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混声の森
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【この小説が収録されている参考書籍】
混声の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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私立女子大学の運営や教育方針などを扱いながら、そこに権謀術数がある。 「上」「下」を合わせて文庫本で900頁ぐらいある長編で読み応えがある。 私立大学の理事長と専務理事との確執を、 家庭生活や女性関係を入れながら描かれている。 だんだん出来事に向かっていくので全く退屈しない。 最後の結末(どんでん返し)も面白い。 やっぱりダメなことはだめなのか。 ふと、高等教育機関(教育界)の中に起こりうる、 「ねたみ」「しっと」「追い落とし」「研究の横取り」「財政的基盤」などを思ってしまった。 『混声の森』をとおして、更に松本清張氏が扱った教育界における小説を読んでみたくなった。 | ||||
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私立女子大の専任理事・石田謙一は、現理事長を追い落として自分が後釜に座ろうと画策する。女癖の悪さを問題化して辞任を迫るという筋書きだ。 だが、石田本人も長男の非行や浮気相手との確執など、問題を抱えていた。 小人物の生臭い欲望やみみっちい悪だくみが延々と描かれる。 下らない奴が下らない行動をする話で、普通なら読んでいて嫌気がさすところだが、不思議と清張作品は不快感をまったく感じない。 嫌な話なのに、読むのは嫌じゃないのだ。 それどころか筆致に引き込まれてどんどん読めてしまう。人物造形と構成が抜群に上手いせいだ。 「俺がこの立場なら、同じことするかなあ」と考え込んでしまうのは、作品世界に耽溺した証拠だろう。 特に旅行先で事故に遭う場面と結末に唸らされた。面白く読めるが、題材が魅力的とは言い難いのが残念。 | ||||
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久しぶりの清張でしたが、以前程面白くは感じなかったのです。 今では色々でてきて古い、という感覚になってるのかも。 | ||||
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大変面白かった。作品紹介は次のとおり。東京西郊に2万坪の敷地とホテルと見まがう白堊の近代校舎を持つ、私立女子大学「若葉学園」。今日の隆盛は、学園専務理事石田謙一の辣腕によるものであったが、彼の胸中には、現大島圭蔵理事長の椅子を奪い、学園経営を一手に収めようとする、どす黒い野心があった。大島理事長と学生課事務員秋山千鶴子との秘密の関係を知る彼は、そのスキャンダルを暴こうと図るが、彼自身もまた、バア・マダムと情事を重ね、一人息子恭太の非行に悩む身であった。…… 一般文学通算110作品目の読書完。1977/01/10 | ||||
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主人公はとある女子学校の副理事。 叩き上げでその地位に登りつめた主人公は、最後に理事長の座を奪うべく、冷静巧みな罠を理事長に仕掛け、スキャンダルをものにする。 しかし、その一方で主人公の女に対する欲と家庭環境の悪さが原因で、大変な事体へと・・・。 主人公の危機に直面している背景がとてもうまく書かれており、大変面白い作品である。 | ||||
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