坂の途中の家
評判
坂の途中の家の評価:
3.72/5点 レビュー 137件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全265件 201〜220 11/14ページ
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坂の途中の家の評価:
3.72/5点 レビュー 137件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
自分と同じような環境の被告が子供を殺した事件を通して、
自分と重ねて考えていく、という物語です。
角田光代さんの本は好きです。
私は「紙の月」より良かったです。
この後の主人公(里沙子)もまた知りたくなりました。
うちは子供がいませんが、私も専業主婦だからか、
主人公の気持ちに共感することができました。
子育てだけの問題でなく、妻(被告や主人公)と夫、妻と義母・義家族、妻とその母・家族、
との関係性が深く書かれています。
また裁判員になったらどんな状態なのか、ということも垣間見えます。
子育てと裁判員については、私は「大変なんだなー」と疑似体験し、
子育て中の親御さんや裁判員になった人に、今後労いの気持ちを持てそうです。
対夫、対義母・義家族、対母・家族に関しては、深く考えましたし、
だらだらと長い描写だとは思いませんでした。
被告とそれらの関係と、主人公とそれらの関係を書こうと思ったら、
このようになると思うし、それができる角田さんがやっぱりスゴイと思いました。
おそらく、被告や主人公と同じ生い立ちでないと理解できないかもしれません。
もしくはそういう人たちが、夫・義母・母と同じ側(性格)の人かもしれません。
また、被告と主人公と自分も同じなのに、気づいていない人たちも多いと思います。
気づいていないと、何が原因なのか分からずに家庭崩壊していってしまうのではないかと。
今回テーマになっている部分(最後に分かりますが)は、
これからの世の中で重要なことだと思います。
暴力、あきらかな暴言、分かりやすいイジメ、それらも辛いですが、それらは表面化しやすいです。
人に話しても共感や同情を得やすい。
そうでない今回のようなことは、気づいている人が今はあまりにも少ないと思う。
カウンセリングの世界では常識的なことだったりするし、今後一般的になってくるんじゃないでしょうか。
その最後に分かることは、途中で主人公の夫に対して、私は気づいていました。
だけど、主人公の母と絡めて最後にそうまとめるか、と思い、やっぱり上手いと思いました。
私自身、母に同じようなことを感じたことがあるのに、そこまで思いが至りませんでした、
純文学ですからね。読みやすい大衆文学とは違います。
それでも読みやすい方だったと思います。
私は入り込んで、すぐに読み終えました。
被告や主人公側から見るだけでなく、
自分が主人公の夫や主人公の母のようになってはいないか?
と気をつけるのにも、良い機会になる本だと思います。
これって反対に、奥さんが(今回の夫の立場で)旦那さんに同じことしてる場合もあると思います。