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R.P.G.
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R.P.G.の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 41~60 3/6ページ
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うまい! やっぱり宮部みゆきは天才だ! 夜中に目が覚めて眠れなくなったので、読みかけの“R.P.G.”を手に取ったら、気づいた時には朝になってしまいました。 この値段でこのエンターテインメントが手に入るなんて安すぎるかも。厚さや装丁ではなくて、内容の面白さで本の値段が決められるとしたら、一桁高い価格でも良いくらいです。 一幕の舞台劇のような設定なので会話文が中心で、頁数の割にはあっという間に読むことが出来ます。こうしてネット上の掲示板に書き込んだりしている私には、そしておそらく皆さんも、ある意味では身近に、またある意味では距離を置いて読みたくなるような話が展開されますが、緻密な計算は柔らかな言葉使いで包み込まれているので、すらすらと読み進むうちにすっかり作者の術中にはまり込んでしまいます。皆さんもその快感をぜひ味わってみてください。 | ||||
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今までに読んだことのないタイプの推理小説でした。最後のどんでん返しには「そう来たか…」としか言いようがなかったです。しかし全体としては印象の薄い本でした。読んでいる時はなかなか熱中して読めたのですが… | ||||
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デビュー作以来全作品を即購入してきたファンでしたが、この作品でショックを受け2年ばかり離れてしまいました。まさに、宮部みゆきともあろう人が、という思いでいっぱいです。地の文で●●●●てはいけないのは、ミステリのお約束ではありません。小説のお約束です。これを破るには、後書きでちょろっとエクスキューズを添えるぐらいのことでは全くダメで、いわば実験小説としての覚悟と準備が必要です。こんな言葉は使いたくないのですが、調子に乗ってしまったとしか言いようがありません。宮部作品の汚点だと思います。ただ、途中までぐんぐん読ませるパワーだけは健在です。 | ||||
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殺されたのは、ネット上に誕生した仮想の家族の「お父さん」。お父さんの死は、仮想家族の「お母さん・息子・娘」と関係しているのか。ネット上の人間関係を描きつつ、演劇風な物語は進行する。物語自体が、1つのゲーム的になっている感じ。少しずつ断片を集めながら、最後の答えに向かっていく。ただ、結末に至ることが答えを見つけることでなく、結末は始まりなのでしょうか。刑事の口にする詩の断片が、美しくも悲しいです。ネット上の関係と、現実という問題。これから来る時代でこそ、問われていく問題のように思われます。大変に先駆的だったのでしょう。むしろ、本当に問題になるのはまだまだ先の時代なのかも知れません。 | ||||
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チャットで知り合った家族。そして実際の家族。あなたは、どちらに心を許しますか?そんなテーマを突きつけられたような気がしました。最後、犯人がわかる時は、読んでいて心が痛みました。まだ読んでない方はぜひ。 | ||||
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「リアリティーがない。」と、あまりいい評判を聞かないこの作品ですが、私は逆にリアリティーがありすぎると思いました。ネットの世界を知っているからかな?ネット上の「家族」が言う「ネットの癒し」もよく分かるし、また少しは頭の片隅にあるネットへの疑問というか、批判というか、、そのような私の気持ちは、ネットへ携わっていない武上刑事の口から語られる。だから双方の言い分に妙に納得してしまい、「リアリティーあふれてるなぁ」と感じました。宮部みゆき自身も言ってる様にこの作品は「真実ではない記述があるという、ミステリーとしては大変基本的なルール違反をしています」。普通真実が前提という文章に触れ、その中で推理し、作者の巧妙な文章にだまされ、「あー!」という驚きに遭うのがミステリーの愉しみなのですが、これは真実ではない記述があるので推理も出来ない。それでも「えー!」という驚きに遭うことは間違いなく、そんなルール違反も仕方がない・・・、むしろラストを知った時点でまた読み返してみると、「あながち嘘が書かれてるわけではない・・。」と巧妙な文章に気づくのです。「RPG」という題名、登場人物たちがそれぞれの役割を演じるところから来てるのかと思えば、様々な人たちの話を聞きながら予想外の展開を楽しんでいくという、読者がRPGの主人公だったのだと思いました。ネットの世界に携わっている人にお勧めです。ちなみにネットの世界のことばかり書いてしまいましたが、そこを離れ、リアルな家族についても考えさせられる物語です。 | ||||
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犯人はなんとなく予想してましたが犯人を特定するまでの武上がしかけた罠が予想外で楽しめました。なぜこんな手の込んだ罠をわざわざしかけたのかも作中で説明してあり細かい所まで設定してあるのがさすがだなーと感じさせられました。犯人の動機に対する武上のコメントで「それは、正義ではなく報復だろう」というのが印象に残りました。どんなにもっともらしい正論でもそれを盾に自分を正当化しようとすれば正論ではなくなっていくような気がします。おもしろかったのですがきれいにまとまり過ぎて物足りない感じがしたので星4つで。 | ||||
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長さ的に丁度良かったですね~後半は引き込まれるように一気に読んでしまいました。推理やトリックよりもそれぞれの心理描写を楽しむという感じでしょうかネットの持つ魔力が引き起こしてしまった悲劇・・哀しいですね | ||||
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悲しくなりますね・・・しかし父親は一美に待ったをかけようとしてこんな類似家族を築いたんではないような気がしますが。血の繋がりさえ無ければ出来る事って多々あるよなとなんだか虚しい気分になりました・・・。 | ||||
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「R.P.G.」いくつもに仕掛けられています。ミステリーとしては、あまりどきどき感もなく、淡々としたストーリー展開ですが、日常にありえそうな怖さが残りました。 | ||||
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中編ぐらいの長さであるこの「R.P.G」。物語に一気に引き込む構成力は健在で、中編ほどの長さであるが故、すぐに読み終えてしまった。私としては本書は十分に満足いったが、少し苦言を呈するならば、「推理」はわかってしまい(えっと驚かさせれる点もあったが)、家族の絆は癒しか?呪縛か?という根本的な問いが少し薄かったような気もした。それでも「家族」という問題を考えるにあたっては十分だろうが。現代はどんどん便利になっていく。そしてその代表とも思われるものが「インターネット」であろう。それの長所、短所を上手く描いてるな、と感じたことが私の中では1番心に残っている。「R.P.G」は現代だからこそ起こった事件であり、要因として直接的な人間関係を築こうとする意欲の希薄さ、間接的な人間関係を築こうとするのではなく、逃げようとする「弱さ」が露見した本ではなかったかと思う。1つ注意で述べとくが、私はインターネット上での人間関係を否定する気は全くない。むしろ私も利用しているし、インターネットは私にとっても欠かせないものである。なので、インターネットというものの長所、短所を見つめた上で、自分なりの人間性を高めようと、関係を「築く」ことは良いことだと思う。「逃げる」ことと「築く」ことは別、だと私は思ってます。 | ||||
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奇妙な事件が発生。捜査をしながら色んな糸をたぐってると、とんでもない事実が判明…。しかし、作品タイトルで半分ネタバレされていて、いつになったらタイトルと関係する展開になるんだろう、と思いながら読んでしまったため、ストーリーとしての展開が足りなく感じてしまいました。ページ数も少ないし、宮部みゆきが途中でどういうメッセージを伝えたいかわからなくなったのでは…という印象も受けてしまいました。もうちょっとネット社会の弊害や怖さについて触れてもらいたかった。それはさておき、推理ものとしては最新のネット事情を取り入れていて、斬新で面白かったです。 | ||||
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宮部みゆきは長編・短編、多数書いていますが、どれを読んでも期待をはずされたことはないです。この作品も、ぐんぐんとひきこまれて、最後に胸がしん、としてしまいました・・・最後の西条八十の詩がまたラストにふさわしく、グッドです。設定の意外さ面白さはそれに人間の悲しさや深さなど読んでいる人の胸に訴えるものがあって、これぞ宮部みゆき!て感じでした。クロスファイアで出てきてた婦警さんが出てきて、言う一言が(犯人が分かっちゃうので書けないけど)また悲しいのです・・ | ||||
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ヌルい!!!折角良いテーマなのになんでこんな「ただの警察小説」にしてしまったの。某人物の話す言葉、しぐさですぐ犯人が分かるのよ(笑)ラストのオチにしても日本の警察のタチの悪いのは諸外国に有名なので「そうだったのか。ふ~ん」程度の感想しか浮かばない。そもそもこの「家族とは一体なんなのか」「生まれたからずっと縛られ続けるべきものであるのか」「本当に守るべきものなのか」「拠り所じゃなくなった家族とは一体なんなのか」という答えの出ない問いを「警察小説」でやってしまうのはそもそも「絶対に」無理がある。感情移入できません警察に。推理小説でも無理でしょう。それこそ著者の人間性「そのもの」が真正面から問われるからです。「売る為」の小説の売れっ子にこのテーマは書けません絶対に。だから全てにおいて中途半端。もっと人を、人間を観る。もっと掘り下げて書く。警察云々は一切無し。殺し云々も一切無し。「真正面から」問いを投げかけそして「私はこう思う」と書くのがテーマに対する最大限の敬意だ。これにはそれは感じられない。テーマの上っ面だけ「ちょこっと」触れただけ。この程度の内容でタイトルに「RPG」と名づけるに値しない。タイトルセンスに引かれて買ったのに。ちょっと残念です。☆三つ | ||||
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NHKでも後藤マキ主演でドラマ化されましたが、殺された父親がのめりこんでいた「ネット上の擬似家族」で繰り広げられる一種特殊な愛憎劇が見ものです。読みす進めていくうちに意外な人物が犯人であることがわかります。この本のもうひとつの見所は、犯人の心のゆれと向き合う警察官の真摯な姿でしょう。ちょっと涙が出そうになりました。 | ||||
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適度なボリュームを見て購入しましたが、かなり読みやすかったです。宮部ワールドはこの本の中でも保たれているが、これまでとは違う雰囲気を漂わせようとしていたのではないかと感じました。解説にも書いてありましたが、僕もアガサ・クリスティの舞台劇用の物語を連想しました(Black Coffee, Mouse Trapなど)。舞台がかなり固定的だということ、またちょっと非現実的な臭いがする点です。R.P.G.という題名もそれを連想させますし。ただ家族というテーマが中心に据えられていて、またしても犯人探し以外に考えさせられるか!という点では宮部ワールドは健在だと思いました。僕は犯人が誰かということよりも、家族って何?ということに注意が行った気もします。面白かったです。 | ||||
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「ネット上の擬似家族」ってなんだろうと不思議だったのですが 「ネットで知り合った同士で家族ごっこをして遊んでいた」という事でした。 推理小説なので詳しくかけないのですが、 飽きずに最後まで面白く読みました。 しかも最後まで犯人解りませんでした。 (途中で違う人を犯人だと思っていた。) 私の場合、 著者の本の読後感はいつも「面白い少女マンガを読んだみたい」なのですが この本は特にそれが強かったです。 | ||||
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ひょっとしたら本書は解説で清水義範氏が言っているアガサ・クリスティを意識して、作品全体が宮部みゆきにとっての「ロール・プレイング」であったのか!、な?、と思いました。ネットを題材として、いかにも現代風な味つけっぽくしてありますが、中身は確かに何か懐かしさをも覚えるテクニックを感じます。最後の“詩”が全体の雰囲気を悲しく包み込みます。 | ||||
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単行本にするには短すぎるが、短編として文庫にするには長すぎる。そんな帯に長し、たすきに短し、という理由で書き下ろし文庫にされたのが本作。どんでん返しはあると知っていたから、犯人がわかったときは、あら、オレもそう思ったよ、まだページ数はあるな・・・。と意外な自分の推理力に酔ってしまったが、くそう。終盤にでかいのがあったよ、どんでん返し。これはわからん。予想外の展開、間違いなし。小説書く人も参考になるのではないでしょーか。さて、本の紹介ってこんなもんだろ、と他のネットの「R.P.G」評を見ると・・・。「残念ながら途中ですべてわかってしまった。 あれがわからなければかなりおもしろかっただろう。 純粋だったころに戻りたい」ふん、どうせ、オレは尡?説読みなれてないさ。見事にびっくりしちゃったよ。あー純粋で得したぜい! | ||||
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皆さんのレビューが、「ネット上で擬似家族を演じなければ生きられない、現代人の持つ悲哀・・・」などという優等生的な感想に終止しているのが不思議に思われる。いつもいつも「魔術はささやく」「火車」「模倣犯」など、正攻法の推理小説を書いていられるか!そう、時には、シンプルだけどとっておきのネタ一本を大事に抱え、読者をあっと言わせることだけに主眼を置き、「どう?面白かったでしょ!」と子悪魔のような瞳で、読み終えた読者の顔を覗き込む、そんな宮部みゆきがあってもいいじゃないか!文庫本を閉じる瞬間、そんな爽快感で一杯になるとともに、ここまで有名になっても、平気でこのようないたずらを仕掛けることの出来る胆力に降参。ネーミングの巧妙さともあいまって、改めて思います。「さすが天才!」(追伸:でも、武上刑事と石塚刑事を、わざわざ登場させる必要って、あるのだろうか・・・) | ||||
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