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R.P.G.
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R.P.G.の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 1~20 1/3ページ
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宮部みゆき作品は時代モノを読んでいて、初現代モノ。 この人は人の表情とか動作をどうやって取材してるのか、若いふてくされた男子はともかく、若い女の子なんてちょっと古臭いと興醒めになりそうなだし、かなり周到に分析してるんだろなあ。動機とか心理描写とか。 時代モノはちょっと落語のようなデフォルメや風情を感じるけど、現代モノはリアリティとエキセントリックのバランスがキリキリしてるのが、現代モノ様式美というか。 ラストのネタバラシもえ~~そうなの?というところ、戯曲化されそうな小説でした。 | ||||
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『R.P.G』はとある家族の父親が殺害されてから始まる物語。 容疑者候補が数人挙がる中、突出して怪しい関係者がネット上での仮想の家族達。 殺害された父親が父親役、その他に母親、娘、息子が存在し謎の家族ごっこを行っており、オフ会で本人同士の面識もあるという奇妙なストーリーです。 本書のおもしろい所は、やはりネット上の仮想の家族という存在。 不気味だ。不気味すぎる。 ちょっとしたホラーですが、それぞれに人間味、思いがあり決してリアリティに欠けている訳ではありません。 突拍子もない設定に驚かれる方も多いでしょうが、昔はネット上でも「なりきり板」なんて掲示板も多くありました。ただ2001年に題材にできるとはなんと恐ろしい才能。 リアリティが欠けているように見えて、世間の暗い部分では確かに存在していましたね。 今読んでも斬新な設定に驚かされること間違いないでしょう。 | ||||
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宮部みゆきのミステリの中でも、このラストに脱帽しました! 素晴らしかったです。 | ||||
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物語の最初から犯人の目星がついていたのか! と言うのが終盤にわかって気持ちよかった 犯人をワナにはめるお話の方が読んでいて安心する | ||||
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まず旧カバーイラストの方が良かった。何か暗い感じであまり内容とリンクしてない様な(笑)本編はもうちょっと明るいです。軽めの文体で書かれてますが家族とは?絆とは?そんな事を考えさせられる一冊です。 星4つ | ||||
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ネットの掲示板で疑似家族を作って楽しむ、と言うアイディアはリアリティに欠けると思ったが、SNSが流行してる今、あり得ない事ではない、と考えが変わった。だが、やはり無理が感じられるのが難点。囮捜査も成立するものか、首をかしげてしまうが、そこに目を瞑れば巧みに構成され、抜群のストーリーテリングで読ませる面白い作品。犯行動機も考えさせられた。それぞれの「家族」に対する考え方の違いは、現代人の疎外感を良く表しており、小品ながら佳作。 | ||||
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初の宮部作品読破。 そうゆう風に持っていくのか、ミステリーとは、と最後まで読んで思った「仕掛け」に。 解説のパスティーシュというのは面白い。 | ||||
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親子の絆が希薄になった現代社会で、ネット社会に絆を求めて生まれた「仮想家族」。それによって、引き起こされた殺人事件。社会派ミステリーとして、ユニークな視点で問題提起がなされていると感じた。 物語の終盤になり、犯人が判明した時点では、ありきたりな真相で平凡な作品だと思ったが、文庫本の285頁まで読み進むと、世界が一変した。この事実は、全く予想だにしておらず、意表を突かれた。 ただし、犯人が所田良介を殺害した理由は理解しがたいものであった。 また、タイトルが秀逸。疑似家族のR.P.Gのことだと思っていたら、それだけではなかった。 (ネタバレ) あとがきで、作者は、地の文の中に真実でない記述があることを詫びているが、その部分を読み返してみると、自己紹介の後にそのことを使っているので、個人的には特に問題があるとは思わなかった。 | ||||
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ネット上の疑似家族の話である。だからと言ってそれがRPGではなく、その後の捜査がRPGなのだが。 さてそのネットだがこの10年の変遷の早さをしみじみと感じてしまった。 その当時はネットでの書き込みやメル友等説明が必要だったのだ。 今や、FBにLineと生活にもはや欠かせない道具となっている。 物書きも先端と思って描くとそれが一番陳腐化する内容だったりするから大変だ。 | ||||
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二つのRole Playing Game(役割演じ遊び)が登場する。 ネット上での役割を演じる遊びと、 警察での役割を演じる遊び。 解説を清水義範が書いている。 解説に画像遊び(Video Game)の役割演じ遊び(role playing game)に該当していないという記述「ただしこの小説の中にそのゲームは出てこない。」とがあるのが疑問。本文に2つもRPGを記述しているのに、ビデオゲームでないとRPGではないと思っているのだろうか。出版社や筆者が注意してあげればいいのに。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算361作品目の読書完。2011/04/20 | ||||
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流石一流の作家だ。 メールの文章内容・文字の使い方や、人間の心理を捉える表現力、 人物に命を吹き込む表現力に驚く。 若者の文化を切り口に、見事に現代社会人の心理を描写していると思う。 またそれを、大衆にも理解できるように丁寧に描写・表現している。 こんなミステリーは一般人には到底書ける代物ではない。 展開が見え見えだっただけに個人的には残念だった。 古典と皮肉られた解説付きで、これらも全て作者の思惑通りだったというわけだが。 | ||||
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推理小説を読まないので、犯人は誰かとか考えながら読む習慣がありません。 ただ、登場人物の心情を考えながら読むことは多いです。 そういう意味では、この作品はたまらない気持ちになりました。 「だから殺したんだ」って、どんな気持ちで言ったんだろうか。 どんな気持ちで聞いたんだろうかと、思いを馳せずにはいられません。 何度も読み返してしまいます。 | ||||
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だまされて喜ぶ僕たちは、マゾだ。 その一言に尽きます。 | ||||
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本書は2001年の夏に文庫書き下ろしで刊行された。文庫書き下ろしという形式が、彼女としてはめずらしい試みだったと記憶している。長編ではあるがほんとに短い作品で、数時間で読めてしまう軽い分量なのに内容の濃さはなかなかのものだった。 清水義範が解説でも言及しているが、本書は一幕の舞台劇である。その試みは、作者の意図する以上の効果をもたらしている。 密室(厳密にいうと一部屋ではないが)で繰り広げられる真相への道程は、サスペンスを盛り上げページを繰る手をはやめる。 ネット上での擬似家族という今日的なソースを扱いながら、真相にいたってやはり作者がいつも問いかける人間としての感情の揺らぎが出てくるあたり、うまいなぁと思ってしまう。 犯人が誰か?という謎は物語半ばでわかってしまう。これは誰が読んでも一目瞭然だろう。だが、最後に映画「スティング」ばりの大仕掛けが明かされる。これには完全に、してやられた。まったくもって、完璧にノックアウトされてしまった。タイトルの意味がここでいきてくる。ああ、なるほど。このタイトルはこういう意味でもあったのか、てな感じだ。「あとがき」で、作者が書いている『ミステリーとしては大変基本的なルール違反』というのは、あまり気にならなかった。そんなに気にしなくてもいいんじゃないの?まっ、それはともかくさすが宮部みゆきと唸ってしまった。もっとも、この作品以降そういう現代ミステリはあまり書かれなくなってしまったのだが。あっ、そうそう。本書には「クロスファイヤ」と「模倣犯」のあの人たちが登場する。これも、あの二作を読んでいる人にとってはうれしい試みである。 | ||||
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R.P.G.タイトルが面白いですね。 タイトルどおりゲームみたいな作品です。 ただ、ゲームのからくりは、途中で判ってしまう人が多いかも知れませんが。 あと、過去の作品の登場人物を出すと言うのは、出版社の販促戦略か、 それとも作者の手抜きでしょうか。 別にこの人たちでなくても良い様な気がします。 | ||||
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最後の最後まで読んで、タイトルに納得・・・の一冊。 宮部みゆきらしい巧妙さで描かれたストーリーではあるものの、内容は物足りなく感じる。 感情移入できる魅力的な登場人物が居ないからなのかもしれない。 他の方のレビューでもあるが、犯人を推量して読むとあまり面白くないかもしれない。 単純にストーリーを目で追うことだけをオススメする。 | ||||
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犯人を推理して読むと、案外早く真相に気付いてしまうかもしれません。そして、「犯人を当てること」=推理小説だという人には、かなり物足りないでしょう。しかし、それ以外のところでこれはやられた、と思います。掟破りという人もあるかもしれませんが、それぐらいならクリスティもやっているので問題ないと思います。 タイトルの「R.P.G.」について、清水氏の解説が、やや的外れに思えました。 | ||||
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この話は取調室とその隣室との間で進んでゆく。まるで一幕劇のようだ。実際、一幕劇として脚本にしても十分通用すると思う。読後に「やられた!!!」と叫び、もう一度本編を読み返したのは、私だけではあるまい。私としてもこんなことは、我孫子武丸氏の「死にいたる病」以来無かったことだ。 ちなみに、この作品には、「クロスファイア」の石津ちか子刑事と、「模倣犯」の武上刑事が出ている。そういう点ではこの2作品も併せて読めば、なお楽しめる作品である。 | ||||
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正直宮部さんは風呂敷広げるのは上手いけど、畳むのは下手な人だと思っていました。 読み始めは面白くてどんどん読み進んでいっても、終わりに腰砕けになるというか・・・・・ 今回の作品は今まで読んだ宮部さんの作品の中では最高に面白かったです。 ミステリーの常道というか掟破りにガッカリした方もいるようですが、私はそれ程こだわらないので単純に面白くてよかったです。 タイトルの「R.P.G.」がネット上の「擬似家族」だけではなく、もう一つ意味があった事にラストで気付かされます。 ただそれに関してもいきなり提示されるのではなく、途中にはそれなりのヒントがあったりして推理する楽しみも提供されていました。 もう一度読み返してもいい位の作品です。 | ||||
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