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(短編集)
フィッシュストーリー
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フィッシュストーリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 81~94 5/5ページ
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伊坂さんの短編小説です。昔の作品の登場人物がところどころに出てきますので、以前の作品を順に読んでいくとなお、面白く読めます。 結構サックリと読めました。 | ||||
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全4篇(しかも、ひとつは書き下ろし)が収められている、伊坂さんの短編集。 相変わらずの軽妙な会話と、練られたストーリー展開で、一気に読んでしまいました。 どの作品も伊坂さんらしい作品ですが、後半の2篇が特に面白かったです。 表題作は、二十数年前・現在・三十数年前・十年後と、過去・現在・未来が交差する作品で、「うまいなぁ!さすが、伊坂幸太郎!」と、うならされます。 そして、書き下ろしの「ポテチ」は、そうなって欲しいという結末にたどり着きますが、その裏に隠された思いに、ちょっぴりホロリとさせられます。 過去の伊坂作品に登場した登場人物が再登場するという点でも話題になっているようですが、それを差し置いても、充分に楽しめる作品です。 | ||||
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伊坂幸太郎作品が好きで、毎回新作を愉しみにしてきましたが、 危惧していた本が出版されてしまいました。 それは、固定ファンが出来た伊坂幸太郎だから出版されてしまった程度の本に思うからです。 書き下ろし作品も掲載されて、デビュー作も味わえる本なのですが、正直肩透かしをくらいます。 それは、積み上げてきた伊坂作品に対する期待に沿わない本だからです。 これまで読んできた何かに似た作品、デジャブのような作品、洗練されてない作品に、読む手が何度か止りました。 伊坂幸太郎を初めて読もうと思ってこのレビューを読んだ人は、どうかお願いです。この作品は最期に回して下さい。『ラッシュライフ』をどうか先に読んで下さい。 | ||||
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氏の、他の作品の人物が色々登場している。 それらを思い出しながら楽しんで読める人にはオススメ。 伊坂氏の作品を読んだ事がない人にはあまりお勧めできない。というより、先に別のを読んだ方がより楽しめる。 ただ、少し軽すぎるような気がしないでもない。自分は少し物足りなかった。 短編モドキだと内容が軽くなってしまう傾向にあるのかな? 透明ポーラーベアは非常に良かったけれども、他の短編orモドキはあまり楽しめない。終末のフールも同様の印象。 次は重力ピエロのような長編を希望。 | ||||
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短編3篇に、1篇を書き下ろした計4編の短編集。 コミカルで爽快。相変わらず読みやすいです。 「動物園のエンジン」 「フィッシュストーリー」 「サクリファイス」 「ポテチ」 で、私はポテチがヒット!ほかの3作品もかなり面白かったですが、ポテチで持っていかれましたね!。 ポテチの最後のシーンで、思わずニッコリ笑ってしまいました。 余談ですが、黒澤が再登場。しかも2編も出て居ます。黒澤ファンなら間違いなく買いです! | ||||
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どれも作者らしい発想のストーリーだと思った。特に表題作の「フィッシュ ストーリー」の構成はすばらしい。二十数年前、現在、三十数年前、十年後の 4つの物語を組み立てたりつなぎ合わせたりするのは、読み手自身なのだ。 どうつながっていくのかを考えながら、そしてその裏に隠されたできごとを 想像しながら読むのは楽しかった。 最後に収められている「ポテチ」もよかった。飄々とした今村のキャラは最高。 ピタゴラスの定理には笑ってしまった。今村の心の中にある悲哀に気づかされた ときはちょっとほろっときたが。 この本の中、あちこちに出てくる今までの伊坂作品に登場した人物を見つけるのも 楽しかった。(ただし、全ては無理だった・・・汗)1冊でいろいろ、何度でも 楽しめる♪そんな作品だった。 | ||||
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三話目のフィッシュストーリーを読んで、明日自分が生きる事で世の中の何かが変わる可能性があるとゆうことを知りました。無駄な事なんてないんですね。誰かの些細な行動が全てを変える力をもってるんです。変な宗教の勧誘の様になってしまったけど、そんな事を考えさせられる美しい話を伊坂さんの才能によって相変わらずいい意味で軽く、オシャレに教えてくれます。四話目のポテチはいいですね。母親の愛を感じる作品でそれを上手く作品とリンクさせています。黒澤さんは恰好いいけど、僕は今村の方が人間らしくて好きかな。個人的に最後のセリフを読んだ時にウルウルきました。 | ||||
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三年後に地球が消滅する(本当はちょっとニュアンスが違うのですが)!という状況のもと蠢く人間達を描いた連作短編集。 本当に伊坂作品を読む度に思ってしまうのですが、展開が尋常ではありません。作中人物が「あと・・年ねぇ」とつぶやく場面があり、病気なのかななどと思ってみるのですが、まさか地球が消滅するとは…。 収められた8作品の主人公にはある共通点があり、少しずつ、ほんの少しずつ、交錯しています。 娘と絶縁状態にある父親、一家心中から一人取り残された女性、妻の妊娠に驚く男性などの登場人物達全員に等しく残された時間のなかで、皆それぞれ精一杯生きています。限られた時間の中、ある者は必死に、ある者はおだやかに、暮らしています。 自分ならどんな風に過ごしていくのかな、などと私自身の残された人生についてちょっと考えてしまいました。 | ||||
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伊坂の「狂い方」は、様々な登場人物が「信じられない」と「当然」のハザマでどんどんネットワークされていくところです。登場人物がニューラル・ネットワークになっていくのが伊坂の「狂い方」。日常が如何に深いところで接続されているか、だからこそ一つが狂うとどんどん狂う。映画に喩えるなら、急逝したアルトマン監督の『ナッシュビル』『ショート・カッツ』、ポール・トマス・アンダーソン監督の『マグノリア』に印象がほど近い(ので、この辺りの映画好きには推薦します)。 本作も通奏低音にホンローされながらネットワークされていく人々が描かれていて、パクパクと読んでしまいます(文字をパクパク食べるファミコン・ゲームをご想像ください)。しかし、薄味。『チルドレン』、『死神の精度』という連作の濃さには至らず。運びが軽快なのはいいし(パクパク)、音楽ファンとしても幻の1曲が通奏低音ってのもいい(パクパク)ですが、ネットワークが弱い。。。時間と空間を超えたためにネットワークのチャンネルが多様化し過ぎて結びつきが薄弱になってしまった。 もちろん面白いです(パクパク)。でも薄味。読了で喰い足りなさが残りました。ただ新鮮な魚よりも、寿司屋で昆布〆した魚が食べたかったな。。。 | ||||
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一作目と二作目は、寸止めで何かもう一つ突き抜けていない気がします。 三作目は、読んですぐに、あの映画とあの映画が浮かんで、首をかしげてしまいました。 これは、オマージュになるのかなあ? 少なくとも、日本で十本の指に入る売れる作家だと思うんですが、 カバーも確信犯的だし、これでいいんでしょうか? (作者は時々、こういうことをやりますよねえ) 私は、伊坂幸太郎は好きですが、この点はちょっと受け入れられないです。 四作目でやっと、普段の伊坂節が見られます。 やっぱり、自由に出来る書き下ろしの方が、いいのかもしれません。 | ||||
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今回も不思議な空気感を漂わせる伊坂ワールド。特にタイトルにもなっている 『フィッシュストーリー』(第三話目)は伊坂テクニックの真骨頂!って感じで、 全体は短い話なのに、ストーリーのテンポがいい。会話も軽妙洒脱だ。 だが、この本を120%楽しもうと思ったら、以前の伊坂作品を読んでおいたほうがいい。 「重力ピエロ」「ラッシュライフ」「オーデュボンの祈り」これは必須。 というか、読んでおかないと(数行分だけなんだけど)意味がわかんない部分が 出てくるのだ。なので、伊坂ビギナーにはオススメできない。 という理由で☆1コ減らして4つ。 | ||||
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待望の新刊。 「動物園のエンジン」 「サクリファイス」 「フィッシュストーリー」 「ポテチ」 の4本。 決して派手さはないけれど、 じわじわと面白さがこみ上げてくる、そんな短編ばかりです。 今作でも別の作品に登場した人物が 何気に登場していたり、 もしくは主役だったり、 色んなところに伊坂作品のファンを楽しませる要素がぎっしり。 「動物園のエンジン」では、あの「伊藤」が出てくるし、 「フィッシュストーリー」ではあの老夫婦。 「ポテチ」では「泉水」のことが。 思わずニヤリとさせられるものでした。 どの話も良かったんだけど、 特に「ポテチ」が良かったな。 事実を知った息子と それを知らないであろう母親。 本当の母親が違うことにショックを受けるよりも 自分が息子であることの母親への申し訳なさ。 そちらのほうが大きい息子は最後にどうするのだろう。 母息子物に弱い僕はただひたすらその切なさに 身を悶えさせるのでした・・・。 | ||||
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変わらず軽妙な伊坂節が展開されています。単にフィクション(小説)と読んでも面白いですが、 モノの考え方(発想)訓練として味わうのも、また伊坂作品の楽しみ方のひとつです。 ・マンション建設に反対するためにプラカードを掲げているのか、それとも? ・風習、言い伝えは「なにか」を隠すための方法だったのでは? 本作品では表題作「フィッシュストーリー」がやはり心地よい。 例えば、今こうして書いているレビューを誰かがを目にして、伊坂幸太郎なんてまったく知らない人が興味を持ったとする。本屋に足を運んだが、店頭には一冊しか在庫がない。同時に手を伸ばす人が隣にいた。それは異性。これをきっかけに二人は恋に落ち、結婚、子どもを授かる。そして、何10年か後、飛行機に乗っている時、「あれ」に出くわす。 その時、ひとこと言ってもらいたいな。 「礼なら、アマゾンのレビューに」と。 | ||||
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過去の作品に登場した脇役たちが主人公を勤めるというファンにはニヤリの中短編4編を収録した、著者13作目の作品。 「ラッシュライフ」の河原崎の親父や「オーデュボン」の伊藤が登場する「動物園のエンジン」、表題作「フィッシュストーリー」では伊坂幸太郎がかねてから訴える動物愛護精神と音楽への執着が見られます。おなじみ黒澤が、仕事で訪れた辺鄙な村の風習の謎に挑む「サクリファイス」は、軽く社会を風刺するような(?)たくましいお話になっています。また「重力ピエロ」で描かれた親子の絆というテーマを、「ラッシュライフ」にてニュートンに遅れて万有引力の法則に気づいた空き巣・今村を主人公にした「ポテチ」で再び。ここでも黒澤が登場します。 今回はそれぞれの短編がリンクするといった著者がよくやるつくりにはなっておらず、それぞれ独立したものになっていますが、それぞれ異なるテーマの4編を通して、いろんな形の「正義感」が見え隠れしている気がしました。 「ポテチ」の今村が(偉大な数学者に遅れて)発見する法則の意味づけがなかなか素晴らしいですね。彼がポテトチップスを手に突然涙を流す場面は、真相が明らかになって振り返ると胸が熱くなります。やさしくて前向きで大好きな話です。 | ||||
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