坂の途中の家

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坂の途中の家の評価:

3.72/5点 レビュー 137件。 B ランク

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平均点3.72pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全265件 181〜200 10/14ページ
No.85
(4pt)

主婦が「自分」を見つめる時

主人公と同じく2歳の女の子を育てる主婦です。子育てや夫との関係という日常ありふれた卑近な話題を丁寧になぞっている本は意外に少なく(そういったごくごく普通の日常生活が一般人と作家さんではだいぶかけ離れているから?)、苦しくなると心情の同調はひたすらネットの相談サイトに頼っていましたが、この本は珍しく主婦の心に肉薄していると思います。

「裁判員制度」という見目新しい制度を主婦の日常に切り込ませ、たった一週間ぽっちりのその裁判の中で、裁判員となった主人公自身が人生観を変えていく、外見上、客観的にはほぼ分からない、とてもスローな展開なのですが、主婦の内面の中で、それこそ天変地異のような変化をもたらしている、そこを詳しく丁寧に追っている作品です。

男女平等、1億総活躍社会が叫ばれるようになった日本でも、彼女のように夫から大変分かりにくいモラハラを受けている、所謂「下に見られている」女性はとても多いと思います。それに甘んじてしまって、それに気づけていない主人公のような女性もかなりいるでしょう。私もモラハラとは行かないまでも、時折感じる夫からの違和感や、姑との関係、主婦の日常の不自由感に、形や言葉を与えられたような感じで、ある意味本を読みながらうさを晴らしていくような解放感を感じました。しかし開けてはいけないパンドラの箱を開けているような、ホラーを読むような恐怖を味わいました。事実、普通に日常を営んでいた本の主人公は、終盤に至るにつれその日常を狂わせていきます。人によっては見て見ぬふりをしていた違和感に気づかされ、周りとの関係を変えてしまいたくなるようなきっかけとなるかもしれませんので、注意が必要です。
結婚している女性にとって、夫、子ども、親戚といった日常的に周りにいる人物に対する違和感というのは、たとえ小さくても、つもり積もれば本当に自分の性格を変えてしまい、人生を変えてしまい、果ては「自分」が何だったのか分からなくさせる、「自分」が何をしたかったのか分からなくさせる、本当に恐ろしい力を持っていると思います。
忙しい日常生活の中でも、つかの間、自分取戻しの時間を、是非持ちたい、持つことが大事だと、心から思わせてくれた作品でした。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.84
(4pt)

主婦が「自分」を見つめる時

主人公と同じく2歳の女の子を育てる主婦です。子育てや夫との関係という日常ありふれた卑近な話題を丁寧になぞっている本は意外に少なく(そういったごくごく普通の日常生活が一般人と作家さんではだいぶかけ離れているから?)、苦しくなると心情の同調はひたすらネットの相談サイトに頼っていましたが、この本は珍しく主婦の心に肉薄していると思います。

「裁判員制度」という見目新しい制度を主婦の日常に切り込ませ、たった一週間ぽっちりのその裁判の中で、裁判員となった主人公自身が人生観を変えていく、外見上、客観的にはほぼ分からない、とてもスローな展開なのですが、主婦の内面の中で、それこそ天変地異のような変化をもたらしている、そこを詳しく丁寧に追っている作品です。

男女平等、1億総活躍社会が叫ばれるようになった日本でも、彼女のように夫から大変分かりにくいモラハラを受けている、所謂「下に見られている」女性はとても多いと思います。それに甘んじてしまって、それに気づけていない主人公のような女性もかなりいるでしょう。私もモラハラとは行かないまでも、時折感じる夫からの違和感や、姑との関係、主婦の日常の不自由感に、形や言葉を与えられたような感じで、ある意味本を読みながらうさを晴らしていくような解放感を感じました。しかし開けてはいけないパンドラの箱を開けているような、ホラーを読むような恐怖を味わいました。事実、普通に日常を営んでいた本の主人公は、終盤に至るにつれその日常を狂わせていきます。人によっては見て見ぬふりをしていた違和感に気づかされ、周りとの関係を変えてしまいたくなるようなきっかけとなるかもしれませんので、注意が必要です。
結婚している女性にとって、夫、子ども、親戚といった日常的に周りにいる人物に対する違和感というのは、たとえ小さくても、つもり積もれば本当に自分の性格を変えてしまい、人生を変えてしまい、果ては「自分」が何だったのか分からなくさせる、「自分」が何をしたかったのか分からなくさせる、本当に恐ろしい力を持っていると思います。
忙しい日常生活の中でも、つかの間、自分取戻しの時間を、是非持ちたい、持つことが大事だと、心から思わせてくれた作品でした。
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.83
(2pt)

つまらない

子育て、イヤイヤ反抗期の所は共感できましたが後はつまらない作品でしたね
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.82
(2pt)

つまらない

子育て、イヤイヤ反抗期の所は共感できましたが後はつまらない作品でしたね
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.81
(4pt)

裁判員裁判を題材として、「家族のあり方」及び「身近な他人の気持ちの受け止め方(特に受け手が感じる<悪意>)」を問い掛けた身につまされる秀作

裁判員裁判の補充裁判員に選ばれたヒロインの眼を通して「家族のあり方」を問い掛けた作品で、読んでいて身につまされた。事件はヒロインと同世代の女性による乳幼児の虐待死。作者の工夫は、ヒロインと被告人の家族構成を同一にしている点(両者が元キャリア・ウーマンという設定も同一)で、子育て中の被告人の心理過程及び苦労がヒロインのそれと重層的に読者及びヒロインに対して押し寄せて来る。

実際、ヒロインは裁判員になったせいで、自身の苦い子育て体験を思い出し(まだ子育て中だが)、夫の無理解及び自身の神経過敏によって、夫との関係がギクシャクしてしまう。また、定番ではあるが、嫁姑問題も自然と浮かび上がる。何より、「自分に子育てをする資格があるのか」というヒロインの自責(多分、被告人の自責でもある)の問い掛けが重い。家庭、特に子供、を持つ読者にとっては惹き付けられずにはおられない内容である。作者が裁判員裁判を採り上げた上手さの一つは、公判が進むに伴い、状況証拠が次第に明らかになると共に、ヒロインの苦い子育て(結婚)体験の記憶も鮮明となり、ヒロインの心の揺れも次第に増幅する点である。読んでいて、本作の意匠が「身近な他人の気持ちの受け止め方(特に受け手が感じる<悪意>)」の追求にあるのではないかとも思った。

表題の「坂の途中の家」とは、被告人が住む家の形容でもあるが、"子育て期間"が家庭を築くまだ途中段階との比喩でもあるのだろう。その「坂の途中」を緻密な心理描写で描いた秀作だと思った。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.80
(4pt)

裁判員裁判を題材として、「家族のあり方」及び「身近な他人の気持ちの受け止め方(特に受け手が感じる<悪意>)」を問い掛けた身につまされる秀作

裁判員裁判の補充裁判員に選ばれたヒロインの眼を通して「家族のあり方」を問い掛けた作品で、読んでいて身につまされた。事件はヒロインと同世代の女性による乳幼児の虐待死。作者の工夫は、ヒロインと被告人の家族構成を同一にしている点(両者が元キャリア・ウーマンという設定も同一)で、子育て中の被告人の心理過程及び苦労がヒロインのそれと重層的に読者及びヒロインに対して押し寄せて来る。

実際、ヒロインは裁判員になったせいで、自身の苦い子育て体験を思い出し(まだ子育て中だが)、夫の無理解及び自身の神経過敏によって、夫との関係がギクシャクしてしまう。また、定番ではあるが、嫁姑問題も自然と浮かび上がる。何より、「自分に子育てをする資格があるのか」というヒロインの自責(多分、被告人の自責でもある)の問い掛けが重い。家庭、特に子供、を持つ読者にとっては惹き付けられずにはおられない内容である。作者が裁判員裁判を採り上げた上手さの一つは、公判が進むに伴い、状況証拠が次第に明らかになると共に、ヒロインの苦い子育て(結婚)体験の記憶も鮮明となり、ヒロインの心の揺れも次第に増幅する点である。読んでいて、本作の意匠が「身近な他人の気持ちの受け止め方(特に受け手が感じる<悪意>)」の追求にあるのではないかとも思った。

表題の「坂の途中の家」とは、被告人が住む家の形容でもあるが、"子育て期間"が家庭を築くまだ途中段階との比喩でもあるのだろう。その「坂の途中」を緻密な心理描写で描いた秀作だと思った。
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.79
(4pt)

衝撃。

角田光代さんの本は大好きでいつも読んでいますが、こちらは本当になんというか共感出来たり、自分を振り返る本になりました。私はまだ20代で結婚、子供もいません。しかし、こちらで描かれている表面化しない大切だと思っている相手への言葉の攻撃。なんだか思い当たる部分が多いなと感じました。角田光代さんの中では序盤は単調だなと感じましたが、読了後の喪失感は断トツであると思います。いつか自分が結婚し、子を持つときに備えて勉強させられ振り返るべき点が見えてためになったと心から思います。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.78
(4pt)

衝撃。

角田光代さんの本は大好きでいつも読んでいますが、こちらは本当になんというか共感出来たり、自分を振り返る本になりました。私はまだ20代で結婚、子供もいません。しかし、こちらで描かれている表面化しない大切だと思っている相手への言葉の攻撃。なんだか思い当たる部分が多いなと感じました。角田光代さんの中では序盤は単調だなと感じましたが、読了後の喪失感は断トツであると思います。いつか自分が結婚し、子を持つときに備えて勉強させられ振り返るべき点が見えてためになったと心から思います。
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.77
(1pt)

皆さんファンなのね・・・

星1コメント、拝読させてもらいました。なんだかんだ読了なさってて立派。
私は最初の5頁位でアウト。
角田さんの本は湊かなえさんと同様、二度と手を出さない。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.76
(1pt)

皆さんファンなのね・・・

星1コメント、拝読させてもらいました。なんだかんだ読了なさってて立派。
私は最初の5頁位でアウト。
角田さんの本は湊かなえさんと同様、二度と手を出さない。
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.75
(5pt)

角田光代のテーマをさらに現実的に反映させた作品

これまでの角田光代の作品、「空中庭園」「対岸の彼女」「八日目の蝉」などに出てくる主人公というのは、至って普通そうに見えるが、しかし実は大きな問題と違う価値観を孕んでいる人たち。今回の作品はそれを更に具体化し、私たちに疑問を投げかけてくる、とても考えさせられる作品でした。

多くの人が、対岸の彼女や八日目の蝉を始め、今回の作品でも「感情移入できない」「理解できない」と言っても過言でないと思います。私も、子供がいるわけでもなければ、この作品の人間たちの感情を全く理解できるわけではないです。しかし、それは自分が見ていない世界や価値観であって、存在していないものではない。決して水穂や里沙子のような、「ひどい」と思われる母親が、いないわけではない。ありえなくもない。そういった受け入れ難くも現に存在するかもしれない価値観に、この作品は光を当て、私たちに疑問を投げかけてきます。「もしかしたら、水穂は自分のことかもしれない。」と。

確かに、結末があっさりしているように見えるが、そこがかえって、この本の中の問題だけでなく、私たちの生活の中にも、この作品の中で出てくるような「陰」が隠れており、それを皆軽く装っているだけなのだと、言っているように感じました。

重くて辛い話でしたが、沢山のことを考えさせてくれる、素晴らしい作品である、と私は思い、五つ星をつけました。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.74
(5pt)

角田光代のテーマをさらに現実的に反映させた作品

これまでの角田光代の作品、「空中庭園」「対岸の彼女」「八日目の蝉」などに出てくる主人公というのは、至って普通そうに見えるが、しかし実は大きな問題と違う価値観を孕んでいる人たち。今回の作品はそれを更に具体化し、私たちに疑問を投げかけてくる、とても考えさせられる作品でした。

多くの人が、対岸の彼女や八日目の蝉を始め、今回の作品でも「感情移入できない」「理解できない」と言っても過言でないと思います。私も、子供がいるわけでもなければ、この作品の人間たちの感情を全く理解できるわけではないです。しかし、それは自分が見ていない世界や価値観であって、存在していないものではない。決して水穂や里沙子のような、「ひどい」と思われる母親が、いないわけではない。ありえなくもない。そういった受け入れ難くも現に存在するかもしれない価値観に、この作品は光を当て、私たちに疑問を投げかけてきます。「もしかしたら、水穂は自分のことかもしれない。」と。

確かに、結末があっさりしているように見えるが、そこがかえって、この本の中の問題だけでなく、私たちの生活の中にも、この作品の中で出てくるような「陰」が隠れており、それを皆軽く装っているだけなのだと、言っているように感じました。

重くて辛い話でしたが、沢山のことを考えさせてくれる、素晴らしい作品である、と私は思い、五つ星をつけました。
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.73
(5pt)

自分の中で負が拡大する感じ

子供を虐待死させた事件の補充裁判員に選ばれた主人公は、被告人と同じ、娘を持つ母親だ。
物語は裁判が進むに連れ、主人公が心理的に追い込まれていく様子を、ありがちなモチーフを散りばめて綴られている。

主人公のそれまでの生活も、
『坂の途中』や『補充』といった位置付けが、欠陥では無いが、信じることだけで構築されていた中途半端な幸福感の中に暮らしていたことを予見させる。

それが裁判員となったことで、どんどん気付かされてしまい、視野が狭められていく。

裁判員制度は選ばれたという表現を使うから、自分を過大評価してしまう人がいるらしい。
主人公もこの時点でアメを貰っているから、自分が経験したことの無い特殊な環境にいるのに、馴染みのある人々や、
自分と同じ母親である被告人の言葉に心を支配されていくのだろう。
よく理解できるから耳に入るし、思考力があるから、こだわるほどに考えてしまう。
つまり、彼女の知性が偏った結果がムチになってしまうのだ。

調書を読みこなす自信も、現場写真やイラストを見る自信も無い自分だが、今回は角田光代という真綿に首を絞められたままで結末を迎えた。

今日もそろそろお母さんたちが、子供を乗せた自転車で街を駆け抜ける時間だ。
みなさん、ご安全に!
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.72
(4pt)

一週間かかりました。

主人公の里沙子の、心理描写、こどもに対する複雑な思い、自分自身が娘を育ててきて
いろいろなことが思い出され あまりにも苦しくて苦しくて 読み進むことがなかなかできず
ようやく読み終わり、胸のなかのどっしりとした重みをどうしたらいいやら ・・・

自分自身、暴力と罵倒のなかで育ちました。だから実家とは疎遠です。
でも 親は今は罪滅ぼしのつもりか、経済的援助をしてくれてます。そのことにも自分に嫌悪感を感じます。

私はこどもをうむつもりはまったくありませんでした。
暴力で育てられた自分はきっと同じことをする、確信がありました。
被告人の女性も、里沙子も実家とはうまくいっていません。
そのことも 身に染みてあらためて苦しくなりました。

娘を産んだ以上 責任をもって育てなければいけない
その思いが、「かわいい」「いとおしい」と思う以上に大きい。
娘が中学生になったいまも その気持ちはあります。
小さいころ保育園から帰り、ぐずる娘にいらいらして手がでたこともありました。
虐待まがいのこともしました。
今 中学生になった娘に あのころはごめん、と謝っています。
でももう遅いような気がしてなりません。
3歳児くらいまでのお子さんを育てるお母さんの環境がお母さんにとっても
お子さんにとってもおだやかなものであるよう、まわりのケアが充実していくよう願ってやみません。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.71
(4pt)

一週間かかりました。

主人公の里沙子の、心理描写、こどもに対する複雑な思い、自分自身が娘を育ててきて
いろいろなことが思い出され あまりにも苦しくて苦しくて 読み進むことがなかなかできず
ようやく読み終わり、胸のなかのどっしりとした重みをどうしたらいいやら ・・・

自分自身、暴力と罵倒のなかで育ちました。だから実家とは疎遠です。
でも 親は今は罪滅ぼしのつもりか、経済的援助をしてくれてます。そのことにも自分に嫌悪感を感じます。

私はこどもをうむつもりはまったくありませんでした。
暴力で育てられた自分はきっと同じことをする、確信がありました。
被告人の女性も、里沙子も実家とはうまくいっていません。
そのことも 身に染みてあらためて苦しくなりました。

娘を産んだ以上 責任をもって育てなければいけない
その思いが、「かわいい」「いとおしい」と思う以上に大きい。
娘が中学生になったいまも その気持ちはあります。
小さいころ保育園から帰り、ぐずる娘にいらいらして手がでたこともありました。
虐待まがいのこともしました。
今 中学生になった娘に あのころはごめん、と謝っています。
でももう遅いような気がしてなりません。
3歳児くらいまでのお子さんを育てるお母さんの環境がお母さんにとっても
お子さんにとってもおだやかなものであるよう、まわりのケアが充実していくよう願ってやみません。
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.70
(5pt)

今は書くもの全部が代表作だよ

怖い怖い。裁判員になったような気がした。ものすごいバーチャルリアリティー。
それに、犯罪のテーマもハマりすぎ。ちょうどこの前、しつけのために親が子供を置き去りにする事件があった。現代に恐ろしくリンクした小説だ。
 角田さん、小説家としてのりまくっている。文学賞もあらかた取りきってしまったし、出版するたびに『代表作』クラスの迫力作品ばかりだ。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.69
(5pt)

今は書くもの全部が代表作だよ

怖い怖い。裁判員になったような気がした。ものすごいバーチャルリアリティー。
それに、犯罪のテーマもハマりすぎ。ちょうどこの前、しつけのために親が子供を置き去りにする事件があった。現代に恐ろしくリンクした小説だ。
 角田さん、小説家としてのりまくっている。文学賞もあらかた取りきってしまったし、出版するたびに『代表作』クラスの迫力作品ばかりだ。
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.68
(3pt)

結末の方向に疑問が残ります

映画「八日目の蝉」がとても面白かったので購入しました。
育児経験がある方は、母が追いつめられていく様子が、非常にリアルな描写であると感じると思います。
しかし、結末がちょっと...私には一方的な考えに偏ったものだと思い、少し苦々しく感じました。
世の夫たちはどう思うでしょうか。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089
No.67
(3pt)

結末の方向に疑問が残ります

映画「八日目の蝉」がとても面白かったので購入しました。
育児経験がある方は、母が追いつめられていく様子が、非常にリアルな描写であると感じると思います。
しかし、結末がちょっと...私には一方的な考えに偏ったものだと思い、少し苦々しく感じました。
世の夫たちはどう思うでしょうか。
坂の途中の家 Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家より
4022513454
No.66
(5pt)

なかなかの力作

補欠裁判員に選ばれた子持ちの主婦(33歳、夫あり、娘3歳)が、
自分と同じような環境の被告が子供を殺した事件を通して、
自分と重ねて考えていく、という物語です。

角田光代さんの本は好きです。
私は「紙の月」より良かったです。
この後の主人公(里沙子)もまた知りたくなりました。

うちは子供がいませんが、私も専業主婦だからか、
主人公の気持ちに共感することができました。

子育てだけの問題でなく、妻(被告や主人公)と夫、妻と義母・義家族、妻とその母・家族、
との関係性が深く書かれています。
また裁判員になったらどんな状態なのか、ということも垣間見えます。

子育てと裁判員については、私は「大変なんだなー」と疑似体験し、
子育て中の親御さんや裁判員になった人に、今後労いの気持ちを持てそうです。

対夫、対義母・義家族、対母・家族に関しては、深く考えましたし、
だらだらと長い描写だとは思いませんでした。
被告とそれらの関係と、主人公とそれらの関係を書こうと思ったら、
このようになると思うし、それができる角田さんがやっぱりスゴイと思いました。

おそらく、被告や主人公と同じ生い立ちでないと理解できないかもしれません。
もしくはそういう人たちが、夫・義母・母と同じ側(性格)の人かもしれません。
また、被告と主人公と自分も同じなのに、気づいていない人たちも多いと思います。
気づいていないと、何が原因なのか分からずに家庭崩壊していってしまうのではないかと。

今回テーマになっている部分(最後に分かりますが)は、
これからの世の中で重要なことだと思います。
暴力、あきらかな暴言、分かりやすいイジメ、それらも辛いですが、それらは表面化しやすいです。
人に話しても共感や同情を得やすい。
そうでない今回のようなことは、気づいている人が今はあまりにも少ないと思う。
カウンセリングの世界では常識的なことだったりするし、今後一般的になってくるんじゃないでしょうか。

その最後に分かることは、途中で主人公の夫に対して、私は気づいていました。
だけど、主人公の母と絡めて最後にそうまとめるか、と思い、やっぱり上手いと思いました。
私自身、母に同じようなことを感じたことがあるのに、そこまで思いが至りませんでした、

純文学ですからね。読みやすい大衆文学とは違います。
それでも読みやすい方だったと思います。
私は入り込んで、すぐに読み終えました。

被告や主人公側から見るだけでなく、
自分が主人公の夫や主人公の母のようになってはいないか?
と気をつけるのにも、良い機会になる本だと思います。
これって反対に、奥さんが(今回の夫の立場で)旦那さんに同じことしてる場合もあると思います。
坂の途中の家 (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: 坂の途中の家 (朝日文庫)より
4022649089