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(短編集)

刺青の男



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刺青の男の評価: 4.39/5点 レビュー 18件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(3pt)

荒唐無稽のようだが起こりえるかも

荒唐無稽で不思議なSF短編小説。娯楽としてまあまあ楽しめた。
「タイタンの妖女」「ウは宇宙船のウ」同様、自分の中にはない感覚で書かれており
なかなか感情移入しづらい。他の作品を読む気になれないかも。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.17:
(5pt)

兎に角、面白い!! 凄い。

スティーブン.キング的でもあり、星新一的でもあり、その枠をも超えた凄さと面白さ
に魅了!!! 60年以上前の作品なのに色褪せぬ感性と先進性。kindleで
この本の出合えた事は、今年最大の収穫であり幸運! 

20篇からなる短編集であるが、
スティーブン・キング的な作品は、「長雨」と「ゼロ・アワー」。
星新一的な作品は、「狐と森」と「マリオネット株式会社」。
一番感慨深い作品は「火の玉」。神とは?と哲学的な切り込みが凄い!
一番heartfulな作品で好きなのは「ロケット」。

もっともっとレイ・ブラッドベリの作品を読みたい。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.16:
(5pt)

尊い

こんなに面白い作家だとは思っていなかった。

フィリップKディックさんを好きで読んでいたけど、ハヤカワさんの装丁がとても良いですね。
気分が上がります。

こちらもその流れで買いました。
以前より気にはなっていたけど。

早く出会いたかったです。

近所の本屋では、軒並み「華氏〜」と「火星年代記」しか置いていないのが残念。

眩い夢の感覚が好きです。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.15:
(5pt)

惹きこまれる

レイブラッドベリの物語は、今の時代を描いているかのよう。
作家の想像力の凄さに感服です。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.14:
(5pt)

Thoughtful SF novel

A man’s tattoo is moving only on the night and it shows the future of a person who seeing it.
Every moving turned to little scary, interesting or thoughtful stories and all of it has SF taste like alien, the other planet and new technologies. I’m sure you’ll like it after you read it. Try it.
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.13:
(5pt)

大宇宙を舞台にした、刺青が語る夢と希望に満ちたスペースファンタジー!!

非常にロマンティックな宝石の輝きに満ちた、傑作短編集である。【ロケット・マン】では親子愛、夫婦愛が見事に描かれていて感動的である。レイ・ブラッドベリの代表作である【万華鏡】では、宇宙船が宇宙空間でまっ二つになり、船外に放り出された何人かが、それぞれの方向へ四散する。絶望的な状況で、憎みあっていた二人が友情を取り戻すシーンは感動的である。【町】では、ある惑星の町は待ち続けていた二万年も。地球の人間をやがて…。レイ・ブラッドベリの奇跡的な短編集である。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.12:
(3pt)

この読書でしか味わえない感覚

バラエティに富んだ数々のお話で、このように気持ちの振れ幅をもっていくのだとストーリーのうまさにびっくりでした。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.11:
(5pt)

これ読めば生き方の道筋が見えて来る

これは生命に対する概念を根本から変えさせてくれる
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
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No.10:
(5pt)

傑作

クリミナルマインドというアメリカのドラマを見ていた時、この本が傑作だと登場人物が語るシーンがあった。火星年代記はすでに読んだことがあったが、ブラッドベリの本はそれ以来読んだことがなかったので久しぶりに読むことにした。
率直な感想を言うと、一瞬で読み終わってしまった。あまりにも文章運びが華麗で読者を引き込むからだ。それぞれの短編が読者に語りかけるある種の寓話にも感じられた。火星年代記に比べはるかに読みやすいと感じたのは、その本を読んだ時私がまだ幼すぎたからだろうか。
刺青の男はまた話の内容を忘れた頃に読み返したい、そう思う本だった。果たして内容を忘れる日が来るのだろうか、という疑問は別として。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.9:
(4pt)

月明かりの下、男の刺青が語る18の未来夜話

虫の音、草いきれ、白い月光の下、私が出会った男の「刺青」が未来を語る。
ときに妖しくときに恐ろしくうごめきながら・・。

ハヤカワ文庫(1976年旧版。kindle版の表紙のもの)のレビューですが、
2013年のこの「新装版」と変わっていないと思われるのでここにレビューします。
64年前に100年以上先の未来を描いた18の短編集。干し草や土の匂いを感じる、
懐かしい未来。不信や恐怖に彩られた暗澹たる未来。
田舎を放浪する主人公が出会う不思議な老人。
この老人が語り部と思いきや、語り部は全身にわたる18の刺青。
ひとつひとつに繋がりはありませんが、卓越したアイデアのプロローグとエピローグに
挟まれることにより、人類の未来の幻視という背骨が1本通りました。

1つ1つの短編は素晴らしくそれぞれ忘れがたいですが、年月が経て再読したところ、
この刺青の男そのものの存在が焼き付いていることに気づかされました。
この男は何十年もアメリカの片隅をさ迷い、彫った老婆を探し、
そして秘密の共犯者を増やしながらこの後もさすらっていくのでしょう。
その時々に違う妖し世の未来を背負って・・。

美しくて儚くてそして悪夢的な短編に若干の出来の差があるのはしかたないですが、
いずれもしたたる詩情、ワンダー、少しの甘酸っぱい涙、厭世観、
時に愚かで時に優しい人間像が溢れています。英語不如意ですが、
小笠原豊樹さんの翻訳は読みやすくこなれている印象です。

身もだえするほどの心細さと儚さに満ちた語り継がれる傑作「万華鏡」。
夕空を見上げる度に思い出します。
そして、未来にあっても人間の絆と営みのいじらしさを描く「今夜限り世界が」。
なぜかgood old Americaを感じさせる優しき父親像の「ロケット」「ロケット・マン」。
我々への警句「その男」「火の玉」「訪問者」「コンクリート・ミキサー」。
ホラーともいえる「街」「ゼロ・アワー」・・。

本作は1968年に映画になっています。劇場公開されたきりのようで、
ディスクは現在オンデマンドのDVD-R(リージョン1となっているサイトもあれば
オールとなっているサイトもあります)importのみの発売です。
本作から3篇を選んだオムニバス映画です(「長雨」「草原」「今夜限り世界が」)。
ロッド・スタイガーがOP, EDで刺青の男(および各編の主役)に扮しています。
邦盤の発売が待たれます(ワーナー映画)。
冒頭のみ観たことがありますが雰囲気は出ていて音楽が不穏で良さげでした。
また別に米のTVシリーズ、Ray Bradbury Theaterでは「長雨」「草原」は映像化されているようです。
こちらも邦盤化が待たれます。
ブラッドベリには「火星年代記」という傑作があり、本作は星4つとしますが限りなく5つに近いです。
SFという体裁にとらわれず、多くの方に幻想抒情詩人、今は亡きレイ・ブラッドベリを
楽しんでいただきたいです。まずは本作を含め、
早川文庫、創元推理文庫のものでしたら間違いはありません。

宇宙時代をすでに迎えている我々ですが、どのようにそんな未来に向き合うべきかを、
詩人の眼と心を持ったブラッドベリはこれからもその著作を通して提示し続けます。

The Illustrated Man by Ray Bradburry. , 1951
日本版、ハヤカワ文庫、1976年初版
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.8:
(5pt)

ニクイねぇ!

「ロケットだの、火星人だの、金星人だの、子どもじゃあるまいし、バカバカしい!」なんて人におすすめ。 ダマされたと思ってどうぞ。 女性にもおすすめします。 「低次なセンチメンタリズム」と笑わば笑え。 オレは泣ける。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.7:
(4pt)

イメージの万華鏡

私のブラッドベリ・ベストは「火星年代記」なのですが、これは時間を旅する女に刺青を刻まれた男の、刺青が語る物語、という構造と、ブラッドベリの屈指の短編、「万華鏡」が入っているので、度重なる引越しの間もずっと売らずに来た短編集。読み返すと、火星年代記よりは、個々の短編のバラエティーに富んでいる、かもしれない。「万華鏡」以外に、宇宙に取り付かれた男とその家族の物語「ロケット・マン」や、アシモフあたりが書いていてもおかしくなさそうな「マリオネット株式会社」、ベスターの「祈り」をちょっと思い起こされるような「ゼロ・アワー」なんかもいいなあと思います。オチがもうちょっと別のやりかたがなかったのかなあ、、、と思わないでもないですが。どなたかも書かれておられましたが、小笠原さんの訳は美しいです。火星年代記とともに、この物語もこの訳のまま読み継がれてほしいなあと。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.6:
(5pt)

刺青が語る十八の未来幻想

収録作品
プロローグ 刺青の男
草原
万華鏡
形勢逆転
街道
その男
長雨
ロケット・マン
火の玉
今夜限り世界が
亡命者たち
日付のない夜と朝
狐と森
訪問者
コンクリート・ミキサー
マリオネット株式会社

ゼロ・アワー
ロケット
エピローグ

見知らぬ男の刺青が語り紡ぎ出す18の未来幻想。
少年時代は輝くような思い出や憧憬だけでなくグロテスクな恐怖に彩られ、眠れぬ夜の悪夢に満ち溢れている。ブラッドベリは生涯その感覚を研ぎ澄まされたまま持ち続けた人だが本書にもそのダークサイドが如実に現れている。(「草原」の子供たちの不気味さがまさに象徴的)
叙情的かつ厭世的な「万華鏡」や「ロケットマン」の美しさは特筆すべきだが、不穏で破滅的な終末感を漂わせる他のエピソード一編一編が珠玉の傑作短編集(1951年発表)

(これは蛇足だが、詩人・岩田宏でもある小笠原豊樹氏の訳文は素晴らしく美しい。昨今盛んな新訳の意義は充分認めるが、本書は是非このままの版で読み継がれて欲しいと思う。)
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
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No.5:
(5pt)

訃報に接し...

FBの知り合いから訃報をきいて、改めてオススメというこちらを読みたくなり購入しました。 どちらかというとアシモフをよく読んでいて、食わず嫌いで余りブラッドベリには手を伸ばしていなかったですが、今この年になって読んで良かったと思いました。 面白い!
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
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No.4:
(3pt)

SFの古典として襟を正して読みましょう。

こんな名作をこんな年になるまで読んだことがありませんでした。

もう40数年前に少年マガジンの冒頭の絵で紹介する本みたいな特集みたいのがあって(かな?)、そこでこの「刺青の男」の筋書きがおどろおどろしく描かれていました。

きっと怪奇SFなんだと思って、ずっと思い込みが続いたのですが、なんのことはない単なるショートSF集でした。

詩的な内容を期待もしていたのですが、うーん、それよりも同じオチが多くて。
1951年という発表年を考えれば内容の素晴らしさはわかるのですが、今の厚みをましたSFに比べると拍子抜けのする話が多く、これも時代なのでしょうね。

もっとも、現代のSFの礎を作った一人がレイ・ブラッドベリなのはまぎれもない真実です。

この小説集は、それゆえ、古典として読むのがふさわしい態度なのでしょうね。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.3:
(2pt)

アイデアは・・・さすがブラッドベリ!

男の身体にかかれた絵が物語をはじめるというアイデアは、さすがSF王ブラッドベリ! でも、短編の内容は統一感が乏しく、せっかくのアイデアが、ただ短編集を長編に見せるための一技巧のように使われているだけで、とても残念です。 しかし、中には「万華鏡」など、人間の浅ましさと救いがうまく描かれた秀作もあります。 ただの「トワイライトゾーン」的な軽いSF短編集だと思えば楽しめるのかもしれません。
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No.2:
(5pt)

刺青のように心に刻まれる短編集

SFの叙情詩人による珠玉の短編集です。
これまで色々な短編小説を読んできましたが、この作品集ほど印象深い名品が揃っている本はありませんでした。
名作「万華鏡」のラストは有名ですが、私が大好きなのは次の作品です。

「今夜限り世界が」は、世界の終わりという事態を目前にした人々の有様を淡々と描写し、日々のありふれた日常生活の美しさや貴重さを見事に表現しています。
「亡命者たち」は、科学の進歩のもとで忘れ去られていく、恐怖や幻想の物語たちとその創作に人生を賭した作家たちへ捧げられた作品です。
「コンクリートミキサー」は、醜悪なものの象徴であるこのタイトル名が、最後にとても悲しく響きます。
「ロケット」はとても素敵な物語で、私もこの主人公は最高の父親だと思います。

私はこの裏の作品集とも言うべきクライヴ・バーガーの「血の本」(世間ではスプラッタ・ホラー小説と言われてます)が大好きですが、そんな人間でもこの作品に関しては、素直にその素晴らしさを認めてしまいます。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973
No.1:
(5pt)

眩暈がするほど幻想的な世界

ブラッドベリの作品の持つガラスのように硬質で透明な世界が存分に味わえる短編集。
ある暑い夏、一人の若者が全身に刺青を入れた男に出会う。夜になり、男が眠り刺青が月明かりに照らされる時、体中に彫られた刺青は動き始め、物語を語りだす。
ブラッドベリの静かで詩的な文体で語られる世界の終わりや、核戦争、宇宙飛行士の死などの物語が美しいイメージを浮かび上がらせながら独特の硬質な世界に連れて行ってくれる。
SF叙情詩人としてのブラッドベリが一番出ているのが、本書であると私は思う。
初めてこの短編集を読んだ時、しばらく体がフワフワして夢を見ているみたいな感じになった。これは極めて個人的な体験ですが。
刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:刺青の男〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118973

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