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(短編集)
フィッシュストーリー
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フィッシュストーリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 61~80 4/5ページ
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今から7年前、初めての伊坂作品「陽気なギャング」に出会った。 最初の数ページでノックアウトされました。 凄い!なんだこれ!新しい! その後、既刊のものはすべてすぐに買い揃え、その面白さを人にもすすめまくりました。 現在も新刊が出れば必ず読むようにしています。 ただ、死神の精度以降の作品は、作家としての技術はあがっているのかもしれませんが、あまり心に響きません。 面白いけど、またあのパターンか。。。そのテーマか。。。というかんじでしょうか。 この短編もそれなりには面白いのですが、どんなふうにこの作家は成長していくんだろう???という期待値が多きすぎたせいか、つい辛口に評価してしまいます。 フィッシュストーリーがよいです。 この話の核となるロックバンドの説明が単行本の折り返しのところにのっているのを最初に読んで、実在するバンドなのかと思ってしまいました(笑)。え?実在はしない・・・よね? | ||||
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伊坂幸太郎作品のスピンオフ的な短編集。伊坂幸太郎はこれまでの作品のなかでも、作品間にリンクをもたせている。読み手としては発見があるたびにちょっとした喜びがあるし、おもしろい遊びだ。前にもいったが、年表とか作ると面白そう。まぁ、それはおいといて。んで、この作品はその集大成ともいうような、これまでの別の作品中の「バイプレーヤ」を「主役」とした作品だ。 夜の動物園でいつも寝ている男にまつわる思い出「動物園のエンジン」。ある村伝統の元生贄儀式、こもり様の裏にある真相とは「サクリファイス」。あるレコードの無音声部分からはじまる、世界を救う物語「フィッシュストーリー」。自らピタゴラスの定理を発見する青年が、ポテチを食べながら号泣する理由は「ポテチ」。全四編のオムニバス形式。 本作品はほぼ、「ラッシュライフ」のスピンオフと言っても過言ではなく、すべての話に「ラッシュライフ」に出てきたキャラクターが出てきている。とくに、伊坂幸太郎の小説への出席率No1 を誇るのではないかと思われる黒澤が存在感を見せる。「サクリファイス」では主役を、「ポテチ」では脇役をと、軽いフットワークを見せている。また、本作のタイトルともなっている「フィッシュストーリー」は、スピンオフ要素が一番少ないが、寓話的で、映画の「ビッグ・フィッシュ」を少し思い出したりした。そう思ったら、全体的に最後にもうひとひねりほしかったなぁ、なんて思った。「ポテチ」の終わり方はさすが最近のものらしい、メリハリのあるエンディングに仕上がっている。 | ||||
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映画が面白かったんで、 原作を読みました。 久しぶりに、 原作を越えた映画を見ました。 それはさておき、 作者らしい短編が表題作合わせて4つ。 僕は4つ目の『ポテチ』が好きでした。 すべての事は書かずに、 セリフと雰囲気で、 内面の動きを伝えようとする。 これがうまくいくときは、 本当に上手で、まいっちゃう。 でも、 ちょっとそれが物足りないところが、 玉にキズ。 それでも、愛すべき登場人物に、 癒される思いのする1冊です。 | ||||
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映画を鑑賞された人から、 「原作を先に読んでおいたほうがわかりやすいよ」と教えてもらい、同書を手に取りました。 ですので、予備知識は一切なく、 『アヒルと鴨のコインロッカー』のような長編を想像していたのですが、 『死神の精度』のような中編集だとは、思いもしていませんでした。 他の作品を読んでいれば、クスッと笑ってしまうネタなど、 推理要素だけでなく、コミカルさも備わっていて、一気に読んでしまいました。 注目のフィッシュストーリーですが、 予告編を見るかぎり、原作と随分変更している様子。 中村監督から映画化の相談を受けた著者が 「この作品なんてどうですか?」と推奨したのがフィッシュストーリー。 この世界を、どう映画化したのか。 原作も面白かったですが、映像になるとどうなるのか、こちらもとても楽しみです。 | ||||
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表題作が忘れられない。音がない間にこめるメッセージ 今まで伊坂さんは音楽で世界が変わることを取り上げているけどフィッシュストーリーは正にだと思いました。 表題作が本当に素晴らしかった。 | ||||
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表題作のフィッシュストーリーは面白かったが、他の短編が面白くなかった。珠玉の短編集ってアオリを見た気がするが、正直期待ハズレだった。黒澤や、時代遅れのニュートンの彼が、もっと活躍するかと思っていたのに…パワーダウンは否めない。 | ||||
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本書には、「動物園のエンジン」、「サクリファイス」、表題作の「フィッシュストーリー」と書き下ろしの「ポテチ」の計4作品が収録。読みたい彼の作品は他にもあったが、今回は「祝!本屋大賞」という帯文字が目に留まり購入。 最初の「動物園のエンジン」は短いうえにさほど面白さを感じなかったが、続く作品はどれも読み応えがあった。「サクリファイス」は結論的には大したことが判明するわけもなかったが、結論に至るプロセスの筆致が巧みであった。本書では二度登場する、なかなかの渋さを醸し出す黒澤と老婆との会話がなんともいえず絶妙であった。「90歳の慧眼か」という黒澤の呟きに対する、「だから、90じゃなくて92だって言ってるべ。この二年だって、充分大事だったんだから、飛ばさないでほしいんだよね」(78頁)という老婆の応答はまことに微笑ましい。映画『阿弥陀堂便り』に登場した91歳の老婆の口調や姿と、私の脳裏では重なった。この老婆の話し方や人柄は、最終作品「ポテチ」における今村の母親を間違いなく想起させる。 今村の母親と彼の彼女である大西との会話もなかなか愉快だ(今村の母親の面白さが際立っているんだが)。最初はなぜ「ポテチ」というタイトルか即座に掴めなかったが、231頁にある大西の言葉からすぐに分かった。空き巣を仕事にしている今村はたしかにある種の出来損ないといえるかもしえないが、実は母親想いの良き青年である。母親と息子―母親は自分の本当の息子を知らないが、息子はそれを知っている―という複雑な話であるが、伊坂氏の文体や展開構成によって「重い」話でなく、明るく前向きな、そして最後は「泣ける」締めくくりになっている。本作品が一番心に響いた。表題作の作品へのコメントは他のレビュアーが書いているので、私の言及は割愛しておこう。「繋がり」を充分に感じさせる好作品であり、それは彼の作風を象徴するユニークさの源泉だ。 | ||||
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正直始めの「動物のエンジン」で読むのやめようかと思いました。オヤジギャグが連発して呆気ないオチ…後に続く作品はまだ読めましたが、話の一貫性がなかったので読み終えた時の感動がありませんでした。 | ||||
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本のタイトルにもなっている「フィッシュストーリー」が特に好きです。 内容ではありませんが、カバーデザインも気に入っています。 僕は伊坂さんの作品はこれが初めてですが、本全体としては ミュージシャンでいうところの「B面ベスト」のような作品のようです。 短編集ということもあり、カロリーは控えめ。 僕のような読書初心者にも優しい小説で、サクサク読めました。 | ||||
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ラッシュライフで登場する黒澤が登場する作品が2編収録の短編集。 探偵として、人探しをする黒澤が主人公の”サクリファイズ”以外は、ハ−トウォ−ミングな 作品が並んでいます。 売れないバンドの最後のレコ−ドが一人の男の人生を変え、そのレコ−ドに収録された無音部分の隠された秘密が、ぐっと来るフィッシュスト−リ− 引退間際の野球選手の出生の秘密が、感動的に描かれたポテチが特にお気に入りです。 伊坂節は健在ですが、初期作品よりも少し文体が淡白になっているように感じ、その分読みやすい文章になっています。 個人的には結構いける作品集だと思いますよ | ||||
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人と人との連鎖の不思議さ、微妙にずれた登場人物たちなど、伊坂さんのいいところもいっぱい見られるので、ファンとしてはそれなりに楽しめた。 が、やはり客観的に見ると、他の作品に比べてやや物足りないなぁ。ファン以外にはなかなか受け入れられなさそう。期待が大きかった分、評価は厳しくなりました。 | ||||
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この本を最初の伊坂作品としたのは間違いだった。 新しい本であること、音楽がテーマの話があることを理由に購入した。 期待はずれだった。 何人かの方がレビューで書いているが、 他の長編を読んでから出ないとダメだった。 それは登場人物云々ではなく、 この本は作者の魅力を伝えていないように感じた。 軽妙といわれる文は短くて読みやすいが、軽すぎる気がする。 短編だからか、パズルのような、と評される魅力も感じなかった。 そんなに入り組んでいる感じもしないし、驚かされもしない。 他の方が勧める長編を読んでみたい。 | ||||
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デビュー作からずっと読んでいる。始めは設定や独特の台詞回しに新鮮さを感じていた。 しかし最近は付き合うのに疲れてきた。推理小説であっても文芸であっても、読むのがめんどくさくなってきている。そろそろ伊坂ワールドから撤退です。 好きで好きで、ずっと気になっていた作家だったが・・・結論として、パターンが同じなんだろうな。 | ||||
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『僕の孤独が魚だとしたら,そのあまりの巨大さと獰猛さに,鯨でさえ逃げ出すに違いない』昔の作家の遺作の冒頭文ここのフレーズから始まる過去と未来の物語・・・『フィッシュストーリー』 表題作を含め4編からなる短編集。それぞれに同作家の作品に出てくる人物が登場し,話が進んでいく。個人的には表題作と『ポテチ』に関しては期待を裏切らないとの感想を持ったが,その他の2作品に関してはイマイチの感をぬぐえなかったが,個人的な好き好みがあるのであろうので仕方ないと思う。 | ||||
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動物園のエンジン ★★ サクリファイス ★★★ フィッシュストーリー ★★★ ポテチ ★★★★ ポテチについてはピタゴラスの定理を自力で発見してしまう今村のキャラが秀逸だが、一応専門学校までは教育を受けていた設定に、作者が学校教育の現状をいくぶん冷めた目で見ているような気がしました。 | ||||
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伊坂さんの作品にはキラリと光る個性を持った脇役が多い。 その中でも人気の高い「あの人」たちを主役にした短編集です。 「そう来るのかっ!」とニヤリとしちゃうような結末があるのがこの人の魅力だけど、 「ポテチ」のあたたかい結末が良かったー。この本ではこれが一番かな。 「サクリファイス」の不気味さもいい。 あやしげな要素が時間すらも越えて、 パズルのように重なり合っていく気持ちのよさ・・・。 これが伊坂作品のかっこいいところです! でもこれって、もしかしたら長編であればあるほど爽快なのかもしれない。 今回の短編を読んでそう感じてしまいました。 たまにはこういう番外編的なものもいいけど、 できれば長編で読みたい作家ですね・・・。 | ||||
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過去の作品の登場人物が登場するが、特にそれらを読んでいなくても楽しめるはず。 もちろん、読んでいたほうが登場人物に対する愛着や親近感がわくことで楽しみが増すことは否めませんが。 私のお気に入りは表題作のフィッシュストーリー。 異なる時間軸の出来事が、最後にぴたりとパズルのように組み合わさる様は爽快。 全編を通して、生きづらい世の中を背景としつつも、随所に人間の優しさへの希望を感じさせる本だと思う。 | ||||
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伊坂さんの作品は本当にいいなあと、改めて思いました。 登場人物の1人である黒澤さんは特にお気に入りのキャラだったので、2編もでてきたのはとても嬉しかったです。 フィッシュストーリーの意味2の、「晩年は廃屋にこもり、壁に文章を書き続けたと言われる日本人作家の遺作」という部分。 これは伊坂さんの望む将来なのかなぁ・・・なんて考えてみたり。 アクマで私の考えです(汗) ラッシュライフを読んでいなかったのが心残りでした。 これから本屋に行って買ってきます!! | ||||
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読者を引っ張り翻弄し二転三転しながら、最後の最後で「えぇ〜!!」という驚きの結末。これまでの伊坂作品の、そんな長編小説のほうが、私には面白かったです。今回の短編集では、伊坂氏のストーリーテリングと人物描写のうまさが生きていないように思います。それなりに楽しめるのですが、伊坂作品を読んだことのない人にはお勧めしません。「ラッシュライフ」や「死神の精度」などの長編を先に読んでからこちらを読むことをお勧めします。 また、伊坂作品を多く読んだ私にとっては、「どこかで読んだこの言い回し」「あの作品にもこの言葉、あったな」という箇所がいくつかあって...ちょっと冷めた感じの読後感でした。 | ||||
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過去の物語とどこかリンクしている感じはCDでいうと「BESTアルバム」のような感じなのかもしれない。 この作品が著者の13作品目。なのでBESTのようなつくりもあってもいいのかな?って想います。 ずっと読んできた読者にとっては嬉しい限り。 | ||||
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