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波打ち際の蛍
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波打ち際の蛍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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今回も新品?と思える品をありがとうございました。また利用させていただきます。 | ||||
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とても良い作品でした 考えさせられる場面も多く 久しぶりにハッピーエンドで終わって欲しいと願った作品。 | ||||
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「波打ち際の蛍」 海ボタルがイメージなのでしょうか。暗闇の中の優しい道しるべに感じます。 私は 親のDVを見て育ち 年老いてからもフラッシュバックで悩まされる母の世話と亡くなる1年前から母とは別居(入院や介護施設)になった父を看取りました。 当時は女性が一人では生きにくい時代だったと思います。 今は形は違えど NPOや医療、国の支援があり 「さとる君」や「蛍」の存在にイメージされる様に 一歩踏み出せる機会もあります。 暴力に身を任せず、諦めないで欲しい。 「ナラタージュ」もそうですが、島本作品は女性に自分の考えや行動に意志と自由さがあるのが好きです。 好きな男性に愛す事も 愛されることへの自身の気持ちを表現できる 自由と強さがいつも印象に残ります。 作品を読み終えた後には 大人に成長した娘や息子達にも 不器用でも良いので島本作品の様に互いを思い合える恋愛を経験して欲しいと感じます。食事のシーンはいつも目の前で 一緒に食べているかの 表現力で楽しみにしています。細やかな日常生活を明るい視点で見直させてくれるのも島本作品の楽しみですね。 | ||||
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ブックオフで探すのが面倒で、受け取りに署名が必要なく郵便受けに入れてくださる、という点で大変満足です。 | ||||
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初めて島本理生さんの本を読んだのは「ナラタージュ」で、あのときの衝撃は忘れられません。今回、2冊目の島本さんの本になります。 以前の恋人から暴力を受けたことで、男性とうまく付き合えなくなってしまったヒロイン。彼女がある日出会った男性。近づきたいのに近づけないという、もどかしさと苦しさを、島本さん流の切なすぎる文章が綴っていきます。 「ナラタージュ」のときは、冒頭から結末が分かっていましたが、こちらの作品は、惹かれあった彼女と彼が、どこに行きつくのか、まったく分からないままに進んでいくので、とにかく目が離せませんでした。そして、結局、彼らはどこに行き着いたのでしょうか。 結末だけが少し残念に思います。 私は個人的に、ヒロインのいとこである、さとる君がお気に入りです。 どなたかもおっしゃっていますが、さとる君の存在感が大きくて、蛍の存在が際立っていないように感じました。 | ||||
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島本理生さんの作品に多い「過去にトラウマを抱える女性」像。 今回もDVによって感情が破綻した女性と丁寧な優しさを持った蛍との恋愛でした。 ナラタージュなどに比べるとさらりと読める作品でしたが、 中に秘められたメッセージの重さによって一筋縄ではいかないさくひんです。 島本さんの描写本当に好きなんです! もどかしいくらいに距離を取りたがる女の子と、それでも尚近付いていきたいという蛍が健気で痛々しくて、いつまでも胸に残ります。 ただ蛍の過去は少し「あれ?」という部分がなかったとは言えなくて・・・ でもこれくらいのほうが重くなり過ぎないで良い、ってことなのでしょうか? DVの描写がリアルで、そこは注意です。 女性は少し読む時に気を付けても良いくらいリアルです。 でもラストは島本ワールドで、夜空を見上げた時のような迫りくる鮮やかな描写に爽快感と苦しさを抱きます。 | ||||
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「ちょっと目を離したら、すぐに遠くへ流されちゃいそうだから。ここにいれば、俺がずっと、白線の外側に」 島本さんにのめり込む切っ掛けとなった一冊です。 普段それほど小説を読まない自分でも“透明感のある文章”と感じたことにまず驚きました。 そんな文章の中で、「カシスオレンジ」「牛丼」「銀色の花びらが舞っているレターセット」など、食べ物や小物の描写がぱっと浮かび上がっているように感じました。 特に大きな出来事が起こるわけではない流れなども含めて、「これこそ島本理生!!」と、勝手に思っています。 『生まれる森』『リトル・バイ・リトル』が好きな人には絶対に読んで欲しいです。 過去の体験から男性不信のような状態に陥っている女性が、包容力のある男性に少しずつ心を解きほぐされていく。 心の変化のスピードはじれったいほどゆっくり。 相手に触れるか触れないかの心が繊細に描かれ、ちぎれるんじゃないかというほど切なさを刺激されます。 一度鬱になりかけた身としては、昔の友達に会ったり、新しい服を買ったりするだけでパニックを起こしそうになる麻由の気持ちが痛いほど分かります。 そのため、優しさや思いやりに溢れるラストには、とてつもない爽快感を感じました。 いつに読んでも好きですが、夏に読むと更に良いです。 蛍といい、“神様みたいな包容力と理性”を持っていると書かれる従兄弟のさとる君といい、こんな男性が現実にいたら…と、つくづく思います。 | ||||
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女性主人公の「心の救い」役を担う男二人のキャラクターが どうしても優等生的で、型通りで、薄くて 肉体ある男「性」として感じられないのが残念。 しかしながら相変わらず女性主人公の感情の機微を 一人称で細やかに描写していく手腕は 真に「眼が眩む」水準にあると感じるし、 右に出る者がいないほどすばらしい。 心情と肉体との葛藤の描写も秀逸。 余談だが、カバーイラストを描いている 日端奈奈子の表紙は、書店で見かけると すぐに目がいく美しさだ。 | ||||
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こんなに痛い恋愛小説を読んだのは、はじめてかもしれない。読みながら何度も涙がこぼれた。それは自分が主人公と同じように恋愛でキズを負っているからかもしれない。 暴力をふるわれても、そこはわたしのいる場所で、そこにしか自分の居場所がないと、そこで愛されていると思い込む。しかし暴力をふるわれているうちに、自分というものが希薄になってしまう。暴力で愛を測るというシーソーゲームを放棄してしまった時、敗北感という無情な虚無感を味わうのだと、飛び降りた勢いで、こころもからだも投げ出されてキズを負うのだと思う。 キズを舐めながら、それでも愛することをあきらめない主人公に救われる。そして、蛍のような人に愛される幸せをわかっていることに、今、そしてこれからの希望を感じる。 同じ恋愛なんてそして傷つかない恋愛なんてひとつもないということを、肌で感じさせてくれるくれる物語だ。 | ||||
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