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R.P.G.
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R.P.G.の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 21~40 2/3ページ
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意外なのは犯人が誰だったか、ではない。誰が演技者だったか。そういう点で、この本はうまく読者の視点をずらしてきた。 大きな盛り上がり、えぐみはないかもしれない。でもこの本はおもしろい。そして興味深い。 | ||||
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うまい! やっぱり宮部みゆきは天才だ! 夜中に目が覚めて眠れなくなったので、読みかけの“R.P.G.”を手に取ったら、気づいた時には朝になってしまいました。 この値段でこのエンターテインメントが手に入るなんて安すぎるかも。厚さや装丁ではなくて、内容の面白さで本の値段が決められるとしたら、一桁高い価格でも良いくらいです。 一幕の舞台劇のような設定なので会話文が中心で、頁数の割にはあっという間に読むことが出来ます。こうしてネット上の掲示板に書き込んだりしている私には、そしておそらく皆さんも、ある意味では身近に、またある意味では距離を置いて読みたくなるような話が展開されますが、緻密な計算は柔らかな言葉使いで包み込まれているので、すらすらと読み進むうちにすっかり作者の術中にはまり込んでしまいます。皆さんもその快感をぜひ味わってみてください。 | ||||
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チャットで知り合った家族。そして実際の家族。あなたは、どちらに心を許しますか?そんなテーマを突きつけられたような気がしました。最後、犯人がわかる時は、読んでいて心が痛みました。まだ読んでない方はぜひ。 | ||||
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「リアリティーがない。」と、あまりいい評判を聞かないこの作品ですが、私は逆にリアリティーがありすぎると思いました。ネットの世界を知っているからかな?ネット上の「家族」が言う「ネットの癒し」もよく分かるし、また少しは頭の片隅にあるネットへの疑問というか、批判というか、、そのような私の気持ちは、ネットへ携わっていない武上刑事の口から語られる。だから双方の言い分に妙に納得してしまい、「リアリティーあふれてるなぁ」と感じました。宮部みゆき自身も言ってる様にこの作品は「真実ではない記述があるという、ミステリーとしては大変基本的なルール違反をしています」。普通真実が前提という文章に触れ、その中で推理し、作者の巧妙な文章にだまされ、「あー!」という驚きに遭うのがミステリーの愉しみなのですが、これは真実ではない記述があるので推理も出来ない。それでも「えー!」という驚きに遭うことは間違いなく、そんなルール違反も仕方がない・・・、むしろラストを知った時点でまた読み返してみると、「あながち嘘が書かれてるわけではない・・。」と巧妙な文章に気づくのです。「RPG」という題名、登場人物たちがそれぞれの役割を演じるところから来てるのかと思えば、様々な人たちの話を聞きながら予想外の展開を楽しんでいくという、読者がRPGの主人公だったのだと思いました。ネットの世界に携わっている人にお勧めです。ちなみにネットの世界のことばかり書いてしまいましたが、そこを離れ、リアルな家族についても考えさせられる物語です。 | ||||
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犯人はなんとなく予想してましたが犯人を特定するまでの武上がしかけた罠が予想外で楽しめました。なぜこんな手の込んだ罠をわざわざしかけたのかも作中で説明してあり細かい所まで設定してあるのがさすがだなーと感じさせられました。犯人の動機に対する武上のコメントで「それは、正義ではなく報復だろう」というのが印象に残りました。どんなにもっともらしい正論でもそれを盾に自分を正当化しようとすれば正論ではなくなっていくような気がします。おもしろかったのですがきれいにまとまり過ぎて物足りない感じがしたので星4つで。 | ||||
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長さ的に丁度良かったですね~後半は引き込まれるように一気に読んでしまいました。推理やトリックよりもそれぞれの心理描写を楽しむという感じでしょうかネットの持つ魔力が引き起こしてしまった悲劇・・哀しいですね | ||||
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悲しくなりますね・・・しかし父親は一美に待ったをかけようとしてこんな類似家族を築いたんではないような気がしますが。血の繋がりさえ無ければ出来る事って多々あるよなとなんだか虚しい気分になりました・・・。 | ||||
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中編ぐらいの長さであるこの「R.P.G」。物語に一気に引き込む構成力は健在で、中編ほどの長さであるが故、すぐに読み終えてしまった。私としては本書は十分に満足いったが、少し苦言を呈するならば、「推理」はわかってしまい(えっと驚かさせれる点もあったが)、家族の絆は癒しか?呪縛か?という根本的な問いが少し薄かったような気もした。それでも「家族」という問題を考えるにあたっては十分だろうが。現代はどんどん便利になっていく。そしてその代表とも思われるものが「インターネット」であろう。それの長所、短所を上手く描いてるな、と感じたことが私の中では1番心に残っている。「R.P.G」は現代だからこそ起こった事件であり、要因として直接的な人間関係を築こうとする意欲の希薄さ、間接的な人間関係を築こうとするのではなく、逃げようとする「弱さ」が露見した本ではなかったかと思う。1つ注意で述べとくが、私はインターネット上での人間関係を否定する気は全くない。むしろ私も利用しているし、インターネットは私にとっても欠かせないものである。なので、インターネットというものの長所、短所を見つめた上で、自分なりの人間性を高めようと、関係を「築く」ことは良いことだと思う。「逃げる」ことと「築く」ことは別、だと私は思ってます。 | ||||
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宮部みゆきは長編・短編、多数書いていますが、どれを読んでも期待をはずされたことはないです。この作品も、ぐんぐんとひきこまれて、最後に胸がしん、としてしまいました・・・最後の西条八十の詩がまたラストにふさわしく、グッドです。設定の意外さ面白さはそれに人間の悲しさや深さなど読んでいる人の胸に訴えるものがあって、これぞ宮部みゆき!て感じでした。クロスファイアで出てきてた婦警さんが出てきて、言う一言が(犯人が分かっちゃうので書けないけど)また悲しいのです・・ | ||||
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NHKでも後藤マキ主演でドラマ化されましたが、殺された父親がのめりこんでいた「ネット上の擬似家族」で繰り広げられる一種特殊な愛憎劇が見ものです。読みす進めていくうちに意外な人物が犯人であることがわかります。この本のもうひとつの見所は、犯人の心のゆれと向き合う警察官の真摯な姿でしょう。ちょっと涙が出そうになりました。 | ||||
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適度なボリュームを見て購入しましたが、かなり読みやすかったです。宮部ワールドはこの本の中でも保たれているが、これまでとは違う雰囲気を漂わせようとしていたのではないかと感じました。解説にも書いてありましたが、僕もアガサ・クリスティの舞台劇用の物語を連想しました(Black Coffee, Mouse Trapなど)。舞台がかなり固定的だということ、またちょっと非現実的な臭いがする点です。R.P.G.という題名もそれを連想させますし。ただ家族というテーマが中心に据えられていて、またしても犯人探し以外に考えさせられるか!という点では宮部ワールドは健在だと思いました。僕は犯人が誰かということよりも、家族って何?ということに注意が行った気もします。面白かったです。 | ||||
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皆さんのレビューが、「ネット上で擬似家族を演じなければ生きられない、現代人の持つ悲哀・・・」などという優等生的な感想に終止しているのが不思議に思われる。いつもいつも「魔術はささやく」「火車」「模倣犯」など、正攻法の推理小説を書いていられるか!そう、時には、シンプルだけどとっておきのネタ一本を大事に抱え、読者をあっと言わせることだけに主眼を置き、「どう?面白かったでしょ!」と子悪魔のような瞳で、読み終えた読者の顔を覗き込む、そんな宮部みゆきがあってもいいじゃないか!文庫本を閉じる瞬間、そんな爽快感で一杯になるとともに、ここまで有名になっても、平気でこのようないたずらを仕掛けることの出来る胆力に降参。ネーミングの巧妙さともあいまって、改めて思います。「さすが天才!」(追伸:でも、武上刑事と石塚刑事を、わざわざ登場させる必要って、あるのだろうか・・・) | ||||
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皆さんのレビューが、「ネット上で擬似家族を演じなければ生きられない、現代人の持つ悲哀・・・」などという優等生的な感想に終止しているのが不思議に思われる。 いつもいつも「魔術はささやく」「火車」「模倣犯」など、正攻法の推理小説を書いていられるか!そう、時には、シンプルだけどとっておきのネタ一本を大事に抱え、読者をあっと言わせることだけに主眼を置き、「どう?面白かったでしょ!」と子悪魔のような瞳で、読み終えた読者の顔を覗き込む、そんな宮部みゆきがあってもいいじゃないか! 文庫本を閉じる瞬間、そんな爽快感で一杯になるとともに、ここまで有名になっても、平気でこのようないたずらを仕掛けることの出来る胆力に降参。ネーミングの巧妙さともあいまって、改めて思います。「さすが天才!」 (追伸:でも、武上刑事と石塚刑事を、わざわざ登場させる必要って、あるのだろうか・・・) | ||||
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何を書かせてもソツがないというか・・・最後の最後には上手いなあと思っちゃいます。メールで始まる新しい感覚のミステリー。建築中の住宅で男性が殺された。その3日前に絞殺された女性と遺留品が共通している。殺された男性は会社員で妻と高校生の娘がいた。その他にネット上にも擬似家族を持っていた。ページの中にいくつか登場するメールがミステリーの深さを更に深める。擬似家族の存在がどういう影響をもたらしたか。タイトルの「R.P.G.」の意味はロールプレイングゲーム。ロールプレイングとは役割実演法のこと。ここでいう役割実演は擬似家族のことだったのかそれとも・・・ | ||||
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殺人のトリックというよりは、それに至る経過、動機が次第に明らかになっていく過程が面白い。今回は、犯人も被害者の1人だと思う。「自分の勝手で人を傷つけたら、それにふさわしい酬いを受ける」というセリフがとても哀しい。自分もそれと同じ人間になってしまっていることに気付かないのだから。事件が袋小路に迷い込んだとき、一人の刑事が全く違う視点から犯人の動機に気付く。いくら同情する余地があっても犯人を逮捕しなければならない刑事達のやりきれない気持ちが重苦しく伝わってくる。どうしてこんなことになったのか。お互いを理解しようとする気持ちがもう少しあれば、違った結果になっただろう。 「火車」などと比べて低い評価をする人もいるが、これにはこれの面白さがある。 | ||||
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種明かしになってしまうのであまり内容に触れないが、この本で起きた事件は決してありえないわけではないことだと思う。この話での犯人の心境や、ネット上に家族を持つことで寂しさや、生きている実感を得たkye parsonsに共鳴する方も少なくないはずだ。締めくくりの詩を私は甚く感銘した。まるでこの話の犯人の為に存在するかのように...模倣犯と比較して批評する方もいるが、模倣犯は模倣犯の楽しさがあり、R.P.GはR.P.Gのおもしろさが確かに存在するのだ。 | ||||
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宮部作品の長編大作の濃さをこれに追求するのは無理があるでしょう。でも、たまには宮部みゆきを肩の力を抜いて、息をとめずに楽に読むもの・・・もたまにはあってよいのでは?と思いますし、まあ、なかなか面白くできています。家族のあり方を十分問えるような問題提起的な側面もあると思いますしね。メディアやネットといったものに、宮部さんが興味を持っていることもわかるし、大作の一部の側面を切り取ってきた作品である、という見方をすれば、こういうのが、いくつか重なって大作になっていくんだろうなあ、とも思わせます。軽く読むには、十分に楽しめますよ。 | ||||
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この小説を読んで↑のような思いになりました。この面白さを誰かに伝えたいのでかきます。宮部みゆきさんの本はレベル7しか読んだことがなかったのですが、今回のRPGという題名に惹かれて買って3時間。あっという間に読んでしまいました。舞台は主に警察の取調室。インターネット上の擬似家族と現実だけが交錯するのかと思っていたらもう一つ、線がめぐらしてあります。そのことがあばかれたとき、驚きとともに爽快な気分でした。登場人物の気持ちに共感できる部分もあり、最後にはほろっとくる場面も。一度読んでみてほしい本です。 | ||||
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読んでいくとあっさりと「真犯人」が特定できて「ああ、なんだ。簡単な本だな。今までとは違うなぁ。」と思って一人でいい気になっていたら・・・。R.P.G.というタイトルも納得。なるほどね。なんだか、今までミヤベ作品を読んできた人へのプレゼントみたいな本でした。楽しかったです。 | ||||
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作者の本格ミステリーを期待してよんではいけない本。もともと作者は、そのような評価を期待して、この小説を書いてはいません。けれど、ロール・プレイング・ゲームという題名をつけた辺りが、作者が小説家として脂が乗り切っている証拠のような気がします。いわゆる“小説”とか“サスペンス”の常識を飛び越えて、純粋に読者を楽しませようとして、ぎりぎりのラインを、作者は歩いています。解説にも、アガサ・クリスティーのことが、ほんのちょっとだけ書いてありましたけど、私も読後、アガサ・クリスティーの“そして誰もいなくなった”を思い出しました。内容は、ぜんぜん違うのですが、なんていうか、似たような満足感というか、楽しみというか。 | ||||
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