内容にぴったりです。 文庫化しても変わって欲しくないなー。 おそらく下記の文章からとったのではないかと思います。 「私はうつむき、そう、とだけ呟いた。砂漠の真ん中にいきなり迷いこんだように。分かっていたのだ。キャラバンは来ない。(省略)」 また今回は小物の描写がいつにも増して素敵に感じます。 「赤と紺のエナメルがあしらわれたサンダル」 「白地に小さな黒いツバメの刺繍が縫い込まれた帯」 「淡い桜色のグラデーションの爪」 毎度のことながら、透明感のある文章の中で色が浮かび上がるような描写が物凄く好きです。 “あなた”の海の別荘でシャンパンを飲む場面など、ひたすら綺麗だなーと思います。 | ||||
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島本理生さんの作品が好きです。 最近は、文章も実に繊細かつ、緻密になり、文体は難解になってきていますが、全体の雰囲気(特にラスト)が素敵だな、と思います。 表紙のモデルさんもハーフかと思ったら、日本人でした…。 海がキーパーソンのようです。 | ||||
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自分とはかけ離れた世界観、恋愛観が語られているような本だから 感情移入はできなかった、かな。 登場人物に「私」を投影して楽しむ恋愛小説としては、イマイチかも。 直接的なことばで、わかりやすい展開をしていくものが多い中で、 緻密にことばや展開を文章に織り込んでいったり、登場人物の感情の変化や揺れ動きに上手く文体を変えていったりするあたり、 なんだか、考えさせられる気がして、個人的には良かったです。 きれいな文を書ける人が不確かな文を入れるあたり、そこに何が込められているのか感情の機微を探ってみたい。 | ||||
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