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イレーナの帰還
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イレーナの帰還の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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前作では主人公が死刑を逃れるために毒味役として命を繋ぎ、したたかで懸命に成長しながら復讐と愛や友情を手に入れる物語だった。今回は「うっかり突っ走る主人公がそのつど瀕死になりながら最強になる話」だった。 読み終わった今の感想といえば… イレーナ、魔法強すぎ。ボウ(武器)強すぎ。次々に襲われすぎ。疲れすぎ。(ことあるごとに全力を使い果たしてボロボロになる) そしてなにより……勝手すぎ。 まだ未熟だから一人で動くなと言われているのに独断で動いて疲れ果てる。 それでひどく叱られて、『次は絶対にここにいろ』と言われてもなお、このままじっとしていられない!と理由をつけては飛び出していく。 あんたはなにを反省したんだと問い詰めたくなる。 飛び出したイレーナの念入りな準備は(少なくとも本人にとっては入念)、だいたい予期せぬ油断か不意打ちで無駄になり、奇跡的な幸運で窮地をしのぎ、いつも死ななかっただけありがたい状態になる。 ギリギリのボロボロ。 物語的に予感していた不意打ちならわからんでもないが…なんというか、イレーナを窮地に落とすために、とりあえず急襲させましたって展開もだいぶある気がする。 ゴールとアレアって結局なんだったの。 そして実は伝説の魔法使いのイレーナ。 どんな窮地に立たされようと、相手の心に入るか、飛び出しナイフで奇襲するか、負け知らずのボウでぶん殴るか、愛しのヴァレクがなんとかしてくれる。 ほぼほぼ無計画でも、最強スペックと幸運、切り札ヴァレクのおかげで場当たり的に勝つ。 もっと念入りに、妨害してきそうな危険分子も前もって調査、ヴァレクに頼んで潰しておくくらいの準備をしていれば余裕で勝てたでしょと呆れてしまう。 前作の方が落ち着いて読めた。 主人公の分別もあったし、毒薬の知識はリアルで、ボウや解錠の訓練も生きていくための最低限の護身術って感じが良かった。 今作では、ボウは大抵の男どころか師匠のコンビも倒せる強さに成長し、魔法では他人の思考を覗き見して行動も支配できるイレーナは国内最高峰。 あんたが敵に取り込まれたらヤバいと言われているのに独断で何度も瀕死になる身勝手な女を、ヴァレクが甘やかしてこってりベタベタ。 だいぶくどい。 というか「味覚の鋭さと、賢さ、頑張りで懸命に運命を切り開く女の子」がきれいさっぱり消えた。 「疑い嫌ってくる周囲の人々を前例のない魔法で嫉妬と警戒をさせ、誰も助けないホームレスを助けてあげちゃう優しさを持ち、馬と会話し、被害者を助けられるのは自分しかいないとわかっていながら勝手にすぐ窮地になり、国境を越えて追いかけてきた高スペック彼氏とイチャつく女」です。 いま流行りの悪役令嬢ポジ? 魔術師高官、部族の指導者、王位継承者、ホームレス、馬でさえも、イレーナに嫌悪か協力をあおいで次々とコネが繋がってゆく。 イレーナ無双。いつのまにそんな完璧になったんですか。転生勇者かよ。 きっと3作目のイレーナはますます身勝手で無計画でなんかしらの理由で世界中に嫌われて最高に強くて幸運でヴァレクに甘やかされるんでしょうね…。 面白いと言えば面白いんだけど、もう毒味役でもないし、メアリー・スーみたいになってきたから微妙…。 あと、前作とは翻訳家が変わったせいか、英文の直訳表現が多く、テンポが悪かった。 筋弛緩剤を打たれたことを『濡れた帽子をかぶってしまった』と訳したり。 身体がいうことをきかないのを指す表現なんだろうけど、前後の文章に全く出てこない帽子がいきなり出てきて『ん??』となる。 | ||||
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第一部がセールで安く買えおもしろかったので、続けて購入しました。 前作と比較して、序盤は話の進みが遅く感じられましたが、次第にスピード感が増してきます。 とは言え、人物描写が深いわけではなく展開が強引に感じられました。 数々のピンチと魔術師養成所での経験により、急速に魔術師としての能力を開花させていくイレーナ。 しかも、格闘技術も格段の進歩を見せます。ちょっと強すぎかも。 普段ファンタジーは読まないのですが、この作品は結構バイオレンスでした。割合あっさりと人が殺されたり、「レイプ」なんて単語が結構出てきたりして、ちょっと嫌かも。 | ||||
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「毒味師イレーナ」の続編。スタディシリーズ三部作の第2部である。毒味師としてのイレーナは物語には登場せず、第1部で目覚めた魔法使いとしての技量を身につけることから始まる。故郷に帰り、家族と再会するが、再会直後のギクシャクした関係からどのように修復していくかも読みどころ。国が別れてしまった恋人との再会や、馬とのほのぼのとした会話など、よりファンタジー色が全面に出てくる。前作の「毒味師イレーナ」 がファンタジー色を抑えていたので、私は世界観に浸れたが、本作品は普通のファンタジーになってしまい、自分には合わないようになってきた。第三部の「最果てのイレーナ」を読むかどうか微妙なところである。ここまで来たら読むしかなさそうだけど。 | ||||
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苦境にある女性が困難な冒険を通して友情や愛を獲得しながら成長してゆく物語でしたが 後半になると経験値が溜まりすぎてチートになりすぎた、ような。 いきなりものすごいご都合展開が来て、これでシリーズ終了かと思ってしまうほどシラケました。 そこまではワクワクしながら読めたのに、この主人公無双は残念。 | ||||
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本作は原題にStudyがつく3作シリーズの第2弾。第1弾は『』異国で死刑判決を受けながらも生き延びたイレーナは14年ぶりに故郷に帰国する。14年前に拉致されたのちの帰国は歓迎されると思いきや、敵国の密偵ではないかと疑われる。故郷でも孤立無援の中、イレーナはどう生き抜くのかという点が物語の幹となる。 冒頭の状況は第1作ほどではない、密偵と疑われながらも本作では拉致帰還者としての待遇を受ける。魔法使いの才能があるということで魔法学校に入学するが、そこでも密偵の疑いをかけられたままだ。しかし帰国先の人物の魅力が乏しい。イレーナを疑う急先鋒に実兄のリーフがいるのだが、本作では小物に描かれている。ラスボスらしきものもいないではないが本作ではさわり程度だ。大きな敵と困難が最も主人公の魅力を引き出すのだが本作では乗り越えるべき強敵は顕在化していない。本作でよかったのは魔法で意思疎通のできる個性的な動物とのやりとりだ。素朴でありながらも自我を持ち人間に接している馬とイレーナのふれあいはきめ細やかに描かれ、重要な役割を演じている。 前作に比べ緊迫感を欠いた展開だったのは布石置きの回だったからだろうか。しかし次作で完結というのであればおそらく3作目が出れば手に取るだろう。主人公のキャラは十分立っているので、自作できれいに着地してくれればよいシリーズものになるだろう。 | ||||
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