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ナラタージュ
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ナラタージュの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全131件 61~80 4/7ページ
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| 島本理生さんの大ファンです。この本にぐっとくるかそうでないかで著者の作品が好きかどうか分かれてくると思います。私はこの物語を読んだ後に切ない余韻に浸るのが好きです。静かで綺麗な描写がとてもいいです。 | ||||
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| ――この顔だ、と思った。少年のように無防備な喜び方、そして私は痛烈に実感する。―― ――この人からはなにも欲しくない。ただ与えるだけ、それでおそろしいくらいに満足なのだ。―― 上記も含めて、泉の穏やかで激しい愛情を表現する文章の一つ一つがすごく印象に残っています。 どうしたらこんなに綺麗な文章が思いつくんだろう…。 読んでいる間中ずっと、泉の行動にいちいち「そこで電話とったら…」「そこで電車乗っちゃ…」と突っ込みを入れながら、 葉山先生の言動に「どうしてそうなるの!?」と腹を立てていました。 そんな感じに、やきもきしながら迎えたラストシーン。 出会いから別れまでが描かれているはずなのに、二人の物語は永遠に続いている。 読み終わった後はしばらく余韻から抜け出せませんでした。 | ||||
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| 女子大生の書いた恋愛小説なんて、ミステリを中心に読んでいる私にとって、殆ど通り過ぎてもよい背表紙だった。 ただ何かの書評でこの本が非常に良いと書かれていたのを思い出し、読んでみることにした。 大学2年のヒロインが高校時代の演劇部の顧問であった葉山先生から電話を貰う。部員が3名まで減り、秋の発表会の応援を頼みたいとの事。久しぶりの高校へ行くと、同じ年のOB二人と、その友人らしき一人(小野君)も来ていた。 話は葉山先生、小野君、そして「私」の3人のストーリーが淡々と流れて行く。 最初はやはり青臭く感じ、こんなのを読んでいる暇はないのだがと思ったが、中盤以降から、徐々にエンジンがかかり出し、ラストの盛り上がりは、宮部みゆき「火車」を彷彿させる感動がある(といっても本書はミステリではないが)。 記憶の中の恋愛(青春)小説は、「青が散る」(宮本輝)、「春の雪」(三島由紀夫)、「ノルウェィの森」(村上春樹)であるが、本書もおそらく記憶の中に残るだろう。 因みに、ナラタージュとはナレーションとモンタージュの合成語。 | ||||
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| まず、文章には圧巻。 すごく読みやすいです。情景描写も素晴らしいです。 ハタチそこそこでよく書けたなぁと思います。 一方の登場人物ですが、主人公、泉を取り巻く人間関係には少し違和感があります。 泉のようないじめられっ子は実際、います。学校ではいじめっ子よりも嫌われ者かもしれません。かなりリアリティ、あります……そういう意味です。 一方、リアリティに欠けると思ったのが演劇部。泉と、泉の仲のいい子の集まりでしかないように見えます。 葉山先生のような、いじめがあったらすかさず声をかけてくれる先生はいるでしょうか。そういう先生は、いじめられっ子の中では理想だけれど、みんなもっと自分自身ではい上がる努力をしているはずです。学校の中ですから。社会人ならそうはいかないけれど。 最後になって、三浦先生という「嫌われ者」が、(恐らく)正論を言うとき、作者はわざと書いてたんだなーと分かったのですが。 恋愛については、先生と生徒が両思いなんていうことは、現実には絶対ないから、漫画チックに思われてしまうのではないでしょうか? | ||||
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| 何度も繰り返して読んでいる大好きで大切な小説です。 何年たっても、私の中でこの小説の価値は変わっていません。 この小説をとおして、誰かを愛していたことに、あとから気づけました。 | ||||
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| わたしは島本理央さんの 表現の仕方が大好きです。 物語ではなく表現について レビューしたいと思います。 まず情景の映し出し方がとても綺麗。 ふとした瞬間の仕草や雨の様子などとても綺麗に描かれています。 言葉の使い方が本当に好きで 島本さんの本はどれも大好きです。 日常的な景色も 島本さんが表現すると キラキラします。 このナラタージュも 期待を裏切りません。 | ||||
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| 恋愛小説ランキングの1位です とても優しい小説だと思います 別の本も読んでみたいです | ||||
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| 評判をきき、ナラタージュって何のことだろうと思いながら、特に考えることなく読み始めました。 最初に、川沿いの散歩の不思議な情景が始まります。 ---------------------------------------------------------------------------------------- 今でも呼吸するように思い出す。 季節が変わるたび、一緒に歩いた風景や空気を、すれ違う男性に似た面影を探している。 それは未練とは少し違う、むしろ穏やかに彼を遠ざけているための作業だ。 記憶の中に留め、それを過去だと意識することで現実から切り離している。 正直なところ、そうでもしないと私は今でも彼に触れた夜を昨日のことのように感じてしまうのだ。 だけど実際は二人がまた顔を合わせることはおそらく一生ないだろう。 私と彼の人生は完全に分かれ、ふたたび交差する可能性はおそらくゼロに近い。 ------------------------------------------------------------------------------------------- 私は、「穏やかに彼を遠ざけているために、似た面影を探す」ということを不思議に思いつつも、読み進めました。 何気ない日常が、淡々と続きます。そして、工藤泉の気持ちが、淡々と書かれています。 まるで、本当にナレーションのように。 普通の恋愛小説のようなストーリー展開は、ほとんどありません。 本当に好きなのに距離感を保つ、本当に好きだからこそ離れている、という恋愛を想像できるでしょうか。 私はそのつらさを感じてしまいした。 もう一度読み返そうと思いながらも、読み返すのが、切なく、つらくなっています。 すばらしい恋愛小説だと思いました。 (9) | ||||
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| これはすごかった。最後まで。 どうしても出会ったタイミングが合わなくて結婚はできないけど、一生忘れられない人がいる。 そんなテーマはどちらかというとありふれているはずなのに、衝撃的に引きつけられた。 | ||||
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| もう、数え切れないくらい、何回も、何回も読みました。 主人公と葉山先生のシンクロというか繋がっている感覚が、自分も好きな人とはそうなるので、すごく実感出来ました。 でも、いくら繋がっても、出会うタイミングやその時々の事情で恋に落ちることが出来ない。。 だからこそ、不完全燃焼のまま、想いだけが残っていく。。 主人公が最後に何もかもを理解してくれる、心地よさを感じることのできる彼と結婚するのは、同じ女性として、主人公の性格が好きな私としては、本当に安心しました。 恋愛と結婚は違う。。ちょっとサミシイけれど、現代で生きていくには、これが現実なのかもしれないと思うラストでした。 | ||||
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| 「ナラタージュ」というnarrationとmontageの合成語の通り、回想が多いので一気に読まないと展開が分からなくなってしまいそうになる。そんな面白さがあった。 大学2年生の工藤泉に、高校時代の演劇部の顧問の葉山先生から電話がかかってくることから始まる話。情景描写や固有名詞がとても多く感じた。ただそれは泉の心情を表すのには不可欠なものなのだろうし、もっと色々な経験をしないと理解できない部分もあるのだろうと思った。 | ||||
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| 淡々とした文章の下に隠れた激情に惹き付けられてしまいました ただひたすら好きなままに好きでいる主人公に苦しくなるんです 後半になるにつれて激しさが増して、込み上げてくる激しい愛情が文章の端々に溢れています 私の拙い言葉では 伝えきることが できなくて残念ですが 最後の2ページを ぜひ知ってもらいたいです | ||||
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| 大半の読者は、「泉」が恋に落ちる「葉山先生」という中年男性の魅力が、最後まで分からないかも知れません。 教え子に手を出すし、奥さんを孤独にさせるし、それでいて泉には同情を誘うような打ち明け話するし、奥さんと復縁しようとしているのにまた泉に手を出すし……。「そんな人より、小野君の方が絶対いいよ!」と言いたくなるかも知れません。 が、そのモヤモヤする気持ちが、この小説の仕掛けではないかと思いました。 葉山先生は、良い人ぶった、大人のいやらしさを隠し持った、自分の弱さも武器にする「ひどい人」に思えるのですが、そうであればあるほど、葉山先生から離れられない泉が哀れで、悲劇のヒロインに思えてきます。 かと思うと、泉にはどこかマゾっぽいところがあり(濡れた土の上で土下座する場面など)、自分でも気づいていないながら、葉山先生にひどい目に遭わされることを望む本性を持っているのでは、とも思えてきて、複雑なドラマです。 そんな中、小野君が見せたキラリと光る純粋さに、思いがけず心を打たれたりしました。 単純な青春恋愛ストーリーではなく、表面的にはそう装いつつ、ドロドロした悲劇の構造を隠し持っているところに『ナラタージュ』の面白さがあるのでは、と思います。 | ||||
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| 展開が王道的で非常に読みやすいです。 若い作家さんならではのみずみずしい表現もとても気に入りました。 個人的な見解としては、 この小説は『主人公が恋愛を通していかに経験を積むか』という所に面白さがあるのではないか、と思います。 ドイツ旅行の場面や天気が雨の日の場面では、若い女性の思考が非常に巧く描かれている印象を受けました。 僕はもの凄く好きなテイストだったので、 是非他の作品も読みたいです。 | ||||
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| 以前から気になっていた小説です。 淡々としている、大学生の日常的な話だと思いました。 帯のコピー「お願いだから、わたしを壊して」の激しさからは想像できないくらい 穏やかにストーリーは進んでいきます。 普通の感じ…なのに、なぜか惹きつけられ、目が離せず、 気付くとぐいぐいのめりこんでいました。 普通、恋愛小説の主人公って、愛する人に愛されたいあまり 心が壊れていく人が多いような気がしますが、 この小説の主人公の愛する人を想う気持ちは決して利己的ではなく とてもきれいなものでした。 これぞ恋愛小説。 その清潔さに心が洗われ、せつないけれども爽やかで気持ちのいい読後感が残りました。 きれいすぎるので、女性目線すぎるというか、 小説なのに少女マンガを読んでるような感じはありました。 でも、そういう小説があってもいいではないか、と思います。 そういう小説が好きな読者はたくさんいるだろうから。 結末はこれでよかったのだと思います。 泉にはぜひ幸せになってもらいたいです。 | ||||
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| びっくりした。 同じ状況になったことがあったから。 残念ながらここまで精神的結びつきはなかった。 ただ・・・彼の状況がとても似ていて、かなり昔のことなのに 鮮明に彼の言葉やそのときの自分の想いが蘇ってきた。 直後に読んでいたら、私はきっと最後までは読めなかった。 こうして小説の中で彼の一部を発見しても やっぱり今でもずるいって思う。 結局隣にはいられないんだから。 | ||||
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| こんな感じなのかなと、読み終えました。人は、もどりたいところがあるものです。歳を重ねれば、その場面が多くなります。その場面場面を懐かしく思います。それは、自己の中においてのみ。人皆、別れを経験していると思います。その、苦しさの度合いによって、読後の感想は変わります。で、私は4☆。 | ||||
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| 分析も批評も出来るほどの本を読んではいないのですが、とてもいい作品だと思います。でも女性向きかな?以下少しネタバレ要素を含んでいます。 小説ってありえなさそうな現実味を帯びた作品だからこそ面白いわけですが、個人的に、小野君の時間を追うに従っての変わり様は、「いるいる、こういう男〜!」と納得してしまいました。付き合うと違う部分が見えてきてそれがなんとも違和感を感じる変貌ぶりだったなんてこと、結構あるんではないかと思います。全然自然なことなんですけどね、小野君の気持ちも、その変遷も。 柚子ちゃんのシーンからは泣きながら読み上げました。 332Pの葉山先生の出した結論が、また嘘で、自分への戒めにそう嘘ついたんだ、とか最後に言ってくれなんとかとにかくなんでもいいから結ばれるのか?という余韻を残して終わってくれと必死で願いながら読破していました。 そこまで思いあっていて、お互いが関係を断ち切らないで行くことも出来ただろうに微塵も、一瞬たりとも、思わなかったその瑞々しい気持ちがなんだか淡くて、苦しかったです。 私事ですが、今の彼とはどんなことがあっても幻滅して離れたくないと思っていて、もし彼が何かしらでわたしを裏切り別れるようなことがあったとしてもそれを知ることなく、綺麗な楽しかった思い出とその時の燃え上がるような気持ちのまま離れたいと思っているので(無理なことなんですけど)、余計に感情移入したのかもしれません。 文体に読み難さもなく、比較的どの年代でも入りやすい作品だと思いました。若い感性を持たれた方が書かれたものですが、稚拙さがないのですんなりと入ってきました。一つ挙げるとすれば、葉山先生の出した結果の葛藤や理由をもっともっと掘り下げて知りたい気持ちもしました(あんなことがあったわけですから…)でも、そこまで書かなくてもだいたい伝わっているのが、著者のすごさなのかな〜。 | ||||
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| 結構ダラダラな感じで読んでいました。 そんなにのめり込めるわけでもなく、かと言って全く興味がわかないわけでもない。 普通でした、すごく。 だけど、最後の最後まで読んで「途中で挫折しなくて良かった」と思えましたね。 そんなに感情移入していたわけでは無いのですが、 それか、逆に油断していたせいなのか分かりませんが最後の最後で涙腺緩まされました。 「あ〜。」って気持ちでしたね、最後の3ページは。 悲しい結末では無いはずなんですが、胸の奥がじわぁっと熱くなりました。 今、途中まで読んでも興味がわかない人には「最後まで読まないと勿体無い」と言いたいです。 | ||||
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| 恋愛心理がよく描かれています。 ダメな男にほど執着してしまうものですよね。 そしていい人そうに見える人ほど恐ろしい人だったり。 | ||||
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